令和8年3月24日(火曜日)13時30分~14時40分
中央合同庁舎第7号館 東館 3階 3F2特別会議室
椿会長、青柳委員、井川委員、海老委員、大野委員、上野委員、小野委員、小畑委員、片岡委員、金子委員、上村委員、川端委員、熊谷委員、斎藤委員、佐藤委員、澤田委員、椎名委員、渋谷委員、鈴木委員、武田委員、田中委員、出村委員、永野委員、東委員、安良岡委員、山家委員、義永委員
望月初等中等教育局長、今村文部科学戦略官、後藤教科書課長、相原教科書企画官 ほか
【椿会長】 それでは、所定の時刻となりましたので、ただいまから教科用図書検定調査審議会総会を開会いたします。本日は、御多用の中、審議会総会に御出席いただき、ありがとうございます。
本日の出席者は、お配りしております座席表のとおりでありまして、定足数である過半数を満たしております。
本日の審議会につきましては、オンラインで開催しており、一般の方にはオンラインでの傍聴をお願いしております。また、報道関係者については、あらかじめ申出のあった方に限り会場での傍聴を許可しております。あわせて、録音の申出についても許可しております。したがって、皆様方におかれましては御承知おき願います。
なお、カメラ撮影については、議事の冒頭まで許可しております。
また、本日は、議事の最後に人事に係る案件等があり、これについては、平成21年4月9日の本審議会決定により非公開となっておりますので、そこからは報道関係者、一般傍聴者の方々には御退席いただくことになりますので、あらかじめ御承知おきください。
続いて、委員の皆様への御案内となります。本日出席の委員の皆様におかれましては、既に御承知のことと存じますけれども、教科用図書の調査審議に係る案件については、自由闊達な議論を行うために、各部会の審議については非公開とされております。本会議において御発言なさる際には、部会の審議における個々の意見の内容が明らかになることのないよう御留意いただければと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、冒頭、今村文部科学戦略官から御挨拶をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
【今村文部科学戦略官】 失礼いたします。教科用図書検定調査審議会総会の開会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
委員の皆様方におかれましては、日頃より教科書検定の実施に当たり多大なる御尽力いただいておりますことを感謝申し上げます。また、本日は、年度末の大変お忙しい中、御出席いただき、誠にありがとうございます。
令和7年度の検定におきましては、現行の学習指導要領に基づく2巡目としまして、令和9年度から使用される高等学校の主として中学年用の図書224点につきまして御審議いただきました。その結果、地理歴史の計4点、歴史総合の1点、日本史探究の2点、世界史探究の1点が不合格となり、最終的に220点が合格となったところです。委員の皆様の熱意ある御審議に対し、重ねて御礼申し上げます。ありがとうございます。
学習指導要領が目指す主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、教科書において様々な創意工夫がされていると受け止めております。今回の検定を経た新しい教科書によって、生徒たちの興味・関心等に応じた多様な学習活動が展開され、一層の授業改善が進むことを期待しております。
教科書に対する社会の関心は高く、学校教育における主たる教材として、その役割は非常に大きいものでございます。文部科学省といたしましては、よりよい教科書を児童生徒一人一人に届けることができるよう、また、教科書の採択が公正・適切に行われるよう引き続き努めてまいる所存です。
委員の皆様方におかれましても、今後とも専門的・学術的な知見に基づいて御審議くださいますようお願い申し上げ、簡単ですが、私からの御挨拶とさせていただきます。
【椿会長】 今村戦略官、どうもありがとうございました。
恐縮ですけれども、カメラ撮影はここまでとさせてください。
それでは、まず、事務局から配付資料の確認をよろしくお願いいたします。
【相原教科書企画官】 配付資料につきまして、議事次第にございますとおりでございますが、まず資料1-1といたしまして、令和7年度教科用図書検定結果の概要、資料2といたしまして、教科用図書検定結果の公開について、資料3-1として、義務教育諸学校教科用図書検定基準及び高等学校教科用図書検定基準の一部を改正する告示の概要、資料3-2として、教科用図書検定規則実施細則の改正の概要、資料4として、デジタルな形態を含む新たな教科書の導入に向けた制度改正についての資料をお配りしてございます。加えまして、検定基準、検定規則などを委員の皆様には事前にお送りさせていただいております。
