火山部会(第5回) 議事要旨

1.日時

平成13年6月28日(木曜日) 10時30分~12時

2.場所

永田町合同庁舎3階 第3会議室

3.出席者

委員

 石原部会長、平澤の各委員
臨時委員
 岡田、浜口、平林、藤井(敏)、吉野、加藤、八島、内池、海津の各臨時委員
専門委員
 鵜川、清水、田中、藤井(直)、渡辺の各専門委員

文部科学省

 須田地震調査研究課長、吉田学術調査官他関係官

4.議事要旨

(1)部会長から、前回部会の意見及び終了後に事務局に寄せられた意見をもとに報告案を作成し、文化庁の日本語表記等の意見を踏まえたものを各委員に送付したこと、さらに、それに対する意見を取りまとめて最終案(資料1)を確定させた旨報告があった。事務局の朗読に続いて、意見交換が行われた。

 主な意見は以下のとおり。

【委員】
 17ページ「富士山の噴火履歴」の年号について誤りがみられる。

【事務局】
 確認して修正する。(藤井委員より発言あり。正暦8月→正暦4年8月、1033年7月→1033年1月、長元5年末→長元5年12月)

【委員】
 何らかのマグマ活動と関連して発生していると考えられる深部低周波地震、という表現が多いのではないか。

【委員】
 確かに多いかもしれないが、これでかまわない。

【委員】
 2ページ3行目「関係業績機関を含む,」の「,」はいらない。また、同じページ下から12行目「平成12年10月以降富士山」は、「平成12年10月以降,富士山」とすべき。

【事務局】
 修正する。

【委員】
 5ページの大学の集中総合観測の部分は、大学だけでやるように見える。各機関が協力して実施するよう記述できないか。

【委員】
 4ページには、集中総合観測は関係機関が実施する各種観測調査と連携を図ることと書かれている。

【委員】
 第6次火山噴火予知計画のもとでは、大学が発議し、呼びかけに基づいて他の機関が協力をするというスタンスで実施されてきた。

【委員】
 集中総合観測はあくまで大学が実施し、他の機関の観測も時期を合わせて実施してきた。実施にあたっては関係機関との調整が必要ということは4ページや6ページで述べられているので、ここに書く必要はない。
 部会長は、以上の意見を踏まえたものを報告としたい旨述べ、了承された。また、部会長は、本日記者クラブにおいて概要等をレクチャーし、報告書は公開となること、今後開催される分科会には、部会長から、科学技術・学術審議会総会には、田中分科会長から報告すことを述べた。
 さらに部会長は、各委員に、この報告書に対する抱負、他機関への質問等の発言を求めた。主な発言は以下のとおり。

【事務局】
 ボーリングは、どの場所で何メートルくらいを考えているのか。

【委員】
 北東山麓で1000メートルを考えている。

【事務局】
 観測手順としては、今年予算措置ができればボーリングを実施し、集中総合観測は来年、15年には構造探査を実施するというイメージでいいのか。

【委員】
 15年の構造探査は、噴火予知事業費において実施するが、自然地震を使うものは集中総合観測の中でスタートする。

【委員】
 1ページ下から4行目の地球化学の観測研究とは何か。

【委員】
 ガス、温度、水、温泉などが含まれる。

【委員】
 国土地理院の火山基本図は一気に作るのは大変だと思うが、各種調査のベースとなるものなので早急に段階的でも着手いただきたい。

【委員】
 山体全体となると予算的に厳しいが、山頂付近を中心とした部分を今年早めにやるということで、ステップを切りつめて早急に対応したい。

【委員】
 富士砂防関係で土砂関係の研究をやっていると思うが、大沢崩れを含め航空レーダー測量をやっていただければ役立つので、連携をとって欲しい。

【事務局】
 新聞によると富士山の岩屑なだれは地震が原因ではないかという発表があったが、今回の研究で知見が得られるのか。

【委員】
 この計画の目的が、山体の生成と深部低周波地震の解明であり、岩屑なだれを対象とするものではない。

【委員】
 山体崩壊、部分的な崩壊には、いろいろなファクターがあって地震によるもの、山体内での浅い地震による山体変動などがある。観測点が増えると、土砂関係のスラッシュなだれや部分的な崩壊が連続微動として記録されるので、崩壊の進み方の情報が得られる可能性はある。

【委員】
 中腹とはどのあたりを指すのか。

【委員】
 山腹噴火が起こっている1500メートル以上と考える。

(2)部会長から、現在の第6次火山噴火予知計画が平成15年度に終了することになることから、早急にレビューを実施する必要がある旨述べ、レビューの方法、方針や方向性について委員の意見を求めた。

 主な意見は次のとおり。

【委員】
 前回のレビューは、1次まで遡って実施したが、今度はそういうことはしないとの理解でよろしいか。

【事務局】
 社会的に必要であれば別だが、前回全部をレビューをしたのならば、基本的に6次のみということになる。

【委員】
 6次といっても5次の後半が抜けているし、集中総合観測など継続的にやっているものは評価すべきである。

【委員】
 火山噴火予知連絡会の活動のレビューは必要ないのか。

【委員】
 火山噴火予知連絡会は、建議に基づいて設置されたもので、6次計画においてその役割が指摘されているので、当然レビューの対象となる。

【委員】
 噴火予知と地震予知の棲み分け、例えば群発地震活動などはどうするのか。地表に出てくるまでは地震予知で扱うという考え方もある。今回は、神津島の群発地震をどう扱うかの問題がでてくる。

【委員】
 レビューの段階では、観測事実でどう考えるかに関係する。ただその見解を表明するとなると勝手には言えない。

【委員】
 問題となるのは予算の仕分けであり、学術的な面から関心があればお互い侵害してもかまわない。

【委員】
 研究者は、お金のことを考える必要はない。レビューをする目的は、反省すべき点を反省することと同時に、学問がここまで進展したから次の建議が必要ということを審議会の委員に理解してもらうことにある。建議を作る内容にかかわる重要な発見等は織り込む必要がある。

【事務局】
 群発地震活動については、火山現象として評価しなければならないと判断されるものであれば取りあげるということでいいのではないか。

【委員】
 前回は、夏前にスタートしたが、外部評価があって日程が苦しかった。9月から始めるて大丈夫か。

【委員】
 前回と同じように外部評価を行うかどうかがポイントである。

【委員】
 外部評価は、分科会の意向もある。分科会でレビューに入るという議論があったときに検討いただきたい。

【事務局】
 時代の流れとしては実施する必要がある。レビューの期限は次の計画を作る時までであり、レビューはいつまでということはなく幅があると考える。

【委員】
 外部評価をやるかどうかで日程はかわってくる。やるとすれば日程は厳しい。

【委員】
 レビューの結果が次の方針に関わってくる。日程については、評価という話が出てきても対応できるようにする。

 部会長は、本日の意見を踏まえ、次回においてレビューの方針、日程、検討項目等を決めて作業を開始したい旨述べた。また、レビューにあたっては、これまでと同様に起草委員会を作り作業すること、委員会のメンバーについては、大学関係者と関係行政機関の委員で構成したい旨説明があり、了承された。

お問合せ先

研究開発局地震調査研究課