附属資料1 用語解説

<A>

Abilene

米国における次世代インターネット研究プロジェクトInternet2の基盤となるネットワーク。(参照:Internet2)

ALICE

欧州全体の研究用ネットワークの構築・運営を行うDANTE(Delivery of Advanced Network Technology to Europe)が推進する、南米地域での研究用ネットワークの発展のため、欧州と南米地域をネットワークで接続する取組み。

アプリケーション(Application)

コンピュータで特定の仕事を行うためのソフトウェアのこと。(例:ワープロソフト、表計算ソフトなど)

<B>

bps

bits per secondの略で、通信回線のデータ転送速度を表す。

ブロードバンド(Broadband)

光ファイバーやCATVなどによって実現される高速・超高速通信を可能とする回線のこと。

分散環境

複数のコンピュータを利用して計算処理を行う環境のこと。

<C>

コンピュータウイルス(Computer virus)

コンピュータに侵入して画面表示を混乱させたり、保存されているデータを破損させる等の被害を与えるプログラム。

コンテンツ(Contents)

デジタルデータによって作成された文章、音楽、画像等のこと。

<D>

DoS

コンピュータ等に不正なデータを送信して使用不能に陥らせたり、相手のネットワークを麻痺させること。Denial of Serviceの略。

<E>

EGEE(Enabling Grids for E-science in Europe)

欧州の産・学の研究者が所在地に関係なく計算機資源を使えるよう、安全かつ安定したグリッドネットワークの構築、サービスの提供のためのミドルウェアの開発、高レベルの訓練、あるいはサポート体制による利用者の拡大等を行うDANTE(Delivery of Advanced Network Technology to Europe:欧州全体の研究用ネットワークの構築・運営を行う組織)のプロジェクト。

e-Learning

コンピュータやネットワークを活用して教育を行うこと。

イーサネット(Ethernet)

LAN規格の一つ。広く普及しているネットワークシステムとして標準化されている。

EUMEDCONNECT

欧州全体の研究用ネットワークの構築・運営を行うDANTE(Delivery of Advanced Network Technology to Europe)が推進する、地中海沿岸地域の研究用ネットワークの規模と範囲を拡大し、より高次の研究協力を促進し、地中海沿岸地域でのインターネットの発展に資することを目的とし、欧州と地中海沿岸地域をネットワークで接続する取組み。

<F>

フレームワークプログラム

欧州共同体加盟国の研究者による共同研究を支援する5ヵ年プログラムのこと。欧州委員会が中心となり重点分野を定めている。

<G>

GEANT

ヨーロッパ全体にわたる研究用ネットワークを強化することを目的とし、国立教育研究機関のネットワークであるNRENs、欧州委員会及びヨーロッパ全体の研究用ネットワークの構築・運営を行うDANTE(Delivery of Advanced Network Technology to Europe:欧州全体の研究用ネットワークの構築・運営を行う組織)の共同により構築されたネットワーク。GEANTの展開を受け、研究用ネットワークのさらなる強化のため、2005年6月よりGEANT2が開始されている。

グリッド・コンピューティング(Grid computing)

ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことで仮想的に高性能コンピュータをつくり、利用者はそこから必要なだけ処理能力や記憶容量を取り出して使うシステム。

<H>

ヘルプデスク

コンピュータ等の使用方法やトラブル時の対処法などに関する問い合わせに対応する部門のこと。

ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(High Performance Computing:HPC)

単体のスーパーコンピュータや分散型システム、それらを動かすソフトウェア等を含めた、高度の大規模計算環境を指す幅広い概念のこと。

踏み台

管理者が気づかないうちに第三者に乗っ取られ、不正アクセス等の中継地点に利用されているコンピュータ。

不正アクセス

正規のアクセス権を持たない人が、ソフトウェアやOSの不具合などを悪用してアクセス権を取得し、不正にコンピュータを利用したり、利用を試みること。

<I>

インフラ

インフラストラクチャー(infrastructure)の略。社会的生産基盤。ダム・道路・港湾・発電所・通信施設などの産業基盤、および学校・病院・公園などの社会福祉・環境施設がこれに該当する。

Internet2

米国科学財団(NSF)が出資している次世代インターネットの研究プロジェクト。大学間組織のUCAIDが推進しており、全米の208大学が加盟している。

IP電話(IP phone)

IP(インターネットプロトコル)技術を利用した電話サービスのこと。

<J>

JGN2

産・学・官・地域などと連携し、次世代のネットワーク関連技術の一層の高度化や多彩なアプリケーションの開発など、基礎的・基盤的な研究開発から実証実験まで推進することを目的とし、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が運用する研究開発用テストベッドネットワーク。全国規模のIPネットワーク、光波長ネットワーク、光テストベッドの研究開発環境を提供。

