教科用図書検定調査審議会 令和4年度第8部会看護・福祉小委員会(第1回) 議事要旨

1.日時

令和4年9月22日(木曜日) 10時00分~15時40分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎) 16階16F4会議室

3.議題

  1. 部会長の選任等についての報告
  2. 小委員長の選任等についての報告
  3. 申請図書の審査   高等学校 福祉科 104-16, 104-17
  4. その他

4.出席者

委員

金子委員,倉田委員,潮谷委員,白井委員,原田委員,渡辺委員

文部科学省

岡村教科書調査官,堀江課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.保健体育小委員会の安達委員が教科用図書検定調査審議会第8部会長に選任されたこと,及び安達部会長より看護・福祉小委員会の金子委員が部会長代理に指名されたことについて報告があった。
2.金子委員が,教科用図書検定調査審議会第8部会看護・福祉小委員会小委員長に選任された。また,金子小委員長より原田委員が小委員長代理に指名された。
3.令和6年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)

 
【高等学校 福祉科 コミュニケーション技術】
  ○受理番号104-16(教科書番号705):実教出版
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計38)

  • 6ページ「介護福祉職」,16ページ「介護職」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
  • 15ページ「④社会的雑音 文化の違いや育った環境の違いから,同じ言葉でも違った意味になり,情報が正確に伝わりにくいことがある。」,15ページ「自分の住んでいる地域でしか伝わらない言葉や習慣などを探してみよう。」 について,検定意見を付すこととした。(検定意見2番)
  • 17ページ「特に介護を必要としている高齢者や障害者には,自尊感情を持ってもらうことが必要」について,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
  • 17ページ「そして,ラポールを形成することで自己理解,他者理解が得られ,その結果,職場に対しても愛着がわき,働く意欲がわいてくる。それが利用者への接し方にも影響し,さらにラポールが形成されやすくなる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
  • 39ページ「たとえば,利用者が落ち込んでいる時,「やる気がない」…。同じ状況でも,「落ち込んだ気持ちを修復している」…きっかけになる。」,図7全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見9番)
  • 49ページ「利用者と家族が介護職と初めて出会う時で,福祉の場面ではインテークと呼ばれる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
  • 74ページ「障害者総合支援法」について,検定意見を付すこととした。(検定意見19番)
  • 93ページ「3歳までに何らかの症状が見られる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見29番)
  • 93ページ「外界の刺激に敏感に反応する場合,ひとりになれるスペースを確保することやイヤーマフを装着することが有効である。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見30番)
  • 93ページ「コミュニケーションにおいては…有効である。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見31番)
  • 94ページ「このようなケースでは…有効となる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見32番)
  • 100ページ「ノーマラーゼーション」について,検定意見を付すこととした。(検定意見34番)
  • 118ページ「フェイスシートは名称のとおり,記載されている人の「顔」であり,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見35番)
  • その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 
【高等学校 福祉科 介護過程】
  ○受理番号104-17(教科書番号706):実教出版
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計21)

  • 8ページ脚注①「その業務の適性をはかり」について,検定意見を付すこととした。(検定意見2番)
  • 8ページ「いわゆる「医療的ケア」が介護福祉士の業務に法として位置づけられたことになる。」,9ページ「医療的ケア」(3箇所)について,検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
  • 12ページ「おむつの使用が常態化することになりかねない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
  • 13ページ「根拠にもとづいた介護実践はケアマネジメントによって行われる。介護保険制度では…。そのケアプランにもとづいて…計画的なサービスを行う。…連動して存在するものであるということを理解しておく必要がある。」,図1全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
  • 35ページ表1「ここでは,「安全の欲求」と「自己実現の欲求」を比較し,「安全の欲求」のほうが優先されると判断した。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
  • 66ページ図1「アウトカム 利用者とかかわることで出てきた反応」について,検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
  • 72ページ側注1「介護保険制度では,ケアプランを作成した後に評価を行うことをモニタリングという。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見17番)
  • 107ページ表1全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
  • 118ページ囲み「意向:Tさんは「自分のことは自分で行い,息子の世話をしたい」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
  • 119ページ「小規模多機能型居宅介護を紹介して,ケアプラン(介護予防サービス計画)の原案を作成した。…息子が参加してデイサービス,訪問介護などの支援内容を検討した。」,側注⑤,図1全体,120ページ「デイサービス」,「訪問介護サービス」,「小規模多機能型居宅介護のショートステイ」,121ページ図2「小規模多機能型居宅介護」全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見21番)
  • 調査意見8番について,指摘事項,指摘事由を修正するこことした。(検定意見13番)
  • その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 
 
(以上)

お問合せ先

初等中等教育局教科書課