万一資料の不足等がございましたら、Zoomのチャット機能を使ってお知らせいただければと思います。会場にいらっしゃいます委員におかれましては、挙手でお知らせいただければと思います。
なお、傍聴の皆様につきましては、議事の進行に合わせて資料を画面共有いたしますので、そちらを御覧いただければと思います。
会議終了後に、本日の資料を文部科学省ウェブサイトにおいて公開いたします。
配付資料につきましては、以上でございます。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
資料、過不足ございませんでしょうか。
それでは、続きまして、令和7年度における教科用図書検定の実施状況・審議結果の報告に移りたいと思います。
まずは、全体の概要につきまして、事務局から御報告をよろしくお願いいたします。
【相原教科書企画官】 資料1を御覧いただければと思います。全体の概要につきまして御報告いたします。
資料1の1ページにございますとおり、令和7年度におきましては、現行の学習指導要領に基づく2巡目の高等学校の主として中学年用の教科用図書の検定を実施いたしました。
申請点数は224点、このうち、地理歴史、歴史総合の1点、日本史探究の2点、世界史探究の1点、計4点が不合格となり、最終的に220点が合格となりました。
教科・科目ごとの結果につきましては、資料の2ページ目に記載してございます。少し時間を取らせていただきたいと存じますので、お目通しいただけたらと思います。
概要につきましての御報告は以上でございます。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
それでは、引き続きまして、各部会から、部会の概要について御報告をお願いしたいと思います。まず、第1部会の小野委員から、以後、部会順にお願いします。
小野先生、よろしくお願いいたします。
【小野委員】 小野と申します。よろしくお願いします。第1部会より御報告いたします。
令和7年度は、国語小委員会を計8回開催し、申請された高等学校論理国語13点、文学国語11点、国語表現1点、古典探究14点の合計39点の図書について審議いたしました。
慎重な審議の結果、国語科の39点全点について、合否の判定を留保し、必要な修正を求めました。
論理国語では、小説等を含む教材について、評論等の本文記述との関連が不適切なものがあり、検定意見を付すこととしました。
文学国語、古典探究では、作品の引用が不正確なものや、説明の趣旨が不明確で生徒が理解し難いコラムなどがあり、検定意見を付すこととしました。
また、全体を通して漢字表記が基準によっていないものや、参照ページ・行が不正確なもの、生徒が誤解するおそれのある記述などが多く見られ、検定意見を付すこととしました。
検定意見を踏まえて申請者により修正された内容について、もう一度審議いたしました結果、全点について合格と判定いたしました。
以上です。よろしくお願いします。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
それでは、引き続き、第2部会からの報告、出村委員、よろしくお願いいたします。
【出村委員】 第2部会より報告申し上げます。
令和7年度は、地理小委員会2回、歴史小委員会3回、日本史小委員会4回、世界史小委員会3回、倫理小委員会2回、政治経済小委員会2回、第2部会を6回開催し、検定申請のあった高等学校地理歴史科22点、公民科9点、合計31点の申請図書の審議を行いました。
審議は、まず地理探究及び地図、歴史総合、日本史探究、世界史探究、倫理、政治経済の各科目の小委員会において行われ、その後、部会で最終的な合否の判定をいたしました。
慎重に審議した結果、地理探究、地図、倫理、政治経済の全点、日本史探究8点のうち6点、世界史探究7点のうち6点については、いずれの申請図書についても検定意見に該当する箇所が認められましたので、合否の判定を留保し、必要な修正を求め、その後、申請者により修正された内容を再度審議いたしました。その結果、検定意見に沿った適切な修正がなされたと判断いたしました。その結果、27点全てを合格と判定いたしました。
また、慎重に審議した結果、歴史総合において1点、日本史探究において2点、世界史探究において1点、合わせて計4点を不合格と判定いたしました。これらについては、学校教育法に定める高等学校の目的、高等学校教育の目標、高等学校学習指導要領の総則、地理歴史科の目標、地理歴史科各種目(歴史総合・日本史探究・世界史探究)の目標・内容の取扱いに照らして、教科用図書として基本的な構成について重大な欠陥が見られ、教科用図書として適切性を欠いていると判断し、不合格と判定いたしました。
