測地学分科会(第40回)・地震火山部会(第32回)合同会議 議事録

1.日時

平成31年1月11日(金曜日)10時00分~11時35分(※地震火山部会(第32回)と合同開催)

2.場所

文部科学省3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 次期観測研究計画の検討について
  2. 火山データ流通に関する検討状況について
  3. 測地学分科会の審議状況について
  4. その他

4.出席者

委員

(委員)平田、鈴木
(臨時委員)榎原、小原、加藤(照)、久家、小平、清水、棚田、土井、中田、矢来、石川、尾崎、加藤(尚)、関口(渉)、中川、仲西、森田、山元
(専門委員)関口(春)、寺川、宮澤、森岡、山中

文部科学省

岡村審議官、竹内地震・防災研究課長、林地震調査管理官、村山防災科学技術推進室長、大河原地震火山専門官、三浦科学官、望月学術調査官

オブザーバー

大湊

5.議事録

[委員の出欠状況など]

・委員の出欠状況:市原臨時委員、田村臨時委員、松澤臨時委員、西村臨時委員、井口専門委員、三宅専門委員が欠席。東京大学地震研究所の大湊准教授がオブザーバー参加。
・事務局の異動:大山真未大臣官房審議官(研究開発局担当)に代わり岡村直子審議官が着任。
・配布資料確認

[議事1.次期観測研究計画の検討について]

