国立研究開発法人審議会 宇宙航空研究開発機構部会(第29回) 議事録

1.日時

令和6年12月19日(木曜日) 13時00分~16時00分

2.場所

オンライン会議にて開催

3.議題

  1. 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の次期中長期目標(案)について
  2. その他

4.出席者

委員

部会長 髙橋 德行
部会長代理 古城 佳子
臨時委員 赤松 幸生
臨時委員 城戸 彩乃
臨時委員 白坂 成功
臨時委員 中村 昭子
臨時委員 李家 賢一

文部科学省

宇宙開発利用課長 嶋崎 政一
宇宙開発利用課企画官 阿部 陽一
宇宙開発利用課課長補佐 西 隆平
宇宙開発利用課課長補佐 池田 宗太郎
宇宙開発利用課課長補佐 五十嵐 郁貴

5.議事録

【髙橋部会長】  それでは、定刻になりましたので、ただ今より第29回文部科学省宇宙航空研究開発機構部会(JAXA部会)を開催いたします。本日は、お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。本日は、先月に引き続きJAXAの次期中長期目標案に関する議論を行います。開会にあたり、まず事務局から事務連絡をお願いします。
 
【五十嵐課長補佐】  それでは、事務局より本日の事務連絡をさせていただきます。はじめに本日の会議の出席者につきまして、委員及び臨時委員の7名にご出席いただいており、出席定足数は満たしていることをご報告いたします。また、本日の部会は公開とさせていただきます。本日の議題は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の次期中期目標案についてです。本日の資料は、議事次第に記載のとおり、資料1から4、参考資料1から9がございます。また、机上配付資料として、次期中長期目標案と評価軸及び関連指標案の見え消し版がございます。不備がございましたら事務局までお知らせ願います。
 続きまして、本日の部会の進め方ですが、まずJAXAの次期中長期目標案について、前回頂いたご指摘や共管府省との調整等を踏まえた修正案をご説明させていただきます。次に、次期中長期目標の別添となる政策体系図案と評価軸及び関連指標案について、前回頂いた御指摘や共管府省との調整等を踏まえた修正案をご説明させていただきます。最後に、JAXAの自己評価等に関して、第5期の部会において委員の皆様からご指摘いただいた事項を取りまとめた資料についてご説明させていただきます。事務連絡は以上となります。
 
【髙橋部会長】  それでは、お手元の議事次第に従いまして議事を進めてまいりたいと思います。最初の議題は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の次期中長期目標案についてです。前回の部会と同様に、いくつかのパートに分けて議論を行いたいと思います。まず、次期中長期目標本体の目次における研究開発成果の最大化その他業務の質の向上に関する事項の、宇宙政策の目標達成に向けた宇宙プロジェクト及び研究開発の実施について、前回の部会での指摘を踏まえた修正案について事務局より説明をお願いします。
 
