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第8期研究費部会(第9回) 議事録

1.日時

平成28年12月20日(火曜日)13時~15時

2.場所

文部科学省13F1・2・3会議室

3.議題

  1. 科研費をめぐる政策動向について
  2. 作業部会からの報告について
  3. 科研費改革の実施方針の改定について
  4. その他

4.出席者

委員

西尾部会長,甲斐部会長代理,栗原委員,佐藤委員,小安委員,白波瀬委員,城山委員,西川委員,上田委員,橋本委員,

文部科学省

関研究振興局長,板倉大臣官房審議官,柿田振興企画課長,鈴木学術研究助成課長,石田学術研究助成課企画室長,他関係官

オブザーバー

勝木日本学術振興会学術システム研究センター副所長,盛山日本学術振興会学術システム研究センター副所長,山本日本学術振興会学術システム研究センター主任研究員

5.議事録

(1)科研費をめぐる政策動向について

【西尾部会長】 
  ただいまより第8期第9回の科学技術・学術審議会学術分科会研究費部会を開催いたします。
  まずは,科研費をめぐる政策動向について,前回の会議以降様々な動きがございました。事務局から紹介願います。
【鈴木学術研究助成課長】
  資料1から3に関しまして,御説明を差し上げます。
  前回の研究費部会が8月でございましたので,少し間があいたということで,いろいろな動きがございましたので,御説明させていただきます。
  まず,資料1-1でございますが,10月に平成28年度の科研費助成事業の配分に関して,毎年の発表がございました。今回は,かなり大きな点としましては,応募件数が近年急増しておりますけれども,初めて10万件の大台に乗ったということ。それに伴いまして,採択の方はなかなか大きくは伸びずに,結果的に採択率は微減になっているということ。その他,平均の配分額も連続して減少しているということで,総じては応募のニーズに対して,なかなか助成が追い付かない。総体的には助成水準がよくない方向になっているということが全体の状況でございました。
  この発表に伴いまして,同じく10月13日付で資料1-2にございますとおり,研究部会長の西尾先生のお名前で談話を発表していただいております。今回,この応募が10万件を超えたということもございますし,28年度という年が第5期科学技術計画のスタートの年にも当たるということも受けて,談話をおまとめいただいたものでございます。
  ポイントだけ申し上げますと,まず,10万件を超えるということを受けて,やはり応募のニーズの高さが確認されたということで,第2パラグラフの末文にありますとおり,今や科研費というものが研究者にとっての命綱になっているということ。これらについて,個人研究費アンケートのデータなどにも触れつつ,御指摘を頂いているところでございます。
  一方では,この採択率が連続して低下しているということを受けて,1ページ目の末文にございますとおり,採択率の低下というものが,研究活動継続に関わるリスクの増大といったものに直結するという警告を頂いております。
  そういった現状評価,総括を踏まえて,政府に対する意見,御要望という形で,第5期計画に沿った適切な行財政措置を強く求めるということを2ページ目の第2パラグラフで御指摘を頂いております。
  最後には,10月には大隅先生のノーベル賞受賞のこともございましたので,最後のパラグラフにおきましては,その点についても言及を頂いているところでございます。
  続いて,資料1-3でございます。これは,今回新たにお示しする資料ということでございますけれども,こういった応募件数の増加を受けて,どのように現状,背景を捉えて今後の対応を考えるかということについて,第8期としての整理をしてはいかがかということで御用意させていただいたものでございます。研究費部会にお諮りするということでは初めてでございますが,既に2度ほど科研費審査部会で御議論を頂きまして,この原案を御用意しているものでございます。
  こちらは,昨日,事前にお送りさせていただいておりますが,簡単にポイントを申し上げますと,一連の応募増加の背景ということについて,まず1番目,2番目のパラグラフで言及をしております。もちろん,個々の研究者の方々の強い意欲が背景にあるということでありますが,近年の増加につきましては,2にありますとおり,それぞれの大学における,応募を促すような組織的な取組があるということでございます。これに関しては,これをどう評価するかということについて,審査部会の中でも御議論があったところでございます。基本的には,やはり各機関の自主的な判断によるべきものであろうという前提に立ちながら,一方では,科研費の制度というものは,学術研究の本旨を踏まえた対応が求められるのではないかということで,そういった適切な対応を機関側にも期待したいということで,この結びをしております。
  その上で,当面の対応の在り方ということについては,3番目,4番目のパラグラフにございます。現状の評価を踏まえて,応募の増加というものに対して,何か制度的な応募資格といった形で歯止めを掛けるということは適当ではないということで,やはり当面は審査方法の改善で対応すべきであろうということで,今般新たに導入する挑戦研究におけるプレスクリーニングでありますとか,あるいは審査システム改革で導入される2段書面審査方式等々の合理化の効果といったものを見極めていくことが当面は必要ではないかという考え方でございます。
  4番目には,更に全体の学会コミュニティに対して,もっとメッセージを発していくべきではないかということで,ピアレビューというものは,やはり科研費の制度は研究者自身が作り上げている,よりよいものにしていく責任を担っているということについて,もう少し強く発信していくべきではないかということも触れているところでございます。
  最後の5ポツのところは,将来対応ということで,大きな問題の背景には,運営費交付金等の基盤的経費といったものとの関わり,デュアルサポートシステムがうまく機能しなくなっているのではないかということも構造的問題としてございますので,長期的にはそういったこともにらみながら,科研費の基盤研究種目,応募要件もろもろ,根本的な議論も将来的には視野に入れることが必要ではないのかということで結びをさせていただいております。
  あとは,今御紹介したことに関わりますバックデータとして,新規応募件数でありますとか,審査負担を表すものとして,実際に審査に関わられる審査員の定員の動向とか,あるいは機関側のいろいろな科研費応募に向けた組織的な取組の状況等については,参考資料を添付しているものでございます。
  本日は,時間の限りもあるかと存じますので,会議の場で十分でない点がございましたら,後ほど御意見を事務局の方にお寄せいただければ,部会としての整理の案を修正させていただければと思っております。
  続いて,資料2でございます。まず,大隅先生のノーベル賞受賞を受ける形で,11月に学術分科会長,佐藤先生の名義で分科会長声明というものを発表させていただいております。これは,昨年に同様の例もございましたが,今回は3年連続ノーベル賞受賞を祝するという形になっております。この中で科研費にも何点か直接言及を頂いているところでございます。
  中ほど,3つ目のパラグラフのところでは,今回の大隅先生の業績。これは,多年にわたる科研費による支援の成果としての側面を持っているということを御指摘いただいております。
  また,裏面でございますけれども,これも政府に対する意見要望という形でございますが,やはり第5期の科学技術基本計画に基づく取組をしっかりとやっていくということで,応用研究や開発研究に偏ることなく,科研費,基礎科学力の強化といったものに重点投資をしていくことが必須であるという御指摘を頂いているところでございます。
  こういった御提案,御声明を受ける形で,今現在,政府としましても,予算折衝につきましては,12月22日に閣議決定を行う方向で最終的な調整を進めているところで,私どもとしましても,こうした御期待,御要請に応えられる内容になるよう努力をしているところでございます。
  続いて,資料2-2でございますが,同じく大隅先生の御受賞ということを契機としまして,文部科学省内におきましては,11月18日付で文部科学大臣決定という位置付けでございますけれども,大臣政務官をヘッドとする基礎科学力強化に関するタスクフォースというものを設置したところでございます。この中では,今後,学術研究・基礎研究といった基礎科学力の強化策を検討するということでございます。アウトプットとしましては,来年2月をめどに短期集中で議論をまとめていこうということで,その成果につきましては,平成30年度以降の予算要求に活かせるものは活かしていく。さらには,中長期的なものについては,次期の審議会での御議論に委ねていくといったことで,今議論がスタートしているというものでございます。
  具体的な検討内容につきましては,めくっていただきますと,大臣の記者会見記録がございます。下の方に,大臣の発言のところでアンダーラインがございまして,主な検討内容ということで,4点列挙されております。
  1つが,若手研究者のための研究費の安定的な確保・充実,活躍促進,博士課程学生支援までが1つの固まりでございます。2つ目が,制度やルールの見直しを含む研究環境・評価の改善。3点目が,研究力強化に向けた研究拠点の形成。4点目が,社会全体で科学を文化として育むための方策ということを,一応の柱として検討をスタートしようという動きになってございます。
  次いで,資料3でございます。一方では,科研費を含め,研究費の現状という点に関しましては,いろいろな課題が現場からの御指摘として出てきております。今,政府におきましては,そういった現場からの御意見,御要望を受け付ける窓口としまして,昨年3月から内閣府の方で競争的資金全体をいろいろ一括して受ける窓口が設けられております。
  また,与党の方では,自民党の行政改革本部でもそういった直接の受付ということをやっているということです。その中には,多数科研費に関するものも含まれているということでございますので,今般11月には,やはり科研費に関するものはしっかりと学振でも受け付ける体制を取ろうということで,資料3にございますような窓口を新たにインターネット上に設置したというものでございます。
