地震火山観測研究計画部会(第66回) 議事要旨

1.日時

令和8年7月30日(木曜日)~令和8年8月6日(木曜日)書面開催

2.議題

  1. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」のレビュー報告書の作成について
  2. 地震及び火山観測研究における令和7年度年次基礎データ調査結果について

3.出席者

委員

【書面による意見聴取、議決を行った委員】
宮澤部会長、日野部会長代理
臨時委員・専門委員|伊藤委員、今西委員、大倉委員、大湊委員、川村委員、汐見委員、田中委員、寺川委員、安井委員、山際委員、山田委員、相澤委員、鈴木委員、角野委員、中島委員、並木委員、西村委員、松島委員

4.議事要旨

  1. 資料2-1について、以下の修正を行った。
    1. ローマ数字の3章を追加(構成案1)し、項目名は「令和3年4月から令和8年6月までに発生した重要な地震及び火山現象に関する観測研究の成果の概要」とする
    2. 「令和8年熊本地震」について、レビュー報告書の対象期間(令和3年4月~令和8年6月)における、関連の研究(平成28年熊本地震)の成果を追加資料としてまとめる
  2. 資料2-2について、以下の修正を行った。
    1. 全国の主要活断層帯(114断層帯)を追加
    2. 地震予知連絡会の活動経過の掲載を決定
    3. 火山関係観測点を一覧表と機関毎で1つの項目にまとめた
  3. 資料3について、以下の修正を行った。
    1. 6頁の「施設関連経費」及び7頁の「基礎的研究経費」の縦軸をそれぞれ、0-15億、0-1.5億に修正
    2. 4頁の項目別予算-令和7年度内部資金の小数点以下第1位を表示
    3. 令和8年度から10年度までの値が「0」となっていたところを空白の表示とした
  【各委員からの意見】
  「議事1.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」のレビュー報告書の作成について」
  (資料2-1及び参考資料1-1に対する意見)
  • レビューの対象となる期間を明示するべき。「この5年間」が随所に現れるが、具体的にいつから・いつまでなのか、が不明確。
 
  • 2026年熊本地震は「5年間」より後に発生した地震災害となるが、その軽減に関連した研究とその成果や課題も含める方が良いのではないか?外部評価委員の着眼ポイントとなる可能性が高い。本文でなく、「補足説明」ないし「追加説明」という位置づけでもよい。
 
  • 重要な地震火山現象の概要とその成果に関し、資料2-1の構成案その1だと、成果が新ローマ数字3章とローマ数字4章にバラバラに記載される、あるいは逆に重複して記載される可能性がある。資料2-1構成案その2であれば重要な地震火山現象の記載とその成果をまとめて近くに記載できるので、構成案2が望ましいと思う。
 
  • メールにて説明のあった前回レビュー報告書の「熊本地震」の記述想定を踏まえると、特に「課題」には言及していないので、前回レビュー報告書に準じる形で「その1」案を採用しつつ、章タイトルに「この5年間に~火山現象に関する観測研究の成果」とすることを提案する。
 
  • 「3.取りまとめ方法」の5行目、「前計画」を「第2次計画(これは66.で使われている)」あるいは「前期計画(11.に次期計画とあるので平仄を合わせる)」に。主な地震に令和8年7月28日 令和8年熊本地震(M77.1)を、主な火山噴火に硫黄島を追加。全体構成案については、正直なところどちらでもよいと思うが、章節項が深くなるとわかりにくいので「その1」に賛成。
 
  • 別紙1の案を採用する場合は、ローマ数字3の項目名について、毎年の「成果の概要」と異なり「レビュー報告書」という表題にそぐわないため、別紙2のような「この5年間に発生した重要な地震及び火山現象に関する研究成果の概要」という表現が望ましい。
 
  • 主な地震・火山噴火については,本体の新ローマ数字3章を設ける案が良いと思う。
 
  • よく練られていると思う。わかりやすさの観点からは、全体に文字が多いので、何がポイントなのかを最初に箇条書きで示すと、そのつもりで確認するように文章を読み進められると思う。
 
  • 強い拘りはないが、強いて言えば新ローマ数字3章を作る方が分かりやすいのではと思う。 資料2-1、別紙1では新ローマ数字3章のタイトルが「この5年間に発生した重要な地震及び火山現象」となっているが、「・・・に関する観測研究の成果と課題」が記載されると思って良いか。
 
  • 全体構成案の2案について、強い意見はないが、1案はローマ数字3章で主な地震、主な火山噴火を独立させているので、ローマ数字3章は研究成果を記述する場でなく、読者に研究対象となる大きな地震火山イベントを想起させるという意図が伝わりやすいと考える。2案にする場合は、ローマ数字3章1は、「この5年間に発生した重要な地震及び火山現象」にとどめ、それらの成果課題は、その後の解明や予測等の部分に含めたほうがよいと考える。   その他部分は提案どおりでよいと考える。
 