【阿部企画官】  文部科学省の阿部でございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。前回頂きましたコメントを踏まえまして修正等の作業をさせていただいたところ、冒頭にまず主な観点を説明させていただきます。委員皆様におかれましては、別途お送りしています机上配布資料1を併せてご参照いただければと思います。修正箇所は見え消しになってございます。
 まず、JAXAは4府省で共管しておりますことから、各省でも本部会と同様にご議論いただいていており、文部科学省以外で出ましたコメントについても反映がなされておりまして、主なところは青字で記載されている部分になります。また、部会長及び赤松委員から、重要な部分を分かるようハイライトにしてはというコメントを頂いたことを踏まえ、ポイントを黄色塗りにして示すような形にしております。後ほどその辺りを中心にご説明させていただきます。
 また、全体的な観点で、目指すべき姿といった点の記載を工夫してはどうかと御指摘を頂いておりました。この点につきましては、5頁目、1.1項の中で、全体としてまとめて記載させていただいております。宇宙の重要性が高まる一方、宇宙空間における脅威は増大し、また、技術革新の中で宇宙産業のゲームチェンジが起ころうとしているといった我が国が置かれた厳しい状況において、宇宙開発等の中核機関と位置づけられる機構は、以上の4つの政策目標及び工程表の実現に向けて、関係府省庁・機関との連携を図りつつ、機構による先端・基盤技術開発能力のみならず、民間事業者・大学等に対する支援機能を強化するとともに、宇宙開発及び利用から価値を創出する為の取組に主体的に取り組むことにより、産学官の結節点として、 我が国の宇宙産業を支える技術的優位性を継続的に創出し、その成果を国民に還元することで、持続的な宇宙開発利用を実現するということで、大きな方向性をここにまとめて記載をさせていただいたというところでございます。
 それから、国際的な影響力の発揮、また外交面についての御指摘を頂いておりました。その辺りにつきましては、特に3.1.2項、地球観測・通信・測位のところで、国際的な働き掛け、外交ツールとしての活用、国際的なポジションや影響力の獲得・強化といった内容を追記させていただくとともに、3.5.2項、国際協力の記載の中でも、国際的プレゼンスといった内容を追加させていただいております。
一方、頂いたコメントを必ずしも反映しきれていない点がいくつかございます。まず、JAXAの中長期目標につきましては、政府の宇宙基本計画及び科学技術イノベーション基本計画を踏まえ記載するということになっておりますことから、それらとの整合性に留意した部分がございます。また、次期7年間という、その期間の中での目標というところになりますので、現在の検討状況等を踏まえた記載にならざるを得ないところがございます。また、予算面等についての御指摘につきましても、国が研究開発法人に示す中長期目標という性質上、記述が難しい面がございます。
 また、個別具体的なテーマ等についての記載、より具体的な研究テーマ等につきましては、中長期計画の中で記述の充実を図っていければと考えてございます。なお、他省庁の所掌部分に対する一部コメントにつきましては、基本計画等との関係も踏まえ、全てが反映できているわけではないというところがございます。
 また、3.5項、目標達成を支えるための取組以降の部分につきまして、この部分は法人運営全般的なところ、広報、人材育成、情報セキュリティ、内部統制等の部分になりますが、ここにつきましては一部事務局の調整が済んでいない部分がございます。御指摘を多数頂いていたところでございますけれども、事務局の不手際もあり反映が今日の時点で間に合っていないというところ、まずお詫び申し上げたいと思います。この部分につきましては、本日終わった後に後日書面にてご確認いただく形とさせていただきたいと考えておりますので、大変恐縮ですがよろしくお願いいたします。いずれにしましても、記述の過不足含めて本日改めてコメントを頂けましたら、それを踏まえて改めて修正をさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 その上で、具体的な中身のところでございます。3項、研究開発成果の最大化その他業務の質の向上に関する事項について、特にハイライトの部分を中心にご説明させていただきます。
 まず1.1項、宇宙安全保障への貢献でございます。こちらの準天頂衛星につきまして、特に修正はありませんけども、11機体制の実現に向けて必要な体制を構築して着実に実施するという点、また測位システムの高度化等々、先進的な研究開発を行う点。続いて海洋状況把握につきましては、先進的な地球観測衛星、船舶、自動識別装置、データ処理・解析技術に関する研究開発・運用及び衛星データ利用の促進を通じて、海洋状況の持続的かつ詳細な把握及び同盟国・同志国等とのMDAに関する国際連携強化に貢献するという点。それから、宇宙状況把握につきまして、記載は特に修正しておりませんが、必要な体制を構築し着実に進めるという旨を記載してございます。またその下で、宇宙システム全体の機能保障の観点から、宇宙システムの開発・運用に関する知見を提供するなど、技術的な支援活動を推進するという点と、国際ルール作りに係る政府の支援を行う点を記載してございます。
 続いて、3.1.2項、地球観測・通信・測位です。この部分につきましては、前回の部会で多数ご意見いただいたところもありますので、全体的に記載の充実・修正をさせていただいております。
地球観測・通信・測位の各分野において、衛星データ利用も含めた研究開発・社会実装による成果創出や民間事業者等への成果の橋渡しを含む官民連携を通じた我が国の技術基盤の維持・強化・充実により、防災・減災・国土強靱化や地球規模課題の解決等に貢献するとともに、戦略的なインフラ構築への貢献、外交ツールとしての活用等を通じて、互恵的な国際協力体制といった宇宙開発利用における国際的なポジションや影響力の獲得・強化につなげるという点。 
それから、次の頁になりますけれども、地球観測につきましては、衛星観測を通じた災害対応等に係る技術の継続的な高度化、内閣府や国土交通省等の利用府省庁・地方自治体との連携体制の構築・強化を通じ、防災・減災・国土強靱化に貢献するという点。
また、環境省や農林水産省等と協力しまして、衛星によるモニタリング能力やデータ解析精度を向上させるとともに、国内外の大学や研究機関と連携して優れた科学的成果を創出することで、気候変動をはじめとする地球規模課題の解決に向けた国連IPCC等における国際的な議論や国連の持続可能な開発目標の目標達成に貢献するという点。
加えて、機構がこれまで蓄積したデータ利用技術の社会実装を進めつつ、デジタル分野・グリーン分野等の異分野の成長市場への融合等により新たな価値を提供するイノベーション創出に貢献するという点を記載しております。
それから、これらの取組に際し機構は、関係機関との連携によって獲得を狙うリターンを明確化した上で、民間移転を含む官民連携や、複数プロジェクトの組み合わせによる総合性、将来にわたる安定的な観測や切れ目のないデータ提供による持続性、国際的な立ち回りを含む効果的な働き掛けによる戦略性等の観点から推進する。そのうち特に重点的に推進すべきテーマを、その取り組む方針とともに年度計画等において定め、目指す便益を着実に具現化する、ということで整理させていただいております。
 続きまして下の方ですが、衛星通信につきましては少し修正を入れておりますけれども、着実に進めていく旨を記載しています。また衛星測位につきましても、事務的な修正を入れております。
 それから3.1.3項、宇宙科学・探査のところでございます。こちらも修正をいくつか入れてございます。前回の部会において、欧米だけではないという御指摘も頂いたことを踏まえ、欧米等が主体の科学探査ミッションにおいても機構の貢献が不可欠となるような、国際的に確立した立場を維持・向上させるというように修正しております。それから、人材育成の観点についても引き続き記載しているところでございます。
 それから3.1.4項、地球低軌道・月面における持続的な有人活動におきましては、「また」以下のとおり、広く国民の理解と支持を獲得するため、得られた成果を広く公表し、効果的な広報・普及に努めるという点を追記しております。
 またこの内(1)月面における持続的な有人活動として、アルテミス計画等の部分で、記載を分かりやすくする観点、国際協力関係強化に貢献するという点、そして新たな市場の構築を見据えながら民間事業者等との連携や国際的な動向を踏まえつつ進めるといった点で、記載の充実をさせていただいておるところでございます。
 また(2)地球低軌道活動につきましては、ISSの運用終了に向けて、記載の中で民間事業者の主体性拡大に貢献しつつ我が国の地球低軌道利用を継続・発展させるという点を修正しております。
 続いて3.1.5項、宇宙輸送でございます。主な修正箇所としましては、我が国のロケット技術を発展させるというところの部分になります。この他は大きな修正は入れておりません。
 それから3.1.6項、新たな価値を実現する研究開発及び分野横断的開発・運用を支える取組のところでございます。こちらは冒頭のところで、文章構成を分かりやすくする観点も含めて、下の(1)、(2)等の取組を通じて各分野の取組を支え、また、我が国全体の産業基盤強化等に貢献する各種の基盤的・先端的な研究開発成果を創出するとともに、開発・運用の基盤を維持・向上させるという全体を通じた考え方を最初に記載してございます。その上で(1)新たな価値を実現する研究開発の文章を少し整理しております。併せて(2)分野横断的な開発・運用を支える取組につきましては、頁が変わって最初のところで、言葉の整理を一部させていただいております。以上でございます。
 
【髙橋部会長】  ご説明ありがとうございました。それでは、ただ今の説明に対する質疑をお願いしたいと思います。御意見、御質問のある方はお願いいたします。いかがでしょうか。
今3名の方が挙手されていますので、順番に行きたいと思います。まず、赤松委員、お願いします。
 
【赤松委員】  ご説明いただきましてありがとうございました。この今の3.1.1項から1.6項に関しては、これが最終の案と理解してよろしいでしょうか?
 
【阿部企画官】  今日頂きました御意見を踏まえて更に修正するところもあろうかと思いますけども、現時点でこういった案になっているというところでございます。
 
【赤松委員】  分かりました。私からいくつかご指摘差し上げた点が特に反映されてないのは、できることとできないことがあるということで理解はしていますが、指摘は見た上でこれが最終案であると考えてよろしいですかね?
 
【阿部企画官】  本日改めてご指摘いただけましたら、再度検討する部分も当然ございます。また冒頭触れさせていただきましたけれども、個別具体的な内容については計画の方で充実を図るという点もあろうかと考えております。
 
【赤松委員】  今、この目標を議論していますが、計画をここの部会で議論する機会はありますかね?
 
【阿部企画官】  目標は国が機構に対して示すものとなりまして、それを踏まえて機構が計画を作るという形になってございますので、こちらの部会で計画についてご審議いただくという形は取ることはなかろうかと思いますけれども、ここであった議論につきましては事務局でフォローさせていただくとともに、機構の方にこういう指摘があったということをしっかりと伝えていくということになろうかと思います。
 
【赤松委員】  分かりました。そうしますと、この目標の中では反映されないとしても、お出しした意見に関しては、その計画の段階で配慮するようにということで、JAXAにお伝えは頂けると理解していいですか?
 
【阿部企画官】  はい。そのようにいたします。
 
【赤松委員】  分かりました。そういうことであれば、多分今日反映されてない部分は、実際の計画時点で詳細を具体的に考えるときに反映されるものと理解いたしましたので、コメントの方はJAXAにしっかり伝えていただければと思います。
 
【阿部企画官】  承知しました。
 
【赤松委員】  ありがとうございます。それでは、まず10頁のところで海洋状況把握があり、ここで書かれていることはかなりMDAによった話になっていて、私は前回民生の部分はどうしますかねという話を差し上げたと思います。海洋でも結構民生の活動もあって、その辺はどう扱われますでしょうか。海洋状況把握と銘打っていますが、どちらかというとMDAの関係が中心に書かれているので、その辺はどうなるかが気になったのですが。
 
【池田課長補佐】  文科省の池田です。こちらのいわゆる海洋状況把握と記載されているこのパートは、どちらかというと政府の安全保障に近いようなところでございます。一方で、民間企業と一緒になって、JAXAも含めてそういった商業利用での地球観測をやっていくといった点につきましては、3.1.2項に入っております。そちらではMDAというふうに個別具体のテーマについては記載しておりませんが、先ほど阿部の方から説明があったとおり、互恵的な国際協力体制、国際的なポジションの確保、市場の創出といったところの中の取組の一環として取り組まれていくものと考えております。
 
【赤松委員】  分かりました。では、特に海洋として明記はしないけれども、こちらの3.1.2項の方でその辺はカバーしていくと考えればよろしいですか?
 
