令和7年6月12日(木曜日) 9時30分~11時00分
オンライン会議
宮澤委員、田中委員、日野委員、大倉委員、大湊委員、加藤委員、小平委員、寺川委員、藤田委員、安井委員、山際委員、山田委員
(事務局)古田大臣官房審議官、梅田地震火山防災研究課長、久利測地学専門官、齊藤地震火山防災研究課専門職、杉岡科学官、橋本科学官、五十嵐学術調査官
[委員の出欠状況等]
・分科会長選任までは、久利測地学専門官が議事を進行。
・委員の出欠状況:竹内委員が欠席。
・委員及び臨時委員の紹介。
・古田大臣官房審議官から挨拶。
[議事1.科学技術・学術審議会測地学分科会長及び分科会長代理の選任について(非公開)]
議事1において、測地学分科会長として宮澤委員が選任され、分科会長代理として田中委員が指名された。
[議事2. 議事運営等について(非公開)]
議事2において、「科学技術・学術審議会測地学分科会運営規則」及び「科学技術・学術審議会測地学分科会の公開の手続きについて」が承認された。
〔以降、会議を公開。オブザーバー機関、傍聴者等 入室〕
[議事3. 今後の調査審議等について]
【宮澤分科会長】
それでは、議事3、今後の調査審議等について事務局よりご説明をお願いいたします。
【久利測地学専門官】
事務局より説明いたします。第13期の調査審議についてご説明するに当たっては、まず第12期の審議の状況について、簡単ではございますがご説明差し上げたいと思います。
資料3-1をご覧ください。第12期では、主に前観測研究計画である災害の軽減に貢献するための地震火山観測計画第2次に基づき、各年次の全体計画の立案、進捗(しんちょく)状況の把握および研究成果の取りまとめ等について、地震調査研究推進本部における施策との連携について留意しつつ審議を進めてまいりました。特に、令和5年12月22日には、災害の軽減に貢献するための地震火山観測計画第3次の推進について建議し、令和6年4月1日より第3次観測研究計画が始まっております。
一方で、火山に関する研究開発に係る事項につきましては、火山調査研究推進委員会で審議されるものとなっておりましたが、第12期においては火山調査研究推進本部の設置等により、本委員会による具体的な審議は行っていない状況にございます。
続きまして、資料の3-2についてです。第13期の調査審議について、ご説明いたします。まず、13期においても引き続き第3次観測研究計画に基づき、各年次の全体計画の立案、進捗の状況の把握および研究成果の取りまとめ等を行うこととなります。それに当たり、第12期においては地震調査研究推進本部による施策等の連携に留意しつつ審議を進めてまいりましたが、第13期は火山調査研究推進本部による施策との連携にも留意しながら進めることとなります。また、第3次建議は実施3年目において自己点検を行うこととしており、令和8年度において実施状況等レビュー報告書の作成を行う必要がございます。
以上が、第13期における主な調査審議事項となります。
事務局からは以上となります。
【宮澤分科会長】
ありがとうございます。ただ今のご説明に対するご質問、ご意見をいただきたいと思います。委員の皆さま方、いかがでしょうか。
それでは私から、認識を共有するために事務局に伺いたいのですけども、今、まさにハイライトしていただいている、この災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画第3次のレビューを作成するということになりますが、この辺のスケジュールについて、もし共有できることがありましたら教えていただけるでしょうか。
【久利測地学専門官】
それについては次の資料で準備しておりますので、資料3-3のほうに進んだ上でご意見等委員からお伺いするということで、進めさせていただくことでよろしいでしょうか。
【宮澤分科会長】
承知しました。そうしましたら、後ほど伺うということで、ありがとうございます。
その他について、もしご質問等がございましたら今お願いできればと思いますが、いかがですか。もし、特にご意見やご異議等がなければ、事務局からの提案のとおり決定してもよろしいでしょうか。
異議ございませんでしたので、そのように決定したいと思います。続きまして、本分科会の部会である地震火山観測研究計画部会に調査審議を付託する事項についてです。事務局からの資料の説明をお願いいたします。
【久利測地学専門官】
事務局より、資料3-3、部会への付託事項について御説明します。科学技術・学術審議会測地学分科会運営規則第2条第4項では、わが国の研究機関における地震火山観測計画に関わる事項のうち、分科会が定めるものについて、地震火山観測研究計画部会に付託しております。こちらは例年のこととなりますが、地震火山観測研究計画の課題別計画の取りまとめ、それから同計画の機関別年次報告の取りまとめ、同計画の成果の概要の取りまとめ、同計画における年次基礎データ調査の取りまとめを付託しております。事務局といたしましては、第12期に引き続き、同内容について部会に付託することを考えております。もしご意見等ございましたら、この後いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
