地震火山部会(第27回) 議事録

1.日時

平成29年4月4日(火曜日) 14時00分~16時43分

2.場所

文化庁第2会議室(旧文部省庁舎2階)

3.議題

  1. 科学技術・学術審議会測地学分科会地震火山部会長及び部会長代理の選任について
  2. 議事運営等について
  3. 今後の調査審議等について
  4. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の平成29年度年次計画の修正について
  5. 「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の平成28年度年次報告について

4.出席者

委員

(委員)鈴木、平田
(臨時委員)石川、市原、加藤、久保田、清水、関口(渉)、仲西、中村、西村、森田、山元、矢来
(専門委員)井口、関口、寺川、三宅、宮澤、森岡

文部科学省

大山大臣官房審議官、谷地震・防災研究課長、松室防災科学技術推進室長、根津地震・防災研究課課長補佐、浦谷地震火山専門官、三浦科学官、鶴岡学術調査官

オブザーバー

岡崎、吉本

5.議事録

[委員の紹介と出欠状況など]

・部会長選任までは、谷地震・防災研究課長が議事を進行。
・委員、臨時委員及び専門委員の紹介。
・委員の出欠について:山中専門委員が欠席。
・山梨県富士山科学研究所の吉本主任研究員と北海道立総合研究機構地質研究所の岡崎研究主幹がオブザーバー参加。
・配布資料の確認。

[議事1.科学技術・学術審議会測地学分科会地震火山部会長及び部会長代理の選任について]

 科学技術・学術審議会令第六条第3項の規定に基づき、委員の互選により平田委員が地震火山部会長に選任され、また同第6条第5項の規定に基づき、鈴木委員が部会長代理に指名された。

[議事2.議事運営等について]

科学技術・学術審議会の概要(資料2-1)、科学技術・学術審議会測地学分科会運営規則(資料2-2)及び科学技術・学術審議会測地学分科会の公開の手続について(資料2-3)について事務局から説明があり、意見等はなかった。
以降、運営規則第4条の規定に基づき公開。

【平田部会長】 それでは、会議が公開になりましたところで、第9期の科学技術・学術審議会測地学分科会地震火山部会の発足に当たり、大山審議官から御挨拶を頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。
【大山大臣官房審議官】  ありがとうございます。前任の白間審議官の後任で、4月に着任いたしました大山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、座りまして、簡単に御挨拶させていただきたいと存じます。
 まず、委員の先生方におかれましては、日頃より文部科学省の科学技術・学術施策に大変御協力いただいておりますこと、誠にありがとうございます。また、このたびは第9期の測地学分科会地震火山部会の委員をお引き受けいただきまして、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げております。
 まず、これまでの動きを少し振り返りますと、現行の災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画につきましては、平成25年11月の科学技術・学術審議会で建議されまして、平成26年から5か年の観測研究計画ということで開始いたしております。現行のこの計画は、国民の生命と暮らしを守る災害科学の一部として推進するという大きな方針転換が行われまして最初の5年と位置付けられているところでございます。前期の第8期の測地学分科会におきましては、観測研究のさらなる進展、そして次期の観測研究計画の策定を視野に入れまして、自己点検評価となりますレビュー報告書を取りまとめていただいたところでございます。
 一方で、現行の計画の実施期間中に発生いたしました平成26年の御嶽山の噴火ですとか、あるいは平成28年の熊本地震等を踏まえまして、新たな課題も明らかになっているという状況でございます。具体的に申し上げますと、水蒸気噴火の予測ですとか、活断層における強震動の評価、さらには複雑な地震活動の推移予測など、地震・火山噴火現象の解明、予測の面で、様々新たな課題が明らかになっているという状況でございます。
 この第9期の測地学分科会におきましては、このレビュー報告書ですとか外部評価を踏まえまして、次期の観測研究計画の策定が進められるということになりますが、実質的な策定作業は、こちらの地震火山部会でお願いをしたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、御嶽山の噴火を受けて取りまとめていただきました「火山観測研究の課題と対応について」も踏まえまして、当省におきまして昨年、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトを立ち上げてございます。この火山研究と人材育成を両輪で進めていくトップダウンの取組と、従来からの地道に進めてこられましたボトムアップの教育研究の取組が連携いたしまして、互恵的に火山の防災、減災につながっていくということが大変重要であると考えてございます。こうした取組にも引き続き御支援、御協力いただければと考えております。
 それでは、今後2年間にわたりまして、是非積極的、精力的な御審議を賜りますようお願い申し上げまして、私からの御挨拶とさせていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
【平田部会長】  大山審議官、どうもありがとうございました。
 それでは、私からも一言御挨拶を申し上げます。半分ぐらいの方は測地学分科会にも御参加いただいているので、科学技術・学術審議会の中の測地学分科会と地震火山部会の位置付けについてはご存知と思いますが、何人かの方は今日初めて御参加の方もいらっしゃいますので、ちょっとだけ御説明させていただきます。
 測地学分科会というのは、科学技術・学術審議会ができる前は、測地学審議会という審議会がございまして、そこの中で、いわゆる、地震予知研究計画や火山噴火予知計画を推進してきた、そういう審議会がございましたが、組織が改正されて、大きく科学技術・学術審議会というところで、その分科会の活動として、これまでいろいろ審議をしてきました。元々は地震と火山は別々の計画だったものが1つの計画になったというのが、1つの大きな流れでございました。
 その後一番大きな出来事は、2011年、平成23年の東北地方太平洋沖地震及びそれに伴う東日本大震災です。大きく地震の研究の方向についての議論があって、この審議会、分科会でも議論をして、これまでの方針を大きく変えました。今、審議官からの御挨拶の中でございましたように、「災害の軽減に貢献するための」と計画の名前が変わったように、これまで、地震発生を予測する、火山噴火を予測するということで災害の軽減に貢献すると、割とナイーブに考えて進めていた計画を、もう少し明示的に、災害科学の一部としてこの観測研究計画を進めるという方向に、大きくかじを切りました。
 これはかなり大きくかじを切ったのですけれども、しかし30年以上この計画は進んでいましたので、なかなか慣性力があって、船はかじを切っただけでは方向は変わりません。本観測研究計画は、今ちょうど3年たちましたけれども、やっと少しずつ方向が変わってきた段階でございます。もちろん最初の、いわゆる予知計画、予知研究計画でも、その目標は災害の軽減に貢献するということは当然のこととしてあったわけですけれども、ともすると理学の研究を自己目的化するところがあったというところが、大いに反省するところでございまして、強く災害科学の一部としてこの観測研究計画を行うというところにかじを切りました。
 そこで、3年たって一定の成果は見えてきたと思うのですけれども、それについては前期の自己点検、レビュー報告書の中にまとめていただきまして、このたび、そういったものを基にして外部評価をこれから頂く。外部評価と我々の議論に基づいて次期の観測研究計画をどのように策定していくかということが、この部会の大きな責務、ミッションであるというふうに考えております。
 というわけで、これまでもこの観測研究計画、及びその前の地震及び火山噴火予知のための観測研究計画に実際に参加されていた方が多くいらっしゃると思うのですけれども、この部会に初めて参画された方は、そういった計画がどういうような議論を経て策定されているかということは、この部会での議論を通じてお考えになり、積極的に御発言をお願いして、議論に貢献していただきたいというふうに思っております。
 ちょっと長くなりましたが、そういうわけで、今期は非常に重要な期でございます。次期の観測研究計画をどういうふうに進めていくかということが議論されて、願わくは次期の計画がちゃんとできるということが、現時点で考えているところでございますけれども、これはちゃんとした議論を進めて、どうするかということになると思います。そういうわけで、具体的に幾つか、きょうの議事の中でも進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


[議事3.今後の調査審議等について]

