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平成16年3月17日
研究開発局海洋地球課

欧州の統合国際深海掘削計画(IODP)参加に関する覚書署名について

  統合国際深海掘削計画(IODP)(PDF:40KB)は、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトであり、平成15年10月1日より我が国と米国によって開始されました。現在、我が国では、深海底下7,000メートルという超深度の掘削能力を有する地球深部探査船「ちきゅう」を建造しているところであり、米国と共に主導的な役割を果たしています。

 このたび、欧州の12カ国(仏、英、独、スウェーデン、デンマーク、アイスランド、イタリア、ポルトガル、スイス、オランダ、フィンランド、ノルウェー)が欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)を組織してIODPに参加することとなりました。

 ECORDの代表機関である仏国国立科学研究センター国立宇宙科学研究所(CNRS/INSU)と文部科学省、米国国立科学財団(NSF)の三者間で、独ブレーメンにおいて、覚書を締結(現地時間:3月16日18時、日本時間:3月17日2時)しましたのでお知らせします。また、日米欧の事務担当者により、ECORD参加記念式典が開催されました。

 覚書署名によりECORDがIODPに正式に参加することとなったため、今後、IODP運営組織や掘削航海などにECORDの研究者が参加することが可能となり、日欧の研究者間交流の促進などが期待されます。また、我が国が提供する「ちきゅう」や米国が提供する掘削船が稼働できない海域(北極海など氷に閉ざされた海域、浅瀬)を対象とした掘削船を、ECORDが提供することとなりました。これにより、地球上における海域のほぼ全域で掘削研究を行うことが可能になります。

以上

問い合わせ先  
文部科学省研究開発局海洋地球課  
海洋地球課長  須田 秀志 (内線 4450)
科学技術・学術行政調査員 宮木 修 (内線 4458)
電話:03-5253-4111 (代表)
電話:03-6734-4144 (夜間直通)
FAX:03-6734-4147  


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