【平田分科会長】  それでは審議に入ります。
 最初の議題は「次期観測研究計画の検討について」です。昨年6月の測地学分科会で次期観測研究計画の案を審議して、計画案を座長預かりとしておりました。その後、文章を一部修正した上で、測地学分科会としての計画案を確定いたしました。この計画案を昨年9月に科学技術・学術審議会委員に持ち回りで報告いたしました。これに対して計画案の修正意見はございませんでしたので、これを受けて、10月に本計画案について一般からの意見公募と関連学協会への意見照会を実施したところでございます。
 本日はこの意見公募等で頂いた御意見への対応などについて最終の検討を行い、測地学分科会としての計画案を確定したいと思っております。
 それでは、事務局より意見公募等の状況についての御説明をお願いいたします。
【大河原地震火山専門官】  事務局より説明いたします。
 資料1-1が地震火山観測研究計画、次期計画の意見公募などを踏まえた修正案となっております。資料1-2は次期観測研究計画の概念図となっております。それから、資料1-3が意見公募等で頂いた御意見とそれに対する考え方をまとめたものでございます。
 まず意見公募についてですけれども、10月から11月にかけての30日間、意見公募をホームページ上で実施しております。また、この計画を策定する際の一昨年12月にアンケートを実施した約100の学協会等、これは理系の学協会、あるいは人文系、社会科学系、防災系などを含みますけれども、約100の学会・協会などに対して、意見公募を実施している旨を周知いたしました。これに対して、資料1-3のように意見募集及び関連学協会からの御意見を頂いたところでございます。左側は御意見の内容で、右側が御意見に対する考え方となっております。基本的には、この計画を進めていってほしいであるとか、この計画のこういうところをもっと進めていくといいのではないかという御意見を頂いておりまして、そういったものに関しましてはこのように進めていくこととしていますという考え方を右に記載しております。
 資料1-1の計画案ですけれども、ここで見え消しで書いているものは、御意見を受けて修正を要すると考えて修正した部分でございます。具体的には、資料1-3の御意見のうち14番目の御意見、これは表現の修正に関する御意見が中心ですけれども、こうした御意見を頂きましたので、これについては個別に検討しまして、必要と思われるところについて修正を施しております。
 それから16番目の御意見ですけれども、液状化についても更に研究を進めていくべきではないかというような御意見を頂きました。これに関しては、大学あるいは国土地理院などが液状化に関して実施する計画がございます。ただ、これが本文の中では明記できていなかった部分がございますので、こういったところを含めまして、特に国土地理院の取組について本文に追記するという形での修正を行っております。
 これが資料1-1で変更した部分になります。資料1-2の概念図に関しましては、基本的に内容についての変更は無いのですが、真ん中の「ポイント」というところ、よりポイントを分かりやすくするという観点から少し変更を施しておりますので、おそらく問題はないかと思いますけれども、念のため、御確認いただきたいと思います。
 事務局から以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
 そうすると、本文の資料1-1について、主なことはこれまで十分に検討してきて、皆さんの御意見を頂いて、反映させて、基本的には御了解を得て作っていますが、その後、パブリックコメントを頂いて、意見公募で頂いた意見について事務局で検討して、参考にはさせていただいているけれども具体的には余り修正していないところと、かなり建設的にというか、字句等の適切な表現を御提案いただいているものについては採用したというところです。
 これについて実作業をした企画部の方で何か追加で御説明することはありますか。
【加藤(尚)臨時委員】  企画部というよりも次期計画検討委員会の方だと思いますけれども、パブリックコメントへの対応については、事務局の方で基本的に案を作っていただきましたが、私の方でも確認して適切に意見を述べて、修正を施したということだと思います。
 御意見を見ていただければ分かると思いますが、この計画の範囲をかなり超えたものについてはちょっと対応しようがないので、それについては御意見に対する考え方のところで説明をしていると思います。具体的に文章を変えたところは、先ほど事務局から説明があったとおりで、内容に関しては繰り返しになりますけれども、液状化に関しては実際強震動に関する災害などの面で、大学や国土地理院の方で実際計画がありますので、特に国土地理院の研究内容についてはもう少し記述した方がいいと思うので、記述を追加したということです。
【大河原地震火山専門官】  ページ数で言いますと、三-13ページに国土地理院の取組を追加しております。それから……。
【矢来臨時委員】  国土地理院です。三-27ページにつきまして、火山の地理空間情報ですとか、活断層帯情報についてはこれまで現行計画でも実施していたところですけれども、地形分類情報の整備というものを実はこれまで行っていたのですが、この計画の中では特に提案しておりませんでした。これからそこに力を入れて整備していくということもありますので、今回、このように提案させていただいたという次第です。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
 この件について何か御意見ございますか。よろしいですか。ほかの観点からでも結構です。これが最後で、きょう皆様に御確認いただいて、賛同いただければこれが測地学分科会として決定して、次に科学技術・学術審議会の総会で諮って建議していただくというところになります。何か全般的なことでも結構ですが、御意見があれば是非御発言ください。
 あと、資料1-2の全体の概要の概念図について、これまでより少し見やすくして、ポイントのところが四つに整理されたところを強調していることです。これについても、内容を変えたわけではございませんが、このような修正で、対外的にもこれで説明することが多いと思いますので、何か御意見、あるいは質問があれば、御発言ください。
【三浦科学官】  よろしいですか。表現上の問題ですけれども、資料1-2のポイントの三つ目のところですが、後半の方に「災害科学的な重要性」とありますけど、ちょっと違和感があるので、「災害科学上の重要性」の方がよろしいかと思うんですが、いかがでしょうか。
 それからもう1点、下の方に、研究成果という下向きの矢印がありますけれども、その下の黄土色の一番右端、「社会的要請の高い共通理解の醸成・人材育成に対する」とありますけれども、まず共通理解というのが何かというのは、ここだけ読んだのでは分からない。左を読めば分かるんですけれども。一応完結してここだけでも分かるような語句を少し付け加えた方がいいのではないかということと、3行目ですけれども、「何々に対する」ではなくて、ここの場合は「何々のための」研究の実施・取組、といった方がよろしいかと思います。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。今の科学官からの御意見について、三つの御指摘がございましたが、最初のポイントのところの三つ目「地震学・火山学・災害科学的な重要性に鑑み」というところを「地震学・火山学・災害科学上の重要性に鑑み」というふうにするという御提案ですが、これについていかがですか。事務局。
【竹内地震・防災研究課長】  その方がより適切だと思いますので、先生方がよろしければ、修正させていただければと思います。
【平田分科会長】  特に反対なければそのように修正したいと思います。よろしくお願いします。
 それから次の右下の方の黄土色の「社会的要請の高い共通理解の醸成・人材育成に対する研究の実施・取組の強化」のところですが、まず、共通理解というのは何の共通理解かということですね。
【竹内地震・防災研究課長】  事務局で補足しますと、三-19ページのところに該当部分の記述がありまして、この記述のタイトルとしては、「地震・火山噴火災害に関する社会の共通理解醸成のための研究」という項目になっております。これがリテラシーの二つ目の項目。これが資料1-2でも御指摘のところの四角の左側に書いてあるということなので、一案としましては、「地震・火山噴火災害に関する」というふうな言葉を書くというのもあるかと思います。
【平田分科会長】  今、事務局の御提案がありました。でも、そうするとますます字が多くなって、見にくいから、最低限度、「災害に関する」ですね。「災害に関する」だと広くなり過ぎるから、本当は「地震・火山噴火災害に関する共通理解」ですが。まあ、ここは地震・火山観測研究計画だから「災害に関する」でどうでしょうか。
【竹内地震・防災研究課長】  そうですね。今平田会長のおっしゃるような形で「災害に関する」でも意味が通じると思いますし、左を見れば「地震・火山噴火災害に関する社会の共通理解醸成のための研究」ということも書いてありますので、先生方がよろしければそれでいいかと思います。
【平田分科会長】  そうすると、なるべく少ない言葉で最低限度というと、「高い」と「共通理解」の間に「災害に関する」、それで日本語が通じるかな、科学官、いかがですか。
【三浦科学官】  私はそれで結構です。
【平田分科会長】  では、ここの「共通理解」の前に「災害に関する」を入れる。それから、人材育成の研究をするわけではなく、人材育成するための研究をするということですので、「に対する」を「のための」に変えましょう、という御提案ですが、よろしいですか。特段、反対がないようなので、そのように変えたいと思いますので、事務局として修正お願いいたします。
 ほかにございますか。この概要は繰り返し出てきていろいろなところで使われますので、細かいことでももしお気付きの点があれば御発言ください。後で気が付いた方は言っていただいてもいいですが、もし今気が付けばここで議論するのが一番いいですので。これは事務局が何度も見ているので間違いはないと思いますけれども、新たな気持ちで。
 せっかくですから、ポイントをもう1回確認しますと、第2次の計画では地震・火山噴火及びそれによって引き起こされる災害の科学的解明を通じて災害軽減に貢献するということが目標になっていて、そのために四つのポイントがあるというのがこの建議の計画の趣旨です。
 何かというと、地震・火山現象を解明し、予測の高度化を推進するとともに、その成果を活用して、地震や火山噴火による災害の軽減につながる研究を推進する。2番目は、重点的な研究として地震発生の新たな長期予測、地殻活動モニタリングに基づく地震発生予測、火山活動推移モデルの構築による火山噴火予測の研究を推進する。3番目として南海トラフ沿いの巨大地震、桜島大規模火山噴火等をターゲットとして地震学、火山学、災害科学上の重要性に鑑み、分野横断で取り組む総合的な研究を実施。4番目として、地震学、火山学を中核として、理学、工学、人文・社会科学の防災関連研究者が連携、そして、防災リテラシー向上のための研究にも新たに取り組むということです。
 ここでは、1番目の矢印でこの計画全体についての考え方を簡潔に述べて、2番目としては重点的な研究ということを説明し、3番目は総合的な研究というのを進めるとしました。
 重点的な研究というのは、計画の中で個別に数多くの研究課題を提案していますけれども、その中でも重点的なものは何かということをここで三つ挙げております。地震発生の新たな長期予測と地殻活動モニタリングに基づく地震発生予測、それから、火山活動推移モデルに基づく噴火予測の研究というのが重点である。それから、総合的な研究というのは分野横断で取り組むもので、対象としては南海トラフ沿いの巨大地震、桜島大規模火山噴火等をターゲットとするというのを例として二つ挙げましたが、分野横断で取り組む総合的な研究をするというのがこの研究の大きな特徴です。そして最後に、防災リテラシー向上のための研究に取り組むということを掲げて、このためには理学、工学、人文・社会科学の防災関連研究者が連携するということが強調されているふうになります。これでかなり分かりやすくなった、明確になったと思いますので、よろしいでしょうか。
【鈴木分科会長代理】  ちょっと細かい点で恐縮ですが、重点的な研究と括弧で囲ってある下に「下線の項目」と書いてあるのですが、この字が小さいような気がします。目立たないように、とって付けたように見えるので、実は下線がすごく重要だということがわかりにくいという印象を持ちましたので、もう1フォント、大きくできないですか。
