課題番号:6025
国土地理院
東海・東南海・南海プレート境界域における地殻変動モデルに関する研究
GPSおよびSARの観測結果について統合した解析により,南海トラフ周辺におけるプレート境界域の状態の時間的変化の解明を行う。また、海底地殻変動データの取得・解析への反映を試みる。
対象領域にさらに2点のGPS観測点を増設する。増設した観測点を加えたGEONETのデータ、水準測量のデータおよびSARの観測結果について統合した解析を実施する。また、海底地殻変動データの取得・解析への反映を試みる。
対象領域に2点のGPS観測点を増設した。GPS連続観測点データから東海地域のスロースリップについて詳細に検討した結果、当初の浜名湖周辺でのすべりが沈静化し、その周囲ですべりが生じていると推定された。また、対象領域において干渉SAR解析を実施し、地殻変動の面的分布を調査した。対象領域の地形が険しいために地殻変動データを得られた領域が平野部や海岸線に限られたことから、GEONETとの統合解析には至っていない。
地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室
(海底地殻変動観測)
東北大学、東京大学地震研究所、名古屋大学、海上保安庁、海洋研究開発機構(各機関1〜2名)
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東海スロースリップのすべり分布の変化 |