次世代スーパーコンピュータ

「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクトにおいて開発されるスーパーコンピュータの通称。

情報セキュリティポリシー

情報セキュリティに関する基本方針。情報の目的外利用や外部からの侵入、機密漏洩などを防止するための方針を定めたもの。広義には、セキュリティ対策基準や個別具体的な実施手順などを含む場合もある。

<L>

LAN(Local Area Network)

同じ建物等の中にあるコンピュータやプリンタなどを接続することにより構成されたネットワークのこと。

<M>

Maffin

農林水産省研究ネットワーク。全国の農林水産研究に関わる国立及び独立行政法人の研究機関を接続している。

メインフレーム(Mainframe)

企業の基幹業務システムなどに用いられる汎用大型コンピュータのこと。データの処理や保存はすべて中央コンピュータが行なっており、利用者はネットワークを通じて接続された端末により中央コンピュータを利用する。

<N>

認証基盤

インターネット等のネットワークを利用してデータのやり取りやサービスの授受を行う際、相手方が真にその名義人であるか、内容が改ざんされていないかを相互に保証するための仕組み。我が国では、電子政府構想の一環として政府認証基盤や地方自治体組織認証基盤などがある。
ここでは特に、大学等の間の電子メールのやり取りにおける電子署名・暗号化をはじめ、他大学等の計算機資源の利用者の認証や大学間の単位互換等に応用される機関認証などを念頭においている。

<S>

「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用」プロジェクト

平成18年度から開始されることとなっている文部科学省のプロジェクト。理論、実験と並び、現代の科学技術の方法として確固たる地位を築きつつあるスーパーコンピューティングについて、今後とも我が国が科学技術・学術の分野で世界をリードしつづけるとともに、これにより開発される技術は、将来の多くの先端分野での利用が期待されている。

サーバ

ネットワークに接続されているコンピュータに対し、特定の機能やデータを提供するために設けられているコンピュータのこと。インターネットにおけるWWWサーバ、電子メールを行うためのメールサーバなどがある。

SINET

日本全国の大学、研究機関等の学術情報基盤として構築・運用されているネットワーク。国立情報学研究所が運営している。(参照:スーパーSINET)

ソフトウェアアーキテクト(Software architect)

ユーザーのニーズに最大限に応えるソフトウェアの仕様と基本設計を明確にする業務を行う人材。

ストレージ(Storage)

データやプログラムを記憶する装置。

スーパーコンピュータ(Supercomputer)

大規模な科学技術計算に用いられる超高性能コンピュータ。行列計算などの繰り返し演算を高速化するため、ベクトルプロセッサと呼ばれる演算装置を用いる方式が主流であった。近年では、パソコンなどのマイクロプロセッサの飛躍的な性能向上と低価格化により、多数のマイクロプロセッサを接続して並列に演算を行う方式が増えている。

スーパーSINET

世界最先端クラスの性能と速度を誇る研究用情報ネットワーク。平成14年1月より国立情報学研究所が運営している。(参照:SINET)

数値流体力学

コンピュータシミュレーションにより水や空気の流れの解析等を行う学問。

<T>

TEIN2

欧州全体の研究用ネットワークの構築・運営を行うDANTE(Delivery of Advanced Network Technology to Europe)が推進する、欧州-アジア間での教育研究用ネットワークの接続性を高めること、アジア地域内のネットワーク接続性を改善すること、アジア太平洋地域の国々の研究用ネットワークの発展のきっかけとなることを目的とし、欧州とアジア地域をネットワークで接続する取り組み。

天体物理学

恒星の光度・スペクトルなどから大気の組成や温度・圧力などを導き、物理学の諸法則から内部構造や、恒星・宇宙の進化などを研究する学問。

TeraGrid

米国全土の科学者が光ネットワークによりコンピューティング・リソースを共有するため、米国内のスーパーコンピュータを接続するグリッドネットワークのこと。全米科学財団(NSF)が出資している。

テストベッド(Testbed)

技術の実運用のための実験・検証・評価を行う場のこと。

<U>

ユビキタスネットワーク

生活や社会のいたるところで、自由に安心して利用できるネットワーク環境のこと。

ユーザーインタフェース

コンピュータにおけるユーザーへの情報表示様式や、ユーザーのデータ入力方式を規定したもの。

<W>

ワークステーション(Workstation)

パソコンより高性能なコンピュータで、高速な演算処理能力と大きな記憶容量をもち、画像処理のための高解像度ディスプレーやネットワーク接続機能等を備えている。

World Wide Web

欧州合同素粒子原子核研究機構(CERN)で開発された、インターネット等で提供されるドキュメントシステムのこと。

参考資料