 以上です。
【平田分科会長】  これはスペースがあるからできますね。いいアイデアですので、そういう御提案があれば。重点的な研究と総合的な研究というのは新しく作り出したというか、今までもそういう考えはあったんですけれども、かなり強調したというところなので、これがよく見える方がいいと思いますので。
 ほかに何か。どうぞ。
【小原臨時委員】  先ほど三浦委員からお話があった右下の方の共通理解の醸成と人材育成という部分の下、それに関連しているんですけど、その下側に、研究体制整備のところの一番右で、研究成果への理解醸成と教育という下線引きのタイトルがあって、その下に二つの丸がありますね。この下線引きのタイトルは、二つをまとめる言葉だと思うんですけれども、これだと左側の丸の部分しか言ってないので、具体的に言うと、資料1-1で言うと、多分三-29ページと30ページに対応すると思うんですが、(6)と(7)がそれぞれ左と右の丸に対応すると思うんですけど、それをまとめたような見出しを上に付けるべきであって、今のままだと(6)の内容だけが見出しに掛かってくるので、具体的に修正案を言うと、「研究成果への理解醸成と人材育成」と言えばよろしいかなと思いますが、いかがでしょうか。
【平田分科会長】  教育というのは元の(6)の災害教育と読まれると(6)しかなくて、(7)がないから、「人材育成」というふうにして、教育を少し幅広に捉えるという御提案だと思いますが、いかがですか。事務局。
【竹内地震・防災研究課長】  事務局としましてはコメントが適切だと考えております。教育内容というよりは、むしろ人材育成に貢献する面がこの建議による研究を進めていく中であるということだと思いますので。先生方がもしよろしければ、事務局としては修正させていただきたいと思います。
【平田分科会長】  ありがとうございました。それでは、最後の「教育」というところを「人材育成」に変更するということにしたいと思います。非常に重要な御指摘ありがとうございました。
 できれば、今がラストチャンスだと思って、何か御提案があれば是非御発言ください。どうぞ。
【加藤(照)臨時委員】  個別の文章ではなくて、全体的なことでもよろしいでしょうか。
【平田分科会長】  どうぞ。
【加藤(照)臨時委員】  私、早めに失礼しないといけないので、ここで発言しますけれども、全体の資料1-1の方ですね。文章も含めて、再度、全体を見直したんですが、内容はもちろんこれで構いませんし、良いと思いますが、これまでの歴史的な経緯も踏まえて考えると、なかなか大変かなという若干の危惧を考えていますので、一般的な見解と将来に向けてのコメントということで御理解いただければと思います。
 かつては私も大分長くこれに関わってきて、昔は地震予知計画と言ってやってきて、内容としては資料1-2で言えば、今の<1>、<2>がほとんどだったと思います。それがいろいろな経緯を経て<3>が増え、<4>が付け加わり、<5>も、ということになっているわけですね。建議というのはこれから建議が出て、それに基づいて予算措置が講じられるということになるかと思いますが、その予算が、それに従ってどんどん増えてきたかと言えば必ずしもそうではないと理解しています。むしろ逆に、総額が減らされるのかな。世の中の情勢はよく分かりませんけれど、限られた予算の中でどんどん広いことをやるというのは非常に大変かなと。私も昨年までやっていて、その厳しさを感じていたところです。
 実際にどうかというと、個人的な希望かもしれないけど、これらの中で一番予算を使うのは<1>、<2>の辺りではないかなという気がしております。それも踏まえ、本文の資料1-1の方を見ると、実際にやられる項目というのは丸印で書かれているところかなと思いますが、これは非常に多いわけですね。実際にはこの建議による予算措置だけではなくて、非常にいろいろな経費も使われていますし、中にはここの計画で得られた結果が論文を通じて、例えば地震本部での評価のときの参考資料として使われるという形で使われているわけで、別にお金を使わなくてもきっちり社会実装ですとか、リテラシー向上に役立っていくというところはあるわけですね。それがこれを見ているだけでは分からないと思うんですね。ここにいる人たちとか、関係者はみんな分かっているわけで、それはすぐ分かるんですけれども、それを知らない一般国民が、この推進についてという文章を見ると、この建議に基づいて措置された経費で、これを全部やるのかという誤解を招きかねないんじゃないかなという危惧がちょっとあります。なので、もちろん経緯からこれでいいと思いますけれども、将来的にはそこら辺の全体像といいますか、この概要に書かれた全体を実現するために経費がどのように使われ、また、別の経費と一緒になってどういうふうに進行していくのかということを視覚化するということを試みられたらいいのではないかなというふうに思います。
 以上です。
【平田分科会長】  事務局、何か。
【竹内地震・防災研究課長】  ありがとうございます。非常に重要な点だと思っておりまして、つまり、従来<1>、<2>が重点で行われてきた中で、更に<3>、<4>が加わってきたというところで、なかなか経費的に苦しいというところは先生方肌身で感じられているところがあると思います。これは御案内の先生方も多いと思いますけれども、この建議の予算については今回見直しの機会であるということで、ここのポイントにあるようなところが重要で、これが打ち出されるというところを今重要な段階であるので、これは実は地震課の予算ではなく他局の予算ではありますが、こういうふうなポイントで今見直されているということを説明し、概算要求で要求して、この機会に5,000万円、予算が増されたところでございます。そういうような取組でこれをしっかりやっていければあり難いというふうに思いますけれども、おっしゃるとおりで、建議の予算だけで全部できているわけではなく、大学の運営費交付金の中から使っている方もいると思いますから。それから、地震本部と連携することによって実装になっていくという面については、今回の建議でも地震本部と建議のコミュニティとの連携ということが重要と指摘されて文書で書いてあるので、それに基づいて連携の会議を持つなり、具体的なやり方について御検討いただければというふうに思っておりますし、我々も検討していきたいと思いますので、そういう中で予算をなるべく確保してやっていくということを考えております。ちょっとそのものの答えになっているかどうか分かりませんが。
【平田分科会長】  加藤委員、よろしいですか。
【加藤(照)臨時委員】  はい、結構です。
【平田分科会長】  あえて言うなら資料1-2の下の一番左側の研究推進体制の整備で、推進体制の整備というところが本文にはそのことが書かれて、ここに地震本部の名前を明示的に入れることは現状で考えると難しい。むしろ地震本部の次期の総合基本政策の中にこの建議の計画を位置付けていただくという方向で、今関係の調整をしているところです。ですが、科学技術・学術審議会に対して質問が出ればそういうことは答えますけれども、本文には書いてございますけれども、概要には入れてないという状況です。
【加藤(照)臨時委員】  それで結構ですけれども、実際に災害の軽減に貢献するための計画というと、非常に幅が広く思うわけですね。実際に使われているのはここだけではなくて、もちろん中央防災会議だから内閣府とも連携しなきゃいけないだろうし、そういうここに書かれている内容がどういう経費でどういうふうに使われているか、ある意味ここの所掌範囲ではないと思いますけど、メタサイエンスじゃないけど、もっと上層で、それがどういうふうに税金が使われて、国民に対して役に立つようになっているかというのをどこかでお考えいただければいいかな。それをできるだけ視覚化して、誰でも分かるようにしていただければいいかなというのが私の希望です。
【竹内地震・防災研究課長】  おっしゃるところはよく分かりました。ちなみに補足しますと、資料1の三-20ページを見ていただきますと、(1)推進体制の整備のところの白丸の二つ目を見ていただきますと、「行政機関や地震本部等の関係機関との技術的・制度的な連携を進め」と書いてあるところでございます。ここはおっしゃったような内閣防災も含めて想定されているところで、ここで明記させていただいているところでございます。
 それで、平田先生からもありましたけれども、建議では研究を進めるわけですが、その成果を地震本部とか、社会実装に結び付けるところにおいては、例えば地震本部がそれなりの役割を果たしているところでございます。その地震本部におきましては、実は毎年政府の、これは火山が入っていないわけではございますけれども、地震関係の予算を取りまとめて、項目で書いて、幾ら要求して、幾ら付いて、その内容は具体的に研究内容はどういうものかというのを結構分厚い資料を出して、整理して、公表しながら、途中の議論も概算要求する前に各研究機関から意見を聞いて、それについて委員の先生方、コメントをして、その概算要求の方向性を直していく。それを全部公開で、分厚い資料でやっております。それを見ると、経費のそれぞれどういうふうに使われているかというのが分かる状況になっております。
【平田分科会長】  大変重要な問題ですが、これは表現をどうすればいいかとか、そういう問題ではないので。そういうことも含めて、この建議の計画は議論していただいて作ったところですので、表現上の問題として、現時点で修正可能なことについては取り入れていきたいというふうに思います。どこかに基礎研究とか、学術研究という言葉が資料1-2にあるといいなと、今の議論を聞いていて思ったんですけれども。
【加藤(照)臨時委員】  それは将来に対する宿題ということでよろしいんじゃないですかね。
【平田分科会長】  本文ではそれはかなり気を付けて、基礎研究とかいう言葉はいろいろなところで使ったはずなんですけど。科学官、何かいいアイデアはありますか。
【三浦科学官】  恐らく加藤委員のおっしゃりたいのは、視覚化という点じゃないかと。
【加藤(照)臨時委員】  そうです。要するに、国民に分かるようにしたらいいんじゃないかと。
【三浦科学官】  要は資料1-2だけではなくて、更に地震・火山防災全体が見えるようなものを付けた方が国民に対しては分かりやすいのではないかということであろうと。
【加藤(照)臨時委員】  それは将来に対する宿題と言ったのは、別にここで直してくれと言ったわけでは全然ありませんので。
【三浦科学官】  今回はちょっと間に合わないかもしれませんけれども、今後に向けて検討するということでよろしいでしょうか。
【平田分科会長】  今のようなまとめ方でよろしいでしょうか。何か御意見があれば御発言ください。それでは、今までの修正意見を参考にして修正していただくということで、これで確定したいと思います。確定と言っても、もし誤字・脱字に気が付いた方がいらっしゃったら、事務局の方まで御意見を頂きたいと思います。
【大河原地震火山専門官】  事務局から追加で説明します。参考資料1-1から1-3です。事務的なものになりますけれども、建議を冊子にする際には、資料1-1の建議本文と用語集のほかに、参考資料という形で幾つか資料を付けております。それがここにある参考資料1-1の審議会、分科会、部会、検討会の委員名簿になります。それから、参考資料1-2はこの計画の審議状況をまとめたものになります。それから、参考資料1-3はこの建議の計画の実施機関の一覧となります。これらを建議の後ろに参考資料として付ける。それから資料1-2の概要も付けるという形で1セットになると考えております。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。参考資料1-2、1-3も。
【大河原地震火山専門官】  これも、もし何かお気付きの点があれば、今御意見を頂くか、後で事務局まで頂くという形でも大丈夫です。
【平田分科会長】  参考資料1-3の参画機関というのは、新たに入ったものも全部入れて。
【大河原地震火山専門官】  はい。7機関が加わっております。それから、今の建議の中に入っている東海大学は次の計画のところでは除いたものになっております。
【平田分科会長】  それでは、この参考資料についても、もしお気付きの点がございましたら、今でももちろん結構ですが、後で御指摘ください。
 それでは、ほかに御意見がなければ、次期の建議の計画についての審議はこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。これを科学技術・学術審議会の総会にお諮りしたいと思います。