【池田課長補佐】  はい。MDAの分野に取り組む意向を持った民間企業も確かにいらっしゃると聞いており、今JAXAと共にコミュニケーションを取っていますので、そういった取組が結実した暁には、もう少し具体的に書き込めるようになるかと想定しております。
 
【赤松委員】  分かりました。結構でございます。今度はこの3.1.2項の地球観測のところで、今回重点的なテーマを設定して目指す便益を着実に具現化するという点ですとか、政府機関や民間との連携ということを書かれているのは、私はすごく素晴らしいことだなと思っておりますので、ぜひこの辺りは進めていっていただきたいなと思っております。
 その中で、元々ここにあったが消された文章に「アウトプット、アウトカムを着実に具現化する」という言葉があったのですが、これはどのように理解したらよろしいでしょうか。
 
【池田課長補佐】  ありがとうございます。アウトプット、アウトカムというと少し機械的といいますか、この中長期目標の中での議論に尽きるようなイメージがあるのですが、今回ここの記載というのはあくまでも便益と記載しておりまして、これはJAXAの取組を超えて、更に政府機関等とも連携をしながら政府全体として勝ち得るものを便益と呼んでおります。要は、JAXAとしてやっていくべきものは当然やるのですが、その見据える先に大きなゴールがあるはずなので、そこのゴールの達成までちゃんとコミットするということを明確にするため、目指す便益を着実に具現化すると記載しているところでございます。
 
【赤松委員】  分かりました。そうしますと、ここのところずっとアウトプット、アウトカムを重視していろいろな御指摘を差し上げたり、それから成果の評価をやってきているので、それが多分この便益という言葉の中に埋め込まれていくことになるかと思いますので、やはりそこがしっかり伝わっていくように、アウトプット、アウトカムはなくてもいいんだと誤解をされないように、しっかりとJAXAの方には伝えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 
【池田課長補佐】  承知いたしました。こういったところを解決するのに必要な指標がアウトプット、アウトカムということで、そこはJAXAにもしっかり伝えさせていただきます。
 
【赤松委員】  ありがとうございます。取りあえず私からは以上とさせていただきます。また後で気が付いたら追加でお話しいたします。
 
【髙橋部会長】  それでは、城戸委員、お願いします。
 
【城戸委員】  ご説明ありがとうございました。赤松委員いろいろとご意見いただいていた部分で大分もう私のお伝えしたかったところはクリアになっているのでコメントまでというところなのですが、地球観測の部分に関して大分具体的に記載を頂きましてありがとうございます。というところで、取組方針を年度計画で定めていくというふうに記載を頂いているので、それの観点みたいなところはすごく整理をしていただいて、国際的な立ち回りとかも含めてこういった観点で整理をしていって年度計画で定めるというふうに記載を頂いたというところがすごくよいなというふうに思いましたので、おそらく年度計画が立ってそれの評価みたいなところでまたこの辺りは見ていくことができるのかなというふうに理解しておりますので、それに期待したいなというふうに思っております。コメントまでです。以上です。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。では、李家委員、どうぞ、お願いします。
 
【李家委員】  ご説明ありがとうございました。今のパートの前の最初のパートになってしまうのかもしれないのですが、5頁のところで追加された、色で塗っていただいた下の方ですが、そこのところで「宇宙の重要性が高まる一方で」と書かれているのですが、最初にこれを拝見したときは「重要性」とは何であったかと思ってしまいました。単なる書きぶりだけの話なのですが、前の方を見ますと4頁ぐらいのところからしっかりと重要性に関わるところを書かれておりますが、この文書の途中から読んでも意味をつかみやすいように、「先に述べたように宇宙の重要性が高まる一方で」のようにされた方が分かりやすいかと思いました。同様にして、これは今日の御説明から外れていたところかもしれませんし、前回は気付かなかったのですが、9頁の1.2項の航空科学技術に関する役割のところも、今と同様で「航空科学技術がこれまで以上に重要になっている状況の下」と。そして、いま述べたのと同じように「重要」というのは何であったかということにならないように、こちらに関しても先ほどの項目と同じように、本文書の最初の方の1項の4頁・5頁にかけて丁寧に航空科学技術の重要性について書かれていることに対応させたいです。そこで、「何か先に述べたように」ということを一言入れていただくと、途中から読み出した人も理解しやすいと思いましたので、その点に関してもコメントさせていただきます。以上です。
 
【阿部企画官】  ありがとうございます。御指摘を踏まえて修正したいと思います。
 
【髙橋部会長】  他よろしいでしょうか? ありがとうございます。それでは、続いて3.2項、官民共創での宇宙利用拡大及び産業振興に資する研究開発等の取組から、3.5項、宇宙航空政策の目標達成を支えるための取組についてまで、事務局より説明をお願いいたします。
 
【阿部企画官】  では、続きの部分となります。官民共創の部分でございます。世界的な商業宇宙活動の加速や宇宙産業の構造改革が進んでいることも踏まえ、以下に掲げる取組を通じ、我が国の宇宙産業の国際競争力を強化し、また、非宇宙分野の主体を含む宇宙利用を拡大するというところで、非宇宙分野等のところを追加させていただいております。
 その上で「具体的には」という書き方をしておりますが、衛星、宇宙科学・探査、宇宙輸送等の宇宙分野及び異分野において、機構がプロジェクト等を通じて獲得してきた研究開発能力を活用し、機構及び民間事業者等の双方に裨益する共創型の研究開発等を推進・支援するということ、効率的・効果的な宇宙実証機会を提供するというところをポイントとして記載しております。
 続いて3.3項、宇宙戦略基金の活用の部分でございます。基金についての説明が抜けておりましたので、少し丁寧に追記させていただいております。これまでの宇宙開発における中核機関としての知見を活用しつつ、産学官・国内外における技術開発・実証、人材、技術情報等における結節点、そして宇宙分野における資金配分機関として、民間事業者・大学等が複数年度にわたって大胆に技術開発に取り組めるよう支援を行う点、本基金が掲げる目標である宇宙関連市場の拡大、宇宙を利用した地球規模・社会課題解決への貢献、宇宙における知の探究活動の深化・基盤技術力の強化に対し中心的に貢献するという点を記載しており、その上で、具体的にはというところで続いておりまして、輸送、衛星等、探査等の各分野の技術開発テーマについて、適切に公募・採択を行うということと、各技術開発テーマの目標の達成に向けて、高度かつ専門的な知見及び経験を生かした技術開発マネジメントを実施し、成果を最大化するということを記載しております。
 続いて3.4項、航空科学技術のところでございます。国際的な競争・協調の環境下における我が国の航空産業の振興に貢献するとともに、宇宙利用拡大等の観点も踏まえつつ、航空技術を活用した社会課題の解決に貢献する点を冒頭に記載しております。具体的な点につき、少し内容の修正をしておりますが、CO2削減に係るグリーントランスフォーメーション技術等の新技術の実用化に向けた実証、デジタルトランスフォーメーションに関する記載、国際競争力強化という点を改めて追記しているというところでございます。
 その下の各個別の技術について記載しているところについては大きな修正をしておりませんが、最後の部分、技術競争力獲得の源泉となり得る最先端の設備に刷新し、供用を促進するという、御指摘を踏まえた修正等を入れているところでございます。ここまでで一旦以上になります。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。それでは、ただ今の説明に対する御意見等ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。赤松委員、どうぞ。
 