  具体的な受付の仕方につきましては,めくっていただきますと,意見フォームサンプルがございます。お名前,所属,連絡先を書いていただいて,意見の区分としましては,1つは科研費制度,1つは公募要領等々,さらに審査・評価,さらには科研費の使用,各種手続といった分類を設けて幅広く受け付ける。御意見をお一人1,000字以内で受け付けるということをスタートしたところでございます。今,そういったことで受け付けてからまだ1か月余りということでございます。
  これは,委員の先生方の机上資料という形で,実際に出てきている御意見の内容を整理して束にしたものをお配りしております。本日,時間もございますので,詳しい内容の御紹介は割愛いたしますけれども,現在,約200件の御意見が来ているということでございます。特に研究費部会との所掌との関わりでは,意見区分1番の科研費制度に関わるものが,かなり関わりが深い内容でございますけれども,50件余り来ているということでございます。
  これは,本日,最後の議事で,来期の研究費部会に向けてはどういうことを審議していくべきかということについて,意見交換のお時間を取らせていただいているところでございます。その際に,こういった寄せられている意見要望なども御参考にしていただければと思います。
  そういったことで,紙1枚で意見区分1番の科研費制度に関するものについて出てきている大まかな御意見の分類のようなことを整理した表も,併せて1枚お配りしておりますので,後ほどの議論の中で御参照いただければと存じます。
  最後でございますが,同じく行政改革の動きの流れということで,去る12月14日付で自由民主党の行革本部でまとめられた提言の中の研究費関係の抜粋をお配りしております。
  先ほど申し上げましたとおり,いろいろな現場からの意見,要望が政府や自民党の行革本部というところに寄せられているということでございます。それを踏まえて,自民党でまとめられたペーパーということで,御覧のとおり研究費に関しては,特に研究者目線で不合理なルールの廃止を徹底すべき,あるいはローカルルールという言葉が出てきておりますけれども,いろいろ科研費の使い方等々に関しましても,政府や学振として示しているもの以外にも,実際にそれぞれの機関の中での細かいルールがございます。それを称してローカルルールとこの中で言われているわけですが,いろいろ御不満が出てくるところもあるということで,このペーパーでは,そういったローカルルールを全廃すべき,国立の機関は統一すべきだという御意見が出ているということでございます。
  こうした点につきましては,先般,学振から寄せられている意見なども含めて,文部科学省内のタスクフォースの中でも制度環境,ルールの改善という検討事項も位置付けております。何がしか改めるべき点があれば改めていこうということで,今後検討していきたいと考えてございます。
  以上,状況の御説明をさせていただきました。よろしくお願いいたします。
【西尾部会長】 
  どうもありがとうございました。それでは,ここまでの御説明につきまして御質問のある方がいらっしゃいましたら,どうぞ。また,科研費の応募件数の増加への対応ということで,この部会に先立って,皆様方には電子メール等で内容をお知らせしているところでございます。それについて御意見等を頂けましたら有り難く思っております。いかがでしょうか。
【栗原委員】   
  やはり限られた予算の中での申請数の増加となると,採択率か充足率かというところが,非常に難しい判断になると思います。今,御意見を集めている中で,そういう点に対しては,どういうような御意見が出ているのか,もし御紹介いただけるようであれば御紹介いただければと思いますが,いかがでしょう。
【鈴木学術研究助成課長】   
  先生がお尋ねの,寄せられている意見といいますのは,例えば学術振興会の窓口の方に来ているものでしょうか。
【栗原委員】   
  どちらでも結構ですが,たくさんの意見が科研費に対して寄せられているということで御紹介いただいたので,そういう中にあればと思いました。
【鈴木学術研究助成課長】   
  正におっしゃたとおり,予算全体に制約がある中で,片や採択率,片や充足率というものがありますので,財政当局との折衝の中でも,どういうところにどう重点を置くのか。種目ごとの性格もあるし,そこはどう考えるのかということなども,議論の1つの大きなポイントになっております。その点に関しましては,後ほどの挑戦研究のレポートの中でも,種目ごとの考え方について,今回明確にしようということで御提案が入っておりますので,そこは後ほど御紹介をと思います。
  実際の現場からの御意見,御要望というものについて申し上げますと,机上資料で簡単に暫定的な整理をしております。やはり科研費がいろいろな意味で研究費の命綱になっているという状況を反映する形で,採択率を向上してほしい。そのためには,むしろ1件当たりの配分額そのものを減らしてでも件数を増やしてほしいという御意見が,窓口の中では確かにたくさん目立つところでございます。そういったことと関連して,さらには重複制限というものも挑戦研究の議論の中でも大きな論点になりましたが,やはり小型種目等々に関しては,なるべく重複制限を緩和してほしいといった御意見などが多く出ているということでございます。
【橋本委員】   
  この科研費の応募数が増えているということをどう考えるかということですが,まずは。それを喜ばしいことだと考えるのか,困ったものだと思うのかというところが分かれ目かと思います。今は限られた予算の中で,それをどういうふうに皆さんが満足できるようにしていこうかという議論が一つあると思います。
  もう一つは,何度か申し上げている研究者人口がどうあるべきかということとも関係する議論かと思います。現状はこうだというのはそのとおりで,それに対して何かしなくてはいけないというのがあるのですが,毎年の博士課程入学者数が七,八千ぐらいであったかと思います。それで,全員でないにしても学位を取得する。そうすると,アキュムレートされますので,原理的には研究者は増えていくわけです。したがって,科研費の応募数は必然的に増えることになるだろうと思います。
  少し長期的に見たときに,そういう構造的な問題から言うと,将来どんなふうになっていくのかということを見据えないといけないかと思います。あるいは,どうあるべきかということがあります。多分,リタイアする人と新しく研究者として参入する人は,増える方が今のところは多いし,国の政策としては増やそうとしていると理解しています。
  そうすると,科研費に関して短期的な問題と,少し長期的に見たときに,科研費が果たす役割をどこまで求めるのかということになります。これで食えないと困るということにするか,あるいは採択率30%というのを目指しているけれども,それはとてもできない話になるのかということで,少し長期的な議論を是非ともやっていただく必要があるだろうと思います。
【西尾部会長】   
  貴重な御指摘どうもありがとうございました。事務局の方からは,何か現時点でコメントはございますか。
【鈴木学術研究助成課長】   
  御指摘のとおり,研究者人口の規模をどう考えていくのかという点が,確かに科研費の将来の在り方を考える上では,欠かせない視点であろうということは,私どもも感じております。
  一方で,そういった意味で審議会のどういった場でどう議論するのがいいかについては,まだ私どもは固まった考えはございませんが,確かに研究費部会の範囲を超えるような部分も大きい問題でございますので,科学技術・学術審議会全体の中のどういう場で議論するのがいいのかということも含めて,また,せっかく省内にタスクフォースというのもできておりますので,そういった場で,どこでどういうふうにそういった大きな問題を扱っていくのかについては,私どもとしてもディスカッションさせていただきたいと思っております。
【西尾部会長】   
  橋本先生,多分ここで今議論をはじめますと尽きない問題だと思いますので,今後の大きな課題ということでよろしいでしょうか。
【橋本委員】   
  はい。ここで議論するよりは,どこか別の場があるだろうと思うので,是非そういう問題提起だけでもしていただければと思います。
【西尾部会長】   
  資料1-3の別紙1からは新規応募件数がどんどん増えています。これが,このまま右肩上がりでずっと伸びていくのか,その辺りの推定も重要です。細かに分析すると,平成22年度,平成23年度のところで応募件数が減っています。これは基盤研究の研究期間が2年から3年に延びたりしたことがあって,新たな申請件数が大きく減少したということはございます。けれども,橋本先生が御指摘のように,多分件数としては,本来は右肩上がりの特性を潜在的に持っているのではないかと思っておりますので,その辺りをどう考えるかということが大きな課題です。これは第9期における審議事項として,引き継ぎたいと思います。
【西川委員】   
  今回,科研費に対する意見をいろいろ投稿できるようなサイトを設けていただいたというのは本当にいいことだと思います。ここに寄せられました意見というものの対応ですけれども,これもこれからのいろいろな施策に非常に有効な意見があると思いますが,どのように対応していくのでしょうか。
【西尾部会長】   
  今,西川先生から御指摘のように,単に意見を頂いただけということでは済まないといいます。我々としての対応が必要だと思います。頂いている意見全てに対してということは難しいと思いますが,意見の中で重要なものを我々が洗い出して,それを第9期の研究費部会の議題等にしていくということを考えたいと思っています。
  ただし,頂いている個々の意見に対して,長期間何の返答もしないというのも失礼なことになると思いますので,何らかの回答はしつつ,一方で第9期の委員会の課題とすべき重要なものについてはきっちりと審議をしていくということを考えています。
  どうもありがとうございました。資料1-3,それから最後の寄せられている意見等につきまして,部会で頂いた意見等を基に,私と甲斐審査部会長とで相談をして,更にその内容をまとめていくということにさせていただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。