次に、各科目について、今年度の検定の概略を報告いたします。
地理探究では、世界地誌の学習に関する記述について、学習指導要領で示されている内容の取扱いが不適切な箇所に対し意見を付しました。また、排他的経済水域と延長大陸棚の関係が正しく記述されたい箇所、図表の記述や引用が不適切な箇所についても意見を付しました。
地図では、国名や国旗の記載が不適切な箇所、主題図における地図表記が不正確な箇所に意見を付しました。
歴史総合については、先ほど申し上げたとおりです。
世界史探究では、写真・絵画の説明の記述について、誤解するおそれがあるとして意見を付しました。また、文献資料の引用や要約の記述について、不適切あるいは誤解を生ずるおそれがあるとして意見を付しました。
日本史探究では、水田稲作や弥生時代の始まり時期に関する記述について、誤解するおそれがあるとして意見を付しました。また、引用・読み下し・現代語訳が適切にされていない資料について正確な記述を求めました。
倫理では、カルヴァン、カント、ニーチェの思想、核保有に関する記述などについて、誤解するおそれがあるとして意見を付しました。
政治経済では、マイナンバーカード、国際司法制度、株式会社の仕組み、アダム・スミスをめぐる記述などについて、誤解するおそれがあるとして意見をつけました。
意見を付されたいずれの箇所につきましても適正な修正がなされ、合格いたしました。
以上でございます。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
それでは、引き続きまして、第3部会からの報告を、永野委員、よろしくお願いいたします。
【永野委員】 第3部会の永野と申します。第3部会より報告いたします。
令和7年度は、審議会を5回開催し、申請された高等学校の数学Ⅱ20点、数学B19点、数学C16点の合計55点の申請図書について審議いたしました。
今回は、高等学校学習指導要領改訂後の2巡目ということもあり、意見数は、一巡目に比べて半分以下に減少しております。
今回の特徴といたしまして、記述内容を変更した図書と、ほとんど変更していない図書とがあり、その結果、多く意見がついた図書と、あまり意見がつかない図書と二極化する傾向が見られました。
検定意見としましては、多くが観点3の正確性及び表記・表現の意見でした。
その他観点2の選択・扱い及び構成・配列の意見として、問題文などの不備により学習上の支障が生じるおそれがあるとして意見を付したものも僅かながらありました。
また、学習指導要領で扱うこととなっている内容が扱われていないという意見を付した図書もありました。
慎重な審議の結果、数学Bの1点、数学Cの1点については合格とし、残り数学Ⅱ、数学B及び数学Cの53点については、合否の判定を留保し、必要な修正を求めました。
その後、留保した53点について、修正された内容を再度審議し、全て合格とし、その結果、申請図書全55点が合格となりました。
以上でございます。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
続きまして、第4部会からの報告、小畑委員、よろしくお願いします。
【小畑委員】 第4部会の小畑でございます。第4部会から報告いたします。
令和7年度は、高等学校の物理、化学、生物、地学の審議を行いました。
高等学校理科の申請図書については、物理7点、化学8点、生物6点、地学1点が申請されました。
これらの申請図書の審議を行うため、分野ごとの小委員会において、申請図書の審査及び修正表の審査を行いました。物理小委員会を計3回、化学小委員会を計6回、生物小委員会を計5回、地学小委員会を計2回開催いたしました。
本年度は、現行学習指導要領改訂後の2巡目の検定となります。全体としては、意見の大多数が観点3の正確性及び表記・表現の意見でした。
教科の特性として、理科は科学的・専門的知識の記述が多く見られるところですが、これらについて、生徒が理解し難い表現や誤解のおそれのある表現になっているものが多数見受けられ、意見が付されました。
また、理科固有の条件である実験・観察における作業の安全性について、適切な配慮を求める意見や観点2の選択・扱い及び構成・配列に関し、学習指導要領の改訂により新たに取り扱うこととなった内容についての扱いが不適切であったり、発展的な学習について適切に扱われていなかったりといった意見が見受けられました。