【赤松委員】  宇宙戦略基金のところを見せていただきたいのですが、ここで前回一旦追記した、「民間事業者・大学等が主体となった技術開発を推進すること等を通じてミッションへの実装や商業化・自立化を実現し」の文章が消されている理由は何でしょうか。
 
【池田課長補佐】  文科省の池田です。他の省庁のJAXA部会も含めて、JAXAとして担うべき役割について少し具体的に書いた方がよいのではないかというような御意見を頂いたことも踏まえ、当初案では「主体となった技術開発を推進することを通して、ミッションへの実装や商業化・自立化を実現し」としておりましたが、ミッションへの実装や商業化・自立化を実現する主体というのは民間事業者・大学等であること、また続く段落の内容と重複する要素があることを踏まえ、下の方にまとめたというものになります。当該箇所は「具体的には」以降となりますが、「輸送、衛星等、探査等の各分野の技術開発テーマについて、適切に公募とか採択を行う」の部分、また伴走支援を行うことを踏まえ、「各技術開発テーマの目標の達成に向けて、高度かつ専門的な知見及び経験を生かしたマネジメントを実施し」部分のとおりの記載としております。
 
【赤松委員】  なるほど。ではここの趣旨というのは下の方に反映されていると考えればよいのですね?
 
【池田課長補佐】 はい。テーマごとの目標を達成するというのがポイントになりますので、その点を踏まえ、上でご説明した箇所に記載を集約したということでございます。
 
【赤松委員】  JAXA自身が例えば商業化や自立化を実現することは私もないなと思ったので、そこは削ってもよいなと思うのですが、そこに向けてJAXA自身がやはり意思と意図を持って伴走していくことは重要だろうなと思っています。何かというと、やはり社会におけるニーズをちゃんと受けて、そこを達成するために活動することは非常に重要なポイントなので、それが全くなくなってしまうのもいけないかなと思います。ですので、消されたのかなと質問したのですが、この下のパラグラフの中にそれが表現されていると理解すればよいですか?
 
【池田課長補佐】  はい。ご理解のとおりです。
 
【赤松委員】  分かりました。ぜひ、社会から出てくるニーズに対してしっかりと応えてそれを達成するために伴走するというポイントは、しっかりと記載していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
【池田課長補佐】  ありがとうございます。御意見を踏まえてもう一回見直してみます。
 
【赤松委員】  よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 
【髙橋部会長】  それでは、古城委員、お願いします。
 
【古城部会長代理】  ご説明ありがとうございました。私の質問は17頁の3.4項、航空科学技術のところの1行目なのですが、国際的な競争・協調の環境下における、と書いてあって、競争と協調が一緒になっているのですが、この競争というのは技術的な競争ということで、この協調というのはルールメイキングが必要とされるという、そういう状況を指しているのでしょうか? 競争と協調というのが相反するような概念なので、同じに並んでいると分かりにくいかなと思ったのですが、ここは協調というのはどういうことを意味しているのかというのは、ご説明していただけますでしょうか。
 
【嶋崎課長】  宇宙開発利用課長の嶋崎です。航空担当に代わってご説明いたします。御指摘のとおり、技術開発の面では競争がある反面、ガイドラインや技術基準の制定等のルールメイキングの際は協調が必要になります。但し、協調するにしてもまずは競争の上、デファクトスタンダードや技術的な優位性を確保した上で、仲間を募ってルールメイキングに取り組んでいくということになりますので、両方が混在しているというのが今の環境の実情かと思います。ですので、この表現でも、現場は納得感があるのではないかと考えてございます。
 
【古城部会長代理】  分かりました。現場で納得感があるというのでしたらよろしいのですが、少し分かりにくいかと思いましたので、もしもう少し説明ができるようでしたら書き加えていただいた方がよいのではないかと思いました。以上です。
 
【嶋崎課長】  承知しました。競争・協調が何を意味しているのかというのが少し分かりやすく書き下せることができれば、御指摘のように何のことかがもう少し誰が見ても分かるような形になると思いますので、工夫してみたいと思います。ありがとうございます。
 
【古城部会長代理】  よろしくお願いいたします。以上です。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。他に御意見、御質問はございますでしょうか? 一つ私から質問したいのですが、16頁の下から3行目のところですけれども、先ほども御意見ありましたが、輸送、衛星等、探査等の各分野の技術開発テーマについて、適切に公募・採択を行うとともに各技術開発テーマの目標の達成に向けてというところですが、この技術開発テーマというのは、これはJAXAが取り組んでいるもの、あるいはこれから取り組もうとしているものも含まれるのか、それともJAXA以外で取り組んでいる技術開発テーマを指しているのか、その辺りが分からなかったので、御説明をお願いしたいと思います。
 
【池田課長補佐】  ありがとうございます。文科省の池田です。まず宇宙戦略基金につきましては、この「具体的には」以降のところで記載されておりますとおり、政府が定める基本方針及び実施方針等に基づいてJAXAが公募・採択・伴走支援を行うような事業になっておりますので、宇宙戦略基金を使ってJAXAが自身の研究開発・技術開発を行うといったことはございません。従いまして、今の部会長の御質問にありました技術開発テーマといったものを誰が推進するかとなりますと、それは一義的にはJAXA以外の民間企業・大学等となりまして、JAXAはその技術開発の成果の最大化に向けて伴走支援をするといった建付けになっております。ですのでお答えとしましては、この技術開発テーマの目標といったものは、民間事業者・大学等が技術開発を行う上での目標を国の方で定め、それに応じてJAXAが公募要領を書いていますので、民間事業者・大学等に課せられたものとなります。
 
【髙橋部会長】  分かりました。ただ、この次期中長期目標自体がJAXAの次期中長期目標なので、JAXAの技術開発テーマも含むような誤解を、私自身もしまいましたので、そうではないということはもう少し分かりやすくしていただいた方がよいのかなという気がしましたが。
 
【池田課長補佐】  承知しました。上の方に民間事業者・大学等と一度記載していたため、現状、当該箇所では省いておりますが、分かりやすさの観点で、民間事業者・大学等という主語を改めて記載するという案も含めて検討させていただきます。
 
【髙橋部会長】  具体的にはと書いてあるので、この4行を読めばほとんどこの項目の意味が分かると思いますので、少し工夫していただければと思います。よろしくお願いします。
 