[議事2. 火山データ流通に関する検討状況について]

【平田分科会長】   次に議題2、火山データ流通に関する検討状況について議論いたしたいと思います。火山観測データの流通については、これまでも測地学分科会、地震火山部会で議論されてきました。参考資料2-1をごらんいただきますと分かるとおり、ちょうど2年前、第8期の最後の測地学分科会・地震火山部会において、火山観測データの一元化について地震・火山噴火予知研究協議会で総合的な討議を行うと同時に、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトにおいても技術的な検討を行うことということが了承されております。これを受けて、予知協と次世代火山プロジェクトの双方において検討が進められてきましたので、本日はその検討状況について御報告をいただきたいと思います。
 まずは予知協の検討状況について、オブザーバーとしてお越しいただいております大湊先生から御説明をお願いしたいと思います。
【大湊オブザーバー】  御紹介ありがとうございます。地震研究所の大湊です。よろしくお願いします。
 資料2-1をごらんください。この資料は予知協議会での議論のときに使った資料そのままですけれども、まず1ページ目は経緯が書いてあります。火山におけるデータ流通に関する議論はかなり昔から検討されていて、まず最初にありますように、平成20年12月15日、当時は地震と火山が分かれておりましたが、火山部会の方での議論でしたけれども、こちらで火山観測データ流通の促進の必要性、それから、大学、研究機関、あるいは気象庁等でリアルタイムにデータを流通するシステムを検討しよう等々の議論がなされておりました。
 それから、平成26年9月に御嶽山が噴火しまして、それを受けて火山の研究に関していろいろ問題点が議論されたわけですけれども、その中で出された議論としては、火山の観測データの流通がまだ不十分ではないかということで、もし火山のデータがリアルタイムで一元的に流通すれば、より多くの専門家による研究が可能となる。それを進めることで、各研究機関の枠を超えた共同研究が進む、人材も増えることに貢献するだろうという議論がなされました。
 これらの議論を背景として2年前、平成29年に地震火山部会において、先ほど平田会長の方からありました二つの方針が示されたわけです。一つが、一元化を含む将来の火山観測体制に関する総合的な議論を測地学分科会、地震火山部会の枠組みで実施するために関係者のコンセンサスを得るために地震・火山噴火予知研究協議会で検討するということです。もう一つがデータの一元化に向けた技術的な部分を次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトの下のワーキンググループで実施するということです。そのうちの地震・火山噴火予知研究協議会での検討結果について御説明します。これに関しては、まず予知研究協議会では29年夏、8月から9月に掛けて、火山の専門家で構成されたワーキンググループで議論いたしまして、たたき台を作成しました。
 それを受けまして、協議会の戦略室として更に検討し、戦略室案を作成しました。その後、若干時間が空きましたけれども、今年11月の研究協議会において戦略室案を基に議論をいただきました。ここに「予定」とありますけれども、既に終わっています。そのときに議論をいただいたものが本日の資料2-1であります。
 その後、データ一元化に関してどういう検討結果になったかを簡単に御説明します。まず火山データを一元化するということに関してどう対応するかですけれども、これはもちろんデータの流通一元化というものはもとより賛成で、進めるべきだということはコンセンサスができています。また、流通させるだけでなくて、データベースを構築することも重要であるというふうにコンセンサスができていますけれども、ただ、それが実施できていなかった最も大きな理由はコストですね。誰がどのような経費でやるのかという部分がなかなか解決せずに、なかなか進まなかったというのが現状であります。
 ところが、平成28年に入りまして、文部科学省の次世代火山研究推進事業の中でデータの一元化、利用度の高い解析データのデータベース化が事業の一環に入りました。この仕組みは現在構築中ですけれども、これができれば、この問題点、火山データの一元化というものの一番の問題であったコスト、どういう形で実現するかという部分が解決することで、これにお願いしようということで、火山研究者の間のコンセンサスは得られています。
 参考資料の方に次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトの中の観測データの一元化に関する説明を付けてありますけれども、これは次に文科省の方から詳しい説明があると思いますので、これの説明は割愛させていただきます。
 データの一元化、それから、データベースの構築についてはハード的な問題の解決についてはめどが立ったわけですけれども、ただ議論していく上で、一元化すれば全ての問題が解決するのかというと、どうもそうではないということが明らかになってきましたので、それもこの議論の中に含めてあります。
 まず一つが火山の人材が十分かという問題です。具体的な例としては平成27年に活火山特別措置法というものが改正されまして、各地域の自治体が、火山防災協議会を設置するということが義務付けられました。そこには火山専門家を入れることが書かれています。ただ、そこで言う火山専門家というものは誰が供給するのかということは措置法の方にはないわけです。実際、我々火山コミュニティの人材が期待されているのは明らかなんですけれども、一気に各地域の火山を抱える自治体で協議会を作って、専門家が必要だと言い出したときに、それを本当に供給できるのかという問題があります。
 一方で、大学等はポスト等なかなか増やせることはなくて、むしろ減る傾向にありまして、人材の育成というのは非常に問題があるというのが一つです。
 もう一つ、データの一元化、データベースの構築等というのは、データが既に生産されて、存在するということが前提になっていますけれども、そういう前提となるものは本当に担保されているのかということを考えたときに、火山の分野ではそれほどデータを生み出す体制ががっちりしているものではないということが明らかになってきています。地震の方ではHi-net、あるいはGEONETという基盤的な観測網が構築されて、それを研究者が使う体制が整えられています。それによって地震の分野ではデータの一元化が進んでいます。一方で、火山の方ではそれに相当する体制がまだできていません。そういう地震の分野で構築されているHi-net等に相当するようなもの、国が支えてくれるような観測の仕組みも同時に考えていかないと、データ一元化で流通させようというデータそのものが生まれない、データの量、質が維持できないという現状があるということでありますので、データを流通させるという部分は皆さん賛成で、やりましょうということになりましたけれども、そもそもデータを生む部分についても御配慮いただけないかということが議論されました。
 最後の部分ですけれども、ここまではある意味、外からいろいろやってくれることに頼る部分が書いてあったんですけれども、火山コミュニティでどういうことができるかということを議論しまして、火山のコミュニティは人材がそれほど豊富ではありませんが、火山では非常にたくさんの観測項目がある。それをどうやって少ない人数で、今までのあれをもっと発展させるような研究をしていくかということで幾つか議論しまして、その中で、今当面進めていけるのではないか、進めようというふうな話になっているのは、データを共通して解析する体制をシステマティックに全国連携でやるのがいいのではないかという議論が出ています。そのことがここに書いてあります。
 簡単ですが、これが議論の概要になります。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
 それでは次に続いて、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトにおける検討状況について、文科省からということで、事務局から御説明をお願いいたします。
【大河原地震火山専門官】  資料2-2を用いて説明させていただきます。次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトを文科省事業として平成28年度より実施しております。先ほど大湊先生からもありましたように、その中の課題の一つとしまして、観測データの一元化というものを行っております。それに関する検討あるいは進捗状況を御説明させていただきます。
 ページをめくりまして、2ページ、これが火山観測データの一元化の課題の概要になります。
 3ページに行きますけれども、課題A、各種観測データの一元化は課題の責任機関として防災科学研究所が中心となりまして、火山観測データを共有するためのシステムの開発を進めております。
 火山観測データネットワークの仕組み、共有、一元化とも言っていますけれども、このデータネットワークの仕組みが火山研究の進展や防災対応に有効に活用されてこそ一元化というのは意味があると言えますので、そういった有効な利用のためには関係機関と調整し、データを共有いただける機関などについて協力を得るとともに、また、データの利用者のニーズを踏まえたシステムを構築する。このシステムが有効に使えるようなものにするということが欠かせないというようなことを考えまして、平成29年度、16の関係機関、主に大学であったり、国立研究開発法人や国の研究機関などが含まれますけれども、16の機関の委員から構成されるデータ流通ワーキンググループを設置しまして、火山分野のデータ流通の仕組みについて検討を行いました。
 これが一昨年11月にまとまりまして、4ページがデータ流通ワーキンググループの検討結果のまとめということになります。基本的な考え方としましては、火山研究の活性化、研究分野、組織間の連携の強化、データの活用促進、火山防災、人材育成、こういったところに役立てるということを目的としてデータ流通共有を推進する。それから、データ流通共有の仕組み作りにおいては予算や人的資源を有効活用し、できるところから順次着手して進めていく。また、データ提供者、データを提供いただける方にはもちろんインセンティブが必要と考えておりますので、そういった貢献者を尊重できるような仕組みを作っていくということが重要だというのが基本的な考え方になります。
