教科用図書検定調査審議会 平成24年度第2部会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成24年11月9日(金曜日) 13時00分~18時30分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎)16階 16F特別会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

揚村委員,荒木委員,家近委員,上山委員,魚住委員,紀平委員,熊木委員,小室委員,佐々木委員,清水委員,園田委員,高橋(滋),高橋(基)委員,円谷委員,土肥委員,原田委員,日野委員,森委員,森下委員,山本委員

文部科学省

青山主任教科書調査官,小林主任教科書調査官,照沼主任教科書調査官,室井主任教科書調査官,卜部教科書調査官,高橋(秀)教科書調査官,高橋(洋)教科書調査官,橋本教科書調査官,三谷教科書調査官,三橋教科書調査官,村瀬教科書調査官,永山教科書課長,大西教科書企画官,金澤教科書検定調整専門官 ほか

5.議事要旨

1. 平成26年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。なお,審議に当たっては,小委員会での議論を踏まえて追加・変更された調査意見を追加資料として配布した。
  
【高等学校 地理歴史科 地理A】
  24-104:
    合否の判定を留保することとした。
    ・41ページの「年間を通じて牧草がよく育つため,農耕と牧畜が結びついた混合農業や酪農が営まれている。」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
    ・131ページの「都心部の周囲にグリーンベルト(緑地帯)が設けられ」について,意見が出され,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
    ・171ページの「信玄堤(しんげんつづみ)→マル6  写真マル6 信玄堤(しんげんづつみ)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
    ・調査意見18番について,検定意見としないこととした。
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
   
【高等学校 地理歴史科 地理B】
  24-98:
    合否の判定を留保することとした。
    ・11ページの「世界の標準時(凡例)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見2番)
    ・192ページの「グラフ2  同ページ8行目グラフ3」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
    ・206ページの「世界の言語分布(ニジェールコルドファン諸語)  275ページ図3言語・民族分布図と公用語の分布(ニジェール・コルドファン諸語)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
    ・281ページの「EU本部に掲げられている各国の旗(フランス,ストラスブール…)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見22番)
    ・調査意見11番について,追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
    ・調査意見9番について,検定意見としないこととした。
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
   
【高等学校 地理歴史科 地図】
  24-92:
    合否の判定を留保することとした。
    検定意見については,調査意見のとおりとすることとした。
 
  24-120:
    合否の判定を留保することとした。
    ・126ページの「東北地方太平洋沖地震  震度」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見49番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
   
【高等学校 地理歴史科 日本史A】
  24-52:
    合否の判定を留保することとした。
    ・12ページの「「ペリーの肖像写真(左上)と日本人が描いたペリーの似顔絵」中,「鬼を思わせる怪異な顔つきから,しだいに人間らしく描かれるようになりました。」」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
    ・32ページの「「条約改正までのあゆみ」中,「治外法権」と「領事裁判権」」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・33ページの「つまりアジアを「野蛮未開」とみなし,日本はアジア諸国との連帯を考えず…」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・123ページの「国会の承認を得る必要のない「協定」であったため,」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・137ページの「一方,国連では,1971年の総会で,中華人民共和国を中国の唯一の正統な政府とし,…」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・149ページの「「近代の主要な地震と噴火」中,「17 新潟中越地震」」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・調査意見12番について,追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
  24-62:
    合否の判定を留保することとした。
    ・99ページの「地図「鉱毒被害の拡大」中の「1890年ごろから鉱毒流出」」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
  24-83:
    合否の判定を留保することとした。
    ・15ページの「福岡市(65ページ図3も同様)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見22番)
    ・23ページの「尊皇攘夷」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
    ・33ページの「間宮林蔵は,樺太探検により,樺太が島であることを発見した。」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・83ページの「側注6」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・118ページの「「財閥の成長(三井の例)」中,「三菱合資会社」」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見68番)
    ・147ページの「「杉原千畝」中,「1876~1947」」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・171ページの「東ドイツ(ドイツ民主主義共和国)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見95番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 地理歴史科 日本史B】
  24-58:
    合否の判定を留保することとした。
    ・表見返しの「地図「日本の世界遺産」中の富山県・三重県の塗色」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
    ・12ページの「更新世(200~1万年前)になると」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・39ページの「これらの書物は,遣唐使によって中国に伝えられた。」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見22番)
    ・188ページの「タイトル「第1次世界大戦後の国際関係」」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・189ページの「ロシアでは,1917年11月,レーニンらの指導のもとに世界最初の社会主義国家がつくられ,ロシア帝国は崩壊した(ロシア革命)」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・調査意見87番について,追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見92番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
  24-59:
    合否の判定を留保することとした。
    ・42ページの「法隆寺金堂壁画 愛知県立芸術大学蔵。」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
    ・137ページの「今川義元下知状」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見31番)
    ・調査意見46番について,追加資料のとおり指摘事項を変更して検定意見を付すこととした。(検定意見48番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。
 
