5.社会との関わり等

(1)研究成果の発信

 自然科学の立場から精神機能のしくみを解明することは、人類共通の関心事である人間性とこころの働きの理解につながる。この観点から、研究成果は専門領域での発表にとどまらず、広く社会に還元する意義がある。その目的のために、ホームページの設定、公開シンポジューム開催などで研究成果の一般への公開を企画するほか、高校生・大学生を対象とした教育講座を設定する。他方、教育界、インテリジェント機器開発システム、通信開発システム、さらには犯罪・ストレス・環境対策システム等の広汎な研究開発システムとの交流をはかり、情報提供をめざす。
 上記の情報提供のために広報委員会を設置し、更に教育界等の諸団体との交流などによる活動をを社会貢献委員会が企画する。

(2)国際交流

 卓越した水準で脳研究を行っている研究施設と積極的に交流を図る。米国においては多くの分野における脳研究を系統的に進める大型プロジェクトが進行している。例えば国立研究所であるNIHにおいてはNIMH、NINDS、NEI等の所内研究組織におけるプロジェクトのみならず、全米の大学等における脳研究を広汎に、継続的に支援している。その被支援組織であるMITに例をとると、分子生物学的手法による研究、神経回路における機能素子の研究、脳全体のシステムにおける機能の研究を有機的に統合した研究プロジェクトが開始されている。英国でも同様の動きがあり、Cambridge大学等で学際的脳研究が進められようとしている。これらの優れた脳研究組織を対象とし、若手研究者派遣及び研究者招聘を行うなど、研究提携を進める。他方、国際シンポジュームを開催し、国際交流を図る。以上の企画・実施のために国際交流委員会を設ける。

 

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研究振興局振興企画課学術企画室

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