 このデータにつきましては、右の図の中で生データというのがまずありまして、大学や研究機関で観測されているものは生データですけれども、こういった生データについてはまず防災科研にアーカイブして提供する。データの散逸を防ぐとともに、データ提供者の負担を軽減するという意味でそういう形にします。この生データを利用するにはデータ提供者の同意が必要という形にする。それから、これを処理したWOVOdat準拠の、要するに、使いやすい形のデータにしたものについては国際規格のデータベースにより関係機関の多項目の観測点情報や処理済みデータを投稿し、研究分野間、国内外の組織の連携を強化し、共同研究を促進するということで、こういった使いやすい形にして、あるいはそういったデータを可視化して火山防災というところでも使いやすいような仕組みにするということが必要であるというようなことをまとめております。
 それから、先ほどからも申しておりますように、データ流通の仕組みを実際に活用して、データの利活用や火山研究の活性化に資する取組、こういった火山研究の活性化、あるいは防災に有効に役立てていただくということが重要ですので、そういった実施体制についても検討していく必要があるということで、この検討結果としてはまとめております。
 5ページに行きますけれども、現在、システム構築を防災科学技術研究所が中心になって行っていただいているところですけれども、対応予定のデータをここに挙げております。地震分野、あるいは地震の波形であったり、測地のGNSSのデータであったり、地球熱学、気象学に至るものもありますけれども、そのほかにも地球科学の火山ガスのデータであったり、地質分野の岩石に関するデータ、これは物そのものというわけではないですけれども、そういったデータを引き出しやすくする、参照しやすくするための仕組みというように捉えていただければと思いますけれども、こういった形でできるだけアーカイブできるデータは、提供できるデータは提供していこうと。もちろんできるものから始めていくというようなことで今進めているところでございます。
 6ページに行きまして、このシステムについては今年度中にも動かせるような形で今進めているところでございますけれども、対応が必要な課題としましては、まずシステム開発の面で言いますと、多数のデータ提供者、多数のデータ利用者、多数の種類のデータに対応する必要がありまして、データというのは今後も増え続けていくものですので、効率的で管理、利用しやすいデータ管理、ユーザー管理、アクセス管理方法が必要。それから、もちろんデータに関してはセキュリティー対策というところも重要になります。それから、維持管理のところについては、この次世代火山研究・人材育成プロジェクトは、当面は10年計画、平成28年度から平成37年度までということで実施しておりますけれども、このプロジェクトの終了と同時になくなってしまうというのは良くありませんので、終了後も運用できるために、維持管理の助けとなる機能であったり、今後、維持管理をできるだけお金の面、あるいは手間の面でも少なくできるような仕組みを考えていくということが必要であると考えております。
 それから、データの一元化といいますか、データネットワークという形で使えるようなことは重要というのは、研究面で重要というのは恐らく皆様、承知はされていると思うんですけれども、実際に研究者、データを観測している研究者にとってはインセンティブが必要と思います。より多くの人にデータ共有の意義を理解していただく必要があります。それから、データ共有だけでなく、共同研究の活性化につなげる必要があります。そういった役に立つというところ、あるいはデータの提供者にも何かしら利益、メリットがあるというような仕組みを通して、ほかの研究者、組織の理解と協力を得て、こういったシステムを開発、運用していきたいというふうに考えているところです。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
 それでは、今二つの御説明がございましたが、関係者の方で何か付け足すことはございますか。よろしいですかね。森田委員、何かありますか。
【森田臨時委員】  私は正確に言うと関係者ではないです.火山研究の次の世代の方が頑張っていただくのを応援する立場におりますので、応援したいと思います。応援するという立場から一つ言っておきます.文科省、あるいは地震本部の方にこの取り組みに協力をお願いしたいなと言っておきたいと思います。
 先ほどコストがなかなか掛かって一元化ができなかったと言われました。それを今回の火山プロジェクトの方で環境整備した。これはあくまでもハードウエアの話。コストといったときには、やはり観測網というのは通信のコスト、それから、維持管理のコスト、こういったものがございます。こういったものは、実のところ、今地震本部が必要だと言って地震の方で整備したデータ流通の仕組みを利用させて頂きながら,火山もやっていこうという構想ではないかと私は類推するわけです.この際、火山研究者が肩身の狭い立場にならないように、文科省の方で応援していただきたい。
 具体的に言いますと、地震の研究者が本当は嫌なんだけど火山に使わせてあげているんだというようなことがないようにお願いしたい。地震本部の中でも,やはり火山のデータ流通というのが大事だと。地震本部の基本施策が次に書かれるということですから、その辺も十分念頭に置いて作っていただきたいというのがお願いです。地震調査委員長がおられますので、この点についてもよろしくお願いします。
 それから、やはりメンテナンスの問題というのは研究者にとって非常に負担になっております。この状況は何とか改善する方向で考えていただけないかと思います。火山研究分野に関しては、地震研究分野とちょっと違うのは、社会にかなり近いところで研究者が仕事をしています。それは火山の活動評価である気象庁の火山噴火予知連絡会であったり、火山防災協議会だったりします。その際に重要なのは、観測データそのものと観測データを見る目でございます。その見る目を養うためには研究者は研究の時間が必要でございます。時間を作るにはどうしたらいいかというと、メンテナンスをどこかが応援するような仕組みがないと、なかなか研究者が育たないんじゃないかと私は経験上、常にそれを思っております。その点についても是非文科省の方でも御考慮いただければというふうに思います。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございます。事務局、何か。
【竹内地震・防災研究課長】  済みません。努力させていただきたいと思います。私、理解のために教えていただきたいところがありまして、まず1点目の地震本部のデータの関係で、火山の研究者が肩身の狭い思いをしないようにというところは差し支えがあるようなところを除いて、どういうことかというのが分かれば教えていただければ。
【森田臨時委員】  議事録に残る範囲で言えることでしたら、棚田委員の方が正確に言えるのではないかと思うんですけど。
【平田分科会長】  じゃ、何か御発言ください。
【棚田臨時委員】  防災科研の棚田です。防災科研の地震流通公開システムは、地震本部の基本施策にもとづき、大きな予算、多大なる時間と人材をかけて整備されてきました。観測点の維持管理も同様です。一方、火山データの流通及び公開は、このシステムの恩恵を享受しているというのが現状です。防災科研の火山研究者も、このシステムの維持管理に貢献しておりますが、地震本部のような後ろ盾があれば、人材や予算の観点からより心強いと考えます。ただ、防災科研のV-netの観測点の維持管理は、所内火山研究者でなされており、この点の窮状は大学の研究者達と同じです。
【竹内地震・防災研究課長】  非常に分かりやすく教えていただきまして、どうもありがとうございました。確かに地震の方は地震本部の方針に基づいて基盤的観測網の整備ということで、非常に力を入れて進んできて、網羅するような観測網、あるいはその他も含めた観測網が整備されている中で、火山の方は確かに次世代火山プロジェクトが始まってからということもあり、そういう意味ではシステムの構築において、こうあるべきだというところがまだ着手できていない部分というのがあるかと思います。他方で火山につきましては山持ちというような形もある、また、研究者が少ないという中で、データを共有して研究成果も共有するという重要性については、まさに今森田委員をはじめこれまでも議論があったところでございますので、私の方としても、これは別にどちらかが犠牲になるという話ではなくて、両方ともしっかり進めていくという中で、地震だけではなくて、火山についても適切な情報が進むような形で、私もしっかり見ていきたいというふうに思います。
 もう一つ、火山観測施設のメンテナンスの件でございます。これにつきましては私どもとしては、まずは次世代火山プロジェクトの中で、研究で観測装置というところがあると思いますので、そこについてしっかりやっていくとともに、森田先生おっしゃるのは、それはそれで研究なんだけども、基盤的というか、定常的に観測する施設の観測点のことをおっしゃっているのかと思いますけれども、このような点については、一つは我々も、先ほどの建議の話も同じなんですけれども、地震課のみならず、大学を見ているような他局とも連携して、そういうような施設、メンテの適切なリソース、ありていに言えば予算をしっかりとっていくようなことをやっていくということが必要かなというふうに思っております。
 予算が必ずしも、地震本部ができた平成7年からはずっと右肩上がりで伸びてきたわけですけれども、なかなか近年はそのような状況にない中で、先生方、なかなか歯がゆい思いをして、もっと頑張れという叱咤激励だというふうなことだと思いますので、引き続き努力してまいりたいと思います。
【平田分科会長】  ありがとうございました。MOWLASというのはV-netも入っているので、実は火山も入っているんですね。ですので、現場は地震と火山はかなり一体化しているんですけれども、片や地震本部があって、片やないというのが割といろいろなところで時々問題になるというところがあります。何か気象庁からコメントありますか。先ほど協議会の話が出たんですけれども。
【土井臨時委員】  大学や研究機関の方々と同様に、私たちも観測点の維持管理、非常に神経を使いますし、労力、経費も掛けているところで、お悩みの点はすごく共感するところがございます。一元的にデータを収集して、誰でも同じデータを使えるようにするというのが極めて理想的な形だと思っておりますので、火山現象、あるいは地震活動を監視する立場の者としてもそういった仕組みができれば、よりよい情報が出せるんだろうというふうな理想は思い浮かぶんですけれども、じゃ、具体的にどうするか。気象庁がどういうお手伝いをできるのかということの具体になるとなかなか妙案がなくて、気象庁も割り当てられた予算の中で精いっぱいやっているところがございますので、例えば私たちも火山の観測点の維持については時々火山機動観測官を現地に派遣して、巡回観測、点検をやっておりますが、その折に大学の観測点、必要があれば見て回るというようなお手伝いはこれまでもさせていただいてきておりますし、これからも可能な範囲でやっていきたいと思っていますけれども、気象庁自体も御嶽の噴火以降、非常に多くの観測点を抱えさせていただくことになって、自分たちの機材の維持管理というのにも非常に四苦八苦しているような状況ではございますけれども、できるだけ協力をさせていただきたいなというふうに思っております。
