平成12年度体力・運動能力調査結果について |
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「平成12年度体力・運動能力調査」の概要 |
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1 |
目的 |
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国民の体力・運動能力の現状を明らかにするとともに,体育・スポーツの指導と行政上の基礎資料を得る。 |
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調査内容及び対象 |
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(1) |
<調査対象> |
小学生(6〜11歳) |
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<テスト項目> |
1 握力 2 上体起こし 3 長座体前屈 4 反復横とび 5 20mシャトルラン(往復持久走) 6 50m走 7 立ち幅とび 8 ソフトボール投げ |
(2) |
<調査対象> |
中学生〜大学生(12〜19歳) |
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(中学生12〜14歳,高校全日制15〜17歳,高校定時制15〜18歳,高等専門学校(男子)18・19歳,短期大学(女子)18・19歳,大学18・19歳) |
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<テスト項目> |
1 握力 2 上体起こし 3 長座体前屈 4 反復横とび 5 持久走 6 20mシャトルラン(往復持久走) 7 50m走 8 立ち幅とび 9 ソフトボール投げ |
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※持久走と20mシャトルラン(往復持久走)は選択実施 |
(3) |
<調査対象> |
成年(20〜64歳) |
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<テスト項目> |
1 握力 2 上体起こし 3 長座体前屈 4 反復横とび 5 急歩 6 20mシャトルラン 7 立ち幅とび |
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※急歩と20mシャトルラン(往復持久走)は選択実施 |
(4) |
<調査対象> |
高齢者(65〜79歳) |
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<テスト項目> |
1 ADL 2 握力 3 上体起こし 4 長座体前屈 5 開眼片足立ち 6 10m障害物歩行 7 6分間歩行 |
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3 |
調査実施期間 |
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平成12年5月〜10月(小・中・高校生は5月〜7月) |
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4 |
調査票回収状況 |
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区分 |
標本数 |
回収数 |
回収率 |
小学校 |
13,536 |
12,718 |
94パーセント |
中学校 |
8,460 |
7,943 |
93.9パーセント |
高等学校(全日制) |
7,614 |
7,243 |
95.1パーセント |
高等学校(定時制) |
1,504 |
1,076 |
71.5パーセント |
高等専門学校(男子) |
600 |
590 |
98.3パーセント |
短期大学(女子) |
600 |
560 |
93.3パーセント |
大学 |
2,400 |
2,295 |
95.6パーセント |
成年 |
38,070 |
34,370 |
90.3パーセント |
高齢者 |
5,640 |
5,362 |
95.1パーセント |
合計 |
78,424 |
72,157 |
92パーセント |
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調査結果の概要について |
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1 |
加齢に伴う体力要素の傾向 |
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加齢に伴う各体力要素の向上あるいは低下の度合いについては,それぞれの体力要素で異なっているが,その傾向は昨年度とほぼ同様の結果であった。 |
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握力(筋力) |
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男女とも30歳代でピークを迎え,以降加齢に伴い低下する。他の体力要素と比べて,ピーク時に達する時期が遅い。 |
・ |
上体起こし(筋力・筋持久力) |
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男子は17歳,女子は13歳でピークを迎え,その後は加齢に伴い,急激な低下を示す。 |
・ |
長座体前屈(柔軟性) |
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男子は16歳,女子は17歳でピークを迎えるが,ピーク時以降は緩やかな低下を示す。他の体力要素と比べて加齢に伴う変化の幅が小さい。 |
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2 |
体力・運動能力の年次推移の傾向 |
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青少年の走(50m走,持久走),跳(立ち幅とび),投(ボール投げ)の基礎的運動能力,および成年の筋力,全身持久力などの年次推移の傾向は,昨年とほぼ同様の傾向であった。
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(1) |
青少年(6歳から19歳)(図1-1から図1-8) |
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走(「50m走」・「持久走」),跳(「立ち幅とび」),投(「ソフトボール投げ」または「ハンドボール投げ」)の基礎的な運動能力について,その年次推移の傾向をみると,長期的には,発育期の一部年齢において年次変化の差が認められないもの,あるいは若干上昇傾向を示すものがあるが,ほとんどの年齢段階で,引き続き低下傾向がうかがわれる。 |
(2) |
成年(20歳から64歳)(図2-1から図2-3) |
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「握力(筋力)」,「反復横とび(敏捷性)」および「急歩(全身持久力)」について,その年次推移の傾向をみると,長期的には,握力は緩やかな向上傾向,反復横とびは向上傾向が認められ,急歩では停滞もしくは緩やかな低下傾向がうかがわれる。 |
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調査結果からみた特徴について |
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<体力水準の向上と,生涯にわたるスポーツ習慣の形成のため,青少年期に積極的にスポーツ活動を> |
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青少年期における運動・スポーツの実施状況と体力水準の関係 |
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運動・スポーツの実施と新体力テスト合計点との関係をみると,積極的に運動・スポーツを実施している群(週1〜2日程度)や,運動部またはスポーツクラブへ所属している群の体力水準は,運動・スポーツを実施していない群や運動部またはスポーツクラブへ所属していない群との差が9歳ごろから顕著になり,発育とともにその差は開く傾向を示している。(図3-1から図3-4)
なお,学校時代に運動部(クラブ)活動の経験と現在の運動・スポーツの実施状況との関係をみると,積極的に学校時代に運動部(クラブ)活動に参加していた群ほど,週1回以上の実施頻度が高い。(図3-5・図3-6) |
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同世代の10年前および20年前との比較(図4-1から図4-6) |
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今回調査時の19歳(昭和55年度生まれ)と10年前(昭和45年度生まれ)および20年前(昭和35年度生まれ)の同年齢について,12歳からの「50m走」,「持久走」,および「ハンドボール投げ」の経年変化の様子を比較してみると,いずれのテスト項目においても今回の方が20年前,10年前よりも下回っており,その差は14歳以降で顕著である。 |
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親の世代との比較(図5-1から図5-6) |
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12歳から19歳の「50m走」,「持久走」,および「ハンドボール投げ」について,今回調査時と30年前の昭和45年度調査(親の世代)を比較すると,50m走男子の13歳から17歳を除いて,親の世代よりも今回調査時が下回っている。 |
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<体力の保持増進には,日常生活の中で継続的に運動やスポーツを> |
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成年期における新体力テスト合計点から20歳以上の体力水準の傾向をみると,20歳以降は,体力水準が男女ともに加齢に伴い低下する傾向を示しており,特に,40歳代後半からその傾向が著しくなっている。
しかしながら,積極的に運動・スポーツを実施している群(週1〜2日程度)の体力水準は,男女ともにどの年代においても運動・スポーツを実施していない群よりも高くなっている。(図6-1・図6-2) |
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さらに,運動・スポーツの実施頻度が高いほど,体力水準の総合評価も高い傾向を示している。また,スポーツクラブへ所属している群の体力水準は,所属していない群よりも上回っている。(図6-3・図6-4) |
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高齢者では,筋力,歩行能力,柔軟性など,日常生活に直結した体力要素の低下率は比較的小さいが,上体起こし,バランス能力など,日ごろの積極的な運動習慣が深く関係すると思われる体力要素の低下率が大きいことがうかがわれる。(図6-5) |
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基礎データ |
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表-1-1 |
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表-1-2 |
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表-1-3 |
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表-1-4 |
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表-1-5 |