【平田部会長】それでは、議事の3に入ります。
 まず、前期、第8期の測地学分科会の審議状況について、事務局から御説明をお願いいたします。
【浦谷地震火山専門官】  第8期の測地学分科会の審議状況につきまして、簡単に御説明いたします。資料は3-1と3-2を用いて説明いたします。
 まず3-1でございますけれども、第8期の科学技術・学術審議会測地学分科会の概要と構成でございます。先ほど御紹介いたしましたとおり、科学技術・学術審議会がございまして、その下に測地学分科会がありました。第8期の最初の測地学分科会で、測地学分科会の下に地震火山部会を置くということが決まりまして、さらに地震火山部会部会の下に地震火山観測研究レビュー委員会を設置して、議論いたしました。
 次に、資料3-2でございますが、第8期の測地学分科会における審議経過となっております。今御説明いたしましたとおり、平成27年6月22日の最初の測地学分科会で、測地学分科会として取り組むこと、また地震火山部会を設置するということが決まっております。地震火山部会におきまして、毎年の年次報告の成果の概要の取りまとめを行うとともに、第23回の地震火山部会、次のページでございますが、平成27年10月22日の地震火山部会で、先ほど申し上げましたレビュー報告書の検討を行う地震火山観測研究レビュー委員会の設置が認められまして、レビュー委員会は5回開催いたしております。
 次に、レビュー報告書につきまして、簡単ではございますが説明いたします。レビュー報告書は、本日も席上に配付しておりますけれども、本日配付しております参考資料1というのが概要になりますので、それを用いて説明させていただきます。
 参考資料1は、レビュー報告書の概要・要旨・付属資料を抜粋したものでございます。参考資料1をめくっていただきまして、まず概要がございますが、レビューの背景と目的でございますけれども、現行の災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画は、平成25年11月の科学技術・学術審議会の総会で建議されまして、平成26年から5か年の観測研究計画が開始いたしました。平成28年度が5か年計画の3年目に当たるということで、観測研究の更なる進展と次期の計画策定を視野に、総括的に自己点検を行うことを目的にレビュー報告書を作成いたしました。
 レビュー報告書の大ざっぱな中身につきましてですけれども、11ページからのポンチ絵を用いて、簡単に御説明いたします。
 11ページ上の方のポンチ絵でございますが、これが建議の概要になります。ポイントだけ簡単に御説明いたしますと、本計画は、災害の軽減に貢献するということを究極の目的とした計画でございまして、地震・火山噴火の現象を理解して、地震や火山噴火の発生を予測するほかに、災害をもたらします地震動とか津波とか、また火山で言えば降灰とか溶岩流の噴出といった、災害の直接的原因の発生推移も予測するということで、それで防災、減災に貢献する計画としております。従来は、下の方にあります1、2というのが中心ではあったんですが、赤で囲んでおります3、地震・火山噴火の災害誘因予測のための研究というのが今計画から入っているということでございます。
 11ページ下の方のポンチ絵ですけれども、これが実施体制の図になります。従来からの機関についても入っているんですけれども、今回の計画から入った機関につきましては赤字で記しております。また、従来から地震・火山の研究コミュニティーであります地震・火山噴火予知研究協議会を設置しておりまして、そこに正式に行政機関、国立研究開発法人等が参加するといったことが体制の大きな変更になります。
 次のページに行っていただきまして、現行計画は、災害誘因を予測して、災害に備えるといったことが基本的な計画になっておりますが、こちらが4つの分野横断型研究となっておりますが、その中でも特に大きな災害が発生すると予想されておりますこの4つのことにつきまして、分野横断型の研究ということで進めております。
 下の方は、拠点間連携共同研究ということでございまして、これまでの地震・火山研究コミュニティーの東大地震研にあります地震・火山噴火予知研究協議会と、災害研究コミュニティーであります京大防災研とが拠点間連携共同研究委員会というのを設置して、進めているといった図でございます。
 次の13ページ目の上の方からが、主な成果になります。まず、低頻度巨大地震の解明ということで、東北地方太平洋沖地震なんかが低頻度の巨大地震ということで、こういったことがこれまであまりされていなかったということで、今計画からは重点的に進めているといったものでございます。下の方が歴史記録に基づく地震の解明ということで、今計画から東大の史料編纂所なんかも実施機関に入っておりますが、こういったことも進めておるといったことでございます。
 次のページに行っていただきまして、主な成果の3番、こちらは東北地方太平洋沖地震の短周期地震波ということで、大きな滑り域と、強震動をもたらした地域とは発生域が違うといったことの図でございます。主な成果の4番が南海トラフの巨大地震といったこと、また、次のページに行っていただきまして、主な成果の5番の熊本地震の成果も記載してございます。
 少し省略いたしますが、主な成果の6、7、8といったことは、今計画で発生した御嶽山の噴火であるとか、口永良部島の噴火等を記載しております。
 主な成果の9番が災害誘因の予測ということで、今計画は、災害をもたらす地震動、津波とか、あと降灰、溶岩流の噴出といった災害誘因の予測ということを目玉にしておりますので、そういった成果もここに記載してございます。それが9番と10番でございます。
 11番、12番、最終ページでございますが、観測研究計画が実際の災害の対策まで結び付いた事例ということで、桜島の火山噴火の際の避難行動であるとか、釧路市における津波からどう逃げるかといったことの研究のテーマでございます。
 こちらが、簡単ではございますが、レビュー報告書の内容になっております。
 また資料3-2に戻っていただきまして、平成28年12月までレビュー委員会を開きまして、今年に入りまして1月の測地学分科会、地震火山部会の合同会議で取りまとめを行って、1月30日の総会で報告をしておるといったことでございます。
 事務局からは以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。今の御説明は、これまでにこの部会が、前期の部会が行ったことをまとめていただいたことです。前期の分科会と部会で行った大事なことが、レビュー報告書というピンク色の厚い冊子にまとめてございます。測地学分科会に出られている方にはもう既にお渡ししてありますが、これがいわゆる自己点検であります。つまり実施者が自ら、どういうことができたか、最初の計画にのっとってどういう成果が上がったかということをまとめる、そのまとめを前期の部会では非常に重要な要素としてやっているという御説明であります。今期は、これから何をやるかというのはこれから議論しますけれども、それを受けて、次期の計画についての議論をする、そのための材料を作ったのがこのレビュー報告書です。
 レビューは5年ごとにやるのですけれども、観測研究計画の途中でやりますから、期の切れ目と、それから5か年計画の切れ目がぴったりは一致していなくて、前期は現在の計画の最初の3年分、実際上2年半なんですけれども、3年分と、1つ前の「地震及び火山噴火予知のための新たな観測研究計画」の後半の2年を合わせた5年分を、このピンク色の報告書の中に書いてあります。レビューが対象とする時期と観測研究計画の期間がちょっとずれているので、御注意いただきたいと思います。
 ちょっと補足をいたしましたが、今の私の補足も含めて、事務局からの御説明について何か質問や御意見、ございますか。
 では引き続いて、当面審議すべき事項ということで、第9期の検討事項について、お願いいたします。
【浦谷地震火山専門官】  次に、資料3-3と3-4をごらんいただければと思います。
 3-3が、3月27日に開催されました測地学分科会の方で、第9期に審議する事項として3つ決まっております。1つ目が計画の進捗管理ということで、現行計画の目的達成のための成果の取りまとめについて検討することということでございまして、これは毎年、成果の概要というのを取りまとめておりますが、本日もこのグリーンの冊子を配付しておりますが、この研究成果の取りまとめを行うということでございます。
 2つ目が、地震及び火山に関する次期観測研究計画についてということで、現行計画につきましては平成30年度で終了いたしますので、平成31年度からの5か年の計画について策定するということで、その際には、外部評価委員会を今後開催して、外部評価報告書をまとめますけれども、その指摘事項を踏まえて検討を進めることとしております。
 3つ目が、火山観測研究についてということでございまして、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトを昨年度、文部科学省の方で立ち上げております。参考資料2が次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトの概要の資料なんですけれども、本日は詳細な説明はいたしませんが、火山の研究と人材育成の2つを両輪で進めていくプロジェクトでございまして、概要は参考資料2をごらんいただければと思います。こちらにつきましては、地震火山部会で、御嶽山の噴火を踏まえまして火山観測研究の課題と対応についてということを取りまとめて、その取りまとめに対応するために立ち上げたプロジェクトでございますが、このプロジェクトに対するフォローアップを実施するといったことが3つ目の丸になっております。
 資料3-4ですが、測地学分科会における部会の設置についてということで、こちらは3月27日の測地学分科会の方で地震火山部会の設置が認められております。先ほど申しました3つの丸について、地震火山部会の方で調査審議するといったことが決まっております。
 事務局からは以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。それでは、今の御説明について、何か質問や御意見ございますか。
【森田臨時委員】  今期の審議事項の3番目、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトに対するフォローアップということなんですけれども、このフォローアップというのは、例えばどういう中身ですか。世の中には、やはり政府がやるトップダウンの地震調査研究というものが地震調査研究推進本部でやられておりますが、ここの委員会においてはそれは審議の対象ではないわけですよね。このトップダウンの研究のフォローアップというのはどういう意味かということを、少しお聞かせいただければと。
【平田部会長】  事務局、できますか。
【浦谷地震火山専門官】  まず、このプロジェクトを立ち上げた経緯といいますか、平成26年9月の御嶽山の噴火を踏まえて、その後、御嶽山の噴火を踏まえた課題と対応についてというのを取りまとめたのが地震火山部会になります。そこでプロジェクトの立ち上げということが明記されていまして、課題が幾つかあったんですけれども、それに対応するためのプロジェクトでございましたので、続いてこの地震火山部会でもそのフォローアップを実施するといったことでございます。また、主に地震火山部会で取り扱います観測研究計画と連携して進めていくといったことで、フォローアップを実施するということにしております。
【森田臨時委員】  重ねて、よろしいですか。
【平田部会長】  どうぞ。
【森田臨時委員】  普通、こういった事業というのはいろいろな委員会、例えば、科学技術・学術審議会学術分科会、防災科学技術委員会などでフォローアップはされるんですけれども、このプロジェクトに関しては、この地震火山部会でフォローアップすると、ここのみでフォローアップするということですか。それとも、別のところでもフォローアップするということですか。
【浦谷地震火山専門官】  プロジェクトにつきましては、プロジェクトの中で事業を実施するんですけれども、進めていく中で、プロジェクトでどういったことをしていくかといったことも、この地震火山部会で適宜また報告いたしますので、それでまた御意見等を頂ければというふうに思っております。それ以外のところで事業のフォローアップとかということは特にございません。
【平田部会長】  いいでしょうか。
【森田臨時委員】  はい。
【平田部会長】  緩く言うと、現行の観測研究計画と、新しく文科省が始められた「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト」というのは、内容的にも、実施者もかなりダブっているところがあるから、この次世代の研究についての成果などもここで報告をしていただいて、議論をするということです。「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト」の方は、この「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト」の中で自己点検をして、それからそれに対する外部評価をするという仕組みは自立的に持っているので、それはそれでやると。ですけれども、特に次の観測研究計画を作るときには、この次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトがあるということを含んで全体の構想を作る必要があるというところで、フォローアップをするということです。現在の観測研究計画は、その途中でこの次世代のプロジェクトができてしまいましたので、全く書かれていません。自己点検の方にもほとんど書かれていませんので、去年から始まったばかりですので、実際上は反映されていません。今後の地震火山部会での各年度の進捗状況の把握などのところでは多少関係してくることがあるかなと思います。具体にフォローアップをどうやってやるかということについては、だんだんに分かってくると思いますので、きょうのところはこのくらいにしたいと思います。
 ほかに御意見ございますか。
 それで、今言ったのは、この部会は2つのことをやるということを言いました。1つは、さっきから何度も言っているように、次の5か年の計画を策定するための議論をする。もう一つは、現行の観測研究計画の進捗管理をすると。こう書いてある意味は、毎年、どの機関が何という研究課題でやるかということを報告していただいて、それをこの部会で、、何をやっているかを理解して、年度の終わりにその計画がどういうことをやったかということをまとめるということです。それは、それぞれ皆さんのお手元にある緑色の冊子でございまして、ここに配られているのは28年度?
【浦谷地震火山専門官】 27年度です。
【平田部会長】  27年度分が28年度にやっとできたんですけれども、本当であればその年の終わりに全部できればいいんですけれども、研究というのは3月31日までやりますから、その次の年になってしまうので、今期の最初は、実際上は28年度のまとめをするということになっています。各年でどういう成果があったかということと、5か年で合わせてどういう成果があったので、次の5か年の計画を作るという、この2つであります。最初の計画の進捗管理というのは毎年やるということで、次の次期計画というのは5年ごとにやる仕事をやるということで、3番目は、先ほどから議論がございました次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトのフォローアップをするということでございます。
 ちょっと私がしゃべり過ぎましたが、何か質問や御意見ございますか。
 どうぞ。
【清水臨時委員】  清水ですけれども、今の森田委員の質問とも関連するんですが、フォローアップというのとはちょっと違うのかもしれませんけれども、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトでは、お手元の1枚紙の裏側にもあるんですけれども、課題Aというのがあるんですが、これは火山研究のプラットフォームというか、データの一元化をするということになっております。具体的にはデータ流通もここに入ってくるわけですが、火山プロジェクトの方は、ここにいる全ての機関が入っているわけではないんですね。なので、ある意味データ流通一元化というのも限定されているわけでして、いわゆるオール・ジャパンということで考えてくると、何かやはりそういうところでも議論する場というのが必要かなというふうに個人的には思っておりまして、例えば、この場というのは、そういった火山のプラットフォームというかデータ流通みたいなものをオール・ジャパンで考える場にしてよろしいのかどうかという、ちょっと確認でございます。
【平田部会長】  事務局、何かありますか。
【浦谷地震火山専門官】  第8期の最後の測地学分科会と地震火山部会の合同会のときの資料で、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトでデータ流通のワーキングを設置して、また地震・火山噴火予知研究協議会の方でもワーキングを設置して、その両方の報告を受けて地震火山部会で議論するといった資料がありましたが、地震火山部会の方で、報告を受けて議論するということを考えておりますので、よろしくお願いいたします。
【平田部会長】  ありがとうございました。事務局のお答えは、このフォローアップという中に、今のデータの一元的な、集中と、それから流通についても含まれると、そういう御説明で、私もそれでよろしいかなと思います。
 ちょっと前後しますが、ここは審議会の分科会とか部会なので、審議するところであって、研究するところではありません。誰が研究するかというと、この計画に従って研究するのは、先ほどの概要の資料、参考資料1のレビューの後ろの方のポンチ絵の最初の方にあった、11ページです。11ページは、この建議された計画、災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画実施の体制となっていて、これは誰がやる計画かというと、ここに書いてある組織が実施するというふうになっています。
 ただし、組織と国内外の研究者というのがあって、その国内外の研究者というのは公募研究に参加する研究者です。どこが公募するかというと、地震火山研究の共同利用・共同研究拠点の東京大学地震研究所と防災科学の拠点である京都大学防災研究所です。誰でもというか、その共同研究をすることの資格を持っている研究者は誰でも参加できるということになっています。しかし多くの課題はここに参加している機関がするというのが、これまでのこの研究のやり方でございます。これは、単にある研究者が、その研究者の興味があるときだけ研究に参加するというのではなくて、機関として継続的に実施するということが観測研究計画にとっては重要であるというのが私たちの考えでしたので、どの機関が参加するということがはっきりと書かれてあった、そういう形でこの計画は進めています。
 それには、誰が、どの機関が参加するかというのは一体どこで決まったのかということがいつも問題になります。これは何となく決まったような気もしますけれども、そうではありません。次の計画を作るときに広く意見を募集します。まず、学協会、つまり地震学会だとか火山学会だとか地震工学会とかに、次の計画はどういうものが必要でしょうかというような公募をします。同時に、例えば京大防災研だとか東大地震研の所長にも同じような質問が行って、次の計画ではどういう観測研究をした方がいいか、それに関して自分の組織はこういう計画を持っていますよというようなことを言っていただきます。そこの中で、機関として計画を実施するということを表明していただいた機関が、この計画を作るところに参加していただいて、結果として、いわゆる建議された計画ができて、それをどの機関がやるかということが決まっていきます。
 11ページに赤で書いたのは、これまで参加していなかったけれども、新しく参加した機関です。災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画では、例えば東大の史料編纂所であるとか、国立文化財機構奈良文化財研究所というのが新しく入ったわけで、そのほか幾つかの研究機関が入ったということです。ですので、誰がやるかということも、次の計画を作るときには重要になります。
 それから、建議された観測研究計画を実際に実施している人たちの組織が、ここの地震・火山噴火予知研究協議会です。これは、東京大学の地震研究所の中にある組織で、元々は国立大学法人の研究者の協議会だったんですけれども、前期の間に改組をして、この協議会は、右側にあるピンク色のところ、行政機関・国立研究開発法人等も正式に機関として参加していただくという組織になりました。測地学分科会や地震火山部会は審議をするところ、実際に研究をするのはここに書いてある組織で、その研究機関の研究を具体的に、調整をするのがこの研究協議会になっているという位置付けであります。ですので、毎年の進捗状況の把握、具体的には緑色の本を作るためには、この研究協議会がそれぞれのグループで実施している観測研究計画をまずまとめていただいて、それを、全体としてまずこの地震火山部会で審議して、それを整理した形で測地学分科会でももう一度審議していただくというようなことをやっております。なので、この研究協議会とその中の計画推進部会といっているんですけれども、それぞれのグループで研究を進めていただいているということが重要でございます。
 ちょっと余計なことですけれども、初めて参加されている方に御説明をいたしました。
ここまでのことで何か御質問や御意見ございますでしょうか。今言ったのは、今までそうやってきたということですので、今後そうではない方がいいという意見があれば、もちろん御意見頂きたいと思います。よろしいですか。
よろしければ、今度は個別の話、議事の4に行きます。
 まず、議事の4は、災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画の29年度年次計画の修正についてということです。つまり、こういうことをやって、どういう課題が出ているのかというのをいつも管理をして、もう研究の十分な成果があったので、この課題はやめますよとか、新しい課題があったのではじめますよということを、ここで一々審議するというところが重要で、それが進捗管理と言っていることの実態でございます。
 ですので、まず事務局から、年次計画の修正について御説明ください。
【浦谷地震火山専門官】  済みません、その前に、資料3-5を飛ばしていたんですけれども、こちらが地震火山部会の当面の審議事項についてですけれども、先ほどからお話があったことです。これは現在は案になっておりますが、このまま確定させていただくということでよろしいでしょうか。
【平田部会長】  そうですね。済みません、1個飛ばしてしまいました。それでは、資料3-5に基づいて、この部会は今期はここに書いてある3つのパラグラフのことをやるということにしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
【関口(渉)臨時委員】  単に日本語の問題で、第2段落はこれでよろしいんでしょうか。素直に読んで、計画達成のためとか、まだできていない計画のことについて書いてあるんですけれども。2行目ぐらいから、どうも上からのカット・アンド・ペーストで付いていると思うんですけれども、31年度からの5年間の計画について、進捗状況の把握、実施計画及び研究成果等の取りまとめ、研究評価について検討する。現在やっていることであればそうですけど、将来、これから考えることについてもやるというのは何か、大丈夫なんですかね。
【平田部会長】  目的達成のため、進捗状況の把握というのは、まだ……。
【関口(渉)臨時委員】  やっていない。
【平田部会長】  これは何かちょっと変かな。
 御発言の意味は理解しました。最初のところはいいですね、一番最初のパラグラフは「目的達成のため、進捗状況の把握、実施計画及び研究成果の取りまとめ、研究成果の評価について検討する」、これはいい。それから、「31年度からの5か年計画の観測研究計画について検討し、その目的達成のため」、その後ですね。それが上と全く同じなのが変であるというのが御指摘です。
 測地学分科会が決めた、地震火山部会が次何やるかということでは、資料3-4ですけれども、丸が3つあって、2つ目のところ「現行計画は、平成30年度で終了することから、平成31年度からの5か年計画について策定すること。策定に当たっては、外部評価報告書での指摘事項を踏まえ、検討を進めること」ということが測地学分科会が決めたこと。だとすると、ここに「外部評価の指摘事項を踏まえて検討を進める」というのを書けばよろしいのではないですか。いかがでしょうか。
【谷地震・防災研究課長】  大変恐縮です。今、関口委員御指摘のとおり、ちょっと2つ目の段落については書き過ぎていて、当面の審議事項ということで、特にここ2年間程度ということを見通して考えますと、次期の観測研究計画について検討するというのが、まず大きな当面の審議事項であろうというふうに思っております。それにレビュー報告書や外部評価の結果を踏まえてというような修飾語句が入るというのが適当かなと思っております。その後の、実際に計画ができた後の進捗状況の把握でありますとか研究の評価について検討するというのは、さらにその先でありまして、当面の審議事項という中に入れるのはちょっと広過ぎるかなというふうに思っておりますので、もしよろしければ、観測研究計画について検討するということで、先ほど申し上げたレビュー報告書や外部評価の結果を踏まえてというのを付けさせていただくということでいかがかというふうに思います。
【平田部会長】  事務局から修正の提案が出ましたので、そのように直したいと思いますが、いかがでしょうか。どうもありがとうございました。内容はクリアだと思うんですけれども、この資料3-5は残りますので。ありがとうございました。

