測地学分科会(第51回)・地震火山観測研究計画部会(第59回)合同会議 議事録

1.日時

令和7年1月21日(火曜日) 9時30分~11時30分(※地震火山観測研究計画部会(第59回)と合同開催)

2.場所

オンライン会議

3.議題

  1. 火山研究推進委員会の終了(令和7年2月14日まで)について
  2. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の課題別計画の修正について
  3. 地震火山観測研究における令和3年度及び4年度年次基礎データ調査結果について
  4. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の令和5年度年次報告【機関別】について
  5. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の令和5年度年次報告【成果の概要】の取りまとめについて
  6. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次計画について
  7. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次報告の作成方針について
  8. 地震火山観測研究における令和5年度年次基礎データ調査について
  9. 火山噴火予知連絡会の終了について

4.出席者

委員

日野分科会長、田中委員、青木(元)委員、青木(重)委員、伊藤(亜)委員、伊藤(弘)委員、榎原委員、大倉委員、大湊委員、川村委員、小平委員、関口委員、高橋委員、寺川委員、藤田委員、宮原委員、森岡委員、安井委員、矢来委員、大園委員、阪本委員、中道委員、松島委員

文部科学省

(事務局)堀内研究開発局長、梅田地震火山防災研究課長、久利測地学専門官、杉岡科学官、橋本科学官、五十嵐学術調査官

5.議事録

   [委員の出欠状況等]

・委員の出欠状況:全員出席
・議題及び配布資料確認
・堀内研究開発局長より冒頭挨拶


【堀内局長】  皆さん、おはようございます。研究開発局長をしております堀内です。よろしくお願いいたします。
 本日は、測地学分科会及び地震火山観測研究計画部会における、科学技術・学術審議会第12期の最後の会合となっております。
 委員の先生方におかれましては、この2年間、地震火山分野の観測研究の推進につきまして、精力的に御議論いただきまして、本当にありがとうございました。
 今期第12期は、第2次の災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画の推進に係る御議論を行っていただきましたことに加えまして、新たに、災害の軽減に向けた基礎研究を一層推進するとともに、分野横断で取り組む総合的研究などにおいて、理学、工学、人文学、社会科学の連携強化を通じた総合知による成果の創出を目指すため、第3次研究計画を建議いただき、今年度より開始したところであります。
 分科会長、部会長をはじめ、委員の先生方の多大なる御尽力、御協力によりまして、無事今期の会合が開催されましたことを、改めまして御礼申し上げます。
 昨年を顧みれば、能登半島地震に始まりまして、火山本部の設置、それから日向灘での地震発生による南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表があり、この分野は非常に注目されることとなっております。
 正月の親族との場でも、南海トラフという用語を何回も聞くことになりました。一般の人たちにも、地震、特に南海トラフ地震などについて浸透してきているのではないかと思っております。
 こういった中、測地学分科会及び地震火山観測研究計画部会の役割というものは、この分野の基盤的研究をしっかり推進して、この分野の日本国民からの期待にしっかり応えるための支えをするということで、非常にその重要度が上がってきていると認識しております。
 本日の御議論も含め、今後とも、様々な形で皆様方には御協力賜りますようお願い申し上げたいと思っております。
 本当に本委員会に御協力いただきまして、ありがとうございました。
 
【久利測地学専門官】  堀内局長、ありがとうございます。
 なお、本日の委員と臨時委員の出席は過半数を超えており、科学技術・学術審議会第8条により、会議は開催されます。事務局からは以上となります。
 
【日野部会長】  ありがとうございます。
 堀内局長も、どうもありがとうございます。
 それでは続きまして、本日の議事及び配布資料について、事務局より確認をお願いいたします。
 