(2)作業部会からの報告について

【西尾部会長】
  次は,作業部会からの報告についてです。前回の会議で,作業部会でおまとめいただきました中間まとめについて報告を頂きましたが,その後,作業部会において,さらなる検討が進められ,先日,最終まとめ案として,報告内容をおまとめいただきました。
  まずは,作業部会でまとめられた内容について,事務局より要点を中心に説明をお願いいたします。資料4を見ていただければと思います。
【石田企画室長】   
  それでは,説明させていただきます。恐れ入りますが,資料4-1から4-3をお手元に御用意いただければ幸いでございます。
  まず,順序逆転しますけれども,資料4-3というものをお手元に御用意いただけますでしょうか。前回,中間まとめをおまとめいただいた後,中間まとめに係る意見募集というものを科研費の関係研究機関に所属される研究者を対象として,1か月間ほど実施いたしました。こちらに記載のあるとおり,回答数としては約100件の御回答を頂きまして,回答内容そのものは多様でございました。
  ちなみに,米印が入っていますけれども,黒いひし形が入っている項目については,複数の意見があったとしても,いわゆる若手研究者の方からの御意見が含まれているものとして整理をしているところでございます。
  1ページ目には,「挑戦的研究」についての意見を要約する形で載せておりまして,同種の意見については,文章の最後に括弧書きで件数を記載させていただいております。加えてひし形が入っているところもあるということを御理解いただきたいと思います。
  この1ページ目から2ページ目に掛けて一番多かったのが,やはり「挑戦的研究」の重複制限についてというところが一番多数の御意見を頂いたところでございます。これまた要約いたしますと,でき得る限り重複応募等々の制限は緩和してもらえないかということが御意見だったところでございます。
  1枚お開きいただきまして,引き続き「挑戦的研究」に関する御意見を頂いておりますけれども,必要に応じ参照いただければと思います。
  2ページ目の最後のところから,「若手研究」についての意見がございます。ここには,秋以降,作業部会で精力的に御審議いただいた内容に特に関連する部分として,若手研究者の年齢制限に関する御意見を頂いております。これに関しましては,やはり博士号取得後の年数で線引きを考えるべきではないかという中間まとめを頂きましたけれども,その考え方に関しては,特段御意見はなく,およそ建設的な御意見を幾つか頂いているというところが御覧いただけるかと思います。
  さらに3ページ目の真ん中あたりから,「若手研究」への新規募集停止についてということで,これにも複数の御意見を頂いておりまして,いずれも若手研究者の方からの意見が含まれる形での御意見でございました。この「若手研究(A)」を「基盤研究」に統合していく方向性については,やはり賛同できないという御意見。一方,それを「若手研究(A)」に採択されるレベルの研究者であれば,「基盤研究」も獲得できるといった立場での御意見。両方が寄せられていたということが確認いただけるかと思います。
  さらに次のページに至るまで,幾つかの御意見を頂いております。こういった内容を作業部会では参照いただきながら,審議を進めていただいたということで,簡単に補足でございます。
  続きまして,資料4-1をお手元に御用意いただけますでしょうか。資料4-1が夏に中間まとめをしていただいた内容を踏まえて,秋以降,複数回の開催で審議を煮詰めていただいたもので,今般提案させていただくものについては,作業部会のクレジットではなくて,研究費部会のクレジットとしてまとめていただくということで提案させていただいているところでございます。従いまして,タイトルも(中間まとめ)というところは外れておりますし,研究費部会のクレジットになっているということでございます。
  1枚おめくりいただいて,目次でございます。全体の構造,この資料につきましては,あらかじめ委員の先生方にはお送りいたしまして,お目通しいただき,本日に至るまで特段の御意見は頂戴しておりません。誠に恐れ入りますが,本日は時間の関係もございまして,見え消しで修正して見直した内容を中心に補足をさせていただきたいと思います。
  目次に戻りますが,全体の構造として,1番目として「挑戦性」をめぐる現況に関すること。2番目として,研究種目の見直しに関すること。これは,種目の体系の在り方に始まりまして,「挑戦的萌芽研究」の見直し,「若手研究」の見直し,「特別推進研究」の見直しという内容。さらには,今後の検討課題という構成になっているところでございます。全体で30ページほどにわたっているところでございます。
  2枚ほどおめくりいただけますでしょうか。こちらから下にページ番号が出てまいります。冒頭,「はじめに」となっているところでございます。この「はじめに」というところは,既にお目通しいただいていると思いますが,8月以降の内容でリバイスされているというところは,御理解賜れるかと思うところでございます。
  1ページ目の一番下の部分,「『挑戦性』をめぐる現況」以降でございますけれども,次のページに行きまして,「我が国の研究をめぐる危機-挑戦的な研究の減退-」に関することは,それほど大きく変更されておりませんけれども,このページの5つ目のポツで「デュアルサポートシステムをはじめとする」云々という記述の2行目の最後の箇所。研究者が自由な研究活動のために使用できる個人研究費が減少するなど,自由度や多様性をめぐる環境が悪化しているという記述にさせていただいております。これは,脚注のところにございますけれども,先ほど冒頭の議事でも出てまいりました資料に若干入っておりましたけれども,夏に実施した個人研究費等の実態に対するアンケートの内容も踏まえて,このような記述とさせていただいているところでございます。
  1枚おめくりいただけますでしょうか。3ページ目でございます。3ページ目の記述も,それほど追記されているところはございませんが,上段の2つ目のポツ,科学技術基本計画のことを取り上げております。基本計画は,政府研究開発投資の伸びが停滞し,国際的に劣後する傾向にあることを指摘し,投資目標を5年間で26兆円と掲げているということでございます。
  これは,統計上の話を引用させていただいておりますけれども,3行目の真ん中あたり,研究費全体における「基礎研究費」の占める割合は,海外先進国に比べて低いこと等々がありますけれども,最後の行に掛けて,基本計画の目標達成に向けては,学術研究・基礎研究への重点投資が望まれるということを御審議いただいたところでございまして,盛り込んでいるところでございます。
  4ページ目にまいります。4ページ目のところもそれほど変更しておりませんけれども,ここは「トランスフォーマティブ・リサーチ」の概念というものがNSFでも取り上げられているということを参照しているページでございます。もともと知的メリット,Broader  Impactに関して,この2つの観点においてトランスフォーマティブな概念が提示されているというまとめにしておりましたけれども,学術振興会の追加調査で,この2つの観点に限らず概念は示されているということで,ここはより適切な表現としたところでございます。
  4ページ目の一番下のところから,「科研費における対応の必要性」について触れております。
  次のページにまいりますけれども,5ページ目の1個目のポツを御覧いただきたいと思います。この1個目のポツもそれほど変わっておりませんけれども,一番下の行のところ,28年度助成に係る新規応募で初めて10万件を超えることとなったという先ほどの新規応募採択の状況に関する最新の情報を掲載しているところでございます。
  さらに真ん中あたりのポツでございます。本年,大隅東京工業大学教授がノーベル生理学・医学賞を受賞された旨を追記しているところでございます。今般の業績は,その最初期から継続的に科研費によって支援してきた結果という側面を有しているということを追記いただいたところでございます。