[議事4.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の平成29年度年次計画の修正について]

【平田部会長】それでは元に戻りまして、議事の4で、29年度年次計画の修正について、事務局、御説明ください。
【浦谷地震火山専門官】  資料4-1をごらんいただければと思います。観測研究計画につきまして、変更があったものについてまとめております。全て、今回は担当者の人事異動とか追加、また所属の変更で、計画の内容についての変更ではございません。例年、変更があったことにつきまして、地震火山部会で変更の承認をしていただいておりますので、報告いたします。ただ、先ほど申しましたとおり全て人事異動等の変更等になりますので、特に大きなもの、内容の変更はないということでございます。資料の4-2が現行計画の項目との対応表についての資料でございます。併せて御確認いただければと思います。
 事務局からは以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。これは恐らくというか、担当の機関と事務局で確認をしていることだと思いますが、御自分の機関で漏れているところとかございましたら、直しますので、後でも結構ですので、もう一度ごらんになってください。
 これはホームページで公開されるんですよね。
【浦谷地震火山専門官】  そうです。
【平田部会長】  では、今回は人事異動等で担当者が変わったというようなことがほとんどですので、特に議論することはないと思いますので、もし特段の御発言がなければ先に進めますが、よろしいでしょうか。
 ありがとうございました。それでは、議事の4はこれで終わりです。ですので、議事の4でこの修正というのは一応ここでお認めいただいたということにして、もし後で気の付いたことがまだありましたら、事務局の方に御連絡ください。ありがとうございます。

 [議事5.「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」の平成28年度年次報告について]

