教科用図書検定調査審議会 総会 (第2回)議事要旨 |
教科用図書検定調査審議会総会(第2回)議事録 1 日 時 平成11年1月13日(水) 午前10時40分〜11時30分 2 場 所 東条インペリアルパレス「千鳥の間」 3 出席者 南 博方 審議会会長,高倉 翔 副会長 第一部会(国語) 沖山吉和 梶木 剛 楠原絢子 鈴木保昭 戸川芳郎 中澤 敬 第二部会(社会) 池井 優 魚住昌良 大石慎三郎 太田 公 尾田幸雄 門村 浩 神谷傳造 釘澤一郎 阪中友久 須之部量三 高橋文博 土井靖子 中平 立 西川 治 羽入佐和子 第三部会(数学) 菅野俊子 第四部会(理科) 石居 進 伊理武男 阪田博之 杉原五雄 関 達夫 中村 洋 橋谷卓成 第五部会(音楽) 徳丸吉彦 丹羽勝彦 第六部会(図工) 神崎充晴 佐野光一 堀越保二 馬渕明子 溝田コトヱ 第七部会(外国語) 岡部幸枝 笠原順路 吉田和彦 第八部会(保健体育) 有廣忠雅 栗原 敏 舘 雅子 第九部会(家庭・職業) 犬塚傳也 岩田光江 上田堯夫 扇谷正彦 大泊 巌 加賀秀治 片岡昭雄 片山倫子 久保豊子 志賀 英 鈴木基夫 田中則仁 日暮 眞 山根隆一郎 第十部会(生活) 石橋佳子 濱田隆士 林田新二 教科用図書分科会 清原慶子 小林ミエ子 佐藤早苗 佐藤徳太郎 寺沢 史 中川朋子 松村榮子 教科用図書価格分科会 前田和利 文部省 辻村初等中等教育局長 銭谷大臣官房審議官 月岡教科書課長 甲野教科書企画官 その他関係官 4 議 事 (1)教科用図書検定規則の改正について 〇 それでは、教科用図書検定調査審議会総会を開催いたします。委員の皆様には御多用中のところ早朝から御参集いただきましてありがとうございます。御礼申し上げます。まず、始めに事務局から配布資料の確認をお願いいたします。 〇 事務局から配布資料の確認があった。 〇 資料等の欠落等ございませんですか。それでは、お手元の議事次第に従いまして議事を進めてまいります。まずはじめに、議題1の「教科用図書検定規則の改正について」について事務局より資料の説明をお願いいたしまして、その後委員の皆様の御意見をいただきたく存じます。それでは、事務局の方で御説明ください。 〇 事務局から配布資料1及び資料2に基づき説明があった。 〇 ただいま事務局から検定規則の改正についての改正の趣旨並びに主な改正点について御説明がございましたが、これについて御意見がございますでしょうか。ございましたら御発言お願いいたしたいと思います。改正の趣旨としましては、検定手続の簡素化、かつ柔軟化という観点から、本審議会の建議を受けまして必要な改正を行ったものでございまして、主要な改正点、3つございますが、いずれもこれは建議の趣旨に従ったものと理解しております。御意見ございませんか。御意見がございませんようですので、それでは次に議題の2の「義務教育諸学校教科用図書検定基準の改正について」に移りたいと思います。事務局より資料の説明をお願いいたします。 (2)義務教育諸学校教科用図書検定基準の改正について 〇 事務局から配布資料1及び資料3に基づき説明があった。 〇 ただいま検定基準の改正の趣旨並びに主な改正点について事務局より御説明がございました。これについて何か御質問・御意見等ございますれば、御発言いただきたいと存じます。改正の趣旨といたしましては、今回、教育課程の基準の改善の趣旨というものを踏まえ、かつまた、教科用図書検定調査審議会の建議というものを受けて、必要な改正が行われたものでございます。とくに総則関係におきましては、制度改善特別部会におきましても、現行法の総則というのは、教科書の在り方についての記述がない、教育基本法に定める教育の目的に照らして、適切であるかどうかというものを審査する、という目的が掲げられているだけでございまして、教科書の在り方についての記述がございませんので、という特に強い御意見がございましたので、総則中に教科書の定義・在り方というものを特に挿入したわけでございます。なお、その他各教科固有の条件につきましても、建議並びに特別部会での御意見というものを踏まえてこのような形にしたつもりでございます。御意見ございませんでしょうか。かなり検定基準の方は多部にわたっておりますので、また後ほど御意見がございましたらご提出いただくということにいたしまして、御意見がないようでございますので、検定規則及び検定基準の改正案についての審議はこの程度にさせていただきたいと存じます。 なお、後日また御質問御意見等ございましたら、どうぞ事務局宛に提出をいただきたいと存じます。後日、事務局が各教科書発行者に対しまして「検定規則及び検定基準の改正案」の説明等を行いますので、その際に事務局から各教科書発行者に皆様からご提出いただきました御意見等、適宜、伝えていただくことにしたいと考えます。