【池田課長補佐】  ありがとうございます。
 
【髙橋部会長】  では、城戸委員、お願いします。
 
【城戸委員】  ありがとうございます。こちらの宇宙戦略基金のところについて追加でコメントをさせていただければと思うのですが、細かく記載いただいているところもすごくよいなと思っているのですが、書くべきなのかも含めて御意見も伺いたいのですが、この技術とか人材とかというようなところの結節点として民間の支援を起点としていって、政府の方針をきちんと実現していく、マネジメントしていくというのがJAXAさんの役割だとすると、最もおそらくその実施している民間事業者に近いところでたくさんのフィードバックが得られるかというふうに思っておりまして、何かそれを策定している政府側の基本方針だったり実施方針といったところにフィードバックしていくというような役割といいますか目標みたいなところを定めることで、複数年度ありますので、よりよい目標だったりより具体的に実際に即したような目標設定というのに改定していくことができるかなと思って、その辺りのフィードバックをしていくみたいなところの記載ができるとよいのかなというふうに思ったのですが、状況としてそれがまず入っているのか、それともそういう役割ではないみたいなところなのかみたいなところが私がよく分かっていないところでもありますので、御意見をお伺いできればと思います。
 
【池田課長補佐】  ありがとうございます。御指摘は理念として大変ごもっともだと思っております。他方、宇宙戦略基金の基本方針・実施方針は政府が定めているものですので、政府が定めるものをJAXAが更新するというのは現在の建付けを踏まえると困難かと考えております。基金の実際の運用や実施方針の在り方等についてPDCAサイクルを回していくといった点は当然JAXAには求められるのですが、それ自体を目標に入れるかという点につきましては、それは我々政府側に課せられた責務ではないかという感覚もございますので、実態としてそうした面での貢献もJAXAに求められるという点はご指摘のとおりと考えますが、基本方針・実施方針へのフィードバックを明に目標に入れるかという点につきましては、今は記載を見送っているところでございます。
 
【城戸委員】  分かりました。そのような考え方があるようであればそれでよいかなというふうに思います。実際のところはフィードバックとかを聞いていくみたいなところとかは行われるが目標として設定するかどうかというところが違うかなというようなところかなというふうに思いました。
 
【池田課長補佐】  おっしゃるとおりです。今、最初の公募を行い、採択結果が出てきている状況ですが、この記載ぶりが分かりづらい等のコメントを頂戴しています。上でのご説明のとおり目標として位置づけるには細かい点でございますが、政府とJAXA間で連携し、対応を進めているところです。
 
【城戸委員】  承知いたしました。理解しました。ありがとうございます。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。他に御質問、御意見等はございますでしょうか。それでは、続いて、業務運営の改善・効率化に関する事項、財務内容の改善に関する事項、その他業務運営に関する重要事項について、事務局より説明をお願いします。
 
【阿部企画官】  先ほど3.5項、宇宙航空政策の目標達成を支えるための取組に関する説明が抜けておりましたので、そちらについてまず説明させていただきます。3.5.1項、システムズエンジニアリング/プロジェクトマネジメントの推進及び安全・信頼性の確保についてです。こちら、冒頭で少し文章が分かりにくい構成であったものを修正しております。
 その上で、(1)システムズエンジニアリング/プロジェクトマネジメント推進のところについて、若干言葉を補う等の修正をしております。リスク管理等の強化も含め、プロジェクトの適切なマネジメントの観点から技術的な伴走型の支援等を含む専門性を持ったプロジェクト支援を実施するとともに、プロジェクトが適切に進められているかを独立に評価を行うことで、適切な総開発費の設定や実現可能な開発スケジュールの策定等、機構のプロジェクト推進にあたって必須となる計画立案・執行の着実な実施に貢献する、という記載としております。また(2)安全・信頼性の確保ですが、ここは少し事務的な修正を入れているのみとなります。
続いて3.5.2項、国際協力、多様なプレイヤー間のグローバルな共創の推進及び調査・分析というところでございます。ここも冒頭少し分かりやすいように修正するとともに、我が国の安全保障・外交・国際的なプレゼンスの確保という言葉を追加しております。その上で、(1)国際協力、多様なプレイヤー間のグローバルな共創の推進、(2)調査分析については、修正は特に加えてございません。
 続いて、3.5.3項、社会の理解増進及び次世代を担う人材育成への貢献という項目でございます。こちらも、文章構成として冒頭に総論を記載した上で具体の内容が続く形に修正しておりますが、(1)社会の理解増進のところでは、技術的な修正をしているのみでございます。また(2)次世代を担う人材育成の貢献については、人材育成の関係で御指摘をいくつか頂いていた箇所となりますが、最初のところで未来社会を切り拓き、急速な情報化や技術革新及びグローバル化等の社会変化に適用できる人材を育成する、ということを述べた上で「具体的には」ということで個別の内容を記載させていただいているところでございます。
 続いて3.5.4項、情報システムの活用と情報セキュリティの確保でございます。ここも、冒頭申し上げたとおり、御指摘を踏まえた修正が追いついていないところもあるかとは思いますが、今日お出ししているバージョンにおきましては、次の頁に技術的な修正のみ入れております。特に下の方で、重大な情報セキュリティインシデントの発生防止と技術情報を保護することを通じ、機構の安定的な業務運営及び我が国の安全保障の確保に貢献するという点を記載しておりますのと、安全保障上重要な輸出管理等について最後のところでまとめて記載をしております。
続いて3.5.5項、施設及び設備に関する事項でございます。この部分の修正箇所としては、中ほどになりますが、その有効活用を進めるというところを追加で記載しております。一旦ここまでとさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。それでは、ただ今の説明に対して御意見等ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。赤松委員、どうぞ。
 
【赤松委員】  赤松でございます。説明いただきましてありがとうございました。3.5.2項のところで、国際的な活動をしっかりやっていきますということなのですが、今までもJAXAの方からの説明の中でこういうイベントをやりましたという話は出てきているのですが、それが実際に世界の中での我が国のポジション獲得にどう貢献していくのかなど、国益を考えながらこうした活動をやっていくべきだと思うのですが、その辺はもう少しここの記載で強化する必要はないでしょうか。
 
【西課長補佐】  文科省の西でございます。ご指摘ありがとうございます。国際担当からもし補足があればと思うのですが、御指摘を踏まえてもう少し記載が充実できるかどうか検討したいと思います。その上で、現状としては(1)の後段「加えて」のところで、COPUOSにおける政府の規範・ルール形成等の取組支援ですとか、我が国との間の互恵的な関係の構築・維持といった記載において、国益の獲得を目指すという趣旨を含めているところでございますが、頂いた御指摘を踏まえてもう少し追記できないかどうか検討させていただきたいと思います。
 
【赤松委員】  なるほど。最近結構政治的な話も多くなってきていて、その一つのツールとしてこの宇宙関係の開発や技術はすごく有効になってきているなとは思うのですが、偶々なったみたいなことが結構多いなと思っています。もう少しそこを計画的かつ戦略的にやっていくことで更に我が国の国益にも資するところがあるのではないかなと思っているので、少しそういった部分を強調できるのであれば言葉を補っていただければと思います。
 
【西課長補佐】  承知しました。ありがとうございます。
 
【赤松委員】  よろしくお願いします。それから次ですが、3.5.3項のところの社会の理解増進なのですが、割とJAXAの広報は宇宙に興味を持っている人のところに向かっているというのがあって、それをもう少し広げて国民全般に届けていくことが私は必要だなと思っています。確か前段の方では「広く国民に」という言葉があったのですがここにはなかったので、その辺の言葉を入れたらどうでしょうとご指摘差し上げたのですが、今回入っていなかったので、何か理由があるのかなと思ったのですが。
 
【西課長補佐】  文科省の西です。ご指摘ありがとうございます。間に合っておらず、大変恐縮でございます。御指摘を踏まえて広く国民にといったような趣旨を追記したいということで検討させていただければと思います。申し訳ありません。
 
【赤松委員】  すみません。まだこの辺りは対応が届いていない部分だと理解した方がよろしいですか?
 
