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学術研究における評価の在り方について(報告) 概要

平成14年2月14日
学術分科会

1.経緯及び位置付け

  • 国の研究開発全般を通じた評価の基本的方針を示した「国の研究開発評価に関する大綱的指針」が、総合科学技術会議の議を経て平成13年11月28日に決定。
  • 文部科学省関係の研究開発の中で、大学等の学術研究は極めて重要な位置を占めるとともに、評価に当たってはその特性への配慮が必要。このため、学術研究における評価の在り方について科学技術・学術審議会学術分科会で審議を行い、その結果を取りまとめたもの。
  • 今後、本報告の内容も含めた文部科学省全体の評価指針を作成する予定。(現在、同審議会研究計画・評価分科会において検討中)

2.報告の概要

(1)学術研究における評価の基本理念

  • 自律的な環境の中で研究活動が行われることが重要であり、専門家集団における学問的意義についての評価を基本に据える。
  • 優れた研究を積極的に評価するなど、評価を通じて研究活動を鼓舞・奨励し、その活性化を図るという積極的・発展的な観点を重視。

(2)評価の際の留意点

評価の視点

  • 学問的意義についての評価が中心。分野等に応じて、社会・経済への貢献という観点から新技術の創出や特許等の取得状況なども視点の一つ。
  • 長期的・文化的な観点に立った評価。
  • 萌芽的研究の推進や、若手研究者の柔軟で多様な発想を育てる視点。
  • 単に成果を事後的に評価するだけでなく、研究者の意欲、活力、発展可能性を適切に評価する視点。

評価の方法

  • ピア・レビューによる研究内容の質の面での評価が基本。客観的データも適宜活用。
  • 人文・社会科学の研究については、個人の価値観が評価に反映される部分が大きい点に配慮が必要。

教育との関係

  • 研究と教育の有機的関係への配慮が必要。

(3)研究課題の評価

基盤的資金による研究

  • 研究者による日常的な論文発表や学会活動等を通じた評価を活用しつつ、各大学等において行う。

競争的資金による研究

  • 事前評価(審査)に重点を置いて一層の充実に努める。
  • 審査員の構成バランスへの配慮、実施体制の強化、審査結果の開示の拡充に努める。

大型研究プロジェクト

  • 研究者のアイデアを汲み上げつつ、科学技術・学術審議会に適切な組織を設けるなどして評価を実施。
  • 当該分野以外の研究者や一般有識者等の参画を得る。

(4)研究面における大学等の機関評価

  • 自己点検・評価の取組みについて、外部の研究者や有識者を評価者に加えるなど充実を図る。
  • 大学共同利用機関については、評議員会等による評価機能の活用に努める。
  • 第三者評価のための機関である大学評価・学位授与機構による評価活動を推進。

(5)研究者の業績評価

  • 各大学等において実施し、組織運営に活かす。
  • 研究者の創意を尊重し、優れた研究活動を推奨し、支援するという視点が重要。
  • 教員の業績評価にあたっては、教育活動等への貢献も考慮し、一面的な評価にならないよう留意。
  • 研究業績によって評価する「研究者」の範囲について適切に考慮。