【平田分科会長】  ありがとうございました。どうぞ。
【竹内地震・防災研究課長】  ちょっと補足というか、今気象庁の土井部長からもありましたけれども、これはむしろ森田委員、よく御存じのとおりかもしれませんけれども、防災科研の方でも重点火山を設定して、火山の観測点はかなり増やしてきている。気象庁さんの方もかなり観測点の数は増えて、また、監視の職員もかなり増やしてこられているというふうな状況の中で、これは適切なのかどうか分かりませんけれども、気象庁で観測網が広がって、データも増えてきた。そういうデータを研究に使うというようなことはどのような感じなんでしょうか。質問が適切かどうか分かりませんけれども。
【土井臨時委員】  いえいえ。基本的に私たち気象庁が持っているデータというのは広く皆さんに研究目的で使っていただくということも当然やっていかなきゃいけないと思っておりまして、個別には大学の方と協定を結んで、データをシェアして、自由に使っていただくというような仕掛けは持ってございますけど、防災科研さんも絡んでいますけれども、あくまでも一対一の関係でやっているので、なかなか全体の見通しというか、効率がよろしくないというところは実際にあるんです。現状は、気象庁のデータはどんどん使っていただけるというような仕組みは持っております。
【竹内地震・防災研究課長】  どうもありがとうございます。防災科研の方もV-netで一応提供は進んでいる中で、ある程度以前よりも観測点が増えてデータが増えた面もあると思いますけれども、森田先生としては懸念、こういうことが改善されていくといいとか、単にメンテとか、データが増えるというところじゃなくてというところは、何かおありなのでああいう意見だったと思いますので、そこを分かりやすく教えていただけると。
【森田臨時委員】  まず個々の話に入る前に一つ考え方を整理したいと思うんですね。火山観測網は御存じのように、観測データは気象庁の火山活動評価にも使われるし、火山防災協議会の基礎的な知識にも使われます。つまり、大学も含めて火山観測網というのは国民の財産であると思います。ただし、今は何となく、気象庁の観測網は国民の財産として国民から認知されていますが、大学の観測網はそれぞれの大学の所有であって、国民の財産という意識がないように思われ、それほどサポートを受けていないような感じがします。だけど、火山は現象が非常に小さいので、実は地震よりはずっと火山のそばに高密度の多種目の観測網が必要なんです。研究のためにはそれが必要だと思って、非常に研究者は努力して、それをやるんですけれども、多くの場合、なかなか体力が続かないというところで挫折することもあるわけです。もう少しそういったことが継続的にできるようにということを考えていただきたいなというのが私の言った大まかな趣旨でございます。つまり、火山観測網も地震観測網と同様に国民全体の財産であって、そこから得られる知識なり、情報というのは国民に還元されるものであるということ。これは当たり前のことかもしれませんけど、いま一度ここで確認いただきたいということでございます。
【竹内地震・防災研究課長】  文部科学省というか、担当課としましては、森田先生おっしゃるような、まさに火山のデータというのは非常に重要なもので、防災科研のV-netのデータについても気象庁さんの方にリアルタイムで送って、やっていますし、他方で大学の今お持ちになっている観測網の重要性というのも十分認識しているところなので、そこについてどういうふうに維持していくかというのは確かになかなか大きい課題で、一朝一夕に全部国の予算というか、大学の予算から抜いて、そこの大学の予算を空けて、一方で国の政策予算で全部措置するということになると、なかなかすぐできる話でもないと。他方で、火山の研究データについては火山防災にも資するし、今後の噴火予測等に資する、火山研究にも非常に役に立つ、国民の財産であるということはおっしゃるとおりでございますので、その維持についてしっかり考えていきたいというふうに思います。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
 議論はかなり続くんですけれども、せっかくですから、国土地理院と産総研の御意見もいただきたいと思うんですが、今の関連で何かございますか。
【矢来臨時委員】  済みません。ちょっと考えをまとめさせていただいて。
【平田分科会長】  産総研さんは何か。
【山元臨時委員】  常時で測っているのは、例えば火山ガスとか、非常に限られたデータだけですので、システムさえできればその中で維持していくということは続けていきます。
【平田分科会長】  済みません。振ってしまいまして。データ流通ワーキンググループというので、16の関係機関、防災科研、気象庁、国土地理院、産総研、大学、富士山科学研究所等でデータ流通ワーキンググループを作って議論を続けていただいておりますので、今のことも含めて、全国、オール・ジャパンでこれを考えてしていくということが重要ですので、それについて、今森田委員から御指摘のあったような点も含めて、今後とも議論していただきたいというふうに思います。
 それで、ほかに特に御発言ございますか。どうぞ。
【三浦科学官】  ちょっとこの場所から質問するのは気が引けるんですけれども、資料2-2の5ページですが、対応予定のデータということで拝見したんですけれども、この中に特に測地関連ですけれども、水準測量という項目がないことと、重力測定もないんですが、これは実際に入ってないということでしょうか。
【大湊オブザーバー】  ワーキンググループのメンバーだったんですが、そのときの議論の中に大学が実際とっているデータは全て扱うということで、重力、水準等もあったと思います。ただ、ネットワークに乗せやすいデータであるかというふうになってくると、すぐに乗せるものではないというものはだんだん議論の中で後の方に回るという形になってきたので、ここに出ていないのはそういう理由かもしれませんけれども。
 それから、参加メンバーはちょっと偏りがあって、多分重力、あるいは水準関係の方が少なかったというのもあると思います。議論の中では水準、重力等も重要なデータですから、出てきたと思いますので、そういうものは将来的にはこの中に入ってくるものだと考えています。
【中田臨時委員】  恐らくスライド4のところに国際規格WOVOdat準拠というデータベースがありますけれども、その中には今ここにリストアップされているもの以外も2次データとして入ってきますので、解析データとして加わっていくと。そういう意味ではリアルタイムではないけれども、解析結果として入ってくると思います。
【三浦科学官】  分かりました。入れていただける、あるいは既に入っているということだと思いますけれども、せっかくこういうものを作っていただくのですから、ワンストップでいろいろなデータにアクセスできるようなものを是非構築していただければあり難いと思います。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
【小平臨時委員】  若干関連するんですけれど、資料2-1の方で何度か説明されて、集めるべきデータ、リアルタイム的なデータと利用度の高い解析データ等というのもあるんですけれど、それがひょっとしたらパワーポイントの方の5ページ目のことなのかもしれませんけど、例えばプロジェクトに参画していないような機関や研究者が生産したデータというのも集めるべきだと思うんですけど、そのあたりはどうやって収集していくとか、何かアイデアはあるのでしょうか。
【中田臨時委員】  基本的にはこのプロジェクトに参画している人たちが提供したものをここで閲覧できるように、あるいはアップロードできるようにするということですけれど、そういうリクエストがあるなら将来的にそういう展開というのは不可能ではないかもしれませんけど、管理上どうやるかというのがまた別問題で出てきますので、それは持って返って、一応検討してみたいと思います。
【小平臨時委員】  恐らく連続リアルタイムデータに加えて、キャンペーンタイプの火山観測をいろいろな研究者、機関がやられていることが多いかと思いますけど、それらのデータも税金を使って収集しているデータと知見なので、そこもきちんとアーカイブ、管理するというところまで、将来的にはどこかで考える必要があるかと思います。
【中田臨時委員】  公表された結果についてはリンクでつなぐという、そういう形には考えておりますので、その中で盛り込めるものであれば問題ないと思いますけど、それ以外のものであれば、今おっしゃったような、どういう形で具体的に出てくるかということもありますので、その辺、お聞きして検討したいと思います。
【久家臨時委員】  一元化するデータとして考えているというのは、プロジェクトが始まってからとられたデータということなんでしょうか。
【中田臨時委員】  過去にさかのぼって、アーカイブできるものはアーカイブ化すると聞いています。
【平田分科会長】  実はこの議論ができるのは測地学分科会しかないんです。いろいろなところでやられていると思いますけれども、次世代人材育成と大学等の建議に基づいた研究とを併せたような議論で、しかも関係機関のいるところはここしかございませんので、今後とも時々御報告いただいて、フォローアップを是非していただきたいと思います。それで、実務部隊はここのワーキンググループというところですけれども、ワーキンググループには大学法人も入っておりますので、それは必ずしもプロジェクトのプレーヤーの分担者ではない人も入っているところで議論はあると理解しておりますので、予知協議会からも議論していただいて意見を上げるというので、是非測地学分科会で引き続き検討状況及び実施状況について御報告いただいて、広く皆さんからの意見を頂きたいと思います。その中で国としてどういうふうにする体制が必要かということもおいおい議論があるかと思いますが、きょうのところはこの辺で議論はおしまいにしたいと思います。引き続き、進捗状況のフォローアップをしていきたいと思います。この辺でいかがでしょうか。──ありがとうございました。それではこれで2番目の議題は終わります。