【西課長補佐】  ご理解の通りです。
 
【赤松委員】  分かりました。では今ここで余り言っても仕方がないかと思いますので、また後日の反映の結果を見てコメントさせていただければと思います。ありがとうございました。失礼いたします。
 
【西課長補佐】  ありがとうございます。
 
【髙橋部会長】  他に御意見等ございますでしょうか。なければ次の業務運営の改善から、その他業務運営まで続けてお願いいたします。
 
【阿部企画官】  それでは、4.業務運営の改善・効率化に関する事項についてです。こちらは(2)合理的かつ効果的な業務運営の推進のところで、少し修正を入れているところがございます。技術的にも色々とあるところでございますが、一般管理費のところの考え方について、頂いた御指摘を踏まえて、記載のように修正を試みております。具体的にこの数字が何なのかというところはなかなか難しいところがあるのですが、できる限り、目標と、機構の今後の運営の中で達成しうる内容を勘案の上、修正を試みているというところでございます。また、(3)人件費の適正化のところは、少し技術的な修正をさせていただいております。
5.財務内容の改善に関する事項以降は現段階で大きな修正はございませんが、6.その他業務運営に関する重要事項について、6.1項、内部統制のところで言葉の適正化を図っております。なお、ここにつきましても以前頂いた御指摘の検討作業が追いついていない部分が一部あろうかと認識しておりますので、その辺りは改めてご指摘いただければと存じ思いますが、現状はこういった形になってございます。また最後の6.2項、人事に関する事項について、最後のところ、なお書きですが、機構の人材確保・育成については科学技術イノベーション創出の活性化に関する法律第24条に基づき策定された人材活用等に関する方針に基づいており取組を進める、の通り、全体的な政府の方針を踏まえてしっかりと対応していくということを追記させていただいております。簡単になりますが、以上でございます。
 
【髙橋部会長】  ご説明ありがとうございました。それでは、ただ今の説明に対する御意見等ございましたらお願いいたします。赤松委員、どうぞ。
 
【赤松委員】  赤松でございます。ご説明いただきましてありがとうございました。先ほどの3.5項とここに関してはまだ反映がなされていない部分もあるということなので、改めて同じことをまたご指摘するのもあれなので、反映していただいた結果を見て意見を交換させていただければと思いますので、メールベースになるかと思うのですが、よろしくお願いしたいなと思います。
 
【阿部企画官】  その方向でぜひよろしくお願いいたします。作業が間に合っておらず重ね重ね申し訳ありません。
 
【赤松委員】  いえいえ。それは結構量もあるかなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。あと今の説明の中で、経費の削減のところの書きぶりが変わっているのですが、これは元々一般管理費を21%でしたっけ、削減するといっていて、その他の事業費は7%としていたのが、今1.06%となっているのですが、これは大分緩和されていると理解してよいのですか?
 
【阿部企画官】  ご説明差し上げます。JAXAから見たときには、より柔軟な目標になっているという認識です。具体的に申し上げますと、元々の書きぶりですと新規拡充分は除外した上で一般管理費を年3%、7年間で21%、事業費は年1%、7年間で7%を削減するということで、事業費と一般管理費それぞれに目標が掛かっていたという状況です。今回のような記載ぶりにしますと、事業費と一般管理費を合わせてなので、どちらかが頑張ってどちらかが達成できていなくても、合わせて達成できればOKということで、少しだけ柔軟になっています。1.06%という数字については、上記の整理に基づき計算すると、JAXAの場合はこうなるというところです。
 
【赤松委員】  そういうことですか。だから7%ということは変わっていないけれども、内訳を柔軟にやれるようになったということですか?
 
【阿部企画官】  御指摘のとおりです。
 
【赤松委員】  では例えば外部から資金を持ってくることによってということですか? そうではなくて中の経常経費の内訳を柔軟に設定できるようになっているということですか?
 
【阿部企画官】  簡単に申し上げますと、例えば事業費を大きく削減した場合は、一般管理はそこまで削減しなくてもトータルでは目標を達成できるようにしているという趣旨になります。
 
【赤松委員】  そういうことですね。分かりました。では運用は少しやりやすくなっているということですか?
 
【阿部企画官】  ご理解のとおりです。ただ、この記載ぶりが通るかについては、財政当局との調整がまだ残っています。我々としては、トライはしたいと考えております。
 
【赤松委員】  分かりました。あと最後の新しく追加された人事に関するところなのですが、すみません、不勉強で申し訳ないですが、これが指し示す内容はどのようなことなのでしょうか。
 
【阿部企画官】  ここの一文につきましては、各法人横並びで入れております。各研究開発法人でこういう方針でちゃんとやっていきなさいという全体方針が存在するものでございまして、実際には以前から定められているものとなります。
 
【赤松委員】  そういうことですか。では何か特別な意味が生じるというよりは……
 
【阿部企画官】  はい。従前からというところでございます。
 
【赤松委員】  共通的かつ従前からやっていることを改めて記載したと理解すればよいということですね?
 
【阿部企画官】  はい。そのとおりでございます。
 
【赤松委員】  分かりました。私からは以上です。ありがとうございました。
 
【髙橋部会長】  他に御質問、御意見等ございますでしょうか? 先ほど、まだ反映されていない部分がいくつかあるという話でしたが、できましたら事務局で各委員からの御指摘あるいは御意見等に対して対比するような一覧表を作っていただいて、それを共有し確認していくといったようなことは可能でしょうか?
 
【阿部企画官】  はい。今日の御意見も踏まえ作成の上、お送りさせていただきます。なお、作業が間に合っていない箇所につきまして、先ほどもコメントいただきました広報の部分に加え、また情報セキュリティのところについて、記載の充実をしてはどうかといったコメントを以前頂いていたかと認識しております。その他予算的な話についても御指摘を頂いておりました。こちらについては、我々としても先生方と同じ方向を向いているとは思うのですが、財政当局等との関係もあり、なかなか記載が難しいところもございます。
 加えて、今日この後ご確認、ご議論いただく指標に係る御指摘もございました。また、6.1項、内部統制の部分につきましても、意思決定に係る記載の明確化がもう少しできないのかという御指摘も頂いておりました。その他業務量とリソースのマッチングといった、体制面も含めた御指摘も頂いていたと認識しております。この辺りの全体的な業務運営に関する事項については、研究開発の部分と違いまして記載をどこまで充実できるか、難しい面はございますが、以前頂いていた御指摘、それから今日頂いたご指摘を踏まえて、何かしらうまく書けないか、しっかりと検討したいと思います。以上でございます。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。それでは、一旦ここで休憩を取りたいと思います。14時15分に再開をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
(休憩)
 