  次にまいります。ここからがまた次の大きな項目になりまして,2番目の「研究種目の見直し」に関することでございます。
  大きな1番目,「種目体系の在り方」に関して,ここの丸1のところは,若干記載内容を見直しまして,そもそも「基盤研究」というのは,やはり科研費の最も中心であり,基幹という位置付けになるだろうということを前面に出しまして,基幹としての「基盤研究」種目群と他種目群の相互関係という形で項目を再整理しているところでございます。
  あと,修正箇所は見え消しのとおりでございますけれども,具体的には6ページ目の上段でございます。「基盤研究」種目群,その次の概念として,中間まとめの段階では,「挑戦的研究関連種目群(仮称)」としておりましたけれども,今回,作業部会における議論として,ここには「新学術領域研究」も含まれた上で,どう称するのが適当かということで御議論いただいた結果として,「『学術変革研究』種目群」としていただくのが適当だろうという結論に達したところでございます。
  そのほか,「特別推進研究」についても,御覧いただいてお分かりのとおり,「基盤研究」種目群,「学術変革研究」種目群双方の性質を併せ持つという記載内容を追記したところでございます。
  6ページ目の一番下のところ,丸2として,「新たな種目体系のイメージ」ということが次のページにございます。一番上のポツに関することでございますけれども,変更箇所については,次節,(2)以降の個別種目に関する提言に先立って,種目の体系のイメージを図示するということで,これまでは三角形の山が3つ並んでいるような図が中心でございましたけれども,今般,新たな種目体系のイメージとして,このように整理いただくのが適当ではないかというところを御議論いただいたところでございます。
  どちらかというと,左側に「『基盤研究』種目群」,その右側に位置する形で「『学術変革研究』種目群」,いずれの上位にも「特別推進研究」があり,さらにそのベースとして,「『若手研究』種目群」が存在するというイメージを構築いただいたところでございます。
  このページの一番下のところ,「なお,『新学術領域研究』については」というくだりは,3行目のところ,現行種目の意義・効果を十分確保しつつ,先行実施する「挑戦的研究」の効果等を見極めながら,将来的な在り方を検討することが必要ということで,引き続き検討するというところのまとめになっているところでございます。
  8ページ目,ここでは丸3,「採択率等の量的目標の在り方」ということでございます。最初のポツについては,2行目の最後のところ,現行の政策目標である30%は,研究課題の多様性を最大限尊重しつつ,独創性・先駆性といった観点からの質の担保,予算の制約を考慮して設定されているという,ここに至る現状の説明になっております。
  2個目のポツ,「一方で」としておりますけれども,充足率についても所要の水準を確保する必要がある。先ほど,栗原先生からも御指摘がございましたけれども,こういったところで採択率,充足率の考え方が若干御議論いただいた内容が触れられております。
  2行目にございますが,近年,充足率については低下傾向が続き,全種目平均で7割程度,一部種目では6割を下回る水準に達するなど,研究計画に沿った研究遂行が困難となるといった危惧が指摘されているという内容を御指摘いただいております。
  3個目のポツでございます。今後,基本計画に掲げられている採択率30%の目標達成に向けては,予算の拡充に努めつつ,今回の研究種目・枠組みの見直しを契機として,各種目の性格を明確化し,望ましい採択率・充足率のバランスを確保していくことが重要であると提言いただいております。
  さらに次のポツでございます。「基盤研究(B・C)」や「若手研究(B)」については,より高い採択率を目標とする一方で,大型の種目や「学術変革研究」種目群については厳選して採択するとともに応募額をより尊重した配分を行うことが適当ということで,基本的な考え方をお示しいただいております。
  1枚おめくりいただきますと,イメージ図でございます。採択率と充足率との関係ということで,研究種目について,現状をベースとした今後の在り方も含めた形で一応お示しすると,このような図示が可能ではないかということです。いずれの研究種目も必要な水準の確保を考慮しつつ,採択率30%の達成というものを種目の特性に応じて図っていくのが妥当ではないかという御提言を頂いたところでございます。
  9ページ目の下段から,続いて「挑戦的萌芽研究」の見直しに入ってまいります。10ページ目を御覧いただけますでしょうか。丸2の「後継種目『挑戦的研究』の基本的枠組み」。中間まとめの段階で「挑戦的研究」を設けることが必要という御提言を頂き,それに基づきまして,来年度の公募要領を既に発出し,既に動き出しているところでございます。その基本的枠組みということでございますが,基本的にはそれほど変更はないですが,丸2のポツの1つ目の下から3行目のところ,当該種目と「新学術領域研究」等が属する種目群の名称を「学術変革研究」種目群とすることとした。先ほどの図示でも出てまいりましたけれども,このような整理にしたということを書いてございます。
  13ページ目に飛ばせていただきます。ここについては,前のページから重複制限の考え方が整理されております。ここは,中間まとめの段階でかなり濃密な議論を頂いたところでございます。今後,重複の制限の考え方については,応募の動向等を見据えながら引き続き検討が必要であるというまとめになっておりますけれども,13ページ目の5つ目のポツについては,当該種目への実際の応募動向や重複制限の在り方の検証を踏まえつつ,見直していくことが必要というくだりの中で,プレスクリーニング等の審査負担軽減策の効果というものも追記いただいたということで紹介させていただきます。
  14ページ目をお開きいただけますでしょうか。14ページ目が,評価方法・研究成果の把握に関することでございます。こちらは秋に集中的に御議論いただいたところでございます。不確実性の高い長期的な挑戦的な研究においては,その成果を性急に求めることは適当ではないということ。そのため,実施状況報告書等々の記載内容や提出時期等については,その望ましい在り方を検討することが適当ということ。研究者等の負担を増すことがないように合理的な実施方法を検討することが望まれるという内容。
  評価については,報告書の在り方の見直しを行った上で,自己評価として実施・公表することを基本に考えることが適当という内容。下から2行目,「挑戦的研究」の種目としての検証については,審査を含めた運用の改善を図りつつ,適切な時期に行う必要があるといった内容をおまとめいただいております。最後のポツのところが,学術研究においては,不確実性に富んだ挑戦的研究であれば,その頻度は更に高いという内容。これも中間まとめの段階で御指摘いただいておりましたけれども,4行目の後段から,単に挑戦の失敗としてしまうなど,負の評価を安易に下すべきではない。「挑戦的研究」をめぐる評価や検証の仕組みの具体化に向け,この点を強調しておきたいということを追記いただいているところでございます。
  以上が「挑戦的研究」に関する追加の御議論を頂いた内容でございます。
  さらに18ページ目をお開きいただけますでしょうか。「『若手研究(A)』の見直し」と,ここから次のくだりになります。「若手研究」の見直し等でございまして,18ページ目にございますのは,「若手研究」の目的,意義の再確認ということでございます。これは,「若手研究」の意義というのは,そもそもどういうものなのかというのを再確認すべきであるということをおまとめいただいたところでございます。
  具体的見直し内容については,1枚お開きいただいた19ページ,20ページ目にございます。19ページ目にございますのは,真ん中あたり,3個目のポツにございますけれども,これは「若手研究(A)」を「基盤研究」に統合していくという考え方に関することでございます。なお書きとして,「基盤研究」に応募している若手研究者は,若手への支援を受けて「基盤研究」種目群に移行したものであって,特に優秀な者のみが「基盤研究」に応募しているのではないかという指摘。これは,意見募集の中でも出てきた内容がございます。しかしながら,若手研究者の方が応募者全体よりも採択率が高いという傾向は,「若手研究(A)」の経験の有無に関わらず維持されていることなどから,上記の判断の妥当性を疑わせるデータは確認されなかったというのが作業部会での議論でございます。