  • 「その1」を支持する。
 
  • 概要の記載場所は、案1の方がよいと思う。案2では、ローマ数字3-1とローマ数字3-2のいずれにも「観測研究の成果と課題」という語句が含まれており、節の分け方がわかりにくいため。自己点検評価の星取り表はどのようなものができてくるかにもよるが、外部評価者が碁盤の目状の表をいちいち見るのもたいへんなので、なくてもよいと思う。
 
  • レビュー報告書の全体構成案その1を支持します。成果の概要の記載を確認したところ、「課題」に関する記述がない事例があるので、改めて課題を列挙するのは負担増になる、というのが理由。
 
  • 作成方針について、異論はない。個別の研究の成果の羅列だけではなく、相互にどう言う関係(意味)があるかを説明する項があると、研究の位置づけがよりわかりやすいかもしれない。
 
  (資料2-2及び参考資料1-2に対する意見)
  • 毎年実施している「基礎データ調査」の結果は参考資料に含まれているのか?
 
  • 修正案に賛成する。火山に関する情報量を地震に合わせることで、全体の情報量をコンパクトにする方向にするのが良いと思う。
 
  • 全国の活火山(111火山)の項目があるので、全国の主要活断層帯(114断層帯)という項目を付け加えてはどうか。
 
  • まだ火山関係の項目が多いため、バランスが悪く見える。5.火山観測網は何を記載するのか。地図をイメージしているのであれば、22.と同じようにタイトルにも分布図とした方が良いと思う。55.が分布図ならば、66.と77.は一つにまとめられないか?一方、55.が表であるならば、55.と6.と7.は一つにまとめられないか。
 
  • (1)~(3)のご提案のいずれもよいと思う。火山噴火予知連絡会に関する資料の作成もよいと思う。


  「議事2.地震及び火山観測研究における令和7年度年次基礎データ調査結果について」
  (資料3に対する意見)
  • 調査の目的は、測地学分科会、地震火山観測計画部会の中で共有されているか?調査対象機関に周知されているか。目的は達成されているのか。過去に、分科会で議論になっていると思うが、調査結果をどのように活用するのかが明らかでない。分析・評価して,次期計画の参考にするなど、有効に活用するべき。
 
  • 資料3、6頁の施設関連経費や7頁の基礎的研究経費は、建議計画が担う基礎的研究の核心的な経費であることから、長期低下傾向が重大な問題であることをより分かりやすく示すようにしてはどうか。例えば、以下のように縦軸を変えることにより、印象がだいぶ変わると思う。

 施設関連経費:縦軸を0-20億→0-15億
 基礎的研究経費:縦軸を0-2億→0-1.5億
 縦軸をそれぞれ5-15億(施設)、0.5-1.5(基礎)ぐらいにすると、更に窮乏状態が明確になりますが、他のグラフとのバランスが悪くなるので、そこまでしない方が良いかもしれない。

 
  • 地震火山関連の予算や人員は微増あるいは維持されているという趣旨の説明であるが、大学関係者からは予算がない、人がいない、このままでは地震火山研究は立ちいかない、という趣旨の話を個人的に聞くことがあり、なぜこのような乖離があるのか疑問に思うところである。
 
  • 令和8年度から令和10年度までの値が便宜上「0」となっているが、令和7年度までの「0」とは意味が異なることが明示的でない。令和8年度以降は、グラフ下のテーブルの値を空白や「-」にすることはできないか。過年度を見ると、例えば8頁(その他外部資金)では平成21~平成H27が空白となっていたり、15頁(機関別)では平成26年度まで値がない機関については空白になっていたりするので、その様な表現が望ましい。なお、同じく過年度についても値が存在しなければ(不明を含む)、「0」ではなく空白表現を採用するのが良い。これらを文で明記する方法もあるが、情報量が多くなり、見にくくなってしまうかもしれない。4頁、一番下の項目別予算について、令和7年度内部資金が「133.」で小数点以下第一位が表示されていない。
 
  • 7頁の地震火山関係の競争的資金が減少傾向にあるが,資金の枠が減っているのか。または、採択される研究者が減っているのか。
 
  •  全体の統計に意見はないが、参画する研究者数は増えているが、実質観測や観測網メンテナンスに従事する人員の数がどうなっているのか少し気になった。基盤的地震観測網などを利用したデータ解析を主軸にした研究者だけでなく、実際に観測を立案実施する人材が今後重要だと考えたため。
 
  • グラフから読み取れる傾向を箇条書きで添えると、分かりやすいと思う。
 
  • 大学では女性教員の比率増加が大きな課題となっている。地震及び火山観測研究者の女性比率の推移について、今後の分析を期待する。
 
  • 昨今の物価や人件費の上昇にともなって、観測網を維持するための費用が高騰していることを踏まえ、予算の増額が必要。観測網の維持ができなくなれば、観測研究計画が成り立たなくなる。

    ―― 了 ――
 

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