【平田部会長】 それでは、議事の5に行きます。議事の5は、今度は28年度の年次報告についてでございます。事務局、御説明ください。
【浦谷地震火山専門官】  平成28年度の年次報告に関しましては、各課題の担当者に作成していただきました。本日は、これら全ての報告について議論するという形ではなくて、各機関からエッセンスについて抽出していただいたものを報告していただきまして、それを基に、28年度の成果について御審議していただきたいというふうに思っております。
 本日、各機関から報告をしていただきますが、この報告につきましてもホームページの方に公開したいというふうに考えております。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございます。最初に申し上げましたように、これは28年度なので、もう終わったことなんですけれども、28年度のこの緑色の本を作るために、全体を概観した成果の概要というところを作ります。成果の概要は、地震火山部会としてまとめますので、まず、それぞれの機関がどういう成果があったかということをきょう御報告していただいて、それから議論していくということになります。
 そうはいっても時間が大変限られていますので、大学が発表10分、その他の機関は5分で、時間厳守でお願いしたいと思います。発表していただいた後に質疑を、大学は5分、その他の各機関は3分とりますので、よろしくお願いしたいと思います。それで、予鈴が鳴ります。発表時間が終わると1鈴で、質疑までで2鈴を鳴らしていただきたいと思います。順番は、資料5-1の順番ですので、次に発表する人はそれなりに準備と覚悟をしてください。
 さらに、気象庁からは、中村委員の代理として尾崎様、それからオブザーバーとして、山梨県富士山科学研究所の吉本様、それと北海道立総合研究機構地質研究所の岡崎様にも出席していただいて、発表をしていただきたいと思います。
 それでは、時間がないので、どんどんいくしかないので、よろしくお願いいたします。
【久保田臨時委員】  最初は、情報通信研究機構の久保田と申します。当機構では、先端リモートセンシング技術による地震及び火山の災害把握技術の開発という課題を実施しております。どのように把握するかといいますと、航空機に載せる航空機SARというものを使います。この航空機SARはレーダーなんですけれども、民間の飛行機に載せまして、飛行機に職員が搭乗する形でレーダーを操作して観測を行います。飛行機は名古屋空港に設置されておりまして、何かあったときには飛ぶ、あるいは研究開発のたびに飛ぶというようなことをします。使用している周波数帯は9.3ギガから9.8ギガのXバンド帯で、大体10キロぐらいの高度を飛びながら、8キロぐらいの幅を飛行経路に沿って地表の様子を撮像するという観測を行います。高い高度を飛ぶために、火山が噴火しているときでも火山を観測できるというような特徴があります。
 NICTでは、こういったレーダーの高度化を目的として研究開発を進めていますけれども、災害が起こった場合には状況に応じて、可能であれば緊急観測を実施するということを行っています。このスライドには飛行機の装置の写真や、右下の部分は熊本地震の観測データを用いた土砂崩れ等の自動抽出の研究開発の例を書いてあります。
 スライドをめくっていただきまして、これまでの実施内容は細かいので省略しまして、一番右側の列には平成28年度の実施内容が書いてありまして、まず熊本の地震が起こった後には緊急観測を実施しています。また、このときの反省等も踏まえまして、こういう緊急対応はどういうふうにするかとか、どれぐらいでデータが出てくるかというようなことを取りまとめた災害対応の、NICTとしてのマニュアルというのを策定しております。また、今現在、この装置は2台目の装置なんですけれども、3台目の航空機Pi-SAR3の開発に着しているというふうな状況です。
 スライドをめくっていただきまして、それぞれについて若干詳しく説明します。
 まず熊本地震の緊急観測ですけれども、本震が起こった翌日の4月17日に観測を行っています。このとき、左下の図は飛行をしながら観測データの処理をして、地上に送って公開することができまして、そのときの速報データの例で、阿蘇大橋から、東海大学の施設があったあたりの領域、2キロメートル四方の領域の画像が載っています。また右の方は、さらに広い領域に関して、これは地上におりてから処理をして公開するものですけれども、こういったものをホームページで公開するというふうなことを行って、あとは国土交通省様の研究開発機関とか、そういったところに提供して、土砂崩れの解析に用いていただいているというような状況になります。
 めくっていただきまして、次、マニュアルの策定ということですけれども、ここはマニュアルの中の一部抜粋ですけれども、どれぐらいの時間で飛行機を飛ばすことができて、どれぐらいの時間でデータが出始めるというようなことが書かれています。標準的な例としましては、発災してから15時間後に離陸をして、17時間後にはリアルタイムで画像を公開すると、21時間後にはフルタイムの画像を公開するというようなことが参考として書かれているということです。
 最後のスライドが、次のPi-SAR3、現在のPi-SAR2は大体30センチの分解能で地表を撮像することができるわけですけれども、現在15センチぐらい、その倍ぐらいの解像度、あるいは画質を改善するといったことを目的とした開発を行っています。平成30年度の終わりぐらいに初期データがとれ始めるというふうな予定になっています。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。それでは、ただいまの御説明について質問や御意見ございますか。今ベルは鳴らなかったんだね。
【事務局】  まだ4分半です。
【平田部会長】  分かりました。すばらしい。
 これは1回のミッションでどのぐらいの範囲のデータがとれるんですか。
【久保田臨時委員】  3枚目の熊本地震のところのスライドを見ていただいて、右上の紫色で描いてあるところが撮像した領域になっています。大体8キロぐらいの幅で、長さは50キロぐらいの領域を1回の撮像で撮ることができて、それを10回ぐらい、飛行機で行ったり来たりしながら撮りますので、そこに描かれているぐらいの領域が、1回の観測で観測できる領域ということになります。
【三浦科学官】  3枚目のスライドにはインターフェロメトリという文言もあるんですけれども、現在その干渉画像というのはどの程度撮れるんでしょう。
【久保田臨時委員】  干渉観測をするような飛行機は、飛行経路が安定しないので、衛星に比べて難しいんですけれども、今、飛行機の飛行経路、前と同じパスをとれるような調整をするような機構を作っていまして、実際可能になってきています。ただその前に、このインターフェロメトリの場合は、例えば地震のときのインターフェロメトリをやる場合は地震の前と後と飛ばなくてはいけないので、前に撮っていることが必須になりますので、そのために通常から火山の観測のデータをとっておくということが大事になっていると思います。
【三浦科学官】  ありがとうございました。もう一つよろしいですか。
【平田部会長】  はい。
【三浦科学官】  これは、周波数帯を見るとXバンドになっていますけれども、一般に日本国内だと、もう少し長いLバンドの方が干渉性がいいというような話がありますが、その辺はいかがですか。
【久保田臨時委員】  Lバンドだと、木を通して地表の様子が分かるので、おっしゃるとおり断層とかそういったことを観測するには、そちらの方がいいかなと思います。逆にXバンドだと、木が見えます。例えば崖崩れとかだと、木がなくなって地表が表れるというところが割と分かりやすく見えるので、そういった意味で一長一短があると思っています。NICTの場合は、今、Xバンドを中心に開発をしているということです。
【平田部会長】  これは次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトでも何か、似て非なるものをやっているような。
【森田臨時委員】  地上型のものを。
【平田部会長】  地上型。ちょっと今のは不規則発言ですから。
 どうもありがとうございました。それでは、全体として押していますので、次に行きたいと思います。次は、大学ですか。5-1の順番でやるんですよね。
【浦谷地震火山専門官】  はい。
【平田部会長】  では、次は大学の成果について御説明ください。
【加藤臨時委員】  それでは、国立大学法人等の報告をいたします。
 4月に発生した熊本地震ですけれども、この地域は大学等では以前から関心を持っていて、観測研究を行っていたところですけれども、地震発生後に、大学等が合同で多数の臨時観測点を設置して、余震観測を行っています。図はその臨時観測で観測したデータを使った余震の分布図と、右側が断面図です。緑色の点が4月14日のマグニチュード6.5の地震から、4月16日のマグニチュード7.3の地震までの期間に発生した地震で、青い点というのがマグニチュード7.3の地震が発生した後の余震です。それぞれの地震に対応する破壊面が、右側の断面図から分かると思います。マグニチュード7.3の地震の発生前に、その断層面のところで地震が発生したことが分かります。それから、地表の活断層の位置が赤い印で書かれていますけれども、これと実際の破壊面との関係というのはそれほど明確ではないということが分かります。
 次は災害誘因の研究ということで、熊本地震では地滑りによる被害も非常に顕著でした。地震発生後に地滑りの現地調査を行いましたけれども、阿蘇カルデラの西部であるとか、カルデラ壁の斜面での地滑りが多数発生しています。傾斜が10度程度の緩斜面でも地滑りの発生が見られました。右下の滑り面傾斜の図ですけれども、こういった緩斜面でも地滑りの発生が見られましたが、これは風化した軽石などで滑り面がありました。それから、阿蘇大橋西側の斜面で非常に大きな地滑りがあって、被害が出ましたけれども、これは、地形が出てきますけれども、このように事前に小さな崖が形成されていて、そこが崩れたということが分かります。
 熊本では明治時代にも被害地震が発生していて、明治22年にマグニチュード6.3の地震が起こっています。今回の計画から、過去の史料に基づいて地震を調べるという研究も始まりましたので、明治ですから官報とか新聞などの記載に基づいて、当時の震度分布を求めています。それが、この図です。背景にあるのは、防災科学技術研究所の表層の地盤データです。これを見ると分かるように、星が付いているところが震央ですけれども、地盤のよいところ、青いところでは震度が小さいということで、震度と地盤の対応が非常に明瞭です。ほかにも、1625年、寛永2年にも熊本地震が発生していますけれども、これについても史料の分析であるとか、熊本城での地震痕跡などの考古学的な考察も行いました。
 次は低頻度大規模地震ということで、東北地方太平洋沖地震に関連する研究成果です。1611年に三陸で大津波があったことが分かっていますけれども、これがどのような地震によるものなのかというのは余り明確にはなっていません。これは2011年の東北地方太平洋沖地震の発生過程とも関連して、非常に重要です。そこで、信頼できる歴史記録に基づいて津波の波高を推定すると、その津波の波高というのは1896年だとか1933年の三陸地震による波高よりも高い可能性があることが分かりました。左側です。
 こういった歴史記録を説明可能な断層モデルを作りました。それが右側です。データが非常に多いわけではないので、これが確定的な断層モデルというわけではないんですけれども、三陸沖にマグニチュード9程度の地震を起こすような断層を置けば、今回分かった津波を説明できることが分かりました。
 次は首都直下地震に関する成果ですが、これも歴史地震も含めた成果です。1855年に安政の江戸地震が起こって大きな被害をもたらしましたけれども、この地震がどういう地震であったか、震源がどこにあったかについてはまだよく分かっていないところです。歴史記録からこの地震の震度分布が推定されていますが、それが左上の図です。これと、最近首都圏に非常に多くの稠密な地震計ネットワークができていますから、右側に例が出ていますけれども、その観測データから得られたいろいろな場所での震度分布、これを比較することによって、1855年の安政江戸地震がどこで発生したかというのをある程度絞り込めることができます。今のところ、左下の図ですが、フィリピン海プレートの内部か境界で起こったとすると震度分布を説明できるのではないかというふうに考えています。
 次は、これも東北地方太平洋沖地震に関する研究成果ですけれども、東北地方太平洋沖地震の発生後の余震後、海底地震計により継続的に観測しています。それによって詳細な震源の決定を行っています。本震発生直後はプレート境界近傍での地震は余り起きていませんでした。それが右上の図です。最近、下の図ですが、2013年9月以降に発生した地震を見ると、プレート境界付近で地震が発生するようになってきています。これはプレート境界での力学的な状態が時間とともに変化していることを示しているというふうに考えています。
 これも東北地方太平洋沖地震に関する研究成果ですけれども、東北地方太平洋沖地震の発生後に大きな、非常に顕著な余効変動が起こっています。これは余効滑りによるものだけではなくて、粘弾性的な変形によるものをかなり含んでいるというふうに考えられるようになってきています。そこで、物質科学とか部分溶融などを考慮した沈み込み帯の熱対流の理論的なモデルの研究を行っています。それが真ん中に書いてある図ですけれども、これに基づいて粘弾性の分布を推定しています。この粘弾性の分布を使って、それと地殻変動の数値シミュレーション、有限要素を使った数値シミュレーションを行って、地殻変動を計算しました。それを比較した結果が右側の図です。ただ、モデルでは粘性率の相対値しか分からないので、基準となる粘性値を幾つか仮定して、何通りかモデルを作っています。その結果、観測された地殻変動のパターン、上側が水平の変位で、下側が上下動ですけれども、かなりよく説明できることが分かってきました。