[議事3. 測地学分科会の審議状況について]

【平田分科会長】  3番目の議題で、測地学分科会の審議状況について議論したいと思います。それでは、事務局から御説明ください。
【大河原地震火山専門官】  事務局より説明いたします。
 本日の会議は第9期の最後の測地学分科会及び地震火山部会となりますので、この場で今期の測地学分科会の審議状況について振り返るとともに、来期、第10期の測地学分科会で引き続き検討すべき事項、これは正式には第10期の最初の会議で決定するものですけれども、その前にあらかじめ9期の皆様がいらっしゃるところで御意見がございましたら、それを参考にさせていただきたいということで資料を準備しております。
 まず資料3-1ですけれども、これは第9期の科学技術・学術審議会測地学分科会における審議経過ということで、測地学分科会及び地震火山部会、並びに次期の計画を策定するタイミングということでしたので、次期計画検討委員会も6回開催しまして、こういう形で2年間、会議を行ってきたという形でまとめております。
 それから、資料3-2ですけれども、先ほど申しましたように、これはいわば第9期からの引き継ぎ事項的なものでして、この場で御意見がございましたら参考にさせていただきたいと思いまして、そのたたき台の資料として準備しております。内容ですけれども、第10期科学技術・学術審議会測地学分科会において引き続き検討すべき課題(案)ということで、一つ目に計画の進捗管理についてということで、地震火山観測研究計画、これは測地学分科会は2月から新たになりますので、ほぼ次期計画についてと言っていいかと思いますけれども、現行計画及び次期計画の目的達成のため、行政や社会のニーズを踏まえた計画の推進に努め、各年次の全体計画の立案、進捗状況の把握及び研究成果の取りまとめ等について検討することとしております。これは過去の、例えば第9期などの引き続き検討すべき課題でも同様のものを挙げておりますけれども、本計画の成果が災害の軽減などに有効に活用されるという観点から、次期計画の案の中には具体的には三-20ページにありますけれども、「行政や社会のニーズを踏まえた計画の推進に努める」ということを記述しておりますので、この点について、ここに明記する案としております。
 それから二つ目として、これも今期からの引き続きとなりますけれども、火山観測研究として次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトに対するフォローアップを実施するというのを前回2年前に引き続いて書くという案にしております。
 以上です。
【平田分科会長】  ありがとうございました。
 まず資料3-1は何をやったかということのまとめですので、特に質問があれば質問していただきたいと思いますが、議論するようなことではないと思いますが、資料3-2の方は引き継ぎ事項としてこういったことを念頭に考えていただきたいということをまとめたということです。もちろん次期で何をやるかというのは次期の委員会で決めることですので、ここで決まるわけではないですが、もし強調すべきことがあれば、是非御発言してください。
 特にございませんか。今期は平成31年度からの計画を作るということが非常に重要なことでしたので、次期観測研究計画検討委員会というのができて、その下で研究計画の素案を作っていただいたということが非常に大きなことです。次期はその次の計画を作るというところまではいかないですが、新しく始まった計画の進捗管理と各年次のまとめをするということで、特に行政や社会のニーズを踏まえた計画の推進に努めるということをここで書いたということです。
 御意見ございますか。先ほど来のデータ流通の議論というのは、この2番目のところに含まれると理解していいんですかね。
【竹内地震・防災研究課長】  はい、もちろん次期の会議で議論いただくことにはなりますけれども、先ほど森田先生から頂いたような課題を含めて、火山に関する課題については次世代プロジェクトのフォローアップの中の一環として議論すべき事項だと思います。
【平田分科会長】  ありがとうございました。特別な災害、地震火山の災害が発生したらまた特別な議論が必要かと思いますが、現時点ではこのぐらいのことかなと思いますので、特に反対がなければ、今期のまとめということでは引き継ぎ事項は資料3-2のようになると思いますが、いかがでしょうか。──特に反対ないようなので、これで議題3は終わります。

