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「21世紀の社会と科学技術を考える懇談会」の設置について

平成11年1月28日
科学技術会議政策委員会

1.趣  旨
  21世紀を目前に控えた現在、地球環境問題に象徴されるような人類の持続的発展に対する脅威の克服や、経済のグローバル化が進む中での産業競争力の強化など、科学技術が積極的な役割を果たすべき様々な課題が生じてきている。その一方で、生命科学の急速な進展に伴い生じてきた倫理問題など、科学技術と社会との接点から生じてくる問題に適切に対応することも重要となっている。 
  こうした中、今時の行政改革の一環として、総合科学技術会議を設置し、人文科学、社会科学及び自然科学を総合した科学技術を対象とした総合戦略を策定することとされている。しかし、従来の科学技術政策についての検討は、ともすれば、科学技術に直接係わることにのみ目が向けられがちな面があり、上記のような諸課題に適切に対応するには、科学技術と社会との係わりに対する視点を強化することが必要である。
  このため、幅広く科学技術と社会との係わりについて検討を行い、将来の科学技術に関する総合戦略策定の参考とすることを目指す。

2.懇談会の設置
  上記検討を行うために、政策委員会の下に、「21世紀の社会と科学技術を考える懇談会」(以下、「懇談会」と言う。)を設置する。懇談会は、政策委員会委員及び専門委員の中から、政策委員会委員長が指名する者を以て構成し、検討が終了し次第廃止する。
  なお、政策委員会委員は、随時に懇談会に出席することができるものとする。

3.懇談会での検討内容
  科学技術とそれを取り巻く社会の動向・相互の係わりについて幅広く分析を行うとともに、こうした分析を通して、今後の社会における科学技術・科学技術政策の在り方、果たすべき役割等を明らかにすべく、掘り下げた検討を行う。

4.検討期間等
  平成13年に総合科学技術会議が発足する予定であることに鑑み、平成12年の後半を目途に検討結果を取りまとめるものとする。なお、必要に応じて、適宜中間的な取りまとめを行う。

(参考図表)


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