教科用図書検定調査審議会 平成26年度第4部会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成26年10月1日(水曜日)10時00分~19時15分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎)6階 6F3会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

榊原委員,根岸委員,熱田委員,市村委員,大室委員,川窪委員,田中委員,谷川委員,富岡委員,友国委員,野中委員,牧野委員,南委員,宮本委員

文部科学省

高橋主任教科書調査官,浅香主任教科書調査官,白井教科書調査官,禅教科書調査官,細田教科書調査官,木部教科書調査官,川上教科書調査官,川辺教科書調査官,竹内課長補佐 他

5.議事要旨

1.平成28年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)

【中学校 理科 第1学年用】
○受理番号26-26(教科書番号732,733):(啓林館)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計90)
・23ページ中右図「アカシア」について,検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
・25ページ「マツの雌花と雄花には花弁やがくがない。それぞれうろこのようなりん片が多数集まったつくりをしている。雌花のりん片には子房がなく胚珠がむきだしでついている。このような特徴をもつ植物のなかまを裸子植物という」について,検定意見を付すこととした。(検定意見9番)
・28ページ「イネの根の断面」の写真及び「コムギの根の断面」の写真について,検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
・34ページ「色素」について,検定意見を付すこととした。(検定意見17番)
・36ページ脚注2「植物は生きていくために栄養分を自分でつくっている。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
・43ページ「何億年もかけて生命によってつくられた光合成というしくみ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見22番)
・49ページ「植物の中には,種子をつくらないなかまがある。」及び3-4行「種子をつくらない植物は,胞子のうという袋でつくられた胞子でなかまをふやす。」(以下,51ページ13行「胞子によってなかまをふやしている。」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
・53ページ「光合成によって栄養分をつくり,酸素を発生する生物(酸素発生型光合成生物)から植物(種子植物,シダ植物,コケ植物)を除いたなかまを,まとめて藻類といいます。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
・調査意見21番については,検定意見としないこととした。
・142ページ図25「水素を発生させ,集めて性質を確かめる実験」全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見41番)
・193ページ「スクリーンと像の距離」について,検定意見を付すこととした。(検定意見52番)
・209ページ「このような力を抗力(または垂直抗力)という。」(以下,図43「抗力(垂直抗力)」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見55番)
・214ページ側注2「重力が打ち消されて」について,検定意見を付すこととした。(検定意見56番)
・216ページ図54「力を受けることによって本の動きが変化したから,本が受ける力の作用点は,手(指)と本の接点にあると考える。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見57番)
・別冊44ページ「震源域(震源となった範囲)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見78番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

○受理番号26-37(教科書番号728):(大日本図書)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計132)
・29ページ図7「虫媒花と風媒花」の説明文「メマツヨイグサの花粉にはねばりけのある糸がついていて,虫に運ばれやすくなっている。」及び「メマツヨイグサ(虫媒花)」の写真全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
・41ページ「2 装置をつくる。」の「枝をさして水中で切る。」(以下,43ページ下囲み「1 着色した水を吸わせる。」の「枝をさして水中で切り,」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見14番)
・48ページ上右図の「土の重さは,5年間で0.06gしか変わらなかった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
・68ページ側注1「質量」について,検定意見を付すこととした。(検定意見27番)
・99ページ「エタノールで液体←→気体の状態変化を調べてみよう」全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見33番)
・151ページ下表「光源が焦点距離の3倍のとき」,「光源が焦点距離の2倍のとき」,「光源が焦点距離の1.5倍のとき」,「光源が焦点距離の0.5倍のとき」(以下,152ページ上表の同表現)について,検定意見を付すこととした。(検定意見54番)
・164ページ図36全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見64番)
・171ページ図42「摩擦力を利用すると,手がすべりにくくなるので,きつくしまったふたがあけやすくなる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見73番)
・174ページ「100 gの物体にはたらく重力の大きさは,1 Nである。」(以下,図47「100 gのおもり」と中左吹き出し「bとcでは,ばねにはたらく力の大きさはどちらも同じ1 Nだね。」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見74番)
・208ページ「火山の種類によって火山灰の色にちがいがあった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見89番)
・214ページ表1「セキエイ及びクロウンモの写真とそれぞれの形の特徴の記述」について,検定意見を付すこととした。(検定意見91番)
・215ページ「航空宇宙研究開発機構」について,検定意見を付すこととした。(検定意見93番)
・232ページ「P波,S波は震源から遠くなると揺れ始める時間と,初期微動継続時間ははどうなる考えてみよう。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見100番)
・246ページ「離れた地点での試料に見られる地層の積み重なりをくわしく調べて,対比すると地層の広がりを知ることができる。対比のためには,」と18行「遠く離れた地層を対比する」(以下,250ページ7~8行「離れた地域の堆積岩の地層を対比するときの」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見103番)
・調査意見101番については,検定意見としないこととした。
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