[議事4.その他]

【平田分科会長】  それでは、その他に何か。特にありますか。
【竹内地震・防災研究課長】  では、事務局からでございます。測地学分科会、地震火山部会、先生方におかれましては、今回は建議をまとめるという大きな仕事について、各先生方、並々ならぬ努力をいただいたと思います。今後の災害軽減に貢献していく適切な研究計画が、いいものができたのではないかということで、事務局としては心からお礼を申し上げたいと思います。また、建議以外にも火山、次世代プロジェクト研究、その他いろいろ御意見、御議論いただきました。先生方から頂いた議論をしっかり事務局としても受け止め、今後、更に地震・火山研究を推進していきたいと思います。どうもありがとうございました。
【大河原地震火山専門官】  それでは、事務局から最後に事務的な連絡をさせていただきます。
 来期の会議日程につきましては改めて日程調整をさせていただき、御連絡をさせていただきます。
 本日の資料につきましては机上の封筒に残していただければ後ほど事務局より送付いたします。また、諸手当の請求に関して確認いただく紙を委員の皆様の机の上に置いておりますので、御確認、御記入の上、机上に残していただければ事務局で回収いたします。
【三浦科学官】  すみません。科学技術・学術審議会の開催予定などについては何か分かっているんでしょうか。要は建議のタイミングというか。
【大河原地震火山専門官】  まだオープンにはできないんですけれども、第9期が2月14日までですので、恐らくそれまでに1度開催されるものと思っております。
【平田分科会長】  基本的には今日ので確定ですが、万が一細かいことでも気が付いたことがあれば、事務局に言っていただくんですが。
【大河原地震火山専門官】  そういう意味では1週間以内でよろしくお願いします。
【平田分科会長】  よろしいですか。
 それでは、ありがとうございました。これで終了したいと思います。本日は、お忙しい中、御出席いただきまして、活発な議論をいただき、ありがとうございました。

―― 了 ――

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)