2.アルマ計画の欧米と日本における現状について

(1)欧米における計画進捗状況

 米国においては、平成13年11月に米国議会において、アルマ計画(建設)の予算が承認され、平成14年8月に開催された全米科学財団(NSF)運営協議会において、アルマ計画の建設着手が最終的に認められ、総額376M$が計上されている。
 欧州においては、平成14年7月に開催された欧州南天天文台(ESO)評議会において、アルマ計画の建設着手が認められ、米国と同額の予算が計上されている。
 これを受け、欧米は、平成14年度中に正式に建設協力協定に署名し、欧米二者計画としてのアルマ計画を推進することが合意されたところである。この合意においては、同時に、将来的な日本の参画が可能な計画として取りまとめることとされたところであり、今後とも、日本との間において、将来の参画に向けて、欧米として協議を行うことが確認されている。
 また、建設計画の推進に向けたアンテナの設計については、欧米の試験アンテナとともに、国立天文台が研究開発を行っているアンテナを含め、平成15年度中に共同評価を行い決定することも併せて確認されている。

(2)我が国における検討状況

 アルマ計画の実現に向けて設計準備がされている大型ミリ波サブミリ波干渉計アンテナ統一設計モデルの欧米日の共同評価を実施するため、平成14年度予算において、国立天文台にアンテナの研究開発経費が措置され、平成15年度の共同評価の実施に向けて研究開発が行われてきている。

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