官民イノベーションプログラム部会(第45回) 議事録

1.日時

令和7年2月4日(火曜日)13時00分から15時00分

2.場所

オンライン会議にて開催

3.議題

  1. 官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議(第16回)及び幹事会(第17回)について
  2. 認定特定研究成果活用支援事業計画の変更認定について(THVP1号投資事業有限責任組合)

4.出席者

委員

東出部会長、後藤部会長代理、東委員、尾崎委員、北岡委員、佐々木委員、高橋委員、中野委員

文部科学省

池田産業連携・地域振興課長、迫田産業連携推進室長、中川原課長補佐、平井専門官

5.配布資料

【東出部会長】  それでは,所定の時刻を若干過ぎておりますので,早速ですけれども,第45回の国立大学法人評価委員会官民イノベーションプログラム部会を進めていきたいと思います。
 皆様,本当にお忙しいところ,本日はありがとうございます。今回,私はこちらにおりますけれども,基本的にはウェブ会議方式での開催になっておりますので,皆さん,どうでしょう。こちらの音声,問題等ございませんでしょうか。
(「問題なし」の声あり)
【東出部会長】  よろしくお願いいたします。
 それでは,早速議事のほうを進めていきたいと思いますけれども,本日,大きく分けて議事が2点ございまして,議事につきましては,1つ目が,官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議,こちら第16回になりますけれど,また,幹事会(第17回)を事務局のほうから御報告いただくということが1つ目の議題となっております。
 そして,議事の2といたしまして,これは,これまで何度も皆様にもお時間いただいておりますけれども,東北大学のベンチャーキャピタルの1号投資の事業有限責任組合について事業計画の変更認定の許諾を御議論いただくことになります。それに加えまして,THVPのほうから現状の説明をいただきまして,それに引き続いての質疑応答,また,それに引き続きましての委員の中での議論という形で2つ目の議題を進めていきたいと思っております。
 本日の議事になりますけれども,議事の1つ目,官民ファンドの閣僚会議の御報告等に関しましては,議事録を公開するということになりますけれども,一方,議事の2のほう,東北大学のベンチャーキャピタルの現状及びそれに関する議論になりますが,こちらは経営,投資,様々な情報,公開できない情報も含まれておりますので非公開とさせていただいて,後日にはなりますけれども,議事要旨の公表を行うという流れで進めていくことができればと考えております。こちらの公表・非公表と今後の流れにつきましても,御了解をまずいただけるかどうか御確認させていただければと思いますけれども,いかがでしょうか。問題ございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【東出部会長】  ありがとうございます。
 それでは,早速ですけれども,事務局のほうから配付資料の確認等を進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。
【事務局】  ありがとうございます。事務局から本日の会議の配付資料の確認をさせていただきます。
 まず,資料1-1から1-5としまして,議事(1)の資料として,官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議及び幹事会における議事録及び当日の資料をお配りしております。
 また,資料2-1から2-2としまして,議事(2)の資料として,変更申請書及び本日のTHVPからの説明資料をお配りしております。
 また,本日の議事(1),(2)に関連する資料としまして,参考資料1から5は,官民イノベーションプログラムの立てつけや関係閣僚会議の設置根拠等の基礎資料になりますので,適宜御参照ください。
 配付資料一覧に記載のある資料について,不足等ございましたら,チャット機能にて資料をお送りさせていただきますので,事務局までお知らせくださいませ。
 あわせて,事務局からのお願いでございますが,ウェブ会議を円滑に行う観点から,御発言の都度お名前をおっしゃっていただく,発言時以外はマイクをミュートにしていただく,御発言に当たっては,Zoomの手を挙げる機能を使っていただく,資料を参照する際は資料番号,ページ番号,ページ内の該当箇所などを分かりやすくお示しいただくなどの御配慮をいただきますとありがたく存じます。御理解のほど,よろしくお願い申し上げます。
 それでは,資料のほう特段問題ないようでしたら,事務局からは以上になります。
【東出部会長】  
 ありがとうございました。それでは,早速ですけれども,議事のほうに移ることができればと思います。
 まず,議事の1番目になりますけれども,官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議及び幹事会につきまして,事務局のほうから御報告をお願いできれば助かります。
【中川原課長補佐】  産業連携・地域振興課の中川原と申します。よろしくお願いいたします。
 それでは,資料1-1から1-5を使いまして,幹事会,それから,関係閣僚会議についての御報告を簡単にさせていただきます。
 まず,資料1-1,こちらが幹事会の議事概要でございます。
 関係閣僚会議幹事会は,昨年の12月17日に開催されまして,議長は,御承知のとおり,青木内閣官房副長官でございます。
 議事の内容ですけれども,議事概要を御覧いただきますと,一つは,毎年度行っております検証報告,それから,2つ目といたしまして,報道でも取り上げられておりますが,海外交通・都市開発事業支援機構,通称JOINと呼ばれる官民ファンドの組織で大きな損失を出したということで有識者会議が開催され,経営の改善策など取りまとめられましたので,その結果について,機構の所管省である国交省から説明がなされております。
 例年の検証報告の内容でございますけれども,本日資料でお配りしております資料1-3がポイントを抜き出したものでございます。
