VLBI測量

平成20年度年次報告

課題番号:6001

(1)実施機関名:

 国土地理院

(2)研究課題(または観測項目)名:

 VLBI測量

(3)最も関連の深い建議の項目:

 1.(1)ア.日本列島及び周辺域のプレート運動

(4)その他関連する建議の項目:

  1. (1)イ.列島規模のプレート内の構造と変形
  2. (2)ア.日本列島域

(5)本課題の平成16年度からの5ヵ年の到達目標と、それに対する平成20年度実施計画の位置付け:

 第6次基本測量長期計画に基づきVLBI国内観測を毎月1回、国際観測を毎週1回の割合で実施する。平成20年度も、引き続き観測を実施する。

(6)平成20年度実施計画の概要:

 VLBI国内観測を毎月1回、国際観測を毎週1回の割合で実施する。

(7)平成20年度成果の概要:

 当初の計画どおり、VLBI国内観測をほぼ毎月1回、国際観測を毎週1回の割合で実施し、得られたデータを解析することで、日本列島及び周辺域のプレート運動の速さと方向を求めた。また、従来国内観測のみに参加していた新十津川、姶良、父島の観測局で国際観測を実施し、国際測地VLBI網と直接繋がった。
 また、8月にはIVSによる15日間連続VLBI観測(CONT08)に参加し、512Mbps、2bitサンプリングで良質なデータを取得できた。
 さらに、VLBIデータのリアルタイム転送、自動データ処理・解析による超高速e‐VLBI実験において、精度向上、システム安定化のための改良を行っている。

(8)平成20年度の成果に関連の深いもので、平成20年度に公表された主な成果物(論文・報告書等):

 Kokado, K., M. Machida, S. Kurihara, S. Matsuzaka, “Tsukuba 32‐m VLBI station”, International VLBI Service for Geodesy and Astrometry 2007 Annual Report, D. Behrend and K. D. Baver (eds.), NASA/TP‐2008‐214162, pp 102‐105, 2008.
 Shigematsu, H., E. Iwata, M. Machida, K. Wada, “Tsukuba VLBI Correlator”, International VLBI Service for Geodesy and Astrometry 2007 Annual Report, D. Behrend and K. D. Baver (eds.), NASA/TP‐2008‐214162, pp 151‐154, 2008.

(9)本課題の5ヵ年の成果の概要:

 国際VLBI観測、国内VLBI観測を定常的に実施した。他方、VLBIシステムの高度化を実施した。データ記録システムは従来の磁気テープによるものから、ハードディスクによるものに、データ処理システムは、ソフトウェアデータ処理が可能なものに更新した。また、記録媒体の航空便輸送から、ネットワーク経由のデータ転送に切り替え、観測から結果の算出までの時間が大幅に短縮された。

(10)実施機関の参加者氏名または部署等名:

 測地部 宇宙測地課
 他機関との共同研究の有無:有
 独立行政法人情報通信研究機構鹿島宇宙技術センター、小山泰弘ほか5名
 大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台、川口則幸ほか6名

(11)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先:

 部署等名:地理地殻活動研究センター 研究管理課
 電話:029‐864‐5954
 e‐mail:eiss@gsi.go.jp
 URL:http://www.gsi.go.jp

 超長基線測量

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)