【久利測地学専門官】  議事及び配布資料について確認差し上げます。
 本日の議事は全部で9件ございます。うち、審議事項は2件、報告事項は7件となります。
 まず、審議事項につきましては、「1.火山研究推進委員会の終了について」、「2.災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)の課題別計画の修正について」。
 報告事項につきましては、「1.地震火山観測研究における令和3年度及び4年度年次基礎データ調査結果について」、「2.災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)の令和5年度年次報告【機関別】について」、「3.災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)の令和5年度年次報告【成果の概要】の取りまとめについて」、「4.災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)の令和6年度年次計画について」、「5.災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次報告の作成方針について」、「6.地震火山観測研究における令和5年度年次基礎データ調査について」、「7.火山噴火予知連絡会の終了について」となります。
 本日の配付資料は、議事次第に記載しているとおりです。会議資料は、測地学分科会運営規則第5条及び第9条により、原則公開となります。
 事務局からは以上です。
 
【日野部会長】  ありがとうございます。
 皆さん、お手元に資料が揃っていることを一応御確認ください。
 
 
[議題1.火山研究推進委員会の終了(令和7年2月14日まで)について]
 
【日野部会長】  それでは、議題に入りたいと思います。「議事1、火山研究推進委員会の終了について」になります。
 まず、はじめに事務局より説明をお願いします。
 
【久利測地学専門官】  火山研究推進委員会の資料について、資料1に基づき、事務局より説明差し上げます。
 火山研究推進委員会は、火山観測データの一元的流通の促進、技術開発、人材の育成等を議論するため、科学技術・学術審議会測地学分科会運営規則第3条第1項に基づき、測地学分科会の下に置かれた委員会であり、主に次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトなどの火山観測研究のフォローアップに係る議論などを行っていました。
 令和6年4月1日付で文部科学省内に新たに火山調査研究推進本部が設置され、火山本部の役割として、火山に関する観測、予測、対策の一体的な推進や、火山研究人材の育成などについて議論するため、火山研究推進委員会については、その役割を終えたことから、第12期をもって終了したいと考えております。
 以上の件、委員の皆様には参考資料として、「火山研究推進委員会の設置について」、それから参考資料2、「火山研究の推進のために早期に取り組むべき課題について(提言)」がお手元にあるかと思います。
 また併せて、火山本部の「火山に関する観測、測量、調査及び研究の推進に係る総合基本施策、火山に関する総合的な調査観測計画の要点、概要」についても資料を準備しておりますので、御参照いただければと思います。
 資料1については以上です。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございます。
 事務局から説明がありましたとおりです。火山研究推進委員会に所属の委員の皆様には、大変今まで御尽力いただきましてありがとうございました。
 事務局の説明にありましたように、このミッションですけれども、昨年、火山本部が立ち上がったということで、そちらの方に業務というか、審議内容等を引き継げることになったということで、こちらの方の委員会については役割を終えたという位置付けになるということでございます。
 この件について質問、コメントございましたら頂戴したいと思います。いかがでしょうか。よろしいですか。特に火山関係の委員の方で、橋本科学官、何かコメントいただけますか。
 
【橋本科学官】  ありがとうございます。科学官の橋本です。
 
【日野部会長】  お願いします。
 
【橋本科学官】 火山研究推進委員会、こちらの方は、私が委員の主査を務めさせていただいておりました。
 それで、これまで、実際には会議の開催自体は、それほどたくさん行われたわけではないのですけれども、先ほど御紹介にありましたように、提言を出させていただいたということで、委員の皆様には大変お世話になりました。
 今、御説明にありましたように、火山本部の方で取り組むべき課題について、その機能を実現するための部分というものが、火山本部の中にもできておりますので、今後はそこでしっかりと、この提言に基づいて、この機能が果たされていくものというふうに認識しています。
 委員の皆様には、まだ火山本部の立ち上げで、いろいろ急ピッチで物事が進んでいきましたので、火山研究推進委員会としての議論というものが十分できていないところがあって、御意見等いろいろあったかと思うのですけど、汲み取れきれていない御意見とかも、もしかしたらあるかもしれませんので、今後の火山本部の方の活動の中で、そういった御意見をまた伺いながら、反映させていくことができればいいのではないかというふうに考えております。以上です。ありがとうございました。
 
