5.まとめ

 これまで、述べたとおり、本ワーキング・グループにおいては、国際的大型ミリ波サブミリ波干渉計計画であるアルマ計画において、我が国の天文学コミュニティの理解の基に立案された国立天文台からの参加計画提案の評価を行ったものである。
 評価に当たっては、アルマ計画の構想の経緯や国内における検討の経緯、及び、欧米等の現状の報告及び欧米における評価・期待に留意しつつ、評価の観点を明示して、国立天文台提案のアルマ実施計画を学術的側面(科学的意義、技術的可能性)と、それらに加えてこの計画のもたらす文化・社会・教育への波及効果、国際協力・国際的意義付けの面、さらに、社会経済効果の側面から総合的な評価を行った。

 その評価結果については、「4.アルマ実施計画の評価について」で述べたところであるが、評価に携わった委員の総意として、アルマ計画への日本参加に関して、次のような指摘をするものである。

(1)日本が相応の規模でアルマ計画に参加することは、国際的に日本の学術的及び文化的側面からのプレゼンスを高める重要かつ絶好の機会になり、「国民の夢」及び「国民としての誇り」を実現するものであり、その実現に向けて最大限の努力をすること。

(2)参加の時期に関しては、日本のプレゼンスを示す上でも、また観測にあたっての適切な対等性を担保する上でも特に重要であり、早期の正式参加の決定を実現すること。

(3)参加の規模においては、観測所運営の適切な対等性が確保できること、および日本の持つ科学的・技術的実力が存分に発揮できプロジェクトの遂行に十分な貢献ができること、の二点が不可欠であり、本来であれば共同事業計画全体の三分の一程度を日本が担当することが望ましい。しかし、我が国の財政事情等も考慮し、共同事業計画全体の三分の一には及ばないまでも、この二点が実現しうる適切な規模による参加を実現すること。

 アルマ計画への日本の参加に当たっては、これまで述べた評価結果及び指摘を十分に踏まえ、文部科学省としてアルマ実施計画の実現に向けて努力されることを期待する。

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