○受理番号26-45(教科書番号729):(学校図書)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計90)
・3ページ「宮城県」について,検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
・22ページ表2「物質の密度(20℃)」の中の「1気圧」について,検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
・79ページ図2「光原」(2箇所)について,検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
・97ページ「光の種類」の図について,検定意見を付すこととした。(検定意見29番)
・111ページ「p.109図1で,力を受ける物体は,力を加える物体と接していたが,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見31番)
・125ページ下表全体(以下,126ページ上表全体)について,検定意見を付すこととした。(検定意見34番)
・調査意見34番について,指摘事項を変更することとした。(検定意見41番)
・181ページ「細菌」について,検定意見を付すこととした。(検定意見51番)
・195ページ「藻類には,緑色の葉緑体以外に赤色や黄色,青色の色素をもつ種類があり,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見58番)
・196ページ写真説明文の「イネを栽培してしている」について,検定意見を付すこととした。(検定意見60番)
・222ページ「日本列島周辺の大地は,太平洋プレートの動きによって力が加わり」について,検定意見を付すこととした。(検定意見63番)
・244ページ図1中左「浸食」について,検定意見を付すこととした。(検定意見67番)
・262ページ「下田町」について,検定意見を付すこととした。(検定意見72番)
・裏表紙「葉緑体」とその写真について,検定意見を付すこととした。(検定意見86番)
・調査意見77番について,指摘事由を変更することとした。(検定意見90番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【中学校 理科 第2学年用】
○受理番号26-52(教科書番号831):(教育出版)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計104)
・調査意見6番については,検定意見としないこととした。
・70ページ表題「直流回路と並列回路」について,検定意見を付すこととした。(検定意見14番)
・126ページ「ニンジンの根のだいだい色は,液胞にふくまれる色素によるものです。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見36番)
・130ページ「水流の向きなどの情報を刺激として受け取り,」(以下,132ページ左2-3行「さまざまな情報を刺激として受け取る」,右10行「水流の向きなどを刺激として受け取る」)について,検定意見を付すこととした。(検定意見39番)
・132ページ「ヒトは,光の一部を刺激として受け取ることができますが,光の一種の紫外線を刺激として受け取ることはできません。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見40番)
・140ページ「骨をとかして」について,検定意見を付すこととした。(検定意見42番)
・142ページ「分泌」について,検定意見を付すこととした。(検定意見44番)
・148ページ図7「デンプンの分子とブドウ糖の分子の大きさを比較する実験」全体について,検定意見を付すこととした。(検定意見49番)
・179ページ「ほとんどは水中で生活し,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見67番)
・227ページ中図説明文「札幌市上空を寒冷前線が通過している。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見77番)
・240ページ図25「アメダス」について,検定意見を付すこととした。(検定意見84番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

○受理番号26-55(教科書番号827):(東京書籍)
・調査意見20番については,検定意見としないこととした。
・調査意見27番について,指摘事項を変更することとした。(検定意見26番)
・次回も引き続き審議することとした。

                                     

(以上)

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初等中等教育局教科書課