 次は、これも東北地方太平洋沖地震と首都直下地震に関係するものですけれども、プレート境界では相似地震と呼ばれる地震が発生しています。これは地震の波形が相似であることから、こう呼ばれていますけれども、これは同じ場所で同じような地震が何度も何度も繰り返し起こっている、それで同じような波形の地震が発生するんだろうというふうに考えられています。このような相似地震が起こる場所の周りというのは、非地震性滑り域に囲まれていると考えられていて、非地震性滑りが起こると、その固着している領域にひずみがたまって地震が起こるというふうに考えられています。
 そのことを利用して、相似地震の起こり方からプレート境界の非地震性滑りの速度が推定できるというふうに考えています。その結果というのが下側の図ですけれども、これはフィリピン海プレートの上面と下面で発生している相似地震を解析して、その周りでの非地震性滑りの変化を調べたものです。このように、東北地方太平洋沖地震が発生した後、しばらくの間は非地震性の滑り速度が大きくなって、この巨大地震によってこのような影響が出たというふうに考えられています。
 次は火山の成果で、桜島の活動の長期的な推移をまとめた図です。桜島では、姶良カルデラの下から継続的に上がってくる珪長質のマグマと、別の深いところから間欠的に上がっている玄武岩質マグマが火口直下で混合して噴火しているというふうに考えられています。これは右下の絵です。玄武岩質のマグマの間欠的な供給は、地震活動とか地殻変動から推定されています。それが右側の図です。長期的な噴火活動の変化というのは、玄武岩質マグマの供給が引き金になっているように見えます。右下の矢印でありますけれども、2009年の昭和火口のマグマ噴火であるとか、2015年の噴火には至らなかったようなダイク貫入などです。
 次は、地震の火山の相互作用ですけれども、昨年も熊本地震の発生の後の阿蘇の活動が注目されていましたけれども、大地震が火山噴火にどのような影響を及ぼすかというのは非常に重要です。これは1976年から2010年までの世界のマグニチュード7.5以上の地震と火山爆発指数2以上の火山噴火について、系統的に関係を調べました。地震と火山の距離ごとに、0-200から800-1000の5段階に分けていますけれども、この距離ごとに、地震発生前後それぞれ10年間の発生レートを調べたものです。直線的に推移していれば、発生レートは一定であるということになります。この図を見ると、震源から200キロ以内の場合では、地震発生の後、火山噴火は50%程度増加することが分かりました。しかし200キロメートルよりも遠くなると明瞭な違いが分からないということが分かりました。
 次は災害誘因予測の結果ですけれども、津波浸水域の即時予測の研究成果です。これまでも震源域の即時予測と、あらかじめ数値計算しておいた津波浸水域のデータベースを用いて、即時予測のための技術開発を行ってきました。最近はS-netのように沖合での多数の津波観測ができるようになってきたので、津波の浸水域を決めないで、津波の伝播データだけを用いて津波の浸水予測が可能になってきています。この手法を開発して、つまり波源域を推定しないで津波の浸水予測をするという手法を開発して、その有効性についてテストをしてみました。
 東北地方太平洋沖地震を想定した津波の伝播過程を計算してやって、津波の沖合での観測データを用いて津波を予測したものです。その結果が右上の図です。海底の津波観測データだけから推定した浸水域の予測、即時予測の結果、下側は震源モデルから計算された津波の浸水予測で、津波の波源域を推定しなくても、かなりよく津波の浸水域の即時予測ができるようになってきたということです。
 次は、地震研究所と京大防災研の拠点間連携研究で取り組んでいる南海トラフ巨大地震のリスク評価研究の成果です。これについては昨年も紹介しましたけれども、理学研究から分かる南海トラフ巨大地震の震源の不確定性や地震動伝播の不確定性などの研究成果と、工学的な研究から分かる地震時の地盤増幅や建物被害などの不確定性を合わせて考慮して、南海トラフ巨大地震による被害を精度よく、誤差とともに推定しようとしている研究です。
 今年度の成果は、下の図に書いてありますけれども、こういった枠組みで、高知県と大阪府で、建物1棟当たりの死亡率を計算した結果です。このように地盤や震源からの近さなどによって死亡率が変わってくるということが分かります。ここは死亡率の平均値を、推定の平均値を出していますけれども、このほかにばらつきであるとか、この図を出す過程で、工学的な基盤による地震動増幅だとか、建物の倒壊率などの推定結果も出ています。
 最後、もう1枚、これは災害に関する研究で、桜島で大規模噴火を想定して、住民の避難に関する意向アンケート結果も考慮して、広域避難計画の研究を行いました。桜島周辺で大量の降灰があるという想定で、交通量モデルを用いて、全員が車で最適避難をできる場合に掛かる時間というのをまず推定しました。そのほかに住民へのアンケート調査を行って、右上にある様々な情報、9通りありますけれども、こういう情報があったときに、右上の右側の、どういった避難行動をとるかといったアンケート調査を行いまして、このアンケート調査も考慮した上で避難のシミュレーションをやり直しました。それらを考慮して避難に掛かる時間を推定して、どのくらいの時間に避難勧告を出さなければいけないかといったことなどについて考察を行いました。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。ちょっと時間は過ぎていますが、1つ、2つ、もし御質問がございましたら、御発言ください。
【宮澤専門委員】  課題番号1208、東北大理学部の結果で、大地震が火山噴火に及ぼす影響についてですけれども、地震から200キロ以内の火山活動が増えたという、これはどれだけ有意性があるのでしょうか。つまり、ほかのケースを見ると、例えば200キロから400キロとかそういったものを見ると、むしろ地震の前と比べて活動が減っているように見えるんですが、これはあくまで誤差の範囲で、活動は変化していないと思えばいいんでしょうか。
【加藤臨時委員】  西村委員にお願いしていいですか。
【西村臨時委員】  はい。これは簡単なチェックをしました。1,000回ぐらいのランダムデータで検定すると、200キロメートル以内にある火山の噴火数は、数%程度しか再現されないという結果が出ています。
【宮澤専門委員】  ありがとうございます。
【平田部会長】  あと1つぐらい。
 では、先を急ぎます。次は、防災科学技術研究所の御説明をお願いします。
【関口(渉)臨時委員】  防災科学技術研究所研究課題は、3001から3005番の5つです。
 最初は3001番で、巨大地震による潜在的ハザードの把握に関する研究ということで、これは熊本地震についての研究なんですけれども、上の方は微小地震の発震機構から、その応力の変化、地震の前後の変化を見て、その応力が、この場合はシグマ3に着目しているんですけれども、変化しているということが研究から分かったと。下の方は、それで得られた応力のデータと、あと震源の分布を初期条件などにして、動的破壊のシミュレーションを行ったというものです。それが、観測データ、滑り量であるとか、そのような観測データを再現し、そのことを通じて摩擦パラメーターの推定を行うことができましたという研究です。
 次は3002番で、基盤地震観測等データのモニタリングによる地殻活動の理解と予測技術の開発ということで、上の方は三重県南東沖で4月1日に起きた地震についてですけれども、この付近で起きる地震というのが、初動で求めたメカニズム解とF-netなどで求めたMT解で系統的にずれているということが分かっておりまして、それがなぜかというのを波形計算で調べたところ、海洋モホを伝わるヘッドウエーブの影響でそういうものが現れているんだというのが分かったというところです。
 下は、連続データによる地震放射エネルギーの解析。これは熊本地震について、いわゆる前震と本震の後に起きた小さな地震について、そのエネルギーの放出量というのを測ったところ、それぞれノーマライズしたのが下の右図なんですけれども、いわゆる前震の後に起きた余震は放出量が黒い線で表しているものです。本震の後は赤い方と放出の具合が違うということが分かったということです。
 3003番、これは火山なんですけれども、噴火予測システムの開発に関する研究ということで、これは下の方に1から4番まで、このことをやりましたというのが書いてあるんですけれども、まず1番が、多項目観測データによる火山現象・災害過程の把握のための研究ということで、昨年度は熊本地震が発生した阿蘇山を中心に研究を進めました。阿蘇山において機動観測を実施するとともに、噴火に伴って発生した空振、地震動、噴出物等を調査して、噴火の発生メカニズムの解明等を進めました。特に、阿蘇山周辺で19点の臨時観測を整備し、この検討を行いました。
 2番の火山リモートセンシング技術の開発研究ということで、これは後の課題とも重なるんですけれども、InSARを用いて阿蘇山周辺の熊本地震の前後での活動評価を行ったということです。そして、この図の右下にあるような断層面を想定すると、地表の変化が説明できるということが分かりました。
 3番の噴火・災害ポテンシャル評価のためのモデリングということで、これは伊豆大島、三宅の火砕物の流動実験の設計を行った。阿蘇山を対象とした火山噴火物の分析を行った。また、阿蘇山を対象とした噴火ポテンシャル評価のための地震・火山噴火連動性評価を行ったということです。
 4番目は、火山災害軽減のためのリスクコミュニケーションに関する研究ということで、これは過去に国内外で発生した火山災害に関する情報、文献を収集し、整理した。阿蘇山など近年噴火を経験した自治体防災担当者や火山専門家に対してヒアリング調査を実施し、現在の火山防災対策の課題を整理したというところです。
 次、3004番、これは基盤的地震・火山観測網の整備・維持及び超大容量の地震・火山観測データの効率的流通システムの構築ということで、昨年度は、S-netについては、5海域が整備終了していて、試験運用を開始した。残る1海域、海溝軸外側についての敷設を終了しました。データの配信については、気象庁に対して水圧計と地震計のデータの配信を開始しています。その他ですけれども、その他というにはちょっと大きいことなんですけれども、JAMSTECよりDONETの移管を年度当初に行いました。また、これらのデータについて防災科研も含んで、大学、気象庁等関係機関の波形データを蓄積し、防災科研のホームページから公開するということは、これまでどおり着々と行っていると。
 最後、3005番、火山活動把握のためのリモートセンシング観測・解析技術に関する研究。これはリモセン関係が中心なんですけれども、上の方は、合成開口レーダーによる火山活動把握に関する研究ということで、28年度においては、地震研と共同でやっていたと思うんですけれども、浅間山に設置した地上設置型レーダー干渉計の初期性能評価を行った云々、これこれが分かったという箇所は飛ばしますが、また、だいち2号のPALSER-2を用いて熊本地震に伴う地殻変動を検出したという、これは先ほど3003でちょっとお話ししたところです。
 下の、航空機搭載型光学センサーに関する研究ということで、これは、昨年度はセンサーARTS-SEの試験観測データを用い、ARTS-SEのカメラ型センサデータの処理手法の開発を実施し、観測データよりDSMを作成し、現在その精度を評価中であるということです。
 以上です。
【平田部会長】  それでは、今の防災科研の御説明について質問や御意見ございますか。
 熊本の御説明もありましたが、基盤的な観測というところも非常に重要なところですので、それについての御説明がありました。特にS-netですね。
 それでは、ちょっと時間があれば最後にまた全体をまとめることにして、次は海洋研究開発機構、お願いいたします。
【仲西臨時委員】  海洋研究開発機構は、4001と4002の課題があります。ごらんのとおりで、4001の方ですけれど、そこに主要な成果が幾つか書いてありますが、きょうは赤字で書いてある3つを、図を付して説明いたします。
 図1番ですが、南海トラフ3次元探査データの再処理をしまして、分岐断層の詳細形態と物性値の取得をしたと。その結果、掘削孔C0002というところの周辺の速度異常の様子が詳細に得られたというのが1つです。
 2つ目ですが、掘削によって得られましたプレート境界断層の試料の摩擦強度計測に基づいて数値計算を行った結果、東北地方、日本海溝のプレート境界断層での3・11の滑り量の再現と、南海トラフの先端部については30メートル異常の大きな滑りが生じ得ることを示したというのが図になっていまして、2キロ、5キロ、8キロというのは海底下からの深さに想定した断層の深さを示しています。
 それから3番目は、地震トモグラフィーによって、2015年小笠原の超深発地震の発生機構を解明したという結果です。下の図に示してあるとおりですが、太平洋スラブが上下マントル境界で横たわるところから、その下にさらに突き抜けるというところに遷移する場所での変形を示したようなメカニズムであったということです。
 4002番に移りますけれども、これはDONETの海底観測網と、掘削で掘った長期孔内観測を統合した高精度観測網によって、初めて南海トラフの海底下プレート境界での地震発生、海底地殻変動の詳細な過程を捉えることができたという結果です。昨年4月1日の三重県南東沖での地震後、2カ所の孔内観測で得られた海底下の間隙水圧上昇の変動が右下に描いてある青と赤の線ですけれども、それを見ると100万分の0.幾つという、非常に微量な値、それぞれ圧縮されているということが分かりました。これらの結果を複数の地震滑りのモデルと比較した結果、元々、ここには載せていませんが、震源分布で震源はプレート境界に近いところに分布していたんですけれど、それが示すのと同様に、地震滑りのモデルとの比較からもプレート境界面の地震の滑りをしていることが判断できるという結果です。このことは、この地域で1944年以降ひずみの蓄積が進行していることを示しているので、今後この近傍での海底地殻変動モニタリングを続けていくことが重要であろうということを示しております。
