○ | 安全で安心な社会の構築 人々が安心して心豊かに暮らすため、国際的な紛争や大規模災害から生命や財産を守り、我が国の安全の確保を図ることは、国家の最重要課題である。この責務を果たすため、宇宙という場を利用した活動により、地上システムとの連携、又は、補完関係を構築しつつ、安全で安心な社会の構築に寄与する。 |
○ | 国民生活の豊かさと質の向上 物質・精神の両面で一層快適で便利な生活を実現するため、宇宙開発により、高度情報通信ネットワーク社会の形成といった知を基盤とした知識社会の実現に貢献するとともに、人類の生存基盤や自然生態系に係わる地球環境問題の解決につなげる。 |
○ | 経済社会への貢献 変化する時代の要請に的確に対応し、経済社会に対して積極的に貢献するため、成果の社会還元の推進等により、国際的な競争力を有する産業への成長促進につなげる。また、宇宙環境利用の優位性を最大限に活かし、新たな付加価値、新産業の創出に貢献し、幅広い技術力のすそ野を形成する契機となる活動を行う。 |
○ | 知的資産の拡大 未知なる宇宙及び太陽系の探査活動や宇宙環境を利用した基礎的な研究は、宇宙の起源、地球の諸現象などに関する普遍的な知識・知見を獲得するものであり、新しい価値観や新たな文化の創造にもつながるものである。 また、未知のフロンティアである宇宙に挑む姿は、次世代を担う若い世代を含めて多くの人々に、夢と希望をもたらすものである。さらに、人類の新たな活動拠点を構築するとの観点から、次の世代の選択肢を増やしていくための活動を行う。 |
○ | 研究開発 我が国の宇宙活動の自律性を確保しつつ、先導的基幹プログラムで設定した目標を達成するための研究開発を行う。また、地上システムの整備・運用を着実に行う。 また、幅広い研究者間のネットワークを構築し、適切な評価を行い、世界最高水準の宇宙科学を推進する。 |
○ | 社会との連携・協力 産学官の連携・協働体制を構築するため、積極的な人材交流や、オープンラボ等を通じて、宇宙実証の機会の提供、施設・設備の供用の推進を図る。また、宇宙を活用した教育をはじめとする国民理解の増進等社会との対話を推進する。 |
○ | 国際協力 先進諸国との間で、我が国の技術力を活かし、適切な役割分担の下で主体的な国際協力を推進するとともに、我が国と関係の深いアジア・太平洋地域の特質に留意した共同研究開発、人材交流等の国際協力を着実に推進する。 |
○ | 人材養成 次世代の研究開発を担う人材養成、個人の自由な発想による研究の支援を行う。また、大学院教育協力に積極的に参画する。 |