【日野部会長】  どうもコメントありがとうございます。
 また、立ち上げ時期に主査を務めていただきまして、どうもありがとうございました。
 ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、基本的には火山本部の方に、これからのこうした検討等をお願いすることになるわけですが、測地学分科会、並びに地震火山観測研究部会も必要であれば連携・協力して、というふうに進めていくべきと思っておりますので、今後そのように発展していけばと思っております。
 では、この議題はこれで締めさせていただいて、次に移らせていただきたいと思います。
 本件は、これは決定する必要がありますので、もし御異議があれば頂戴したいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは、本分科会として、決定ということにさせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。
 
 
[議題2.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の課題別計画の修正について]
 
【日野部会長】 それでは、議事の2に移りたいと思います。「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)の課題別計画の修正について」になります。資料2に基づいて、事務局より説明をいただきます。
 
【久利測地学専門官】  事務局より説明いたします。
 災害の軽減に関するための地震火山観測計画(第3次)の課題別計画の修正一覧についてです。資料2に基づき説明いたします。
 個別課題について、昨年6月に開催した第54回部会にて行った報告以降に、変更の申し出があったものをまとめております。
 修正があったのは4課題、その全てが担当者の所属変更や交代に伴う連絡先の変更等の事務的な修正です。なお、変更となった連絡先については、資料上省略しております。
 人事異動に伴う連絡先や担当者等の変更があれば、随時、事務局及び予知研究協議会までお知らせいただければ幸いです。以上となります。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございました。
 基本的には事務的な修正ですけれども、規則により、本部会で承認する必要があるということになります。
 資料2の方で、今回修正を施すべきポイントについて説明がありましたけれども、こちらを承認してよろしいでしょうか。御異議のある方はミュートを外して御発言をいただきたいと思います。
 今、画面に映していただいているここだけですよね。下はないのですよね。
 
【久利測地学専門官】  下にもあり、合計4件となります。
 
【日野部会長】  よろしいでしょうか。
それでは、大きな問題は多分ないと思いますので、これで決定とさせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。
 それでは、議事2について、部会として承認をしたということにさせていただきます。
 審議事項については、これで終了となります。ここからあとは報告事項となります。
 これは、令和6年5月21日開催の第58回部会及び令和6年9月30日開催の第59回部会において審議をいただいて、部会として承認されたものとなります。この場をもって、今度は本分科会の方に報告をさせていただくという位置付けとなります。各議事の内容につきましては、事務局より簡単に説明をいただきます。
 
 
[議題3.「地震火山観測研究における令和3年度及び4年度年次基礎データ調査結果について]
 
【日野部会長】まず議事3、地震火山観測研究における令和3年度4年度年次基礎データ調査結果についてということで、資料3に基づいて、事務局より説明をいただきます。
 
【久利測地学専門官】  事務局より説明差し上げます。
 先ほど資料の確認で、報告事項資料1と申し上げましたけれども、議事3の資料となります。このあと連番については、まとめて修正ということにさせていただきます。読み上げ直します。
 資料3について、令和3年及び4年度年次基礎データの調査結果について、資料3に基づき説明差し上げます。
 調査結果については資料のとおりです。
 第2次研究計画最終年度の令和5年分は現在調査中であり、令和3年度分及び令和4年度と同様の様式で取りまとめを予定しております。
 なお、第2次研究計画より実施機関が増えております。関連分野が多様化したことから、記入照合作業が煩雑化しているため、第3次研究計画の初年度の令和6年度から、入力様式の見直しを検討しておりますことを申し添えさせていただきます。以上となります。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございました。
 ただ今の説明について、質問、コメント等ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。
 事務局の方には大変御苦労いただいて、整理をずっと長い間続けていただいている資料です。
 こうして拝見すると、この計画がどのように進展してきているか、あるいはひょっとするとこの建議研究計画に関して、抱えている課題のようなものも見えてくるかもしれません。非常に重要なデータであり、継続的にこうしたデータの収集整理は必要かなというふうに私は思っております。
 そういう観点で、今回は報告で、これを見ていただくだけですけれども、今後に向けて、あり方とかがもしあれば、この場でなくても構いませんけど、事務局に御意見いただければよろしいかと思います。森岡先生、よろしくお願いします。
 