 次は、昨年11月22日、福島県沖で発生した津波を伴う地震の発生域近傍での海底地形調査と海底観察をした結果です。観測域が左図の地図の色が付いているところですが、その拡大図、震源域の近傍の拡大図を右上に示していますが、余震分布域に平行に、非常にシャープな形状をした段差が見出されたという結果が得られています。この福島県沖の地震の震源断層の可能性があるということです。地図上に示した番号が付いているところでの海底観察の様子を3枚、写真画像で示していますが、ごらんのように、非常に最近形成されたと思われるような割れ目が見付かったという結果が得られています。
 最後ですけれども、タイトルに海底地殻変動データとありますが、陸上も使っているので海陸の地殻変動データを用いた結果です。東北地方太平洋沖地震に引き続く余効変動を高分解能で検出した結果を左側の色で示していますが、色が濃いところが滑り量の大きい領域で、これを見ると三陸沖の北部、1と枠で示してあるところが一番大きいんですけれども、その北東から北側にかけては余効滑りが及んでおらず、依然として固着しているということを示しています。右側の図を見ると、これは東北沖地震以前に対する地震後のプレート境界型地震の発生レートの比ですが、これを見ると、今言った三陸沖北部のところは有意に発生レートが増加していないことから、この三陸沖北部より周囲の滑りが、東北沖地震以前より早くなっていると判断しまして、次の三陸沖北部の地震の発生が早まる可能性を指摘しました。この結果は、推本の長期評価の検討においても取り上げられている成果です。
 以上、簡単ですが、終わります。
【平田部会長】  ありがとうございました。非常にまとめて御説明いただきましたが、それぞれは多くの研究成果に基づいてまとめていますが、何か御質問ありますか。御発言ございますか。
 では、進みます。次は産総研の御説明、お願いします。
【山元臨時委員】  産総研は、5001から5009の9つの課題があります。順番に説明していきます。
 5001番ですけれども、津波浸水履歴情報の整備ということで、2010年度より津波堆積物データベースを公開していますけれども、それに随時データを追加しております。28年度は静岡県、三重県、和歌山県沿岸のそれぞれのデータを追加しております。
 5002番ですけれども、活断層データベース、これもずっと公開していますが、28年度もいろいろデータを追加したというところになります。
 5003番、地質調査に基づく火山活動履歴調査とデータベース整備ということで、28年度は富士山火山地質図第2版を出版しているのと、紙出版の後すぐにですけれども、ベクトルデータをホームページで公開しております。火山地質ですけれども、現在は八丈島が編さんが大体終わっていまして、今年度に出版する予定です。続いて恵山、御嶽、日光白根が調査中です。
 5004番ですけれども、海溝型巨大地震の履歴とメカニズム解明ということで、28年度は幾つかのところで、津波堆積物ですとか海溝型地震に伴う地殻変動の調査をやっております。特に左下なんですけれども、房総半島先端部の東側、千倉の部分で、昔からこれは有名なところなんですけれども、そこを詳細に見直して、離水年代を再決定しています。そうすると従来よりも多分イベントが多くなって、年代も決め直すと間隔が狭くなっています。文章では「従来の元禄型地震年代が新しくなる可能性」と書いていますけれども、要は間隔がかなり、もうちょっと短いものになるということが新しく分かりました。
 5005番、地震時変位量に基づく連動型古地震像復元手法の研究ということで、具体的には、28年度は2014年の長野県北部の地震に伴う成果を取りまとめて公表しております。成果で一番大事なところは、黄色の部分の下に書いているんですけれども、2014年の地震に先行するイベントが1714年の地震でほぼ間違いないだろうということが明らかになったのが重要な成果になっています。
 5006番ですけれども、火山性流体と噴出物の解析に基づく噴火推移過程のモデル化ということで、具体的には桜島を対象に火山ガス観測等をやって、モデル化をしているということです。元々桜島のブルカノ式噴火というのは、火山ガスがたまって、それでヘッドの部分を吹っ飛ばすというふうな噴火だと定性的には思っていたんですけれども、それが実際どうかというところで、左のグラフになりますけれども、SO2の放出量を見ていると、どうもやはり爆発の直前に差があるようなところがある。これは多分、一定のフラックスで供給されているとすると、そのキャップの下にガスの蓄積があってということで、それがひずみ応答とどういうふうな相関にあるのかというのが右下にあります。4つのイベントなんですけれども、非常に線形的な関係が見えていまして、ガスのたまる量とひずみの正の相関から、噴火直前の山体の膨張というのはガスの蓄積によって引き起こされているということが示唆されるということになります。
 5007番ですけれども、地下水・地殻変動観測による地震予測精度の向上ということで、地図の範囲なんですけれども、そういうところに観測井を置いて、地下水の変動をずっと我々観測しているわけなんですけれども、そういうところで精度向上ということで、特に28年度は、真ん中の段に書いていますが、観測井の密閉をして、地殻ひずみの感度を向上させるということをやっております。それできれいに捉えたというのが左のグラフになるんですけれども、短期的なスロースリップイベントに同期した水圧変化が、こんな非常にわずかなものでも捉えられるようになったという結果が出ております。
 5008番、高分解能地殻応力場の解明と造構造場の研究です。これはずっとこれまでやってきたことなんですけれども、最近15年間の地殻内で発生した微小地震データの解析、応力解析を全部一通りやって、それをマッピングすることができた、テクトニックマップとして公開することができるようになりました。そういうようなものが実際、地表の断層型とどういうふうに関係があるのかということを考察しているということです。
 最後ですけれども、アジア太平洋地域の地震・火山ハザード情報整備ということで、28年度に東アジア地域の災害情報図が出版できたということが成果になっております。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。ただいまの御説明、質問のある方、ございますか。
【森田臨時委員】  5006番なんですけど、これは要するに直線に並ぶというのは非常にきれいなんですが、いつ破裂するかです。つまり、どれだけためたら破裂するかというのが結構重要な情報だと思うんですけれども、これは何が決めていると思えばよろしいですか。
【山元臨時委員】  私が直接やったものではないので答えられないんですけれども、何かやはり閾値があるんでしょうね。それはちょっと担当者に確認します。済みません。
【平田部会長】  では、それは後で情報交換してください。
 ほかにございますか。
 ありがとうございました。それでは、次に行きます。次は北海道立総合研究機構地質研究所から、お願いします。
【岡崎オブザーバー】  地質研究所では2課題実施しております。まず1つ目、9101ですが、日本海沿岸域における過去最大級津波の復元です。1741年の渡島大島の山体崩壊、それと13世紀頃の地震によると推定される2つの津波による堆積物が、これまで最大級とされてきた1993年の北海道南西沖地震の津波の浸水域を越える場所に分布することが分かりました。それで、本課題では、これらの浸水実態の復元を目的に、津波のシミュレーションと、それから実際現地での津波堆積物調査の両面から検討を進めております。
 1741年の津波については、山体崩壊と津波それぞれの再現計算を実施いたしました。左の図が津波の高さの結果ですが、北海道檜山地方沿岸での計算値と歴史記録を示したものです。地名が入っていなくて、ちょっと分かりづらくて申し訳ありません。赤丸が計算値で、やや歴史記録を上回るような結果が得られていますが、ほぼその津波を再現できました。右側の図は津波の浸水シミュレーションの結果で、場所は奥尻島南部青苗地区周辺の部分を示しています。上が1741年の津波の計算です。下は13世紀の津波についてですけれども、これは奥尻島から渡島大島にかけて延びる断層モデルを選んで計算を行ったものです。昨年度はここまでのところでして、今年度に実際、13世紀の結果について現地で津波堆積物調査の範囲を拡大して、もう少し詳しく調べる予定としております。
 次、9102は火山の方です。まず十勝岳でのモニタリングと火山体内部構造の検討です。十勝岳は2006年頃から、山頂火口周辺が膨張する現象が観測されていますが、それが一体何を意味しているのか調べるために、まず火山の内部構造を調べるということで実施しております。図の右側の上は、火口の近傍にある地殻変動、観測点の変位で、赤が西に火口が膨張するセンスの変位を示しておりまして、これまで40センチぐらい西に移動しています。
 真ん中の図は山麓温泉の変化ですけれども、88年、89年の頃に温泉の成分比の上昇が観測され、それが2012年頃にもまた観測されて、これは一体何だと注目したんですが、現在はまた低下する傾向が続いているところです。昨年度は、十勝岳を横断する測線をとりまして、深部MT探査を実施いたしました。図では左下になります。下側に赤く示されている大きな低比抵抗域と、それから火口周辺のところに赤い低比抵抗域が見られます。これとほかの調査結果を基に、図5に示すような内部構造のモデル化を行いました。これに基づきますと、火山活動が活発化すると、図3に示されるような、山麓温泉で地下深部からマグマ性熱水が混入して成分変化が現れるようになってきます。低比抵抗の、浅いところにある1と書いてあるところは熱水が分布している領域である可能性が……、違いました。1番は深いところでした。火口のすぐ下の低比抵抗域2が地下浅部の熱水系に当たると考えられまして、そこでは膨張イベントとか、ごく浅いところでの地震を起こしているような領域に対応するのではないかと考えております。これの詳細につきましては報告書にまとめまして、印刷しております。近々、地質研究所のホームページからもダウンロードできるようにする予定としております。
 続きましてもう一つ、最後ですが、ほかの島内4火山のモニタリングも行っておりまして、その結果を一言ずつ申しますと、雌阿寒岳は、温泉水の塩化物イオンとか硫酸イオン濃度がここ数年は若干増加してくる傾向にある。樽前山は、依然として高い温度の噴気が出ている。有珠山は、これまで山体の収縮に伴う重力値の増加が観測されていたが、最近は外輪山では反転するような傾向が見られている。駒ヶ岳については特に変化はないということです。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。それでは、ただいまの御説明について、質問ありますか。
 それでは、なければ、次に移ります。次は国土地理院です。
【矢来臨時委員】  国土地理院です。国土地理院では13課題に加えて、地震予知連絡会を持っております。これらのうち、赤で示した課題について報告させていただきます。
 まず、6005番のGNSS連続観測です。全国に展開している観測点の維持、観測を継続、着実に実施しております。モニタリングに関しては、熊本地震や鳥取県中部の地震、福島県沖の地震などの、地震の地殻変動を検出しました。また、紀伊水道や豊後水道での非定常的な地殻変動も検出しております。
 次、6008番、宇宙測地技術による地殻変動監視です。干渉SARの内容について報告いたしますけれども、干渉SARでは全国を対象に、だいち2号のデータを解析しております。ここに挙げた3つの地震の地殻変動を検出いたしました。左が熊本地震ですけれども、これは日付が2016年の間違いです。失礼いたしました。この地震直後から、様々な方向からの観測が行われて、上の段のような干渉画像が多数得られております。布田川断層から日奈久断層帯周辺の地殻変動が詳細に捉えられております。これらを基に、2.5次元解析によって地殻変動をもう少し面的に見てみたものが下の段にございます。断層帯の北側では沈降、東向きの変動、南側では隆起して、西向きの変動であるというようなことが明らかとなりました。
 右上、鳥取県中部の地震についてですけれども、この地震については4方向の干渉SAR画像が得られまして、これらを組み合わせて3次元の変動分布を求めております。右上の図がそれに当たりますけれども、色が上下変動、矢印が水平変動を示しております。ごらんのように垂直な断層が横ずれ運動したという、理論的な地殻変動とほぼ調和的な変動が得られております。
 右下、茨城県北部の地震に関してですけれども、2011年3月にほぼ同じ場所で地震が発生しておりまして、それとほぼ同じ地殻変動が生じたということが分かりました。右側の図が2016年の地震ですが、左側にあるのが2011年3月の地震による干渉画像です。ごらんのように、非常によく似たパターンであるということと、黒の矢印で示したところに位相の不連続が見られまして、約2キロの長さですけれども、その2011年と2016年両方が位置する場所に、このような不連続が現れているということが分かりました。
 これら得られた地殻変動を基に、6001番の課題で断層モデル等の推定を行っております。熊本地震については、左側に前震がありますけれども、左側の図、前震では日奈久断層帯、右側の本震では布田川断層帯と日奈久断層帯に沿って断層運動が生じたということが推定されております。また本震に関しては、既知の布田川断層より東側でも断層運動が生じたということと、布田川断層帯では、右側の滑り分布の推定結果がございますけれども、正断層成分を有意に含んだ断層運動が生じたということが推定されました。この地震に関しては余効変動も観測されておりまして、断層近傍を除きますと、おおむね地震時と同じような変動パターンが観測されております。
 次、これは6001番の課題の報告ですけれども、左上に鳥取県中部の地震があります。この地震に関して、黒で示した断層位置で滑り分布を求めたものが、そのすぐ右にございます。断層面上で、左横ずれ運動が推定されたということです。右側に茨城県北部の地震の解析結果がございます。変動から断層モデルを推定した結果、南傾斜の断層面での正断層運動が推定されました。また、先ほど示した2キロの不連続線のところで、局所的に大きな滑りが求まっております。
