参考資料2 今後の技術士制度の在り方について(中間報告)(抜粋)

参考資料2

今後の技術士制度の在り方について
(中間報告)(抜粋)

平成27 年2 月9 日
科学技術・学術審議会
技術士分科会

3.具体的な改善方策(方向性や検討状況を含む)

(1)技術者のキャリア形成過程における技術士資格の位置付け
産業界のあらゆる業種に対して、年齢や実務経験等に伴って、民間企業等の技術者に求められる技術者像、業務の性格・内容、業務上の立場、責任や権限、能力等に加え、関連業種にかかる技術士の活用状況等についてヒアリングした。
この結果を踏まえて、技術者の生涯を通じたキャリア形成の観点から、年齢を目安にして各段階に応じた資質能力等を例示した。

(2)技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
技術士は「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」(技術士法)と定義されているが、これらの業務を行うために、技術士に求められる資質能力が明確に定められていない。
技術士制度の活用促進を図るためには、技術士に求められる資質能力に加え、多岐にわたる技術部門ごとの技術士(例:機械部門の登録を受けた技術士)に求められる資質能力(技術部門別コンピテンシー)を定めることも必要である。その際に、技術士資格が国際的通用性を確保するという観点から、国際エンジニアリング連合(IEA)(注1)の「専門職として身に付けるべき知識・能力」(Professional Competencies、PC)を踏まえることが重要である。
技術士分科会では、このような認識に基づき、「専門的学識」「問題解決」「マネジメント」「評価」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「技術者倫理」の項目を定め、各々の項目において、技術士であれば最低限備えるべき資質能力を定めた。
今後、文部科学省においては、技術部門別コンピテンシーを定めた上で、民間企業、公的機関等の各方面へ提供し、技術士制度の活用を働きかけることが必要である。

(9)継続研さん(CPD)
国際的通用性の観点から、技術士資格取得後も、技術業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その資質向上を図るように努めることが、全ての技術士資格取得者に求められている。
なお、CPDの内容、質、量等の望ましい在り方については、さらに検討を進める。

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科学技術・学術政策局 人材政策課

(科学技術・学術政策局 人材政策課)