 一番上の囲みのところを御覧いただきますと,検証報告におきましては,1つ目の四角にございます丸数字1から4の項目に従いまして評価・検証を実施するということで,検証が行われております。
 御案内のとおり,丸数字2のマイルストーン到来ファンド等のKPIの進捗状況ということで,この官民イノベーションプログラムが今年度該当となっておりまして,他の7つの事業とともに,マイルストーン評価の対象となってございます。
 この5ページを御覧いただきますと,マイルストーン到来ファンドのKPIの進捗状況ということでまとめられてございます。官民イノベは上から4つ目のところですけれども,KPIといたしまして4つの指標を立ててございますが,その途中経過の報告であるマイルストーン評価におきましては,累積損益が未達となっておりますけれども,それ以外の項目では達成というようなことになってございます。こちらが検証報告における内容となってございます。
 また議事概要のほうに戻っていただきますと,官民イノベーションプログラムにつきましては,少しコメントがございまして,5ページ目になりますけれども,2つ目のところに,下から7行目ぐらいでしょうか,官民イノベは地方での活躍が見られるようになったというような御発言をいただいております。
 それから,ちょっと話題は飛びまして,JOINの改善の報告のところですけれども,こちらが資料1-5になります。
 こちら,報道でも出されておりましたけれども,955億円の累積損失があったということで,2024年の8月から12月にわたりまして国交省の下に有識者会議が行われまして,今後の改善策等々まとめられたものでございます。御覧の資料は,その概要となっております。
 具体的にどのように今後これに対応するかということで,資料の後半のほうになりますけれども,改善計画がまとめられております。
 主なところを申し上げますと,投資する際の上限額の設定をしていこうとか,あるいは,今後ポートフォリオの見直しを行いまして,収益率の高い案件への投資ですとか,あるいは,JOINで投資の審査を行う場合には第三者の目でチェックをするですとか,少し高めに設定されておりますIRRの見直し,こういったところが今後の改善策の対応としてまとめられてございます。
 資料が飛び飛びで恐縮ですけれども,最後,議事概要のところを御覧いただきますと,議長であります青木副長官のほうから御挨拶がございまして,6ページの下から2つ目にございます。
 JOINに対するコメント以外に,今般のような累積損失が多額に積み上がることは,他の官民ファンドにも起こり得ると。各官民ファンド,各主務省庁は,今般の有識者会議での最終報告の内容を十分に認識し,官民ファンドの適切な運営・監督に努めるとともに,より一層のガバナンス強化に向けて必要な改善に努めていただくことをお願いするということで会議のほうは締めくくられてございます。こちらが幹事会の主な内容でございます。
 続きまして,年明けまして2025年1月14日に,官民ファンドの関係の大臣が集まります関係閣僚会議が開催されてございます。
 こちら議長は,御覧のとおり,林内閣官房長官ということになっております。今回はJOINの報告もございまして,対面での開催ということになりました。文科省からは,大臣の代理で,赤松政務官が御出席されております。
 内容といたしましては,幹事会と同様に,毎年度の検証報告,それから,JOINの今後の対応策について説明がなされております。
 この議事概要の最後,4ページのところを御覧いただきますと,最後,官房長官からの言葉がございます。累積損失が発生している各大臣においてはということで,あべ大臣の名前も挙がっておりますけれども,JOINの最終報告も参考にして,リスク管理,ディスクロージャー,ガバナンス向上の取組が強化されるよう,適切に監督してくださいというような御発言をいただいております。以上が関係閣僚会議の主な内容でございます。
 今年度は,官民イノベーションプログラムはマイルストーン評価の対象年度ということで,例年より部会の回数を増やして,先生方から多大な御協力を賜りまして誠にありがとうございます。何とかこういった形で主な会議は終了している状況でございます。
 最後,官房長官等の御発言のとおり,官民ファンドに係る政策目標の実現,それから,累積損失の解消という難しい課題が課されているところではございますけれども,3年後のマイルストーン評価に向けて,本プログラムの取組が改善されるよう,引き続き御協力をいいただければと思います。
【迫田室長】  おかげさまで幹事会が無事終了しまして,おおむね,皆様からしっかりとやるようにということと,成果はしっかりと,一定の成果は出ているというふうな評価がなされましたので,皆様の御指導のおかげで無事進捗しているということでございます。
 ただ一方で,しっかりとガバナンス強化すべきということでございますので,特に業績があまりよろしくないところについてはしっかりと対応していく,または,業績が今好調なところについてはさらに伸ばしていくというところもございますので,引き続き御指導をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
【東出部会長】  どうも御説明ありがとうございました。
 こちらで官民ファンドの活用推進に関する関係閣僚会議及び幹事会への対応に関しましてですけれども,また今後も,大学・VCから定期的に進捗状況等をこちらの部会のほうに御報告もいただきながらになりますけれども,KPIが達成できるように,様々御助言等,また,アクション等も起こしていくことができればと思いますので,引き続きよろしくお願いします。
 ということですけれど,先ほどありましたけれども,政策の目標も達成しながらと言いつつも,やはり損が出ていくと問題だというようなことなので,そこのところのトレードオフをどういう形で,長く続いているこちらの官民ファンドのほうも解消していくかということに関してですけれど,また皆様の御知見をいただければと思いますので,よろしくお願いいたします。
 
(議事2 特定研究成果活用支援事業計画の変更認定について、文部科学省における認定の参考とするため、意見交換を実施した。)

―― 了 ――

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