教科用図書検定調査審議会 令和2年度第4部会科学と人間生活小委員会(第2回) 議事要旨

1.日時

令和2年8月7日(金曜日)10時30分~19時00分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎)3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

荒川委員,岡崎委員,小田原委員,川窪委員,櫻井委員,重原委員,武田委員,内藤委員,中村委員,西谷委員,野中委員,宮本委員,村田委員

文部科学省

川上主任教科書調査官,浅香教科書調査官,白井教科書調査官,禅教科書調査官,細田教科書調査官,木部教科書調査官,白石教科書調査官,川辺教科書調査官,堀内課長補佐 他

5.議事要旨

1.令和4年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)

【高等学校 理科 科学と人間生活】
受理番号102-209(教科書番号701):東京書籍
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計163)
・30 ページ「酵母は生命活動に必要なエネルギーを得るために,糖を分解する反応を行い,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
・78 ページ図10の,説明文の「アルミナを融解する際には,融点を下げるために氷晶石を加える。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見62番)
・86 ページ図4の,「付加重合のモノマーを表すモデル図(以下,87 ページ図5,92 ページ下右の同表現)及び87 ページ図6のモノマーを表すモデル図」について,検定意見を付すこととした。(検定意見71番)
・121 ページ「波1つ分の長さ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見82番)
・123 ページ上囲みの,「観察・実験1」全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見85番)
・123 ページ「こうした反射光の性質を利用した偏光板は,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見87番)
・125 ページ図4 の,全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見89番)
・129 ページ「物体の色は,光源からの光を受けることによって生じる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見90番)
・133 ページ「紫外線は人体の皮膚深くまで透過し,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見91番)
・137 ページ下右の,問題[6]全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見93番)
・142 ページ「食品がもつエネルギー」について,検定意見を付すこととした。(検定意見96番)
・146 ページ「伝導」(以下,147 ページの同語)について,検定意見を付すこととした。(検定意見97番)
・151 ページ下囲みの,図の中の「マグネトロン」について,検定意見を付すこととした。(検定意見101番)
・調査意見96 番について,指摘事項及び指摘事由を変更することとした。(検定意見109 番)
・188 ページ「地すべりや土砂崩れ(斜面崩壊)」(以下,194 ページ「斜面の崩壊(崖崩れ)」,198 ページ「斜面の崩壊や土石流」,198 ページ「地すべりや斜面崩壊,土石流」,198 ページ図3左「がけ崩れ(斜面崩壊)」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見138番)
・192 ページ「海溝型地震」(以下,194 ページ,206 ページの同表現)について,検定意見を付すこととした。(検定意見140番)
・194 ページ「と防災」について,検定意見を付すこととした。(検定意見144番)
・198 ページ図3の,地すべり「ゆっくりとすべり落ちる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見149番)
・206 ページ右の,「p.198」について,検定意見を付すこととした。(検定意見156番)
・調査意見146番については,検定意見としないこととした。
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

受理番号102-210(教科書番号702):実教出版
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計181)
・16 ページ「ケイ酸,アルミニウム,カリウムなどがイオンになり,岩石が破砕される化学的風化もある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
・16 ページ「人間は土壌を生かして農業を営み,ここから文化・文明が始まった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見26番)
・19 ページ「作物以外に生える植物は雑草とよばれ邪魔者である。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見37番)
・21 ページ「ところで,この方向は自然環境の保全につながらない嫌いがある。そこでここでは機械化ではなく,環境保全につながる科学技術の利用について考える。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見45番)
・21 ページ「自然エネルギー」について,検定意見を付すこととした。(検定意見46 番)
・33 ページ「まず,ボーキサイトから得られるアルミナ(酸化アルミニウムAl2O3)を加熱して融解させ,得た融解液に電極をさし込んで電気分解してアルミニウムを得ている(図7)。」及び図7の「アルミナと氷晶石」について,検定意見を付すこととした。(検定意見53番)
・59 ページ下左囲みの,ペットボトルの「伊右衛門」について,検定意見を付すこととした。(検定意見62番)
・64 ページ「セルロースを主成分とするパルプを化学薬品に溶かして繊維をばらばらにしたあと,また1本の繊維としてつなぎ合わせ,再生したものを再生繊維という。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見66番)
・76 ページ図1 の,説明文の「就職すると,労働安全衛生法に従い,年に一回健康診断を受けることが義務となる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見73番)
・調査意見109 番について,指摘事項を変更することとした。(検定意見118番)
・118 ページ右の,「これは,ヒトとワニで体温が違うためである。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見119番)
・123 ページ中の,「火力発電のおもな利点」の中の「場所を選ばず設置ができる」について,検定意見を付すこととした。(検定意見121番)
・124 ページ下右図の,「図の中の円グラフ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見122番)
・124 ページ下左図の,「二酸化炭素濃度の変化(地球大気全体の平均値)」のグラフの縦軸の「ppm」について,検定意見を付すこととした。(検定意見123番)
・130 ページ「空気中から水が入射した」について,検定意見を付すこととした。(検定意見125番)
・131 ページ上右吹き出しの,「屈折率が大きな物質は,透明であっても光を反射してしまうんだね。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見127番)
・133 ページ下囲みの,「水晶体の厚さを調整できにくくなり,網膜上に像をつくることができなくなる場合が近視や遠視である。」と下の「近視」と「遠視」の図について,検定意見を付すこととした。(検定意見129番)
・135 ページ「緑の葉に赤い光を当てると,C が赤い光を吸収するため,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見134番)
・138 ページ「山と谷が重なると振幅がうち消される。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見139番)
・177 ページ「海底の揺れが海水に伝わり生じる波ではない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見157番)
・185 ページ上右の,「落花生栽培は、水はけの良い土地が望ましい。千葉県は、富士山や箱根山、浅間山、榛名山などの火山が起源の火山砕屑物が堆積した関東ローム層が広がっており、明治以後に栽培が盛んになった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見161番)
・186 ページ中左の,「地震「p.164」(以下,186 ページ下左の津波「p.165」,187 ページ下左の火山「p.162」)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見162番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

(以上)

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初等中等教育局教科書課