教科用図書検定調査審議会 令和3年度第2部会(第4回) 議事要旨

1.日時

令和3年11月11日(木曜日) 10時00分~16時15分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎) 3階 3F1特別会議室 ※オンライン開催

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

足羽委員,家近委員,池田委員,伊藤委員,井野瀬委員,上野委員,江口委員,大倉委員,大野委員,小賀野委員,金井委員,神田委員,熊本委員,齋藤委員,黒川委員,黒沢委員,小林(和)委員,小林(正)委員,白砂委員,髙橋委員,武田委員,田中委員,椿委員,出村委員,中川委員,野林委員,硲委員,三沢委員,村上委員,森下委員,山家委員

文部科学省

髙橋主任教科書調査官,中前主任教科書調査官,矢吹主任教科書調査官,木元教科書調査官,黒澤教科書調査官,小堀教科書調査官,小宮教科書調査官,鈴木(楠)教科書調査官,永田教科書調査官,橋本教科書調査官,藤本教科書調査官,三島教科書調査官,三橋教科書調査官,山口教科書調査官,神山教科書課長,廣野教科書企画官,池田教科書検定調整専門官 他

5.議事要旨

1.令和5年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)
 
【中学校 社会(歴史的分野)】
 受理番号103-251:令和書籍
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 266)
  ・調査意見1番について,小委員会での意見のとおり,指摘事項を変更することとした。(検定意見1番)
  ・調査意見3番について,小委員会での意見のとおり,指摘事項を変更することとした。(検定意見3番)
  ・調査意見4番について,小委員会での意見のとおり,指摘事項を変更することとした。(検定意見4番)
  ・調査意見9番について,教科書調査官から指摘事項を変更することとしたい旨の申出があり,小委員長及び部会長が内容を確認した結果,指摘事項を変更することとした。(検定意見9番)
  ・54ページの「前方後円墳の出現は、・・・これほど大きな古墳が造られたことは、一定の規模の国を治める大王が存在していたことを示しています。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見39番)
  ・54ページの「王権成立の兆しが現れた途端に巨大古墳を造営したとは考えにくく、・・・このようなことから、日本の歴史は二〇〇〇年以上ともいわれます。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見41番)
  ・56ページの「邪馬台国は三〇余りの小国を従えていて、」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見44番)
  ・調査意見62番について,小委員会での意見のとおり,指摘事由を変更することとした。(検定意見65番)
  ・91ページの「インドや唐からも多くの僧が参加し、」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見67番)
  ・91ページの「そこで天平十五年(七四三)に墾田永年私財法を定め、・・・この制度が導入されたことで公地公民は崩壊し、荘園制に移行していきます。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見68番)
  ・91ページの「また、大仏建立には膨大な資金を要したため、私有地に課税して増えた税収の一部をその費用に充てました。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見69番)
  ・116ページの「672 国史の編纂が開始」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見97番)
  ・調査意見132番について,小委員会での意見のとおり,指摘事項を変更することとした。(検定意見139番)
  ・158ページの「琉球国」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見146番)
  ・168ページの写真「龍野城の城下町」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見152番)
  ・262ページの図「水野忠邦(1794~1851)」の「椿椿山筆(首都大学東京図書情報センター蔵、・・・)」に  ついて,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見195番)
  ・288ページの図「明治初期の人口構成」の「(関山直太朗『日本の人口』『近代日本経済史要覧』より)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見202番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
【高等学校 地理歴史科 日本史探究】
  受理番号103-100(教科書番号701):東京書籍
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 51)
  ・79ページの「第一に立つ物なり」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
  ・108ページの「サイメ・・・相論・・・これを停止せられをはんぬ。此の上若しハ」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-101(教科書番号702):実教出版
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 48)
  ・調査意見6番については,小委員会での意見のとおり,検定意見としないこととした。
  ・99ページの図「伯耆国東郷荘の下地中分の絵図」の「(東京大学史料編纂所蔵)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
  ・112ページの図「守護の権限の拡大」の「1185~ 大犯三カ条(京都大番役の催促,謀叛人・殺害人逮捕の権限)」について,小委員会での審査のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見23番)
  ・127ページの「仏教・儒教や詩文などが出版された(五山版)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見27番)
  その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
受理番号103-102(教科書番号703):実教出版
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 98)
  ・47ページの写真「長屋王邸宅跡から出土した木簡」の「山背国乙当(おとあて)郡出身で,」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
  ・63ページの図「田植えの様子(『大山寺縁起絵巻』,東京大学史料編纂所蔵)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見26番)
  ・65ページの図「下地中分絵図(伯耆国東郷荘,東京大学史料編纂所蔵)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
  ・75ページの「1340年,畠山氏が対立する武士を京都から追い,ふたたび大乱になるとの噂が流れた。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見33番)
  ・76ページの図「京都の地図」の「室町幕府跡(花の御所)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見35番)
  ・85ページの写真「枯山水庭園(京都 竜安寺)」の「庭石の裏側に,「小太郎」「清治郎」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見37番)
  ・85ページの「茶道のもととなる侘茶は庶民にまでひろまった。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見38番)
  ・調査意見43番について,意見が出され,指摘事由を変更することが適当かどうか,後日部会長が確認することとした。(11月19日までに部会長が内容を確認した結果,指摘事由を変更することとした。)(検定意見50番)
  ・162ページの写真「明治天皇(1852~1912)の肖像」の「④」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見67番)