【森岡委員】  火山研究者を拝見したのですけれども、本当に計画通り増えてきていて、しかも女性の比率が増えていることが分かって、とても良いなと思います。研究者数が少ない研究をちゃんと引き継ぐ世代の人たちを育てないと、ということも、ここでの目的だったと思うのですけれども、令和4年度とか、そこら辺のデータを見ていると、非常に伸びているなというところが分かりました。特に何というわけではないですが、一つの成果かなと思って拝見させていただきました。以上です。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございます。御指摘のとおりだと思います。
 こういうふうな資料を使って、この計画が進捗しているということを示していければな、というふうに思っております。ありがとうございました。
 よろしいですか。それでは、ただいまの報告についての議事は、これで終わりとさせていただきまして、次の報告に移らせていただきたいと思います。
 
 
[議題4.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の令和5年度年次報告【機関別】について]
 
【日野部会長】 議事4になります。
「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)の令和5年度年次報告【機関別】について」になります。資料4について、事務局から説明をお願いいたします。
 
【久利測地学専門官】  「災害の軽減に貢献するための地震火山観測計画第2次」令和5年度年次報告【機関別】について、資料4に基づき説明差し上げます。
 各実施機関の担当者に報告資料を作成いただき、これを取りまとめたものとなります。
 具体的な内容の御説明については、時間の関係で割愛させていただきますが、令和6年5月21日の第57回部会において、各担当者から御説明いただきました。その上で部会として了承されたものとなります。以上となります。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございます。
 この取りまとめ資料にあたって、特に地震火山観測研究計画部会の皆さんに、今ほど説明がありましたように、報告、レビューをいただきまして、御意見等をいただきながら、最終的にまとめてきたものでございます。
 特に部会の皆さんから補足、あるいは分科会の皆さんの方から質問等、もしあればいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 よろしいですか。こちらは5年度の報告ですけれども、最終年度であったということもあって、第2次研究計画全体としての取りまとめ的な要素も含め、非常に重要な成果がたくさん上がっていたというふうに思っております。
 それでは、取りまとめに尽力いただいた部会の皆様には御礼を申し上げます。どうもありがとうございます。
 では、この報告もこれでお終いということにさせていただいて、次の議事に移りたいと思います。
 
 
[議題5.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の令和5年度年次報告【成果の概要】の取りまとめについて]
 
【日野部会長】  「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)の令和5年度年次報告【成果の概要】の取りまとめについて」、こちらは資料5について、事務局から説明をいただきます。
 
【久利測地学専門官】  「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」令和5年度年次報告【成果の概要】の取りまとめについて、資料5に基づき説明差し上げます。
 成果の概要の取りまとめ委員である、大園委員及び中道委員に御協力いただき、作成したものとなります。
 令和6年9月30日の第58回部会の審議で部会長預かりとなっておりました。
 例年と異なるのは、第2次研究計画最終年度であるため、5年間の成果の概要についての記載がございます。具体的な内容の御説明につきましては、時間の関係で割愛させていただきますが、日野部会長と全体の調整を行い、現在、製本作業を行っているところです。
 1月下旬から2月上旬にかけて、委員の先生方及び関係機関に配布予定となっております。事務局からは以上となります。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございました。
 取りまとめの非常に大変な作業を、大園委員と中道委員に担当いただきました。本当にどうもありがとうございました。また、お二人にまとめていただいたものをベースに、部会の皆様からもたくさん意見をいただきながら取りまとめることに至りました。
 私が最終的に預かって、基本的には体裁の調整であったわけですけれども、それを終えて、最終段階に至っているという状況でございます。本件について、何かコメント等はございますでしょうか。
 もしよろしければ、取りまとめ委員のお二人に、ちょっと簡単に一言ずついただければ、作業にあたっての感想とか、そんなものでも構わないのですが、いただければと思います。大園委員、いかがでしょうか。
 