慎重な審議の結果、申請図書全てにおいて判定留保とし、申請者に対し、検定意見に対する修正を求めることにしました。
その後、申請者からの修正表が提出され、修正内容について各小委員会において審議した結果、全ての図書について、適切な修正がなされたとして、合格と判定いたしました。
以上で第4部会の報告を終わります。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
続きまして、第6部会からの報告、安良岡委員、よろしくお願いします。
【安良岡委員】 第6部会より御報告します。
本年度は音楽小委員会を2回、美術・工芸小委員会を2回、書道小委員会を2回開催し、申請された音楽Ⅱ4点、美術Ⅱ2点、書道Ⅱ4点について審議いたしました。
以下、各小委員会における審議状況を御報告します。
音楽では、楽譜や学習活動の説明などにおいて、理解し難い表現や誤解するおそれのある表現、美術では、語義や不正確な記述、また、特定の商品の宣伝になるおそれのある記述、書道では、不正確な記述や誤解するおそれのある表現などの欠陥箇所が見られました。
各小委員会において申請図書を慎重に審議した結果、いずれの図書も申請図書の審査におきましては合否の判定を留保し、必要な修正を求め、修正された内容について再度審議し、最終的に全ての図書を合格と判定いたしました。
以上です。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
引き続きまして、第7部会からの報告、斎藤委員、よろしくお願いします。
【斎藤委員】 では、第7部会より報告いたします。
令和7年度は第7部会を計11回開催し、申請のありました高等学校用図書英語コミュニケーション2、24点、論理・表現2、17点の計41点の図書について審議を行いました。
慎重に審議を行った結果、英語コミュニケーション2、論理・表現2の全点について合否の判定を留保し、必要な修正を求めました。
英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅱともに、学習指導要領で示す言語活動を十分に行うことができないものなど、学習指導要領の内容に照らして不適切なものがあり、検定意見を付すことといたしました。
そのほか、発音表記について、正確性を欠く記述や、現代英語表現に基づかない不適切な表現なども多くあり、検定意見を付すこととしました。
検定意見を踏まえて修正された内容について改めて審議したところ、修正内容が適切であることが確認できましたので、全点について合格と判定いたしました。
以上です。
【椿会長】 ありがとうございました。
最後になりますけれども、第9部会からの報告、義永委員、よろしくお願いいたします。
【義永委員】 第9部会の審議状況について御報告します。
当部会では、家庭、情報、農業、工業、商業、水産の各小委員会がそれぞれ担当する種目の審査に当たり、合否の判定も各小委員会で行うこととしております。
なお、今年度の商業の一部種目については、情報小委員会で審議されております。また、農業、水産については、申請がありませんでした。
本年度は各小委員会を計9回開催し、検定申請のあった高等学校の13種目26点の申請図書についてそれぞれ審査を行いました。
以下、各小委員会における審議状況を御報告します。
家庭小委員会、小委員会を計2回開催し、専門教科家庭の保育基礎、フードデザインの2種目4点の審査を行いました。
申請図書において、正確性及び表記・表現について、不正確な記述や理解し難い表現、誤解するおそれのある表現等の多数の欠陥が見られました。また、申請図書によっては、選択・扱い及び構成・配列について、学習上必要な年次が示されていないという欠陥も見られました。
情報小委員会、小委員会を計2回開催し、共通教科情報の情報Ⅱに1種目2点及び専門教科商業の情報関連科目、ソフトウェア活用、プログラミング2種目4点の審査を行いました。
申請図書において、主に観点3の正確性及び表記・表現について、誤りや不正確な記述、相互に矛盾する記述、理解し難い表現等の欠陥が見られました。
工業小委員会、小委員会を計2回開催し、専門教科工業の電気機器、電力技術、電子技術の3種目3件の審査を行いました。
申請図書において、主に観点3の正確性及び表記・表現について、誤りや不正確な記述、理解し難い表現や、誤解するおそれのある表現等の欠陥が見られました。
商業小委員会、小委員会を計3回開催し、専門教科商業のマーケティング、商品開発と流通、ビジネスマネジメント、財務会計1、原価計算の合計5種目13点の審査を行いました。