  ・181ページの写真「さまざまな「改造」」の「(…北一輝『日本改造法案』)」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見77番)
  ・188ページの写真「ロンドン海軍軍縮会議で演説する若槻礼次郎主席全権」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見81番)
  その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
受理番号103-103(教科書番号704):清水書院
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 36)
  ・58ページの「若干(じゃっかん)の軍勢」について,小委員会での審査のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
  ・59ページの「郎従(家来)の重遠は傷を被り、旗差の下人弥六末守」について,小委員会での審査のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見13番)
  ・調査意見16番について,意見が出され,指摘事由を変更することが適当かどうか,後日部会長が確認することとした。(11月19日までに部会長が内容を確認した結果,指摘事由を変更することとした。)(検定意見18番)
  ・224ページの「このため中国では,1936年の西安事件をきっかけに,第2次国共合作が成立し,「容共抗日」の統一戦線が形成され,日中間は一触即発の状態となった。・・・1937年7月7日夜,北京郊外の盧溝橋付近で日中両軍が衝突し(盧溝橋事件),日中戦争がはじまった。」について,意見が出され,検定意見を付すことが適当かどうか,後日部会長が確認することとした。(11月19日までに部会長が内容を確認した結果,検定意見を付すこととした。)(検定意見30番)
  ・調査意見30番について,小委員会での審査のとおり,指摘事項及び指摘事由を変更することとした。(検定意見33番)
  ・278ページの「935 承平5…平将門の乱おこる」について,小委員会での審査のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見35番)
  ・278ページの「936 承平6…藤原純友の乱おこる」について,小委員会での審査のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見36番)
  ・調査意見31番について,教科書調査官から検定意見としないこととしたい旨の申出があり,小委員長及び部会長が内容を確認した結果,検定意見としないこととした。
  その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
受理番号103-104(教科書番号705):山川出版社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 29)
調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-105(教科書番号706):山川出版社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 49)
  ・30ページの「新羅は唐の勢力を半島から追い出し、674年に統一をはたした。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
  その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-106(教科書番号707):第一学習社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 68)
  ・調査意見2番について,小委員会での意見のとおり,指摘事項及び指摘事由を変更することとした。(検定意見2番)
  ・68ページの「百文別」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
【高等学校 地理歴史科 世界史探究】
 受理番号103-107(教科書番号701):東京書籍
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 39)
  ・344ページの「1948年にはセイロンが独立(72年,スリランカと改称)した。・・・2010年まで内戦がつづいた。」について,意見が出され,検定意見を付すことが適当かどうか,後日部会長が確認することとした。(11月19日までに部会長が内容を確認した結果,検定意見を付すこととした。)(検定意見28番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-108(教科書番号702):実教出版
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 44)
  ・230ページの「ヴァージニア植民地会議」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見19番)
  ・277ページの写真「東京ジャーミイとイブラヒム」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-109(教科書番号703):帝国書院
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 35)
  ・222ページの「そしてこの工業発展で得た資金で,アメリカはスペインからフロリダを購入するなど,領土を広げていった。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-110(教科書番号704):山川出版社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 15)
  ・194ページの図「大西洋における三角貿易」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
  ・調査意見10番について,意見が出され,指摘事項及び指摘事由を変更することが適当かどうか,後日部会長が確認することとした。(11月19日までに部会長が内容を確認した結果,指摘事項及び指摘事由を変更することとした。)(検定意見11番)
  その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-111(教科書番号705):山川出版社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 34)
  ・153ページの図「大西洋をめぐる三角貿易」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
  ・201ページの「その製品は日常生活全般に大きな影響を与えたので、第2次産業革命と呼ばれる。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-112(教科書番号706):山川出版社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 22)
  ・173ページの図「16世紀末のムガル朝」について,意見が出され,検定意見を付すことが適当かどうか,後日部会長が確認することとした。(11月19日までに部会長が内容を確認した結果,検定意見を付すこととした。)(検定意見11番)
  ・248ページの「合衆国憲法では各州に配分する下院議員算出の根拠となる人口を計算する際に、黒人を0.6人とすることを定めていた。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
  その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
 受理番号103-113(教科書番号707):第一学習社
  合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 54)
  ・調査意見13番については,小委員会での意見のとおり,検定意見としないこととした。
  ・139ページの「1648年に結ばれたウェストファリア条約では,・・・オランダとスイスの独立が正式に承認された。この後も16~17世紀にかけて,ヨーロッパの各国は,宗教戦争に対応するなかで国家による領域と教会組織の一元的支配を強めた。」について,小委員会での意見のとおり,検定意見を付すこととした。(検定意見24番)
  
その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

(以上)

お問合せ先

初等中等教育局教科書課