  次のポツでございます。2行目から,「若手研究」の趣旨に鑑みれば,既にシニアな研究者と十分に競い合うことができる研究者については,特別な制度である「若手研究(A)」によることなく,「基盤研究」種目群の充実により,適切な支援が十分可能という内容でございまして,こうした判断は中間まとめに対する意見募集の結果からも,大方の支持を得られるものと考えるとおまとめいただいたところでございます。
  それを受けた「当面の見直しの方策」については,このページの下にございますけれども,ここもかいつまんで御説明いたします。見直しの方策については,経過措置として採択調整の仕組みを導入するということが19ページから20ページの上段に掛けて書いてございます。
  20ページ目の一番上のポツのところでございますけれども,ここは若干議論がございまして,経過措置としての採択調整に当たっては,追加的に採択ではなくて,やはりそういった方をエンカレッジする意味で,優先的に採択できる枠組みを設けることが必要ということを御議論いただいたところでございます。
  20ページ目の下段からは,「『若手研究(B)』の充実等」に関する内容でございます。これは,21ページ目のポツの1個目。「若手研究(B)」については,若手研究者が「基盤研究」種目群等へ円滑にステップアップするために,研究者としての基盤の形成を促進する種目という位置付けであるということ。そのため,他種目に優先して確保・向上を図ることが適当とおまとめいただいております。
  次のポツでございます。「基盤研究」種目群へのステップアップを促進する取組として,一般に採択へのハードルが高いとされる「基盤研究」のうち,これは1つの単語として捉えていただきたいのですが,「基盤研究」のうち金額規模が大きい種目への挑戦に限り,「若手研究」の最終年度前年度応募の対象を拡大するということが望むべき姿ということでおまとめいただいているところでございます。
  具体的には,「若手研究」から「基盤研究(B)」等に移行する場合には,3年の研究計画であっても,次の研究課題に応募することができるということが,新たな取組として御提言いただいているところでございます。
  21ページ目の下段,丸4,「若手研究者等の独立支援」に関することでございます。ここについては,夏の段階からさほど変わっておりませんが,具体的にはPIという整理をしておりました。このPI,Principal  Investigatorの考え方というのは,分野によっても多少考え方が異なるということで,ここの独立支援の在り方に関しては,「研究室主宰者」という要約をする形で整理しているところでございます。具体的には,見え消し箇所を御参照いただきたいところでございます。
  23ページ,24ページにかけて,若手研究者の対象の考え方でございます。これまで「若手研究」というのは,39歳以下の研究者を対象として設定されてまいりましたけれども,やはりここについては御議論があって,国際標準,グローバルスタンダードに反するのではないかということ等が御意見としてあったわけでございます。今回,議論を深めていただきまして,博士号取得後の年数を尺度にするということで,23ページ目の2個目のポツのところ,「若手研究」の応募要件を博士号取得後の年数によるものと見直すことが適当として御議論いただいたところでございまして,具体的には箱の中でございます。応募要件を博士号取得後8年未満の者とする。その他,配慮事項として,育児休業等を取得された方などについては,休業期間を考慮するといったこと。次のポツ,39歳以下の博士号未取得の方におかれては,当面は応募を認める経過措置を設けるということ。経過措置の期間については,新たな要件導入後3年程度とするということ。同一研究者の受給回数は2回までとするというのは,従前の措置を存置するという考え方でございます。8年未満という考え方については,およそここに書いた内容が議論の結果,導かれた方向性でございまして,24ページ目を御覧いただくと,2個目のポツのところ,今回の応募要件の見直しにより,新たな「若手研究」は,博士号を得て,研究者の道を歩み始めた者に対する一定期間の特別な支援としての性格がより明確となるということで,これまではYoung  Scientistsに向けた支援という英訳をしておりましたけれども,それをEarly-Career  Scientistsに変更するという御提言を頂いたところでございます。
  24ページ目の一番下の部分から,「『科研費若手支援プラン』の策定」ということで,今回の幾つかの見直しに関しまして,パッケージ化する,さらには可視化をすることが重要であろうという提言を頂いております。具体的には,このページにございます,「科研費若手支援プラン」をパッケージにする形で,若手研究者をエンカレッジする様々な方策を示していくということが必要であるという御提言を頂いております。
  25ページ目から,「『特別推進研究』の見直し」に関して,既に御案内のとおり,26ページ目の一番上のところにございますように,本年2月に科学研究費補助金審査部会でおまとめいただいた「特別推進研究」の見直しに関する方向性を提示いただいて,それを踏まえて種目の見直しが始まったわけでございます。具体的には,26ページ目から27ページに掛けて,特別推進研究の基本的な枠組み等々について御議論いただき,進むべき方向性について御示唆を頂いたところでございます。見出しだけ読み上げさせていただきますが,「位置付け,種目群との関係性」,さらには「受給回数制限,応募額及び研究期間の柔軟化」,これは同一研究者の受給回数を1回に制限するといった内容や,このページの一番下のポツのところ,最長7年までの研究期間での応募を可能とするといった内容。
  さらには,27ページ,28ページでございますけれども,「審査方式の枠組み」,さらには,海外レフェリーのさらなる充実。28ページ目にございますのは,「採択後の評価方式」をどうすべきかということ。こういった議論を精力的に行っていただき,まとめていただいたところでございます。
  最後に28ページ目の真ん中より下段から,「今後の検討課題」として,「学術分科会における対応」でございますが,29,30ページ目に,「応募・採択をめぐる構造的課題」。先ほど,冒頭の議題でも出てまいりましたけれども,幾つかの構造的な課題があるということについて,ここまで御議論いただいた内容をまとめていただいているところでございます。「分野間配分方式の在り方」,「審査負担の在り方」,さらには,別の項目といたしまして,30ページ目にございます「『新学術領域研究』の見直し」,さらには,それらを踏まえた(2)「行政への期待」という形で全体を構成いただいているところでございます。
  4-1は以上でございます。
  それらをまとめる形で,資料4-2というものを,概要でポンチ絵の形で準備しているところでございます。これについては,資料4-1を要約する形でまとめているものでございまして,御審議の際に参照いただければと思うところでございます。
  御審議よろしくお願いいたします。
【西尾部会長】   
  それでは,小安先生,この作業部会をまとめていただいたコメント等がありましたら,是非お願いいたします。
【小安委員】   
  これは,数回にわたって議論してまとめさせていただきました。その中で,最初にも資料が出ていましたが,応募件数が非常に増大していることで,審査の負担が非常に増大しています。とはいえ,これが日本の学術研究を根本から支えるものだとするならば,学術研究に携わる人は,すべからくきちんとした審査に協力して,みんなでこれを作り上げていかなければいけないということが,かなり議論されました。そういう意味で,審査員の育成が非常に重要であって,どのように審査するかという議論をきちんとしないといけないかという議論をしました。