 ちょっと時間がなくなってきましたが、次に6012番です。GNSS観測・解析技術の高度化ということで、ここに示したような3つの内容を実施しておりますけれども、そのうち右側について説明します。GEONETリアルタイム解析システム、REGARDの開発ということで、これは平成27年度から試験運用を開始しておりますけれども、今年度発生しました、ここに示した3つの地震についてリアルタイムでの地殻変動の検出に成功しました。これら熊本地震、鳥取県中部の地震、福島県沖の地震に関しては、定常解析とおおむね一致した結果が得られております。また断層モデルについては、準リアルタイムに推定を行っておりますけれども、熊本地震と鳥取県中部の地震についておおむね一致するような結果が得られております。
 次、6013番、SAR観測・解析技術の高度化です。ここに示されたような内容を実施いたしましたが、右側のMAI解析による衛星進行方向の地殻変動抽出について、簡単に説明します。MAI、Multiple Aperture Interferometryと呼んでおりますけれども、これは、干渉SARですと衛星から地表の距離の変化しか分からないわけなんですが、衛星進行方向の変動を捉えることができる技術です。この図で示されているのは熊本地震に適用した結果でございますけれども、ごらんのように、布田川断層、日奈久断層を境にして、北側で北向き、南側で南向きの変動がきれいに捉えられたという結果が得られております。
 最後ですけれども、地震予知連絡会についてです。地震予知連絡会については、建議の中で、上に挙げた2つの役割が示されております。これに基づいて地震予知連絡会では、モニタリングに関する議題と重点検討課題で議事を構成して、年4回、定例会を行っております。平成28年度実施した重点検討課題について、下の表にございます。
 以上でございます。
【平田部会長】  ありがとうございました。今の地理院からの御説明について質問、あるいはコメントございますでしょうか。
 それでは、進めましょう。次が気象庁ですね、お願いします。
【中村臨時委員代理(尾崎様)】  気象庁からは6テーマございます。初めが電磁気学的手法による火山活動監視の高度化ということで、気象庁地磁気観測所では、雌阿寒岳において山頂部に全磁力連続観測点を3点、全磁力繰り返し観測点を47点設置し、観測を行っています。最近では2015年3月から2016年4月に熱消磁と見られる全磁力変化が観測されたというのが図2のグラフです。この全磁力変化は、全磁力繰り返し観測でも明瞭な変化として観測されたというのが図3、その観測結果から熱消磁の発生源を求めたということでございます。求めた位置が96-1火口南斜面の深さ450キロで、半径は108メートルということで、図4のように求まったということでございます。
 次は地震活動・地殻変動監視の高度化に関する研究として、2つございます。GNSSによる長期的ゆっくり滑りの客観的検知ということで、GEONETの座標値を使って、統一した基準で、過去にさかのぼって長期的ゆっくり滑りの状況を分析したということです。フィリピン海プレートの沈み込みと逆方向の成分の変化について、1年間の傾斜期間を持つランプ関数との相関という形で、南海トラフの長期的ゆっくり滑りの客観的な時空間分布を得る、この右図のようなものを得るという手法を開発したということでございます。
 南海トラフ沿いの地震発生シミュレーションということで、南海トラフの発生モデルの改善を行いました。海域におけるGPSから推定された滑り欠損や重力異常分布等を考慮した摩擦パラメーターを与えるとか、プレート収束速度を見直したりして、試行錯誤的に数値モデルの改良を加えた。そして、M6クラスの地震がこの南海トラフ全体の滑りの間隔の中で、どのタイミングで入るかということで、南海トラフ巨大地震の発生タイミングに与える影響というものを調査したということでございます。70%ぐらいまでの段階でM6クラスのものがあれば少し早まる程度であるのが、80%ぐらいのタイミングになると、タイミングが早まって地震発生が早まって、擾乱投入後、0.5から1年以内に巨大地震を誘発するというようなことを調査しております。
 次は、緊急地震速報。気象庁では今、緊急地震速報の運用は、推定したマグニチュード、震源位置、それから震度分布を推定するということをやっていますけれども、現在、PLUM法ともいいます、実際の揺れの分布を取り込みながら順次予測を更新していくという手法の導入を目指しております。それの一番目指している方向のものとして、左側の図にありますものが、その手法を用いて、熊本地震でO.T.から35秒後に大分県中部で地震が発生したというものが的確に、新しい手法ではできるというような様子をこのスライドで示してございます。
 今年度にも導入を検討しておりますPLUM法、今申し上げた手法の簡易版ですけれども、基本的にはやはり地震動を取り込みながら予測をするという方法ですけれども、この方法においても第2報、このPLUM法での緊急地震速報では第2報以降で、大分県中部の地震の揺れによる予測を反映した緊急地震速報を発表することができたということでございます。
 海溝沿いの巨大地震の地震像の即時的把握に関する研究、大きく3つございます。1つは、気象庁が一元化の震源決定で運用開始しました、2016年4月から運用しております自動震源決定手法、パーティクルフィルター法という方法を用いて、自動震源、小さい地震について求めていくという方法の改善を図ったということが1つ。それから、このスライドの右下、震源過程解析の自動化。こちらは、公表までに時間を有していた震源過程解析について、迅速化のために自動解析プログラムを改良して、サンプリングの間隔、基底関数の数などを最適化して、比較的速やかに解が得られるようにしたということでございます。それから、山体崩壊での津波予測についても検討を進めたということでございます。
 大規模噴火の火山現象の即時把握及び予測ということで、2016年7月の桜島昭和火口噴火に伴う降灰予報について、総噴出量を降灰調査に基づいて予測したという例を載せてございます。それで降灰予測量が改善されるということを示したものでございます。
 最後に、tFISHという沖合水圧計を用いて沿岸の津波を予測すると。水圧計ですので、津波の水圧以外に地震波等を描いたりするわけですけれども、ローパスフィルターを適用後も若干そういうものが残るわけですが、予測当初の観測で地震波の寄与が多い時間帯についていえば、やはり予測は余り適切でなくなってくるけれども、予測時間を長くして、地震発生後5分とか10分とか、そういう時間になると予測精度が上がってくるというような、そういう精度低下を大幅に改善するということが明らかになったということでございます。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。今の気象庁の御説明、質問、コメントございますか。
 では引き続き、海上保安庁、よろしくお願いします。
【石川臨時委員】  海上保安庁になります。海上保安庁はごらんの8001から8006までの6課題が登録されております。
 最初に8001の海底地殻変動観測ですけれども、これはGPS音響結合方式による、いわゆる海底版のGPSというような形で、海底の地殻変動を測定しております。一番左側の結果は南海トラフにおける結果で、これは南海トラフで測定された海底の地殻変動速度から、地下のプレート境界の滑り欠損速度を推定した結果になっております。赤い色の強弱が滑り欠損速度の強弱に対応しており、陸上のGPSのみの観測からでは分からなかった強弱の不均質さが、海底の観測によって明らかになったという成果になっております。右側の四角は、東北地方太平洋沖地震後の日本海溝の余効変動について海底で観測した結果です。ここで特に特徴的なのは、陸上のGPS観測点は皆東向きの変動を見せているのに対して、海底の観測点については特に北側の3点について西向きの変動ということで、陸上とは真逆の変化を示しているというのが特徴的な結果となっております。
 次は海域火山観測ですけれども、これについては航海安全等の目的のために、海域における火山を定期的に監視していて、左上の地図が監視対象の火山で、南方諸島と南西諸島における火山島と海底火山について、主に航空機による目視観測を定期的に行っています。観測の例として幾つか写真を載せておりますけれども、こういった形の目視観測、あるいは、右上に示したように、西之島では熱計測も行っておりますし、右下に書いてあるのは西之島の周囲について、測量船による海底地形の調査といったようなことも行っております。
 次は4課題まとめてなんですけれども、これらについては、SLRであるとかGPSによる地殻変動観測、験潮所による潮汐観測、あとは測量船による海底地形調査ということで、これらについては業務的に、定常的に行っているものでありまして、取り立てて昨年度と何か顕著な変化があったというわけでありませんので、これについての説明は省略いたします。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。今の海上保安庁の御説明、質問ございますか。
 そうしたら、最後は山梨県富士山科学研究所、お願いします。
【吉本オブザーバー】  山梨県富士山科学研究所です。我が研究所では9201と9202という2課題をさせていただいております。
 まず9201ですが、富士山における地下水観測についてですけれども、27年度に掘削して、昨年度から開始した観測点が1点、残り、元々やっていた観測点が3点で、合計4点で地下水位、地下水温、電気伝導度の観測をしております。今のところ特に変わったことはありません。
 9202として、富士山の噴火事象系統樹の高精度化のための基礎研究といたしまして、噴火履歴の研究をさせていただいております。1つは、右上は2004年に発行されたハザードマップなんですけれども、中央に描かれている赤い部分が火口ができる範囲というふうに考えられております。北麓の富士吉田市街には、ここから外れた、当時適用されなかった雁ノ穴という火口がありまして、これについて掘削調査をして、割れ目火口なんですけれども、割れ目火口の位置を特定するという調査をしました。写真は、その掘削調査をした結果、岩脈が見付かったという写真になっております。これを基に、山梨県、静岡県両県ではハザードマップの見直しを今後開始するということになっております。
 次は、岩石、古地磁気を使った溶岩の噴出年代の決定という研究です。溶岩の噴火年代等は、C14年代とか、そういったもので決まっておりますが、富士山はなかなかC14のサンプルがとれない場合がございまして、それに代わる年代決定法というものを検討しております。桜島でも行われている方法なんですけれども、その方法が富士山でも適用可能かどうかという、古地磁気のデータベースを作成して、現在西日本で使われている古地磁気の変化曲線に、年代値が分かっている溶岩で測定した場合、大体その変化曲線に乗ってくるということが分かってまいりました。ただ、それ以外に乗ってこないものもありますので、要検討だということになっています。この結果を使うと、C14年代よりも精度よく年代が決定できる可能性がありまして、今後これをまた続けていく予定にしております。
 以上です。
【平田部会長】  ありがとうございました。これで全部ですか。
 それでは、順調にやっていただいて、ちょうど時間もいいところですが、まだ若干時間がございますので、全体を通じて御意見や、何か質問があれば、お願いいたします。
【谷地震・防災研究課長】  富士山科学研究所の9201で、地下水の観測のお話がありましたけれども、ひげのように立っているものは何か気象現象とかとの関係があるのかということと、その前の黄緑の線の方は、そういうひげみたいなものが特にないんですけれども、そこはどうしてだというふうに評価されているのか。
【吉本オブザーバー】  ひげのあるところなんですけれども、雨に応答しているものと、それから、この富士吉田の観測点自体が、その下に富士の水をとっている工場がいっぱいありまして、その取水が多いときに少し反応してしまうということが、少し考えられております。ほかの観測点については比較的安定していて、周りに何も、使っていないところに設置できておりますので、観測点を設置する場所がかなり富士山の場合は地下水の水位変化というのがあるということが、今検討しているところになります。
【平田部会長】  ほかにございますか。
【西村臨時委員】  1つよろしいですか。
【平田部会長】  どうぞ。
【西村臨時委員】  気象庁さんに、大規模噴火時の火山現象の即時把握、7010番では、大規模噴火が今回大きなターゲットになっているのですが、どれぐらいの規模まで即時把握ができるというような見通しはございますのでしょうか。
【中村臨時委員代理(尾崎様)】  済みません、ちょっと私の方で今把握しておりませんが、ここの研究はレーダーでもって、5,000メーター程度のものを見ているということですけれども、ちょっと火山課の者に聞いてみないと、この場で確実なことは申し上げられません。済みません。
【西村臨時委員】  これは高度5,000が最高でよろしいのですか。
【中村臨時委員代理(尾崎様)】  といいますか、5,000メートルのもの、レーダーの観測をしたことと、その期間で見られているものが5,000メーターのものだったということですので、それより大きいものが見られるかどうかというところは、また別途、多分調査しているとは思うんですけれども、実際にこういう観測とか調査をやったエコーで一番高かったものが5,000メーターだったということだと思います。気象庁のレーダーで届く範囲ということです。
【平田部会長】  何かありますか。井口委員、何か。
【井口専門委員】  きょうは何もしゃべっていないので、ちょっと。
 多分この5,000メーターは目視ですよね、レーダーとは関係ないと思います。鹿児島地台が目視で5,000メーターということなので、レーダーは多分別のときにとられたものですよね。3月の噴火なので、これは多分。しかも桜島のレーダーは多分、近過ぎて、大規模噴火では僕は役に立たないと思っています。ですから、種子島ぐらいのCバンドの方が大規模噴火では多分役に立つだろうと私は思っていますけれども。
【中村臨時委員代理(尾崎様)】  ありがとうございます。あと衛星の観測もやっていますので、それでもある程度分かると思います。