【宮澤分科会長】
ただ今の事務局からの説明に対するご質問、ご意見をいただきたいと思います。委員の皆さま方、いかがでしょうか。もし、こちらに関しても、特にご異議等なければ事務局からの提案のとおり決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは、そのように決定したいと思います。それから、先ほど私が少し先走りましたが、地震火山観測研究計画の実施状況等のレビューの進め方について、事務局からご説明をお願いいたします。
【久利測地学専門官】
では、レビューの進め方について、資料3-4に基づいてご説明差し上げます。まずは、次期建議の検討に当たっての全体スケジュールという形になります。参考資料1を併せて参考いただければと存じます。一連のサイクルにつきましては、令和8年度に現行建議の実施状況等レビューを実施します。その後、令和9年度に外部評価委員を開催し、報告書の取りまとめを行い、その評価結果を踏まえながら、令和9年から令和10年にかけて次期建議案を作成することとなります。建議案が作成されましたら、パブリックコメント等の手続きを踏まえ、令和9年1月ごろに科学技術・学術審議会から文部科学大臣に対して建議することを予定しております。今回、第13期委員の皆さまにおかれましては、この令和8年度において実施状況等レビューの検討を行っていただくこととなりますが、これは次期建議に向け検討するに当たって最初のプロセスということになります。その意味で非常に重要となりますので、よろしくお願いしたいと考えております。
資料3-4ですけれども、令和8年度に実施する現行建議の実施状況等レビューを行うに当たり、その進め方について議論する必要がございます。基本的には、前回の第2次建議の実施状況レビュー等と同様の体制で行うことを検討しており、具体的には地震火山観測研究計画作業部会においてレビューの検討を行い、体制としては同部会所属の委員のうち地震学と火山学を専門とする各委員を1名ずつレビュー取りまとめ委員に選定し、取りまとめを行っていただくということを予定しております。その後、部会で取りまとめた内容について、本測地学分科会にお諮りいただく予定としております。事務局からは以上となります。
【宮澤分科会長】
ただ今の説明に対するご質問、ご意見をいただきたいと思います。委員の皆さま方、いかがでしょうか。私からよろしいでしょうか。先ほども伺ったスケジュール感に関して、ご説明いただきありがとうございました。参考資料1ですよね。
【久利測地学専門官】
はい。
【宮澤分科会長】
本第13期においてはレビューを実施することが重要であることはよく分かるのですが、令和7年のところに関しては特に予定が書かれていないんですけれども、これは次期建議の検討スケジュールということで書かれていないだけであって、本分科会として何もしないというわけではないですよね。
【久利測地学専門官】
はい。このスケジュールについては、次期建議の検討スケジュールとして書いております。現在、第3次計画については既に建議を行っておりまして、各機関等において研究を進めていただいていることと存じます。その研究の進捗等については、計画の具体的な研究計画を進めていただくこと、その進捗確認、それから報告の取りまとめ等、年次ごとに行ってまいりますので、それについては継続的にお願いしたいと思っております。
【宮澤分科会長】
ありがとうございます。念のため、この分科会として毎回役割があるということで、令和7年度についてもきちんとやるべきことがあるというご説明をいただいたと思っております。ありがとうございます。他に、事務局からの説明に対して、ご質問やご意見等がありましたら自由にご発言ください。
はい、日野委員、お願いいたします。
【日野委員】
日野です。次期、特にレビューが、今期結構重要だということを承知しました。それで、先ほど、レビューの進め方についての案のところですね。この案は、今日採るってことですか。
【久利測地学専門官】
進め方については、こういう方針で審議を進めていくことの合意を取ることが今日の審議事項となります。また、その具体については、部会のほうで行うということの方針について決めていただきたいというのが本日の趣旨となります。
【日野委員】
はい、承知しました。それで、この案を採るということはこの流れで、分科会として承認する必要があると思うのですけれども、もう少し立ち入って質問ですが、実施状況等レビューの検討は部会に委託することになるわけですが、その部会をいつやるのか。その部会の委員を多分決めていただくことになると思うが、先程のスケジュール表を見ると、年が明けるともうこの作業をどんどん進めていかなければならないので、部会そのものはもう今年のうちに始まるのではないかなと思うのですが、このあたりについて、少し、想定を教えていただければと思います。
【久利測地学専門官】