申請図書全般に、正確性及び表記表現について、誤りや不正確な記述、理解し難い表現等の欠陥が見られました。また、申請図書によっては、選択・扱い及び構成・配列について、特定の企業の宣伝になるおそれのある箇所等の欠陥も見られました。
各小委員会において申請図書を慎重に審議した結果、いずれの図書も、申請図書の審査におきましては合否の判定を留保して、必要な修正を求めました。修正された内容について再度審議し、最終的に全ての図書を合格と判定しました。
第9部会における審議状況は以上のとおりでございます。
【椿会長】 御報告ありがとうございました。
各部会からの御報告につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。特に御質問等ございませんでしょうか。
御質問等ないようでしたら、続きまして、令和7年度の教科用図書検定結果の公開について、事務局から御説明をお願いいたします。
【相原教科書企画官】 資料2を御覧ください。教科用図書検定結果の公開につきまして御説明申し上げます。
文部科学省におきましては、国民の教科書に対する関心に応え、教科書への信頼を確保するとともに、教科書検定のより一層の理解を得るため、平成3年度より検定結果の公開を実施してございます。本年度の検定結果につきましても、資料にお示ししておりますとおり、公開することとしてございます。
1ポツ、公開会場における公開です。
5月下旬から7月にかけまして、東京の教科書研究センターをはじめとして、全国7会場で実施いたします。山形県、山梨県、愛知県、大阪府、島根県、福岡県の各地方会場につきましては、それぞれの県教育委員会の協力を得て実施するものでございます。本年度、委員の皆様に御審議いただきました申請図書、見本などの資料を閲覧に供することとしております。
なお、令和7年度には、東京会場のほか、岩手県、埼玉県、新潟県、和歌山県、香川県、長崎県の各教育委員会の御協力をいただきまして、公開を実施しましたことを御報告いたします。
2ポツ、文部科学省ウェブサイトにおける公開につきましては、検定意見書などの資料を文部科学省のウェブサイトに掲載して公開いたします。より多くの方に検定結果にアクセスしていただけるよう、著作権その他の理由によりウェブ公開が困難な資料を除きまして、関係資料の多くをウェブサイトにおける公開の対象としております。
また、国立教育政策研究所教育図書館などにおける通年公開も予定しております。
説明は以上でございます。
【椿会長】 御説明ありがとうございました。
ただいまの説明につきまして、何か御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、特に御質問等がないようでしたら、次の議題に移らせていただきます。教科用図書検定基準等の改正についてでございます。
事務局から、これも御説明いただければと思います。
【相原教科書企画官】 資料3-1を御覧いただければと思います。
義務教育諸学校教科用図書検定基準及び高等学校教科用図書検定基準の一部を改正する告示の概要でございます。
今般の改正につきましては、令和7年12月22日に新しい「ローマ字のつづり方」が告示されたことを踏まえまして、教科用図書検定基準においてもローマ字つづりの表記の基準を改めるものでございます。
2ポツの改正の概要のとおり、義務教育諸学校教科用図書検定基準及び高等学校教科用図書検定基準につきまして、新しいローマ字表記によることとして、昨年12月22日に基準を一部改正しておりますので、御報告いたします。
続きまして、資料3-2を御覧いただければと思います。こちらは、教科書検定手続のデジタル化に対応するため、来年度、令和8年度から新しいシステムを導入することに伴いまして、検定規則実施細則を改正するものでございます。
まず1つ目として、(1)にございますとおり、オンラインによる申請・提出の方法を規定しております。実施細則の第7に、「オンラインによる申請等の手続き」を新たに新設いたしまして、新しく構築するシステムで一連の業務を行うことによって、調査・審議の質の向上、また、標準化・効率化を図ってまいります。
加えまして、(2)につきましては、申請図書のデジタルデータの提出期限につきまして、紙の図書の提出の翌日から起算して45日以内に提出するものとしておりましたところ、運用の実態を踏まえまして、45日から35日に改めるものでございます。
説明は以上でございます。
【椿会長】 御説明ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明につきまして、何か御質問等あればよろしくお願いします。これもよろしいでしょうか。
特に御質問等がないようですので、その他の議題に移らせていただきます。