【大園委員】  大園です。
 2年間、4年目と5年目、成果の取りまとめ、作成の方をさせていただきました。
 いろいろな分野、いろいろな課題から、多くの成果が上がってきて、特に5年目については、選び方といいますか、何を記載すべきなのか、というところをいろいろと中道先生と話しながら進めてきたところです。
 3次についても、またいろいろと成果が出てくると思いますので、成果の概要、皆さんに分かりやすく説明できるような内容として、今度は多分協力する側になるとは思うのですけれども、携わっていけたらと思います。皆さんに取りまとめの御協力いただき、御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございます。中道委員も一言お願いします。
 
【中道委員】  中道です。
 皆さんの御協力もあり、あと大園先生と二人で相談しながらやっていて、かなりお世話になりました。皆さんありがとうございます。
 1次に比べて、2次の方で、より分野が広がり、さらにそれぞれの分野において、より深いところに深掘りもされてきて進んでいったかと思います。例えば、火山部会の方を中心に、火山関係でよく見ていたのですけども、それぞれ火山といっても分野も広がって、それぞれ手法も広がったりとか、そういった、内容がどうしても項目並びに記載も増えていくような状況ですけども、その中でも、なるべくコンパクトに分かりやすくというところが求められて、そういった難しいことを求められていたのですけども、皆様の御協力もあり、何とかここまで持ってくることができました。ありがとうございます。
 私もサポートする側に今度は回るかと思いますので、引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました。
 
【日野部会長】  中道委員、どうもありがとうございます。
 順調に成果が上がって、研究内容もそうですけれども、研究項目も第2次に向かって少し拡大してきたということで、それを取りまとめると、分かりやすくコンパクトに、というところで大変御苦労をかけたことと思います。おかげさまで立派なものにまとめられたと思います。
 基本的には、測地学分科会がベースになって、成果を情報発信していくべきだと思っておりますが、良い資料ができたというふうに思っております。どうも、お二人をはじめとして、部会の皆様には御礼を申し上げます。
 よろしいですか、本件について。それでは、どうもありがとうございました。それでは、議事5の報告については、これで終了とさせていただきたいと思います。
 
 
[議題6.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次計画について]
 
【日野部会長】  続いて、「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」今期の方です。令和6年度年次計画について、になります。資料6より、事務局から説明をお願いします。
 
【久利測地学専門官】  事務局です。
 災害の軽減に貢献するための地震火山観測計画第3次の令和6年度の年次計画について、資料6に基づき説明差し上げます。
 本年度より、既に新しい研究計画が始まっております。資料6は、第3次研究計画の研究課題を実施期間順及び部会別に並べています。
 このような形で研究計画が進められておりますので、御報告させていただきます。課題実施機関が縦に並んでおり、横にどういう内容についてか、という形で星取表にて並べておりますので、少し文字の小さい資料となっておりますが、確認のほどお願いいたします。以上となります。
 
【日野部会長】  ありがとうございました。
 ただいまの御説明について、御質問、コメント等はございますでしょうか。既に立ち上がっている計画で、改めて、こういうように、建議のときに検討された実施項目について、ある程度満遍なく各参画機関から研究課題を提案いただいて、既に着手いただいているという状況になってございます。
 お気づきのこととかございますでしょうか。
 
【榎原委員】  すみません。
 
【日野部会長】  どうぞ。
 
【榎原委員】  大変細かいことで恐縮ですが、機関が並んでいる順番ですけれども、東京工業大学が、ちょっと場所が違うのではないでしょうか。東京大学の中に一つだけちょっと混じっているようですので、どこかで整理をしていただければと思います。以上です。
 
【日野部会長】  ありがとうございます。事務局の方でちょっと確認を。
 
【久利測地学専門官】  ありがとうございました。
 予知協とも確認の上、事務局の方で修正等、後ほどメール等で確認させていただきます。委員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 
【日野部会長】  榎原委員、どうも御指摘ありがとうございます。
 事務局の方で確認して、必要であれば修正、あるいは何か理由があってこういう順番になっているのであれば、その旨御説明させていただきたいと思います。
 大学の名称はどうするのしょうか。東京工業大学。
 
【久利測地学専門官】  すみません。東京工業大学でいただいておりまして、東京科学大学に変更になっておりますので、それも併せて修正という形にさせていただきたいと思います。この場で、大学名の修正については了承いただけますと幸いです。すみません、事前に準備対応できておらず申し訳ございません。
 
