高等学校「現代の国語」に関する教科書検定の考え方について(検討依頼)

教科用図書検定調査審議会

高等学校「現代の国語」に関する教科書検定の考え方について
(検討依頼)

 令和2年度の高等学校 「現代の国語」に関する教科書検定において、[第一学習社・102-50] の図書の審査が行われた際には、小説を取り上げた箇所について検定意見が付されましたが、最終的に教材の変更はなされず、学習活動として設定された「学習の手引き」「活動の手引き」が修正される形で検定決定がなされました。
 一方で、検定決定後、第一学習社のホームページにおいては、当該図書について、「従来の「現代文」教科書のイメージでご利用可能」など、学習指導要領の趣旨に沿っていないかのような宣伝がなされ、教育委員会からはこの図書と学習指導要領との関係について文部科学省に対して問合せがあり、さらに(一社)教科書協会より、「現代の国語」の検定に関する考え方及び今後の検定における考えについて文部科学省の見解を明らかにするよう要望が寄せられるなど、現場に疑義を生じせる事態となっています。
 こうしたことを踏まえ、今後の高等学校「現代の国語」の検定における小説の取扱いに関する考え方を示していただきたいので、御検討をよろしくお願いいたします。

令和3年8月24日
 文部科学大臣 萩 生 田 光 一