教科用図書検定調査審議会 令和3年度第1部会国語小委員会(第4回) 議事要旨

1.日時

令和3年10月8日(金曜日) 10時30分~18時15分

2.場所

中央合同庁舎第 7 号館東館(文部科学省庁舎) 16 階 16F1 会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

小方委員,大池委員,梅林委員,小野委員,菅委員,勝田委員,福田委員,川端委員,佐伯委員
 

文部科学省

加藤主任教科書調査官,小原主任教科書調査官,林教科書調査官,田中教科書調査官,平藤教科書調査官,稲葉課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.令和5年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)




【高等学校 国語 論理国語】

  ○受理番号 103-59(教科書番号  703):(三省堂)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 58)
 ・144 ページの「この文章の特徴について、次の表現を参考に、話し合ってみよう。」について, 検定意見を付すこととした。(検定意見 21 番)
 ・202 ページの「『述語集Ⅱ』」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 32 番)
 ・404 ページの「聴覚映像(聴覚や視覚が捉えた音声と文字=シニフィアン)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 58 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-61(教科書番号  705):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 19)
 ・176 ページの「(語彙・表現3) ②次の助数詞が付く語には、どのようなものがあるか。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 12 番)
 ・裏見返 5 ページの「(「4理由づけを考える」) ③今日はバレーボールの試合直前だ。(「④ 今日はバレーボールの試合直前だ。」も同)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 18 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-62(教科書番号  706):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 9)
 ・24 ページの「「論理的とは?」全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 3 番)
 ・調査意見 4 番について,指摘事項及び指摘事由を変更することとした。(検定意見 5 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 国語 文学国語】

  ○受理番号 103-75(教科書番号  706):(数研出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 9)
 ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-77(教科書番号  708):(筑摩書房)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 29)
 ・10 ページの「(第 1 章の目標) 私たちは自他の間に境界を作り、境界をめぐる事柄をことばによって認識している。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 1 番)
 ・20 ページの「表題「自分の殻・他者の壁」及び 1-6 行「何かを表現し、伝えるという行為について考えてみよう。…その自覚のもと、あえて自分の殻の一部を破り、相手の壁の内部とつながって、自分の持つ要素の一部分を共有しようとする運動、それが表現であり、伝達である。」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 2 番)
 ・21 ページの「「情報の彫刻」教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 3番)
 ・27 ページの「「バイリンガリズムの政治学」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 5 番)
 ・59 ページの「「小説読解のポイント」全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 7 番)
 ・73 ページの「「メディアと倫理」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 11 番)
 ・96 ページの「「記号論と生のリアリティ」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 12 番)
 ・103 ページの「「金繕いの景色」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 13 番)
 ・104 ページの「(「ハビトゥス」の注) [ドイツ語]ha-bitus」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 14 番)
 ・182 ページの「未来をつくる言葉」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 17 番)
 ・203 ページの「(共感と鎮魂) 能は、著名な人物一人に焦点を当てて謡によって演じられる悲劇と言えるだろう。能のシテは、この世に未練を残して亡くなり成仏できなかった著名人の亡霊であり、…成仏していくという定型を持っている。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 19 番)
 ・340 ページの「「絵画は紙幣に憧れる」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 22 番)
 ・390 ページの「「骨とまぼろし」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 24 番)
 ・452 ページの「「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」の教材全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 26 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-78(教科書番号  709):(第一学習社)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 2)
 ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-79(教科書番号  710):(第一学習社)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 3)
 ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 国語 国語表現】

  ○受理番号 103-81(教科書番号  701):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 15)
 ・14 ページの「((2)送り仮名②) 次の①~⑤は、送り仮名に問題がある文である。 (14 ページ 15 行「次の①~⑤には、誤った漢字が使われている。」、18 ページ 9-10 行「次の①~⑥ の例文について、それぞれの場面を想像しながら、空欄に最も適する語を〔 〕から選んでみよう。」も同)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 6 番)
 ・143 ページの「(③ネット上の百科事典) しかし、その記述は、不特定多数の人が加筆・修正を重ねているものであり、確実なものではない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 11 番)
 ・205 ページの「外岡秀俊の振り仮名「とのおかひでとし」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 14 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 国語 古典探究】

  ○受理番号 103-85(教科書番号  706/707):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 37)
 ・上巻表見返④ページの「(インターネットで調べてみよう) 国立国会図書館デジタルコレクション、国文学研究資料館日本古典籍総合データベースの URL」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 1 番)
 ・表見返⑮ページの「(古文の時間、一年) あやめ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 2 番)
 ・33 ページの「抄物 注釈や解説などの書物。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 4 番)
 ・59 ページの「(藤原氏と後宮)定子、皇女出産・出家 定子、皇女出産後崩御 定子娘死」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 8 番)
 ・59 ページの「(同)敦道親王死」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 10 番)
 ・112 ページの「(万葉集「紫草の」の題詞) 明日香宮に天の下治めたまひし天皇、諡を天武天皇と言ふ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 16 番)
 ・114 ページの「(同、「石見の海」の題詞) 柿本朝臣人麻呂、石見国より妻を別れて上り来る時の歌二首」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 18 番)
 ・244 ページの「(古事記、作品説明) 本文は、『新編日本古典文学全集』によった。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 25 番)
 ・下巻 35 ページの「年代を追って記述する「編年体」に対して「紀伝体」と呼ばれ、後世の歴史書はこの体裁にならって作られた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 30 番)
 ・57 ページの「「誌ス之ツ」の「ツ」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 34 番)
 ・150 ページの「(◎句法) 「B 於 A B に A される。[受身]」の「B に A される。」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 35 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-86(教科書番号  708):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 27)
 ・表見返④ページの「(インターネットで調べてみよう) 国立国会図書館デジタルコレクション、国文学研究資料館日本古典籍総合データベースの URL」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 1 番)
 ・表見返⑮ページの「(古文の時間、一年) あやめ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 2 番)
 ・47 ページの「(藤原氏と後宮) 定子、皇女出産・出家 定子、皇女出産後崩御 定子娘死」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 4 番)
 ・47 ページの「(同) 敦道親王死」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 6 番)
 ・94 ページの「(万葉集「紫草の」の題詞) 明日香宮に天の下治めたまひし天皇、諡を天武天皇と言ふ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 12 番)
 ・96 ページの「(同、「石見の海」の題詞) 柿本朝臣人麻呂、石見国より妻を別れて上り来る時の歌二首」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 14 番)
 ・233 ページの「年代を追って記述する「編年体」に対して「紀伝体」と呼ばれ、後世の歴史書はこの体裁にならって作られた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 20 番)
 ・251 ページの「「誌ス之ツ」の「ツ」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 24番)
 ・323 ページの「(◎句法) 「B 於 A B に A される。[受身]」の「B に A される。」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 26 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。



(以上)

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