はい。部会につきましては、本日分科会長が決まりましたので分科会長の差配の下、部会を立ち上げることとなります。できるだけ速やかに部会を立ち上げて、今年度、できましたら今月からの早いうちに部会を開催したいと考えております。その中で、既に建議計画については既に進めていただいておりますので、建議計画の進捗状況等の確認が部会ですぐの作業となるとともに、このレビューについても進捗を確認しながらレビューを点検していくことになりますので、取りまとめそのものは令和8年度となりますけれども、進捗確認等については令和7年度からの作業となります。令和7年度というより、もう既に研究は走っておりますので、速やかな開催を予定していたしております。
【日野委員】
ありがとうございます。部会のほうでもレビューの、もちろん他の仕事もあるようですけれども、レビューの準備も着々と進んでいって、そのプロセスがもうこの分科会に時折上がってくるというようなスケジュールという理解でよろしいですね。
【久利測地学専門官】
はい、そうです。部会で作業を進めていただき、分科会に進捗を報告いただくという構えとなっております。
【日野委員】
はい、了解です。ありがとうございます。
【宮澤分科会長】
他に、ご質問あるいはご意見等ございますか。そうしましたら、ご議論いただきありがとうございます。これ以上ご異議等がなければ、事務局からの提案のとおり進めてもよろしいでしょうか。異議なしということで、そのように進めたいと思います。これで「議事3、今後の調査審議等について」を終了いたします。
[議事4. その他]
【宮澤分科会長】
それでは、「議事4.その他」に入ります。事務局から何かございますか。
【久利測地学専門官】
はい、事務局からは2点ございます。まず1つ目、参考資料2を準備差し上げております。1点目となりますが、本年度の地震火山防災研究課における各プロジェクト等の予算額について、簡単にですがご説明させていただきます。先ほど、地震本部、火山本部の進捗を確認しながらということでしたので、それを所管しております本課の状況についてご共有差し上げるという趣旨となっております。こちらの資料は、火山分野と地震分野に関する予算の概要と、防災科研に関する予算の概要を1枚のポンチ絵にまとめたものとなっております。全体としましては約120億円を令和7年度の予算として計上しており、前年度と比較して約4億円の増額となっております。活火山法の改正に基づき、令和6年4月に設置された火山調査研究推進本部を着実に運営し、一元的な火山調査研究、火山専門家の育成等を推進するための経費や、海底地震・津波観測網の運用、南海地震等を対象とした調査研究等の地震調査研究を推進するための経費などを計上しております。こちらが概要となります。参考資料2については、以上となります。
続きまして2点目、参考資料3をご覧ください。現在、火山本部では総合基本政策の検討を進めております。令和7年3月28日に、中間取りまとめが行われております。本資料は、その概要についてポンチ絵にまとめた資料となっております。測地学分科会の調査審議は、地震本部や火山本部、それに関連する国の研究プロジェクト等の施策との連携に留意しつつ検討を進めていただくことになっておりますので、話題提供としてこの2点、簡単にですがご説明させていただきました。参考資料の文字、たくさんありますけれども、後ほどご覧いただければと思います。事務局からは以上となります。
【宮澤分科会長】
ただ今の説明に対するご質問、ご意見、もしございましたらよろしくお願いします。いかがでしょうか。特に聞きたいことはございませんかね。特になければ、どうもありがとうございました。それでは、「議事4、その他」についてはここで終了いたします。
これで全ての議事が終了しましたので、閉会に移りたいと思います。事務局から、連絡事項などをお願いいたします。
【久利測地学専門官】
はい。事務局より連絡差し上げます。今回、測地学分科会の開催に当たり、ご出席いただきました委員の皆さまに感謝申し上げます。次回の開催ですが、先ほど日野委員からもご指摘がありましたけれども、地震火山観測研究部会との合同会議という形で開催したいと考えております。日程につきましては、改めて委員の皆さまにはご案内差し上げたいと思いますが、できるだけ速やかに開催できるよう手続きを進めてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。事務局からは以上となります。
【宮澤分科会長】
それでは、閉会いたします。本日はお忙しい中、ご出席くださりありがとうございました。進行を事務局にお返しいたします。
【久利測地学専門官】
はい。本日は、円滑にご議論を進めていただきましてありがとうございます。分科会と部会の関係性等コメントいただきまして、皆さまにも共有いただく機会になればと思っております。この中で今後活発に審議いただきますこと、どうぞよろしくお願いいたします。これにて、会議を終了いたします。Webex会議を切断したいと思います。出席いただいた皆さま、それから傍聴いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
【一同】
ありがとうございました。失礼いたします。
―― 了(終了時刻10時12分)――
研究開発局地震火山防災研究課