【日野部会長】  ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。
 それでは本件についても、またほかに、結構細かくて多岐に渡っているので、お気づきのことがあれば、後ほどメール等をいただいてもよろしいかと思います。議事の最後の方で、まとめて総括して改めて少し質問をいただく時間も取れるかなと思いますので、少しゆっくり目を通していただければと思います。
 
 
[議題7.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次報告の作成方針について]
 
【日野部会長】 それでは、次の議事に移りたいと思います。
議事7、「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次報告の作成について、になります。資料7について、事務局から説明をお願いいたします。
 
【久利測地学専門官】  「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の令和6年度年次報告の作成方針について、資料7に基づき説明差し上げます。
 基本的には、方針について昨年度から大きな変更はありません。今作成方針に基づき、議事4、議事5で御報告させていただきました、機関別の年次報告及び全体を取りまとめた成果の概要を作成することとなります。
 こちらにつきましても、令和6年9月30日の第58回部会の審議で了承されたものとなっております。事務局からは以上です。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございました。
 一つ前の報告で御説明しましたけれども、第3次の研究計画が既に立ち上がっていることになります。
 もう関係機関には、部会長名で資料の準備をお願いしているところですけれども、令和6年度の年次報告の作成の方針について、ということで、部会で承認した、決めたものを、今、分科会の方に御報告差し上げているということになります。
 それで、成果の概要ですけれども、先ほど5年度、あるいは第2次の5年間の取りまとめということで、2つボリュームがあったので大きくなってしまったのですけれども、二人の担当委員に大変御苦労をおかけしました。
 ですが、やっぱり特に成果の概要というところは、一般の方向けということにもなりますので、そういう面で、たくさんの成果が上がってくる中で、必要に応じて取捨選択せざるを得ないところもあるとは思うのですけれども、できるだけコンパクトに分かりやすく取りまとめるということは、次回もぜひ意識したいということで、少しここをハイライトしてございます。
 この辺に関しては、実は取りまとめ委員のお二人に加えて、協議会にも大変御尽力をいただいていて、大湊委員にもすごく深く検討いただいているところです。もし大湊委員の方で何か補足とか、感想とか、こうあるべきだとか、提言とかございましたら、いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 
【大湊委員】  まだ具体的にどうするというところまでは決まっていないのですけれども、図表に力を入れたような表記をしていることで、見やすい、説明しやすい成果報告になるのではないかということで、そういう形でどういうふうに実現できるかということを検討中です。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございます。
 成果がたくさん上がってきているというところについては、取りまとめのところで苦労いただいているのは、ある種嬉しい悩みなのかもしれませんけれども、どうぞ引き続き検討よろしくお願いいたします。
 
【大湊委員】  やはり文章にしたときに、正確を期したいという要望と、それから分かりやすいというものは、なかなか両立が難しいものですので、やはり図を中心にすることによって、正確さと分かりやすさの両立に近づけないか、というふうに考えているところです。以上です。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございます。
 なかなか大変なミッションになるかと思いますけれども、ここで、特に新計画の初年度ということになりますので、ぜひ良い雛形でスタートできることを期待したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 ほかの委員の皆様から、コメント、質問などございますでしょうか。
 では、ありがとうございました。それでは、議事7については、これで終了したいと思います。
 
 
[議題8.地震火山観測研究における令和5年度年次基礎データ調査について]
 
【日野部会長】  続けて、今度は議事8、「地震火山観測研究における令和5年度年次基礎データ調査について」になります。資料8に基づいて、事務局から説明をお願いいたします。
 
