「動燃改革検討委員会」の開催について
平成9年4月11日
科 学 技 術 庁
1.開催の趣旨
一昨年のもんじゅ事故に続き、先月、東海再処理施設アスファルト固化処理施設で、火災爆発事故を引き起こした動力炉・核燃料開発事業団(以下「動燃」という。)の体質及び組織・体制について、徹底的に第三者的なチェックを行い、抜本的な改革を図る必要がある。
2.調査検討事項
このため、動燃の組織・経営管理、情報伝達・広報、施設の管理、危機管理体制等の業務の現状全般について、聖域を設けず見直しを行い、動燃改革についての考え方のとりまとめを行うこととし、以下のとおり「動燃改革検討委員会」(以下「委員会」という。)を開催する。
(1)業務の抜本的な見直し(下請け問題を含む)
(2)設備の保守点検の進め方と老朽化対応
(3)本社業務と現場業務の適切化と連携強化
(4)職員のモラルと能力の向上と体質の改善
(5)事故時等の緊急時における対応の見直し
(6)周辺地方自治体との連絡通報体制整備
(7)その他
3.構成員
別紙のとおり。
4.その他
委員会は、公開で行う。
(別紙)
動燃改革検討委員会構成員
座長 吉川 弘之 前東京大学総長 岸田 純之助 (財)日本総合研究所名誉会長 久米 均 中央大学理工学部経営システム工学科教授
日本工業標準調査会ISO部会部会長
元日本品質管理学会会長那須 翔 (社)経済団体連合会副会長
東京電力株式会社取締役会長野中 郁次郎 北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科長
一橋大学イノベーション研究センター教授
組織学会会長古川 昌彦 (社)経済団体連合会副会長
化学工学会会長矢野 浩一郎 市町村職員中央研修所学長
元消防庁長官構成員及び部外協力者を、必要に応じて、追加するものとする。
(敬称略)