教科用図書検定調査審議会 令和3年度第8部会看護・福祉小委員会(第2回) 議事要旨

1.日時

令和3年9月9日(木曜日) 10時00分~12時22分

2.場所

中央合同庁舎第7号館旧庁舎(文部科学省庁舎) 4階 第3会議室 ※オンライン開催

3.議題

  1. 申請図書の審査 高等学校 福祉科 103-56
  2. その他

4.出席者

委員

奥山委員,金子委員,潮谷委員,白井委員,原田委員,和気委員,渡辺委員

文部科学省

岡村教科書調査官,堀内課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.令和5年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)

【高等学校 福祉科 こころとからだの理解】
○受理番号103-56(教科書番号704):(実教出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計48)
・9ページ「同25条第2項では…国に対して具体的な取り組みを課している。これによって,健康であるだけでなく,QOL(生活の質)の向上もめざすようになった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
・10ページ「国民(住民)の健康水準の向上をはかり」について,検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
・10ページ「COPDに対処するため」について,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
・16ページ「認知は,ただ現実を知るだけではなく,その現実に対する「その人の考え」を呼び起こす。このような反応の源には価値観がある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
・16ページ「家族との団らんや趣味に熱中している時に生きがいを感じるのは,自己実現の欲求が満たされているからである。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見9 番)
・19 ページ図3「こころの理論の発達が遅れている場合は,「箱」と答える。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見10 番)
・23 ページ脚注④「70 未満は精神遅滞(知的障害)のレベルに相当する。 <表1> 69 以下 精神遅滞(知的障害) <152 ページ側注①> 知的機能の障害 知能指数(IQ)が概ね70 までのものが障害とされる」について,検定意見を付すこととした。(検定意見11 番)
・77 ページ「死に向かっていることを家族が受容できるようなケアと,看取った後に家族が後悔をしないような心理的なケアが必要である。看取り後は、グリーフケアを行う。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見23 番)
・106 ページ「当時のケアは根拠も方法論もなく,身体拘束・薬剤による抑制…認知症ケアの暗黒時代であった。 <107 ページ2~6 行目> 1970 年代まではケアの暗黒時代といわれ…日常的に行われていた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見29 番)
・132 ページ「連携とは,「共有した目標に向けて共に働くこと」である。異なった専門的背景を持つ専門職が互いを尊重し,学びあいながら,連携・協働し,質の高いケアの提供をめざしている。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見35 番)
・138 ページ「たとえば,視覚障害という場合,「見ることが妨げられ,見ることにさしさわりがある」ということになる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見36 番)
・153 ページ「知的障害があっても,その程度により,日常生活を送るうえでほとんど問題のない人もいたり」について,検定意見を付すこととした。(検定意見43 番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 


(以上)

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