教科用図書検定調査審議会 令和3年度第1部会国語小委員会(第3回) 議事要旨

1.日時

令和3年9月24日(金曜日) 10時30分~18時20分

2.場所

中央合同庁舎第 7 号館東館(文部科学省庁舎) 5 階 5F2 会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

小方委員,大池委員,梅林委員,小野委員,菅委員,勝田委員,福田委員,川端委員,佐伯委員
 

文部科学省

加藤主任教科書調査官,小原主任教科書調査官,林教科書調査官,田中教科書調査官,平藤教科書調査官,稲葉課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.令和5年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)




【高等学校 国語 論理国語】

  ○受理番号 103-60(教科書番号  704):(三省堂)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 102)
 ・76 ページの「聴覚映像(聴覚や視覚が捉えた音声と文字)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 16 番)
 ・113 ページの「男だからとか女だからとかということで、役割をまっとうしなければならない理由にはならないはずだ。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 29 番)
 ・調査意見 47 番について,指摘事項及び指摘事由を変更することとした。(検定意見 49 番)
 ・303 ページの「見えます」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 82 番)
 ・305 ページの「されるている」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 83 番)
 ・305 ページの「おばあさんは川で洗濯に出かけました。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 84 番)
 ・354 ページの「「ドネルゲバブ・モデル」」について,検定意見を付すこととした。(検定意見91 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 国語 文学国語】

 ○受理番号 103-70(教科書番号  701):(東京書籍)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 13)
 ・389 ページの「(同)昭和三十四年創刊の雑誌『S-F マガジン』は、境界的なジャンルとしての SF を牽引し、星新一〔一九二六-一九九七〕、小松左京〔一九三一-二〇一一〕、筒井康隆〔一九三四- 〕らを育てた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 7 番)
 ・裏見返⑥ページの「(明治の留学生、夏目漱石)街の中を散歩していて向こうから日本人がやってくるのを見かけ、ああ、懐かしいと近づいてみたら、なんと店先の姿見(鏡)に映った自分の姿であったという、手放しでは笑えない話を書いている(『倫敦消息』)。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 13 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号 103-80(教科書番号  711):(桐原書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 8)
 ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 国語 古典探究】

 

  ○受理番号 103-87(教科書番号  709/710):(数研出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 14)
 ・上巻 48 ページの「(古文チェックポイント[2]まぎらわしい語の識別 「に」の識別)(3) 連体形+に ▼連体形の下に体言を補えない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 2 番)
 ・調査意見 3 番については、検定意見としないこととした。
 ・248 ページの「(ズームアップ 中世の和歌) 和歌の基本は『新古今和歌集』までにほぼ完成する。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 7 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

 ○受理番号 103-88(教科書番号  711):(数研出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 14)
 ・66 ページの「(古文チェックポイント[2]まぎらわしい語の識別 「に」の識別) (3) 連体形+に ▼連体形の下に体言を補えない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 2 番)
 ・調査意見 3 番については、検定意見としないこととした。
 ・266 ページの「(ズームアップ 中世の和歌) 和歌の基本は『新古今和歌集』までにほぼ完成する。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 7 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

 ○受理番号 103-92(教科書番号  717/718):(第一学習社)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 6)
 ・上巻 55 ページの「平安時代に成った『蜻蛉日記』や『更級日記』は、自照性の強い日記とされ、晩年に自分の人生を振り返って、折々の自己の内面を回想的に語ることが主眼となっている。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 2 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

 ○受理番号 103-93(教科書番号  719):(第一学習社)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 4)
 ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

 ○受理番号 103-94(教科書番号  720):(第一学習社)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 4)
 ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 

 ○受理番号 103-95(教科書番号  721/722):(桐原書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 8)
 ・上巻 72 ページの「彼の心は迷います。秘密裏に出家するには夏の短夜のこと、夜明けまでには成就しなければならない、その一方、亡き女御への思いも捨てきれません。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 1 番)
 ・156 ページの「贈答歌が男女間で交わされる場合、男が女への愛の誓い(求愛)を詠み、女が男の愛への不信(拒絶)を詠み込む例が多く見られる。(下 3-4 も同。)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 5 番)
 ・裏見返⑤ページの「しかし、主に女性が使い始めた平仮名や片仮名が、」について,検定意見を付すこととした。(検定意見 6 番)
 ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 




(以上)

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初等中等教育局教科書課