まずは、デジタルな形態を含む新たな教科書の導入に向けた制度改正等につきまして、事務局から説明をお願いいたします。
【後藤教科書課長】 失礼いたします。資料4に基づいて御説明をさせていただきたいと思います。
文部科学省におきましては、子供の数が減少していく中で、一人一人の子供の力を最大限伸ばしていくということが我が国の将来にとって重要になってくるという認識の下に、できるだけ多くの子供が教科書の内容をより分かりやすくなったり、また、学習への意欲が高まったりということになるようにしていくことが重要だと考えております。
このページの一番上の部分にございますように、現状は紙の教科書のみが正式な教科書という制度でありますので、国の検定を受けた紙の教科書の内容をそのまま電子書籍のような形で引き写したものを「教科書代替教材」として、小学校5年生から中学校3年生を対象に、英語と算数・数学を中心に、資料の中ほどに記載しておりますとおり、これまで配布をしてきたということがございます。
その活用状況としては、学校現場での使用頻度も高まってきておりまして、そして、授業での使用頻度が高まるほどに、児童生徒の授業内容の理解度ですとか主体的な学びに積極的な効果が見られるというようなデータも得られているというところでございます。
こうした教科書代替教材としてのデジタル版を配布してきた取組を踏まえまして、まず、2ページ目でございますけれども、中央教育審議会において御議論いただいて、中ほどにあるとおり、今後の在り方として、教科書内容を児童生徒にとってより分かりやすくしたり、学習意欲を喚起したりするために、教科書は紙で作らなくてはならないというところから、デジタルも織り交ぜてよい、デジタルな形態でもよいというように緩和をしていくべきという方向性が示されているところでございます。
あわせて、デジタルへのなじみ方という点については、教科ごとの特性ですとか児童生徒の発達段階によって違いもあるということで、デジタルな形態も含む新しい教科書制度の下での教科書づくりや、あるいはその採択の参考となるように、国が一定の指針(ガイドライン)を示すべきということも、中央教育審議会の審議まとめの中で求められているところでございます。
文部科学省として、今後、必要な法令の改正と併せまして、各分野の専門家の方々の知見も得ながら、この指針(ガイドライン)づくりにも取り組んでいくということとしているところでございます。
続きまして、3ページ目でございますけれども、3ページ目は、先ほど申し上げました中教審で示された方向に沿って、デジタルな形態も含む新たな教科書制度に移行する場合の、現行制度との違いを整理した資料でございます。
上段は現行制度を示しておりまして、先ほども御説明いたしましたとおり、紙の正式な教科書の内容をそのままの形で電子書籍的に引き写したものを教科書代替教材として活用している。これが現状でございます。
そして、現在の紙の教科書にも多数の二次元コード(QRコード)が掲載されているという状況があるわけでありますが、その二次元コードから、タブレット端末などで専用したデジタル部分で補充的な資料や動画、音声などが閲覧できるというようにはなっておりますが、現行制度では、これらデジタルの部分については、教科書という扱いではなく「教材」ということになっておりまして、教科書検定の直接の対象にしているというわけではないという状況でございます。
下段は、制度改正後のイメージになりますけれども、デジタルな形態なものも正式な教科書として認めていくということになりますので、教科書の形態として、一番左の紙だけで作る教科書のほか、一番右のようにタブレットの中で電子的に存在する形の完全デジタルな教科書、あるいは、この真ん中にありますが、例えば、各教科の基本的な内容は紙媒体で作って、理解促進のための動画とか音声とか、あるいは発展的な内容といったものはデジタルで作る、QRコードを介しながらデジタルで作っていくというような、紙とデジタル部分が組み合わさったハイブリッド型ということも考えられるところでございます。
そして、4ページ目でございますけれども、特に、先ほど申し上げたような紙とデジタルを、それぞれよさを組み合わせて作る、特にハイブリッド型で作るという場合には、紙媒体の部分に二次元コードがあって、そこからデジタル部分に遷移していくという形が想定されるわけですが、これは現行制度とは異なって、その場合、その二次元コードから遷移したデジタル部分の動画であるとか音声であるとか資料なども教科書の一部として扱っていくということになりますので、義務教育の教科書無償というときの無償の対象でありますし、また、教科書検定の対象として、今後は内容の質保証も図っていくということになろうかと考えております。