  意見募集をざっと拝見しますと,重複制限のことに関して非常に多くの御意見を頂いています。私たちも最初は「学術変革研究」種目群と,「基盤研究」種目群は,どちらも非常に重要であって,基本的には重複制限を課すべきではないというところからスタートしました。しかし,現実問題として審査のことを考えたときに,やはりどうしても難しい点があるということで,このようなことになりました。これは今後の大きな検討事項だと認識しております。
  それからもう一つ,若手のことに関しても議論しました。若手に頑張ってもらわなければ,今後の日本の学術の将来はないのですが,そもそもこの入り口に立つ大学院への進学者の減少などの問題があります。これをどこかできちんと考えないと,先々,助成する方もいなくなってしまうのではないかということも随分と議論いたしました。
  科研費の助成の在り方だけではなく,そこに至るまでの研究者育成のところからきちんと手当をしない限り,この問題は解決しないのではないかということまで議論させていただきました。
  先生方にもいろいろな御意見があるかと思います。それを伺って,また必要があれば,作業部会で議論されたことを御紹介させていただきます。
【西尾部会長】   
  先ほどの石田室長からの御説明において,文章の見え消しの多さからも,主査の小安先生を始め,作業部会に参加された先生方に大変熱心に御審議いただきましたことに対しまして,心よりお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
  中間まとめの作業主体は作業部会としておりましたが,8月の研究費部会等の場で御意見を頂き,また,秋には意見募集の手続も経て,審議を深めていただきましたので,最終報告につきましては,この研究費部会の名義の文章として取りまとめたく思っております。
  この部会としての取りまとめという観点も踏まえまして,本日,御審議を是非お願いいたしたいと思っております。
【城山委員】   
  3点お伺いしたい。
  1つは,14ページ目の「挑戦的研究」の評価のところで,当初は,見え消しの消されている方ですと,特に挑戦的課題の場合には,選定段階での評価は難しい。どちらに行くかよくも悪くも分からないところがあるので,そういう意味では,ある種の総合審査等も含めて,ある種の中間段階での評価が必要かもしれないということかと思います。そういうことを検討するというのが原案にあったが,そこについては,基本的には自己評価であって,第三者によるピアレビュー等の必要は薄いという判断をされていています。ここに書かれている負担の話というのは,共通の大きなテーマだと思いますが,中間評価でピアレビュー等を行わないというのは,費用対効果,負担の観点からやめるという話だけなのか。
  それと,もう一つあり得るのは,例えば,「挑戦的研究」というのを今回構造化したので,多分「挑戦的研究」の萌芽から開拓があって,「新学術領域」まである。ただ,「新学術領域」は,当然,中間評価的なことをやるので,規模を考えたとき,線引きを少なくとも萌芽からやるということは多分ないでしょうし,開拓でやるのも,今回はやらない。ただし,同じ挑戦的性格のものでも,当然,規模も大きいので「新学術領域」のところはやっているので,そこらあたりに線引きをするのが妥当だという判断をされたのでしょうか。多分,負担以外の部分の論理も若干あるのかなという気もするので,少しその辺を確認させていただきたいというのが1点目です。
  あと2点目,3点目は,むしろ人文社会科学固有の話になるのかもしれないが,例えば21ページではPIを日本語にしていただいた。ある意味では分かりやすいが,逆に言うと,なかなか文系の研究者にはイメージが難しいかなというところも若干あります。
  例えば,22ページの注16のところであれば,研究課題を持って,研究グループの責任者,大学院生の指導をしている。こういうことで言えば,大部分の文系の研究者は,恐らく助教授ぐらいであれば,大体これに該当すると思います。ただし,基本的にはグループで研究室を構成して,独立した研究スペースを持っているかというと,必ずしもそうでもないとか,大学院生がそもそも研究室の中に設備がないので,別のところにいるということもあって,逆に「研究室主宰者」としてしまうと,文系の場合,該当する場合,該当しない場合が分かりづらくなって,今の注16のように,若干ふわっと書いておいた方が実は分かりやすいところもあります。ここの言葉を変えられたことをどこまで考えられているかということにもよるが,その辺,文系としては若干懸念があるなというのが2点目です。
  あと,3点目もより分野スペシフィックな懸念事項になるが,23ページ目の博士号の未取得者をどう考えるか。経過措置を取るということですが,ここはかなり分野の違いが多いと思います。私自身は法学部の中でも政治学系なので,ここは基本的にはPhDを取るということになってきているけれども,例えば法学部の中でも法律系の分野,ここは正直言って大学によってもかなり違うと思います。特にロースクールとかができてくると,教えるときには,ミニマム,ロースクールに行けという話になるが,その後で言うと,助手で育てるという方法は,いまだに残っているというところもあります。例えば大学院生なんかで言うと,かなり留学生は博士課程はいるけれども,この辺はなかなか主観的な評価も入るので難しいところがありますが,比較的日本人の優秀な人たちで大学に残っている人たちというのは,比較的ロースクールが終わってから助手とかでも取る。必ずしも学位を取っていないという場合も,いまだに結構多い分野というのは,法律の特に実定法等の分野だとあります。
  そういうところの人たちには,もう門を閉じてしまうことになるので,その辺はどのぐらいの規模感なのか,そういう分野ごとの特殊性をどのぐらい認めるか,それもごく一部の育成プロセスのプラクティスだろうということになると,そこら辺は客観的なエビデンスが必要になってくると思うが,法律系について言うと,ここは若干懸念事項かなという感じがいたしました。
【小安委員】   
  1点目ですが,挑戦的な研究ということに関しては,14ページの一番下の方に書いたところがかなり反映されていると思います。やはり挑戦するということが非常に重要であって,それに対してどの程度を成果というか,というあたりのところで議論をした結果,このような表現にさせていただきました。おっしゃたように,「新学術研究」の領域研究のところではきちんとやっておりますので,そのような捉え方でよろしいのではないかと考えました。
  21ページのPIですが,これは,かなりいろいろ議論をしました。適当な言葉というのがなかなか難しかったのが正直なところです。それゆえ,ここに総合科学技術会議で示された定義なども参考にしてくださいということを入れることで,いろいろなところをカバーできるかなと思いました。ですから,そういうふうに捉えていただければと思います。
  博士号に関しては,いろいろな御意見が出るだろうなと思っておりました。まず,方向としては,博士を取得するという方向に全体の政策が向かっているというところから見て,やはり博士号を取って,そこから研究者としてスタートするというところを基本に置くのがいいのではないかということで,こういう提案をさせていただいております。ただ,今おっしゃったような例外がないわけではないと思います。ですから,これは,今後検討事項として残しておかなければいけないと考えております。経過措置の間にそれが解決するのかどうか分からないですが,同じようなことは,学術振興会で特別研究員の年齢制限に関して似たような議論をしましたので,そこら辺のあたりを,今後参考にさせていただこうと思っています。
  ほかの研究種目に対して博士を要件にするかというと,取りあえず現状ではしておりません。ですから,「基盤研究」のところでは,ある,なしに関わらず,どんどん応募していただくという方向で対応ができるのではないかと考えて,現状の案にさせていただいております。