【髙橋部会長】  それでは再開したいと思います。次に、資料2の政策体系図案と、資料3の評価軸及び関連指標案について、事務局より説明をお願いします。
 
【阿部企画官】  資料2、政策体系図(案)になります。これは前回から大きく変わっておりませんが、真ん中のところ、機構を取り巻く環境の変化のところにつきまして、宇宙基本計画に書かれている環境の変化を反映して記載を修正しております。
 続きまして資料3、評価軸及び関連指標の部分になります。前回の部会におきまして、評価指標とモニタリング指標の関係に関して御質問を色々と頂いたところでございますして、評価の公平性の観点で可能な限り指標を統一すべきではないかといったコメントも頂いておりました。これらを踏まえまして、改めて構成、それから内容ともに見直しをしてございます。
評価指標及びモニタリング指標の定義につきましては、総務省の目標策定に関する指針を踏まえたものとなっておりまして、最後の注書きの記載のとおり、評価指標とは、評価・評定の基準として取り扱う指標。モニタリング指標とは、正確な事実を把握し、適正・厳正な評価に資するために必要な指標という定義としております。
 その上で、各評価指標に基づく評価に当たり、定量的に確認できる点をモニタリング指標と整理をした上で、それらを各評価指標の下に、関連するモニタリング指標という形で記載をさせていただいております。一部関連するモニタリング指標を置いていない評価指標、例えば5.1項及び5.2項の辺りでございますが、これらにつきましては定量的な評価が一部なじまないというところがございますので、そこにつきましては評価指標のみを設定しております。
 また、指標の統一という観点では、3.1項及び4項について、中長期計画及び年度計画で設定した研究開発課題・プロジェクトのマネジメントの状況、研究開発の成果、その社会還元・展開状況の3つを基本とした上で、項目ごとの特性を踏まえ、追加の評価指標を設定するという構成に再整理させていただいております。具体的なところは個別に一つひとつは申し上げませんが、本日はこの整理を踏まえまして、評価指標、モニタリング指標それぞれについて、不足がないか等、御意見を頂ければと考えてございます。
 また先ほどの議論に関連しまして、9頁目、5.2項、国際協力・多様なプレイヤー間のグローバルな共創の推進及び調査分析のところを少し見ていただければと思いますが、先ほど少しやり取りがあった部分でございますけれども、国際協力の部分に関して、我が国への裨益という観点をどう見ていくのか、どう考えるのかといった御指摘について、ここで評価指標の部分でも分かるように明記しております。以上となります。よろしくお願いいたします。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。それでは、ただ今の説明に対しまして御意見等ございましたらお願いいたします。中村委員、お願いします。
 
【中村委員】  ありがとうございます。今更なのですが、体系図の方の一番下のところの第5期中期目標期間における取組でポツが5つあるのですが、航空科学技術だけ何か書きぶりが異質なのが気になるのですが、これは取組とか実施とかという言葉は付けずにそのままこういうふうに書くのですかというところについてはいかがでしょうか。
 
【阿部企画官】  ありがとうございます。資料1で先ほど見ていただきました中長期目標案の目次のところにそろえてございまして、3のところで1、2、3、4、5という記載がありまして、そこの記載の項目を今航空科学技術と単に書いていたのでそのまま記載している状況になっております。御指摘を踏まえて修正すべきかどうか少し内部でもう一度検討させていただければと思います。
 
【中村委員】  資料3の方もそのようになっていますよね?
 
【阿部企画官】  はい。そのとおりでございます。
 
【中村委員】  よろしくお願いいたします。
 
【阿部企画官】  はい。ありがとうございます。
 
【髙橋部会長】  他に何かございませんでしょうか。赤松委員、お願いします。
 
【赤松委員】  ご説明いただきましてありがとうございました。今表示されている評価指標の方なのですが、まだ最終的に理解ができていないのは、このモニタリング指標と、それから評価指標があるのですが、結果として評価の時に両方見ると考えた方がよろしいですか?
 
【阿部企画官】  はい。評価する際には、関連するモニタリング指標という、できる限り定量的に把握する数字等も参考にしていただきながら評価をしていただくことになろうかと考えております。
 
【赤松委員】  ということですね。ですので、法人評価をするときにはこの両方を見て評価をするということですかね。
 
【阿部企画官】  はい。そのときに参考にしていただくというところで具体的に書けそうなものを、今回ここのモニタリング指標として入れさせていただいているところでございます。
 
【赤松委員】  なるほど。モニタリング指標の方は割と定量的な設定ができるもので、そうではない、なじまないものが評価指標になっていると考えたらよろしいですか?
 
【阿部企画官】  はい。そのような形かと思います。できるだけ定量的な指標があった方がよいというところはあるのですが、どうしてもそうなじまないようなことについては少し定性的な評価というところもあるかなと思っております。
 
【赤松委員】  なるほど。あと今回修正していただいた中で、マネジメントのところで元々はいろいろ書かれていた項目で、例えば事前検討とか予算とかコストとかスケジュールなどと書かれていたのが削られたのは何か理由があるのですか?
 
【阿部企画官】  はい。この部分は評価指標のところに、モニタリング指標的な、定量的に測れるものも含めて書いてしまっておりましたので、それを再整理させていただいたという点と、あと全てをここで羅列する必要性もなかろうかというところもございました。モニタリング指標については、最後に「等」をそれぞれ入れておりまして、当然ここに記載しているもの以外もモニタリングできそうなものは拾っていくということはあろうかと思います。そういった整理学で記載を修正したというところでございます。
 
【赤松委員】  なるほど。なるべく共通的にしつつ、それぞれの項目の中で多分この辺が重視されるであろうということをモニタリング指標の方に移しながら残していっていると理解すればよいですか?
 
【阿部企画官】  はい。そのとおりでございます。
 
【赤松委員】  分かりました。後は、先ほど聞き漏らしたのですが、例えば1頁の1.1項、宇宙安全保障への貢献のところで、マネジメントの状況といっているのがプロセスで、プロジェクトの成果といっているところがアウトプットで、社会還元・展開状況がアウトカムとおっしゃったかと思ったのですが、そういう理解でよろしいですか?
 
【阿部企画官】  そこまでの御説明は多分していなかったかという気はいたしますが、御指摘のとおりアウトプットやアウトカムというのをしっかりと見ていくというところがございますので、その観点で定量的に見る部分はモニタリング指標に入れてきています。そこでアウトプットもアウトカムも見られるものは見ていくということかと思います。
 
【赤松委員】  すみません。なるほど。では、今ここに3つの丸があって、それぞれにプロセス、アウトプット、アウトカムというのが特に該当するというわけではないと理解した方がよいですか?
 
【阿部企画官】  他の項目は必ずしも丸が3つではないところもあったりするので、大変申し訳ありませんが、そのような観点で整理をしたというわけではございません。
 
【赤松委員】  分かりました。大分前にこのプロセス、アウトプット、アウトカムを整理して明確に定義がされていて、そういう目でいろんな評価をしてきていたので、今回の中でその辺が区分されているかを確認したかったということです。特にそこの区分まで明確にこの指標のところで定義しているのではないということであれば、それはそれであるのかなと思いましたので、そういう理解でよろしいですか?
 