次の5ページ目でございますけれども、今後のスケジュールでございます。中教審の審議のまとめでも、新たなデジタルな形態も含む教科書は、新たな学習指導要領の実施に合わせて導入していくべきとの提言を受けておりまして、そのことを前提にスケジュール感を考えますと、2030年度から次の学習指導要領が順次スタートすると考えれば、資料の図のとおり、2026年度中には法律改正ですとか検定の基準、動画や音声コンテンツを含めた著作権の取扱いなどの一連の新たなデジタルな形態も含む教科書に関するルールを決めて、それを教科書発行者であるとか採択をする教育委員会に対して提示をしていく必要があると考えておりまして、文部科学省として着実に準備を進めてまいりたいと考えております。
最後の6ページ目でございますけれども、6ページ目は、中教審のデジタル教科書推進WGの審議まとめにおける検定関係の記述箇所についてまとめたものになります。
デジタルな形態を含む新しい教科書の具体的な検定方法や、動画・音声の取扱いなどの検定上の取扱いについては、本検定調査審議会において専門的な見地から御審議いただくものであるということ、また、記述内容のほか、デジタル化に伴って付随するデジタルの機能の審査についての考え方、動画の検定審査の方向性についても触れられているところでございます。
今後、本検定調査審議会におきまして、専門的にこうしたデジタル対応ということでの審議を行う部会を設置して、具体的な御審議を賜りたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
私からの説明は以上でございます。
【椿会長】 御説明ありがとうございました。今後の教科用図書の検定調査にとって非常に大きな変換点になるのではないかと考えたところです。
それでは、ただいまの御説明につきまして、何か御質問等あればよろしくお願いいたします。
非常に形式的な話で恐縮なんですが、教科用図書という言葉が残ることは残るんですか。最初のお話で、図書の概念自体、教科書自体の概念がかなり拡張するように伺ったんですけれども。
【後藤教科書課長】 ありがとうございます。
教科用図書という文言、用語をこれまで使っておりますけれども、実は、学教法の法律上も、教科用図書という文言は法律上規定されておりまして、これに基づいておるところでございますが、今後、デジタルも含めて教科書と見ていくときには、これは法制上の理解といたしまして、教科用図書、特に図書という用語については、紙媒体の、文字が印刷された紙がとじられている、こういう本のことを指しているというふうに解釈されるということでございまして、私ども現在準備中でございますけれども、関係の法律改正においても、教科用図書という文言は、修正をかけて、デジタルも含み得る新しい教科書としての概念、教科用の主たる教材で、デジタルも含み得る、それを教科書というふうに改めて定義づけるような法令改正も現在準備しているところでございます。
【椿会長】 どうもありがとうございました。
一応、以上のようなことを少し確認させていただきました。
ほか、何か委員の皆様方、御質問等ございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、特に御質問等ないようでしたら、次の議題に入らせていただきます。
冒頭で申し上げましたとおり、これ以降につきましては、人事等に関わる案件でもありますので、大変恐縮ですけれども、報道関係者の方々は御退室をお願いいたします。また、ウェブで傍聴されておられた方につきましても、ここで傍聴を終了とさせていただきます。
【令和8年度の審議予定について】
・令和8年度の審議スケジュールについて、事務局から説明があった。
【委員の分属について】
・令和8年度における部会に属すべき委員・臨時委員・専門委員の分属について、椿会長から指名があった。
【退任者の紹介について】
・令和7年度末で退任する以下の委員について、椿会長から紹介があった。
小野正弘委員(第1部会長)
上野勝敏委員(第2部会世界史小委員長)
武田淳委員(第4部会物理小委員長)
斎藤弘子委員(第7部会長)
椎名美智委員(第7部会委員)
井川信子委員(第9部会情報小委員長)。
・退任する委員より挨拶があった。
【椿会長】 それでは、本日用意しておりました議事は全て終了となります。
最後に、委員の先生方から何か御発言等ございますでしょうか。
それでは、本日の御審議どうもありがとうございました。誠にお疲れさまでした。これをもちまして、令和7年度の総会を終了したいと思います。来年度もよろしくお願い申し上げます。
―― 了 ――
初等中等教育局教科書課