【西尾部会長】 
  2点目は,研究室というところの「室」というのが問題でしょうか。
【城山委員】   
  そうですね。これも我々が特殊なのかもしれませんが,そもそも個別の教員ごとに研究室とは言わないというところがあって,例えば,法学部研究室で研究室は一体だと。学生はそこに属していて,個別に指導教員がいるというイメージのところもあるので,研究室と言ってしまうと,若干違うかなという。
【西尾部会長】   
  これは,「研究主宰者」では駄目ですか。
【小安委員】   
  研究を主宰するという言葉がありますか。最初は「独立」という言葉を使ったり,いろいろな言葉を使ったり,どれでも全ての場合を当てはめるのは難しいかなと感じました。
【西尾部会長】   
  これは,来年の年始に学術分科会での審議にもって行く際に,ここのところを明確にしておく必要がありますので,事務局で何かお考えはありますか。
【鈴木学術研究助成課長】   
  現時点では,ここに書かれている以上のことはないのですけれども,そもそも予算がどうなるか。新規の29年度予算における新規策として,今議論されていることでございますので,予算が成立いたしましたら,実際にどういう形で,正にここにありますとおり,国としての指針や目安をどう示すかということが出てまいりますので,本日頂いた御意見等を踏まえて,そこはある種,事業設計の段階で工夫をさせていただければいかがかなと。なかなか審議会の大所高所の中で,そこまでの細部の御議論は難しい点もあるかなと思います。
【西尾部会長】   
  分かりました。そうしましたら,城山先生の御意見は,こちらで受け止めて,今後,対応させていただくということにいたします。最後のところは経過措置の中で,小安先生におっしゃっていただきましたように,もう一度真剣な議論をし,どう対応していくかというのを考えていきます。城山先生,そのような方針でよろしいでしょうか。
【城山委員】   
  基本的にいいと思いますが,恐らくどこになるのか,場合によっては学術振興会のセンターみたいなところかもしれません。分野ごとで,1回,例えば実質の議論をしていただくということが大事かなと思います。それを経て,フィードバックしていただくようなプロセスをどこかで設定していただければと思います。
【西尾部会長】   
  いずれにしろ,ここは大きな考え方をシフトしたわけですので,今後,より深く考えていく必要があると思っております。どうもありがとうございました。
【甲斐委員】   
  トランスフォーマティブ・リサーチは,これから大事な概念になっていくと思われますが,これをここの文章で初めてTRと訳されています。TRというと,トランスレーショナル・リサーチがもう現状で走っていまして,「次はTRに」と言えば,もうトランスレーショナル・リサーチのことと理解されるのが通常です。ですから,TRを志向する研究者というと,普通トランスレーショナル・リサーチを志向するとなってしまうので,英語表現でも後から来る略語は何か工夫して少し変えていますから,TFRとか,何か変えられた方が良いかと思います。これからどちらも活かして会話しなければいけないので,一々,今回の言うTRはこちらですというのは苦しいかなと。後発の方ですので,変えていただけたらどうかと思います。
【小安委員】   
  今言われて,正にそう思いました。例えば,TFRみたいに,少し考えましょう。
【白波瀬委員】   
  ここのところで完全に定義付けを完結させるということは,確かに難しいと思います。ただ,想定されている場面が独立というのは実験室を自ら持って率いるということになると,デュアルサポートという概念自体が,極めて理系的な枠組みで議論されているという印象です。もっとも,デュアルサポートという意味そのものは,文系にも本当は適用できる,とても重要なことでございまして,競争的という概念と,研究者を育てるというインフラのことについては,文系,理系に関わらず,両者のバランスを含めた支援というのは不可欠だと思っております。
  ただ,この報告書の中に,実験室を構えて独立というのが最初から出てくると,若干研究費が特定分野の人を中心に考えているように感じます。否定的な感じにならないように,少し文章で加えるとか,例えば,この上に,研究を自ら独立して率先すると,といったようにぼやっとでもいいので,少し風呂敷を広げていただけると有り難いかなと考えました。
  あと,博士課程のことについては,特定領域によって状況が違い,博士課程からすぐに助手になるというのはいまでは特別事例のひとつですので,制度を設計する場合には,まず多数派の状況で原則を作り,様々な理由,状況の人たち,キャリアトラックの人たちを排除しないように,脚注等で包含するという方が,よいのではないかと考えました。
【西尾部会長】   
  最初の点は,今後,事務局とともに書きぶりのところで少し考えていきたいと思っています。  それと,デュアルサポートが重要であることは,文系も理系も変わらないのだという御指摘は非常に大事な点だと思っています。
  あと,最後におっしゃた点ですけれども,8年間の学位取得後という考え方に関してはどうでしょうか。城山先生,今のような考え方でもよろしいですか。
【城山委員】   
  恐らく,正に3年後に考えていただくことだと思いますけれども,論理としては,それが一番いいかなと。どう定義するかは難しいですが,つまり,必ずしも博士号を取っていなくても,一定のテニュアポジションを取っている人はこれにみなすというのを,分野を限定するかどうかはともかくとして,例外規定みたいなものを何か考えていただくというのが,一番妥当なやり方かと思います。
【栗原委員】   
  6ページ目,「学術変革研究」の中の「新学術領域研究」なんですが,今の「学術変革研究」というのが,「挑戦的研究(萌芽・開拓)」に続く「新学術領域研究」という位置付けで見ますと,現在の「新学術領域」は,異分野融合等による新学術の形成,これは今の趣旨に非常に近いと思うが,もう一つ,共同研究というように,領域の格段の展開というか,同じ領域の中での格段の展開というニュアンスの多いものも,かなり新学術の領域にはあると思います。これは,「新学術領域研究」の性格をある程度片側にシフトするというニュアンスなのか,あるいは,そういう格段の進展は学術変革とみなすというつもりで書いておられるのか。
【小安委員】   
  この点に関しては,例えば「基盤研究」ですと,やはり積み重ねてきたものをじっくりと先へ進めていくというイメージが強いと思います。「新学術領域研究」の場合の特定の領域を更に一段先へといったときには,単なる連続性ではなくて,その上に次の新しい大きな展開があるということが含まれていたと,当時の議論の中で私は理解しています。そういう意味で言えば,「学術変革」という言葉で十分に説明できるのではないかと考えて,ここに入れるべきだろうと考えました。
【栗原委員】   
  分かりました。その場合だと,挑戦の先というだけではなくて,格段のジャンプということも新学術の場合は,どこか少し補足的に書くというのは大事かと,現在のプラクティスを見ると思います。
【小安委員】   
  ありがとうございます。「学術変革」という名前にしたのは,そういう意味を考えたが,今回は「新学術領域研究」の中身にまで,我々は議論をしたわけではありませんので,今後少し事務局とも調整させていただいて,それが可能であれば,そういうようなことを考えていったらいいと思います。
【西尾部会長】   
  それでは,本日頂きました御意見を踏まえまして,小安委員と私で相談をさせていただきまして,内容を確定させ,年明けの学術分科会への報告を行いたいと思っております。その点に関しまして,小安先生と私に御一任いただけますでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【西尾部会長】   
  どうもありがとうございます。それでは,来月の学術分科会に向けて,事務局にて準備をお願いいたします。