それでは、原案通りこの検定規則及び検定基準の改正案を検定調査審議会として了承するということでよろしゅうございますか。ありがとうございました。それでは、本検定規則及び検定基準の改正案を本審議会として了承することといたします。事務局におかれましては、本改正に伴う必要な手続きの取り進め方、よろしくお取り計らいお願いいたします。 (3)教科用図書分科会・教科用図書価格分科会審議経過報告 〇 それでは、次の議題の「教科用図書分科会及び教科用図書価格分科会の審議経過報告」(平成10年12月14日開催)の審議に移らせていただきます。教科用図書の定価の改定につきましては、従来より、教科用図書分科会と教科用図書価格分科会が、それぞれ文部大臣に建議を行い、総会におきましては、事後的に、その報告を受けるという取り扱いをしてまいりました。 また、昨年3月の総会でこの建議のご報告をいただきましたときには、その中で、分科会としても今後、必要に応じて定価改定の建議を行う旨の御説明があり、総会としてもこれを了承したところでございます。このようなことから、本日は、昨年12月に両分科会が定価改定の建議を出されたとのことでございますので、その御報告をいただきたいと存じます。 なお、昨年12月に図書分科会の委員の交替等がございましたので御紹介申し上げます。本審議会の副会長でありました鈴木勲教科用図書分科会長が御退任されまして、後任として、高倉委員が教科用図書分科会長に選出されました。この結果、教科用図書検定調査審議会規則第3条の規定によりまして、高倉教科用図書分科会長が本審議会の副会長に御就任されましたことを御報告申し上げます。それでは、高倉図書分科会長から、図書分科会及び価格分科会の審議経過の御報告をお願いいたします。 〇 それでは、両分科会のご報告をさせていただきます。教科用図書価格分科会の会長は麻島委員でいらっしゃいますけれども、本日は両分科会を代表いたしまして、私から審議状況についてご報告申し上げます。教科用図書価格分科会におきましては、平成11年度用の小・中学校用教科書の定価につきまして、また、教科用図書分科会におきましては、同じく平成11年度用の高等学校用教科書の定価につきまして慎重に審議を行いました。審議の結果、諸経費の推移の動向などから、このままでは教科書の発行・供給に支障をきたすことも考えられるということで、小・中学校用教科書及び高等学校用教科書の定価認可基準の最高額を改定し、それぞれ1.2%引き上げる必要があるとの結論にいたりました。この結論に基づき建議をまとめ、昨年12月14日に文部大臣宛に提出いたしましたので、御報告させていただきます。 もう1点、なお、来年度以降におきましても必要に応じて両分科会から定価改定についての建議を行うことにつきまして、併せて本日の総会でご了承を願いたいと思います。最後に、これら建議につきましてはお手元の資料の4番目及び5番目として配布してございますので、ご覧いただきたいと存じます。以上でございます。ありがとうございました。 〇 ありがとうございました。ただいまの御報告の中で、来年度以降も必要に応じて両分科会が文部大臣に定価改定についての建議を行うことについて、総会の了承をいただきたいというお話がございました。これでよろしゅうございますか。それでは、ご了承をいただいたということにさせていただきます。ありがとうございました。それでは、図書の価格の建議につきましては、今後も従来通り、図書分科会及び価格分科会が文部大臣に建議することとし、総会として、これを了承することといたします。 なお、この際、教科用図書の価格につきまして何か御意見等ございましたら御発言お願いしたいと思います。御意見等特にないようでございますので、以上をもちまして本日予定しておりました議事はすべて終了をいたしました。委員の皆様方には大変御多用のところご審議いただき誠にありがとうございました。 ここで辻村初等中等教育局長から委員の皆様にご挨拶があるということでございますので、局長よろしくお願いいたします。 〇 初中局長の辻村でございます。一言お礼を申し上げたいと思います。 本日は南会長をはじめ、各委員の皆様方、新年早々の大変御多用な中御出席いただきまして検定規則あるいは検定基準の改正案について御審議をいただきました。また、価格につきまして御了解を賜りまして、誠にありがとうございました。 私ども、今日御了解いただきました検定規則・検定基準、できるだけ速やかに確定をいたしまして、官報告示、教科書発行者等への通知といった手続きを速やかに進めてまいりたいと思っております。昨年の12月に学習指導要領が告示されまして、すでに教科書発行者におきましては執筆作業が始まっております。 平成14年度からの完全学校週5日制下での新しい学校教育へ向けて、教科書をよいものにしていこうということで、関係者は大変高い関心をもっているところでございます。