【久利測地学専門官】  事務局です。
 地震火山観測研究における令和5年度年次基礎データ調査について、資料8に基づき説明差し上げます。
 議事3でも触れておりますが、現在令和5年次基礎データ調査について、第2次建議実施機関に対し調査を行っているところです。
 調査につきましては、年度内に取りまとめの上、年度明けの測地学分科会において、第13期の委員に対して行うことを予定しております。
 第2期の第12期委員の皆様に対しても、調査結果については、後日メール等で御報告させていただきたいと思います。以上、事務局からの説明となります。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございました。
 今回、基礎データの、まず収集のところですけど、整理方針、3次に切り替わるところで、もう一回少し切り直したいということが事務局の方で検討されていまして、ややスケジュールが例年に比べて遅れ気味になっておりますが、データの収集そのものは今やっと終わったところということになります。
 本来であれば、今期のうちに分科会の皆様に目を通していただくという予定だったはずなので、今、事務局から説明がありましたように、実際の審議は、明けて、次期の13期で、ということになりますが、報告そのものはメールでいただけるということのようです。
 本件について、既にまとまっているデータについては、先ほども少しコメントいただきましたけれども、非常に重要な取組だと思いますので、続けていっていただきたいと思っております。
 皆様の方から、コメント、質問などございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。それでは、議事8の報告についてはこれで終了としたいと思います。
 
 
[議題9.火山噴火予知連絡会の終了について]
 
【日野部会長】  それでは、これが最後の議事になります。9つ目、「火山噴火予知連絡会の終了について」になります。
 まずは、本分科会と火山噴火予知連絡会の関係性について、事務局より説明をお願いします。
 
【久利測地学専門官】  まずは、事務局より御説明させていただきます。
 火山噴火予知連絡会は、参考資料の方からとなります。火山噴火予知連絡会は、昭和48年6月29日に測地学分科会の前身である、測地学審議会において、火山噴火予知計画の推進の中で、火山の噴火予知に関する観測計画に関わる情報の常時交換、それらの情報の総合的判断、研究観測体制を調整し、業務を円滑に進めるために、火山噴火予知連絡会を設置することを建議しております。
 事務局は気象庁が行っておりますが、その設置の元となった建議は測地学審議会で行っておりますので、火山噴火予知連絡会の終了について、報告事項として、当分科会資料に入れさせていただきました。
 経緯については、先ほど申し上げたように参考資料4、5を御確認ください。機能の引継ぎについては、このあとで気象庁より説明いただけるものと存じます。以上、事務局からの説明となります。
 
【日野部会長】  どうもありがとうございました。
 いろいろなところで、関連の皆さん、噴火予知連が終わったということはお耳にいたしていると思うのですけれども、そもそも振り返ってみますと、実は本科学技術・学術審議会測地学分科会の前身である、測地学審議会の方の建議に基づいて始まったものということですので、建議した我々に対して、この分科会にも責任がありますので、そこで報告をいただくという経緯でございます。
 実際は、その詳細については、事務局を担っていただいている気象庁さんの方から御説明をここでいただこうと思っております。資料9が該当資料になります。気象庁さん、よろしくお願いいたします。
 
【青木委員】  気象庁の青木です。
今日、気象庁から青木が2人参加していますけれども、分科会委員の方の青木でございます。
 火山噴火予知連絡会につきましては、今おっしゃったように建議が元となっておりますが、昨年度の新しい建議の中で、どう書かれているかというと、火山本部による取組等を踏まえ、火山噴火予知連絡会の役割について見直しを進める、というふうに書かれています。
 それももちまして、この資料9、報道発表資料ですけども、一番上の日付やタイトルを見ていただくと、令和6年11月27日第154回の火山噴火予知連絡会を開きまして、火山噴火予知連絡会の役割の見直しについて検討させていただきました。
 その検討の結果、この報道発表資料、本文第3段落目のところの、「その結果~」という段落ですけども、予知連の機能のうち、調査研究の推進や顕著な火山災害時等の火山活動評価についての火山本部において実施されることとなったこと、また気象庁が噴火警報等の火山情報を発表するにあたり、火山専門家から技術的な助言を受ける機能は、「火山情報アドバイザリー会議」というものを気象庁の中に新しく作って運用することとしたことから、予知連の役割は終了したと判断して、11月27日をもって予知連を終了することといたしましたので、ここで御報告させていただきます。以上です。
 