【平田部会長】  ほかにございますか。
【三浦科学官】  国土地理院にお聞きしたいんですけれども、REGARDシステムの御報告がありましたが、直近で言うと福島県の内陸の地震のときにはいかがだったんでしょうか。あと、規模によって検出限界というのか、そういうものがあれば教えていただきたいのですが。
【矢来臨時委員】  福島県沖の地震については……、内陸。
【三浦科学官】  ごめんなさい、茨城県北部でした。済みません。
【矢来臨時委員】  茨城県北部ですか。茨城県北部は、済みません、ちょっと記憶がないんですけれども。
【三浦科学官】  あれは6.5よりは小さいので、大分小さめの地震だとは思いますけれども、やはり小さいとうまくいかないということなんでしょうか。
【矢来臨時委員】  やはり10センチメートル程度の変動を検出することを目標にしているということもあって、数センチメートルの変動ですと、やはりノイズと区別が付けにくいということがございます。たしか茨城県北部の地震では、電子基準点の、ちょうど観測点配置の真ん中で起こったということもありまして、余り大きな変動は観測されておりません。そういうこともあって検出できなかったのかなというふうには考えております。
【平田部会長】  地理院だったかな、熊本地震の年号が間違っているところがありましたよね、どこか1か所。
【矢来臨時委員】  はい。25ページの上です。
【平田部会長】  それは直して、差し替えた方がいいと思うので、事務局の方に。
【矢来臨時委員】  はい。画面に出ている方では直っております。
【平田部会長】  そうですか。
【矢来臨時委員】  はい。実際に公開されるものは修正版が公開されるというふうに考えてよろしいでしょうか。
【平田部会長】  きょう初めて参加されている皆さんのために申し上げるんですが、きょうこうやってさっと見たものを基にして、28年度の成果の概要というのをまとめていきます。それは、きょうは短い時間だったので、全体をプレビューしたようなものなので、実際にはよく細かいところは分からないので、この短い時間では到底理解できませんから、それぞれ、今後まとめていく必要がございます。そのためには……。
【谷地震・防災研究課長】  済みません、メモの方があれで、5-2です。
【平田部会長】  5-2ですね。
【谷地震・防災研究課長】  はい。恐縮でございます。申し訳ございません。
【平田部会長】  資料5-2を見ていただきたいんですけれども、今全体としては概観いたしましたけれども、これを取りまとめていく必要がございます。それで、5-2に従って取りまとめて、結果的に、きょうお配りした緑色の冊子ができていきます。緑色の冊子は2部構成になっていて、最初の方は成果の概要で、途中からは細かい、専門的な記述が多くなっているようなものがあるんですけれども、部会として取りまとめるのは最初の部分です。それで、資料5-2の取りまとめ方針というものに書いてございますけれども、専門家以外でも読みやすく、具体的な成果が分かるように取りまとめるというので、これはかなり大変なことです。分かりやすくという前提は、専門家として正しく理解した上でまとめなければいけませんので、これは結構大変なんですが、これを進めていく必要がございます。
 それで、たたき台を作る必要がありますので、取りまとめ委員というのを決める必要がります。私の方から言う前に、まずは立候補。是非やりたいという方がいれば、それが一番よろしいのですが。もう1回言います。この緑の本の28年版をこれから作っていって、そのうちの前半の部分にあるような成果の概要というのを作ります。これを取りまとめる方をここではっきりさせておきたいんですけれども、立候補する方はいらっしゃるでしょうか。
 なかなか大変ですので、私の方からお願いしたいと思います。私の方から、実は昨年もやっていただいているんですけれども、宮澤委員と市原委員に、一応地震と火山ということで、地震と火山と合わさったところもございますので、お二人に、協力してまとめていただきたいんですが、よろしいでしょうか。この2人にお願いしますけれども、地震・火山噴火予知研究協議会には、例年どおり全面的に協力していただく必要があると思いますので、加藤委員、よろしいですね。
 というわけで、一応取りまとめ委員が原案を持って、提案していただく予定です。次の回ですか、いつ頃ですか。
【浦谷地震火山専門官】  次の地震火山部会のときに、成果の概要の案を提出するということを考えております。
 あと、資料5-2の(2)番の構成のところで、28年度の特出しとしまして、3月の成果報告シンポジウムで取り上げられました熊本地震と南海トラフ巨大地震というのを特出しにしてはどうかというのを事務局から提案させていただこうと思いますが、よろしいでしょうか。
【平田部会長】  成果の概要の、緑の本をお持ちの方は目次のところに、顕著な地震と火山噴火というところがありますが、それを、地震は熊本地震で。
【浦谷地震火山専門官】  熊本地震と、あと南海トラフ巨大地震というのを、3月の成果報告シンポジウムで取り上げられていましたので、この2つを特出しとしてはどうでしょうかというのが事務局からの提案でございます。
【平田部会長】  はい。火山は特に、いいですか。火山の方。取り立てて無くても。
【西村臨時委員】  特段取り立てて、今思い浮かびません。
【平田部会長】  では、それは一応、熊本地震と、それから南海トラフの総合的な研究があったので、それをこの最初の部分、成果の概要の最初のところに2つ書くというのは、一応ここで了承していただいたということにします。ただ、もう1回、宮澤委員と市原委員で御検討いただいて、もしこの方がいいというのであれば、次回に提案いただいてもよろしいかなと思います。
 それで、大変だと思いますけれども、これは何しろ28年度の報告書ですから、余りゆっくりこれをやっている時間はないので、申し訳ないですけれども、次回までにドラフトが出てきて、原案が出てきて、ここで1回たたいて、それをすぐに測地学分科会に出すんですか。
【浦谷地震火山専門官】  原案を議論していただいて、その後は部会長預かりにする予定です。
【平田部会長】  だから実質、審議は1回しかないので、よろしくお願いいたします。もちろん途中で、多分メールでいろいろやりとりはあると思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、予定されている時間にちょうどなりました。これで終了としますが、本日の会議の議事録については、本分科会運営規則第4条第1項により、部会長等の人事に関わる部分を非公開としたいと思います。他に議論すべきことはありますか?
【森田臨時委員】  この委員会にいる自分らは何者であるかということを、ちょっと確認したい。
【平田部会長】  はい。
【森田臨時委員】  ここの部会というのは、測地学分科会の下にあると。つまり所掌としては、測地学分科会の中の所掌の中にあって、それを補佐するものであると。
【平田部会長】  補佐というか。
【森田臨時委員】  言いたかったことは何かというと、測地学分科会に関する所掌としては、測地学及び政府機関における測地事業計画に関する事項を調査審議するとあります。つまり何が言いたいかというと、学術だけでなくて、政府機関が測地事業を計画するということは、その成果について社会に還元するということも含まれているという認識でよろしいですか。つまり、この部会の立ち位置というものは何かということ、単に学術だけなのか、それ以外のところも含むのかということを少し明確にした方が、私はいいのではないかと思って。
【平田部会長】  ちょっと課長から説明してください。
【谷地震・防災研究課長】  子細に検討したわけではありませんので、余りぎりぎりした話ではありませんが、元々、科学技術・学術審議会、また測地学分科会ということでは、ボトムアップの取組というのが中心になるというふうに理解しております。ただ他方で、今御指摘のように政府の取組ということについても、これは明確に所掌の中に入っておりますので、社会との関わりという観点で言えば、そこについても目配りをするということが多分求められていますし、社会の今の情勢から考えれば、当然そこを視野に入れるということであろうというふうに思っておりますので、今、森田先生御指摘の問題意識で様々な審議をしていただければありがたいと、このように思います。
【森田臨時委員】  はい。もう一言だけ。その観点で、きょう私が資料3-3でちょっと質問した火山プロジェクトについてのフォローアップというところ。当部会では今までずっとボトムアップの研究のフォローアップをここで主にやってきた。それが初めてここでトップダウンの研究のフォローアップというようなことが項目で出てきたということで、私はちょっとびっくりしたので質問した次第なんですね。
 今、この所掌事務から読むと、そういう観点でこのトップダウンの研究はフォローアップするという理解でよろしいですか。
【谷地震・防災研究課長】  火山プロの関係で申し上げれば、火山プロジェクトのフォローアップということをお願いしたいということをここで申し上げていますけれども、既に議論が、平田部会長からもお話あったように、火山プロは火山プロで、評価の仕組みであるとかフォローアップの仕組みというのはそのプロジェクトの中で閉じる形、若しくは外部の有識者の先生にお願いした形での評価という体制が一応整っております。それはプロジェクトとしては一応完結はしているんですが、これもお話あったとおり、火山のプロジェクトの研究、それから人材育成、この両者を両輪で進めていくというのをプロジェクトとしてはやっておりますし、その成果が社会にしっかり展開されていくという観点では、ボトムアップのものとの関連とか、それを互恵的に進めていくとかいうようなことも必要であろうというふうに思っておりまして、特にその観点から地震火山部会でも、フォローアップという言い方ですけれども、見ていただいて、お互いの研究、トップダウン、ボトムアップの研究あるいは教育の活動というのが進められていくようになればいいなということで、お願いをしているという趣旨でございます。
【森田臨時委員】  分かりました。少なからず関わっている者としては、おぼれる犬を棒でたたくようなことはしていただきたくないなと思いまして、確認させていただいた次第です。どうも失礼いたしました。
【谷地震・防災研究課長】  フォローアップと言っていますので、評価をして、たたくということは全く想定しておらなくて、お互いにこういうふうにすればいいんじゃないかというのを、地震火山部会としての目配りをしていただければありがたいということでございます。
 あと、少し事務局からの説明が足らないところ、清水先生から明確に御指摘いただいてありがとうございました。データの一元化というのは、これは地震火山部会でも従来から取り組んでいただいて、1つの大きな課題だというふうに思っておりまして、そこも含めた形でのフォローアップ。これはプロジェクトだけでは、データの一元化という話はできませんので、そこは非常に重要な指摘で、事務局としてもしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。
【平田部会長】  ありがとうございました。補足ですけど、分科会によっては、まさに概算要求の前にヒアリングをして、S、A、B、Cを付ける分科会もあります。海洋開発分科会なんかではやっていますから。ですが、測地学分科会ではそれはやりませんので、地震火山部会でもそういうことはないです。それぞれ呼んできて、みんな点を付けるなんていうことはしません。ですが、もっと厳しく、実はそれぞれ、さっき資料がありましたけれども、この資料4-2のようにマトリックスになっていて、誰が何をやっているかというのは全部把握していて、それぞれどういう研究をしているかというのを皆さんが分かるような仕組みを作っております。それは分科会として、あるいは地震火山部会として、呼んできてヒアリングをすることはないですけれども、予知研究協議会の方でそれぞれ、予算の配分も含めて非常に厳しく評価をしていますので、ここで……。
【加藤臨時委員】  大学の課題だけです。
【平田部会長】  そうですね、大学の課題は予算も含めてやっているし、大学以外の課題は、予算はやっていませんけれども、内容についてはそれぞれの年次ごとに報告会で発表していただいて議論をすると。それを最後にまとめるのが、この緑の本を作るというところで各年次やっているという、そういう認識です。その5か年まとめたのがピンク色の方になって、さらにそれをまとめて次期計画を作るというところですので、内容は非常に濃密にやっていると理解しております。
 一方、火山については新しい仕組みが入ったので、今、森田委員から御指摘がございましたように、フォローアップとやわらかく言っていますので、お互いにうまく情報交換をして、成果が上がっていくようにするという趣旨で進めていきたいと思います。
 最後ちょっと盛り上がりましたが、ほかに何か御意見、ございますか。
 ありがとうございました。それでは、これで私の方からは終わりますので、事務局、今後の日程等、お願いします。
【浦谷地震火山専門官】  本日発言できなかったことにつきましては、また事務局までお申し付けいただければと思います。また、資料3-5の先ほどの案につきましては、部会長預かりにさせていただきまして、事務局と部会長の方で確定としたいと思います。
 次回の日程につきましては、改めて日程調整させていただきまして、御連絡させていただきます。
【平田部会長】  およそいつ頃やる。
【浦谷地震火山専門官】  9月頃かというふうに思います。
 なお、本日の資料につきましては、お手元の封筒に入れていただいて、机上に残していただければ、事務局から後ほど郵送させてさせていただきます。また、ピンクの報告書、また緑の成果の概要につきましても、机上に残していただければ郵送いたします。また、諸手当の請求に関して確認いただく紙を机上に置かせていただいておりますので、御確認の上、机上に残しておいていただければと思います。
 以上です。
【谷地震・防災研究課長】  以上です。ありがとうございました。

―― 了 ――


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