  24-63:
    合否の判定を留保することとした。
    ・190ページの「オランダ商館にまで侵入する事件」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
    ・258ページの「ドイツも国内で革命がおこったことで,…平和原則十四ヵ条をうけ入れ,連合国に休戦を申し入れた。」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
  24-64:
    合否の判定を留保することとした。
    ・30ページの「ヤマト政権の仕組み(『大王から天皇へ』より)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
    ・37ページの「マル1 百済では,義慈王がクーデタをおこして権力を掌握し」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
    ・38ページの「白村江の戦いと対外防衛」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
    ・240ページの「朝鮮と国交を樹立するため,政府は対馬藩がもっていた朝鮮外交の権限を取りあげ,1870(明治3)年に外務省の役人を派遣したが,朝鮮から拒絶された。」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
  24-82:
    合否の判定を留保することとした。
    ・27ページの「藤原京復元図」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
    ・85ページの「14世紀ごろ,本州から武士たちが移住し,たがいに争いをつづけていたが,そのなかから蠣崎氏(のちの松前氏)が出て南部地域を支配した。しだいに圧迫されていったアイヌは,15世紀なかごろ大首長コシャマインを中心に蜂起したが,やぶれた。」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・156ページの「(6)日本が自主的に条約を改正できないこと,などの条項をふくんでおり,日本に不利な不平等条約であった。」について,意見が出され,検定意見を付すかどうか後日部会長が確認することとした。
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 
  24-84:
    合否の判定を留保することとした。
    ・27ページの「阿部内麻呂」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
    ・50ページ~51ページの「武士の生活(全体)」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
    ・50ページの「正しくは陽成天皇…の子孫である。」について,追加資料のとおり検定意見を付すこととした。(検定意見29番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
   
   
   また,会議後に検定意見について検討の必要が生じた場合は,教科書調査官の案について,部会長が確認し,決定することとした。
  なお,後日部会長に確認するとした点については,11月20日に部会長が内容を確認した結果,下記のとおりとすることとした。


【高等学校 地理歴史科 日本史A】
  24-52:
    ・32ページの「「条約改正までのあゆみ」中,「治外法権」と「領事裁判権」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
    ・33ページの「つまりアジアを「野蛮未開」とみなし,日本はアジア諸国との連帯を考えず…」について,検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
    ・123ページの「国会の承認を得る必要のない「協定」であったため,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見69番)
    ・137ページの「一方,国連では,1971年の総会で,中華人民共和国を中国の唯一の正統な政府とし,…」について,検定意見を付すこととした。(検定意見77番)
    ・149ページの「「近代の主要な地震と噴火」中,「17 新潟中越地震」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見79番)
 
  24-83:
    ・33ページの「間宮林蔵は,樺太探検により,樺太が島であることを発見した。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見36番)
    ・83ページの「側注6」について,検定意見を付すこととした。(検定意見51番)
    ・147ページの「「杉原千畝」中,「1876~1947」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見82番)
 
【高等学校 地理歴史科 日本史B】
  24-58:
    ・12ページの「更新世(200~1万年前)になると」について,検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
    ・188ページの「タイトル「第1次世界大戦後の国際関係」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見68番)
    ・189ページの「ロシアでは,1917年11月,レーニンらの指導のもとに世界最初の社会主義国家がつくられ,ロシア帝国は崩壊した(ロシア革命)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見69番)
 
  24-63:
    ・258ページの「ドイツも国内で革命がおこったことで,…平和原則十四ヵ条をうけ入れ,連合国に休戦を申し入れた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見21番)
 
  24-64:
    ・240ページの「朝鮮と国交を樹立するため,政府は対馬藩がもっていた朝鮮外交の権限を取りあげ,1870(明治3)年に外務省の役人を派遣したが,朝鮮から拒絶された。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
 
  24-82:
    ・85ページの「14世紀ごろ,本州から武士たちが移住し,たがいに争いをつづけていたが,そのなかから蠣崎氏(のちの松前氏)が出て南部地域を支配した。しだいに圧迫されていったアイヌは,15世紀なかごろ大首長コシャマインを中心に蜂起したが,やぶれた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見26番)
    ・156ページの「(6)日本が自主的に条約を改正できないこと,などの条項をふくんでおり,日本に不利な不平等条約であった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見38番)
    
   
(以上)

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