【日野部会長】  青木委員、どうもありがとうございました。
 本件について、補足ないし、質問、コメント等、委員の皆さんからございますでしょうか。
 予知連の機能の一部は火山本部に渡り、あるいは気象庁さんの業務をサポートするという面では、気象庁さんの方で新しいアドバイザリー会議が立ち上がるということで、両方に引き継がれると。単純に引き継ぐというより、発展的に引き継いだということになっているのかな、というふうに承知しております。
 皆さんの方からいかがでしょうか。結構、一つ重要な変化かな、というふうに思っております。よろしいでしょうか。
 では、新しい体制で、また円滑に火山の、今まで火山噴火予知連が担っていた業務が、より機能を向上させて、進んでいくことを期待したいと思います。では、本件についてはこれで締めさせていただきたいと思います。青木委員、どうもありがとうございました。
 それでは、これで予定していた議事が全て終わりましたけれども、かなりスピードアップさせて進めてまいりましたので、全体を通して、皆様の方から意見、質問等ございましたらいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。お気づきの点などあれば。
 それでは、特に皆様の方から発言等がなさそうですので、それでは閉会の方に移りたいと思います。
 それでは、事務局からの連絡事項等をお願いいたします。
 
【久利測地学専門官】  事務局より連絡差し上げます。
 今後の日程などについてお伝えしたいと思います。第12期の測地学分科会につきましては、本日の会議をもって終了となります。委員の皆様におかれましては、第3次建議や毎年度の成果の概要の取りまとめなど、多大なる御支援をいただきましたこと、この場をもって深く感謝申し上げます。
 また、現在、第13期の測地学分科会の立ち上げの準備を行っているところです。引き続き、委員に御就任いただく方もおられます。次回の分科会、部会の日程につきましては、次年度の開催となるものと考えておりますので、改めて御案内させていただきたいと思います。 以上、事務局からとなります。
 
【日野部会長】  それでは、これで閉会にしたいと思うのですが、その前に一言、御挨拶申し上げたいと思います。
 今期は、新しい計画、第3次の計画を立ち上げるための建議に非常に多くの皆様のお力添えをいただきました。結果として、非常に素晴らしい計画が立ち上がるに至ったというふうに思っております。
 ただ一方で、その建議をしたのが一昨年の12月で、建議をするやいなや、1月1日の大きな震災につながってしまったという点では、我々の研究を決して足を止めてはいけないということは、深く思い知らされたところです。
 実際に、その建議で一段落しつつも、第3次の計画の立ち上げに際しても、また皆様の審議、議論をいただいて、何とか初年度が緩やかにスタートアップしてきたところかなと思います。
 今後とも、この研究計画を継続して発展させていくとともに、実はもう次の計画を目指して、さらにその次を目指した検討も同時にこれから始めていかなければいけないところだと思います。
 今期の第12期の役割はこれで終わりということになりますが、決して今申し上げたとおり、切れ目があるわけではなくて、このあとも続けていくことになります。
 事務局の方から説明がありましたとおり、継続して、就任をお願いする先生方もいると思います。やはり、こういうものは継続性がかなり必要。継続しつつも、また次の世代の皆さんに引き継いでいくということも必要ですので、そういう意味での新陳代謝も両立させながら、第13期の体制に移っていけばいいかなというふうに思っております。
 いずれにしろ、12期の2年間、皆様の御協力で円滑に、期待されていた仕事が進んできたなと思っております。また私も皆様のおかげで何とか役割をこなしてくることができたかなと思い、深く感謝申し上げます。
 それでは、これにて閉会させていただきたいと思います。本日はお忙しい中、御出席いただきまして、ありがとうございました。
 進行を事務局にお返しいたします。
 
【久利測地学専門官】  本日は御議論いただきましてありがとうございました。
 追加でお気づきの点がありましたら、事務局に連絡等いただければと存じます。
 また第3次計画に向けて、ということでコメントいただくことも歓迎いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 これにて会議を終了します。Webexの会議を切断させていただきます。ありがとうございました。
 
【日野部会長】  ありがとうございました。
 
【全員】  ありがとうございました。
 
―― 了(終了時刻10時30分)――
 

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