【阿部企画官】  はい。ありがとうございます。今回ここでお出しさせていただいている評価軸、関連指標につきましては、今おっしゃっていただいたとおりの考え方でございます。一方で、評価する時にはそれぞれ評価書の中でアウトプットやアウトカムという項目も当然あろうかと思いますので、その際は改めてそういった観点で見ていくということになろうかと思います。
 
【赤松委員】  そうですね。なかなかここのレベルで整理するというのは難しいのですかね?
 
【阿部企画官】  ある程度できる部分もあると思うのですが、今回これはあくまで中長期目標という観点で整理しているものでございますので、そういう見方をしていただけると助かるかと思っております。
 
【赤松委員】  分かりました。後は個別の要素までは今回の時間の中で見ることはできなかったので、何か気になったことがあれば後ほどまたメールか何かでお送りするということでよろしいでしょうか?
 
【阿部企画官】  はい。ありがとうございます。事務局としてもこういった指標をどう立てるかというのはいろんなところで悩ましいところでして、何が定量的に本当に測れるのか、定性的でなければいけないところはどこなのかというのはありますので、アイデアを含めていただけますと大変有り難いと思っております。
 
【赤松委員】  分かりました。どのくらいの時間でと考えておいたらよろしいですか。
 
【阿部企画官】  今日「後日メールで」と申し上げたところがございましたので、それの回答を頂く際にあわせていただけると有り難いと考えております。期日も含めて改めてご連絡させていただきたいと思います。
 
【赤松委員】  少しお時間を頂けると助かるなと考えておりますので、ご配慮いただければと思います。
 
【阿部企画官】  承知しました。
 
【赤松委員】  私からは以上です。ありがとうございました。
 
【髙橋部会長】  他に御意見等ございますでしょうか? ないようですので、それでは次の議題に移りたいと思います。第5期文科省JAXA部会は来年4月で任期満了となるため、今回が第5期の最後の部会となります。これを踏まえまして、第5期の部会において議論してきた内容を引き継ぎ、来年度以降の参考としていただくために、これまでのJAXAの自己評価等に関して委員の皆様からご指摘いただいた事項を、資料4のとおり事務局がまとめています。それでは、まず資料4の内容について事務局から説明をお願いいたします。
 
【阿部企画官】  ありがとうございます。様々評価をしていただく中で、これまでコメントをいくつか頂いておりました。そういった中で更なる改善の余地があろうと思われるところにつきましては、次期にしっかり引き継いでいくことが必要と考えておりまして、今回このような資料を出させていただいております。
 大きく3項目に分かれておりますが、まず(1)として、機構の自己評価に関してでございます。年度単位の目標、これは年度計画のことになりますが、年度計画の目標が具体化されていないものが一部あるということで、何を目標にどこまで達成したのか、客観的評価が困難な部分があると。また、業務実績報告書において、年度計画に照らした未達事項を示しているが、それが評価に反映されていない点があるということでございます。当該年度の成果や未達事項を客観的に捉えた的確な年度評価が必要という点が1つ目でございます。
 2つ目としまして、S評価につきましては特に顕著な成果であるということを示すものでございますが、未達事項や不具合事象、あるいはそこからの回復実態等も含めた、当該年度全体の成果が特に顕著といえるのかどうかというところを十分吟味した上で、客観的で厳格な評価に基づく適正な評価に努めることが必要であるという点。
 3つ目としまして、特に事業が多岐にわたる分野につきましては、好事例や顕著な成果に加え、未達事項も含めた事業全体の進捗をちゃんと説明することが必要であるという点。これらの3点を記載しております。
 続いて(2)、業務実績等報告書についてでございます。アウトプットとアウトカムの書き分けについて、これが混同されないよう、引き続き明確にこの両者を区分することが必要であるという点。それから、報告書の分量は、JAXAは色々と取り組んでおり非常に分量が多いというところがございますので、限られた時間の中で全体の理解ができるように、引き続き簡潔かつ分かりやすい報告書となるように工夫が必要であるという点。これらの2点を記載しております。
 最後、その他というところで(3)ですが、中長期計画と年度計画に記載している内容に同じものが見受けられるところ、中長期計画を実施、実現するための詳細計画として年度計画があるということから、両者の書き分けを改めて認識して対応する必要があるという点を記載しております。これらで足りるのかどうかも含めて、全体を見ていただいてコメントいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
 
【髙橋部会長】  ありがとうございました。それでは、ただ今の説明に対しまして御意見、御質問等ございましたらお願いいたします。確認ですが、令和7年4月からは第6期になるのですか?
 
【阿部企画官】  はい。令和7年、来年度から第6期ということでございます。
 
【髙橋部会長】  今までが第5期?
 
【阿部企画官】  はい。今までが第5期でございました。
 
【髙橋部会長】  御意見ございますでしょうか? 赤松委員、どうぞ。
 
【赤松委員】  ご整理の上ご説明いただきましてありがとうございました。いつも評価のいろんなコメントの中に埋もれているのでなかなか伝わりづらいかなと思っていましたので、こういう形で抜き出して一回整理していただくことで非常にポイントが分かりやすくなったかなと思います。ぜひJAXAの方々にお伝えいただいて改善をお願いできればなと思っておりますので、しっかりお伝えいただければと思います。お願いでございます。以上です。ありがとうございました。
 
【髙橋部会長】  他にございますでしょうか? 無いようですので、それではこちらの内容について、来年度以降の評価等にあたり、JAXA及び次期部会委員の方々の御参考となるように引き継ぐこととしたいと思います。
議題は以上ですが、本日の議題全体を通して何か御意見、御質問、コメント等ございましたらお願いします。よろしいでしょうか?前回と今回の部会を通しまして、委員の皆様から活発な御意見を頂きまして、JAXAにとって極めて重要な中長期目標の内容がブラッシュアップされ、一層充実してきたと思っております。引き続きよろしくお願いいたします。
 以上で本日の議題は全て終了いたしました。先月から2回にわたってご議論いただきました中長期目標案について、今後、国立研究開発法人審議会総会に報告する予定です。本日反映が間に合っていないコメントにつきましては、後日改めてメールでの書面審議とさせていただきたいと思います。その上で国立研究開発法人審議会総会に最終的に提出する内容につきましては、部会長である私に一任いただきまして、本日各委員から頂いた御意見も踏まえつつ事務局と相談してまとめるということでよろしいでしょうか? 何か御意見ございますでしょうか? なければ、そのように進めていきたいと思います。それでは、最後に事務局より事務連絡をお願いいたします。
 
【五十嵐課長補佐】  事務局からご連絡いたします。今後の予定ですが、国立研究開発法人審議会総会が予定されております。本日の部会での議論も踏まえまして、髙橋部会長とご相談しながら国立研究開発法人審議会総会に諮る中長期目標案等の部会の意見を取りまとめてまいります。国立研究開発法人審議会総会での議論や、共管府省を含む政府部内の調整を経まして、来年2月末には4府省の主務大臣として次期中長期目標を決定する予定です。また、その決定を受けてJAXAが策定した次期中長期計画を3月末には4府省の主務大臣として認可する予定です。その際には、委員の皆様にも改めてご連絡差し上げたいと考えております。本日は長時間の御審議、ありがとうございました。
 
【髙橋部会長】  それでは、JAXA部会を閉会したいと思います。本日は長時間の御対応、ありがとうございました。
 
―― 了 ――
 

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