総括部会 教科書検定手続き改善に関するワーキンググループ(第1回) 議事要旨

1.日時

平成20年3月24日(月曜日)13時~15時

2.場所

中央合同庁舎第7号館 東館3階「3F2特別会議室」

3.議題

  1. 教科書検定手続きの現状と課題
  2. その他

4.出席者

委員

安彦委員、天笠委員、榊原委員、高倉委員、高橋委員、西沢委員、濱口委員、広瀬委員、山本委員

文部科学省

布村審議官、伯井教科書課長、串田教科書企画官 他

5.議事要旨

  1. 事務局から、高倉委員が総括部会長から主査に指名されたことが報告され、引き続き、主査から、濱口委員が主査代理に指名された。
  2. 主査から、本ワーキンググループにおける議事内容の公開について、2月28日に開催された総会で了承された方針について確認した。
  3. 事務局から、資料1~4に基づき、教科書検定手続きの現状について説明が行われ、質疑があった後、自由討議が行われた。主な意見は以下のとおり。
    •  透明性の向上に関しては、公開に慎重な議論もあるし、ある程度の歯止めが必要な面もある。それぞれの部会で考え方も異なるだろうし、部会ごとの議論が必要である。
    •  審議会の公開については、本審議会においても情報公開制度上の一応の整理がなされた上での対応だと思う。検定意見の伝達方法に関して、教科書発行者に対して、検定意見の判断根拠をどこまで正確に伝えるのかについて、各部会の考え方を聞きたい。
    •  教科書検定制度は、検定意見通知などを見ても、行政法規に照らして慎重な手続きになっていると思う。一方で、運用も問われる。
    •  審議会で決定されたことについて、部会ごとで運用に差があることが透明性の課題だと思う。
    •  申請図書の調査について、教科書調査官と同じ役割を審議会委員に求めることは難しい。審議会委員と教科書調査官の役割やその関係について明確にし、審議結果に至る過程を透明化することで、検定に対する信頼度を高めるようにしなければならない。
    •  教科書検定における審議については、学術的な事項と誤記・誤植などの技術的な事項を分け、審議にメリハリをつけるべきである。
    •  今回の審議要請については、静ひつな環境が求められる現状などについて、各教科の特質を踏まえる必要があり、部会ごとの議論が必要である。
    •  どのような形で審議における静ひつな環境を確保していくかについては、しっかり議論したい。
    •  正確性の確保に関しては、技術的な問題もあると思う。例えば、誤記・誤植については、目に余るような記述が申請図書に見受けられる。
    •  正確性は、何をもって正確かという問題があり、それは教科の特質とも関係がある。例えば、教科書の挿絵の正確性について、審議会委員がどの程度意見を言うのか。
    •  教科書については、その内容、記述、体様等のあり方に関して、個性が求められる。一方で、正確性や客観性も求められる。
    •  学校現場では、保護者も含めて、教科書の内容は全て教えるものであると捉えている。教科書の厚さや内容等、国民の教科書観について議論してもよい。
  4. 審議の中で、各委員から次のような資料の提供を求められた。
    • 教科用図書検定調査審議会の位置付けや権限等について
    • 意見申立書や反論書の提出状況について
    • 検定意見書の雛形について
    • 歴史以外の教科書の検定で専門性等の確保が求められた例について
    • 教科書調査官や審議会委員の役割について

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初等中等教育局教科書課