完全学校週5日制を小・中・高一斉に行うということで、教科書の編集・検定・採択・供給といったものも、それにあわせまして従来と違った扱いでございます。一言で申しますと、かなり繰り上げてこれを進めるといった必要が出ているわけでございます。具体的に申しますと、小学校につきましては今年の暮れには新しい学習指導要領、そして今日、御了解いただきましたこの検定基準・検定規則に則りまして、各発行者から申請が出てまいります。 また、従来ですとさらに1年遅れてということでございますけれども、中学校につきましては、3、4か月くらい間をおいて、来年の3月、4月くらいには中学校が出てくる。更にまた、若干時間を置きましてですけれども、今度は高等学校が出てまいるといったことでございまして、先生方には大変タイトなスケジュールで検定をお願いしなければなりませんが、大変関心も高い、国民の期待も高いという、そういう趣旨を御了解いただきまして、是非ご協力を賜ればというふうに思います。具体の検定の手続きにつきましては以上のようなことでございますが、もう一つ、今日お諮りいただきましたのは、小中学校の検定基準でございます。高等学校、盲聾養護学校の分がまだ残っているわけでございますが、学習指導要領を高等学校、盲聾養護学校につきましては、この3月に告示いたします。その1月くらい前には公表をいたしますので、新聞等を通しまして先生方にはお目にとどまるかと思いますけど、3月には正式に告示をする。そして、それを受けまして直ちに今日ここで御審議をいただきましたような高等学校用の教科書についての検定基準等の御審議をまた早急に賜らなければならないと、こんなことにもなるわけでございます。 次々と矢継早のお願いが続くわけでございますが、繰り返し申し上げておりますように、大変重要な教科書検定でございますので、よろしくご協力を賜ればと思います。以上、一言御礼と引き続きのお願いを申し上げました。どうぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 〇 局長、どうもありがとうございました。それでは、ここで事務局から今後の日程について御説明お願いいたします。 〇 今後の日程につきまして簡単に御説明をさせていただきます。本日御了解いただきました規則と基準につきましては、これを今月中に公布あるいは告示といった手続きができるように、今後の作業を進めてまいりたいと思っております。それから、今、局長の御挨拶の中でも触れてましたけれども、高等学校の学習指導要領の検討作業が現在も進行中でございまして、その作業を見ながらでございますけれども、高等学校の検定基準の検討作業というものを、この検定審議会としてもお願いしたいというように存じております。なるべく早くその案の公表、その案をベースにいたしまして先生方に御議論賜りたいと、そのようなつもりで私ども仕事をさせていただきたいと思っておりますので、年度末の大変忙しい中ではございますけれども、ご協力いただきますよう、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 それから、そこで高等学校の検定基準についての内容等がまとまりましたら、できれば、この3月中には改めましてこの総会をお願いいたしまして、総会としての御了解を賜りたいというように思っております。これにつきましては高等学校の学習指導要領の検討の進行状況にも若干左右されるところがございまして、はっきりとこのあたりのところでお願いしますということを、現時点ではお願いできないわけでございますけれども、そのようなつもりで私ども仕事を進めさせていただきたいと思っておりますので、引き続きご指導をお願い申し上げたいと存じます。 それから、これは報告でございますけれども、さきに頂戴いたしました建議につきましては、昨年12月18日に教科書発行者の構成いたしております教科書協会がございますが、そちらの方で各社の代表を集めた会議がございまして、その席で建議の内容につきまして逐一これを説明し、質の高い教科書を作るように努力をしていただきたいということをお願いいたしました。年が開けまして教科書協会の会合等ございましたけれども、この建議の趣旨を踏まえて質の高い教科書を作るように努力していきたいといったような挨拶なども教科書協会の会長からあったところでございまして、先生方に御審議を賜りましたこの建議が、これから質の高い教科書を作成していく上で非常に大きな指針となっているのではないかということを感じているところでございます。引き続きまして、ご指導賜りますようにお願いを申し上げます。今後の日程、簡単ではございますが、以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 〇 ありがとうございました。それでは、これをもちまして検定調査審議会総会を終了させていただきます。皆様、ありがとうございました。 |