  (3)科研費改革の実施方針の改定について

【西尾部会長】
  それでは,科研費改革の実施方針についてということで,次の議題でございますけれども,昨年,学術分科会にて承認された科学研究費補助金の改革の実施方針について,本部会及び科学研究費補助金審査部会での審議の進捗を踏まえて,事務局に改定案をまとめていただきました。本部会での検討と並行しまして,科学研究費補助金審査部会においては,審査システム改革の審議が進んでいるところですので,そちらの検討状況の報告と併せまして,事務局より説明をお願いいたします。
【石田企画室長】   
  それでは,説明させていただきます。お手元に資料5という資料番号のものと,委員の先生方に机上配付資料とさせていただいております資料が2つあります。1つは,「科学研究費助成事業『審査区分表』」と書かれているもの。もう1つは,「パブリックコメントを受けての対応」というポンチ絵資料です。
  後日,科学研究費審査部会で議論することも頭に置いていただいて,資料5というものをお手元に御用意いただきたいと思います。先ほど,西尾部会長から御紹介いただきましたように,昨年の9月に学術分科会で了承いただきました「科研費改革の実施方針」,これを先ほど来,御紹介申し上げた科研費補助金審査部会における審議の状況,さらには,先ほど来,かなり御議論いただきました研究費部会における議論の状況というものを踏まえまして,これをリバイスするということで,原案を作成させていただいたところでございます。
  資料5の1といたしまして,「改革の基本的な考え方」が列挙されているところでございます。1個目の丸には,学術の現代的要請により的確に対応し,論文生産性などの政策目標に留意しつつ,これは夏の議論で,こういった指標の考え方を研究費部会でもかなり御議論いただいたところでございます。やはり政府の目標値というのは,ある程度留意しなければいけないということもございますので,これらを踏まえ,成果創出の最大化を図るということを追記させていただいているところでございます。
  以後,3つ目の丸等々に,審査区分の大くくり化とか,研究種目・枠組みについてというくだり,さらに一番下の丸,研究種目・枠組みとか,学術の変革に向けて云々という記載に修正してはどうかと考えております。
  若手研究者への支援を総合的に推進するというのは,先ほど,パッケージとして示していくことが重要という議論に基づくものでございます。これは別紙を付けております。
  このページの真ん中あたり,科研費の規模については,学術研究の今日的意義等々を踏まえ,さらには,学術研究費に対する民間投資については,どうしても限界があるなどを踏まえて,公的研究費における比重を堅持し,その充実・強化を図ると書いてはどうかとしております。
  科研費の充実・強化に当たっては,それぞれの研究種目の性質や充足率等に留意しつつ,新規採択率の全体目標の達成を目指すということでございます。これについても別紙を付けております。
  「改革の工程・進め方」でございます。これは,ほとんど修正箇所はございませんけれども,平成30年度助成からの審査システムに円滑に移行することを目指すということを再度申し上げるところでございます。
  添付資料,別紙でございます。別紙1というものを御覧いただきますと,「『科研費審査システム改革2018』の概要」ということで,これは注記でございますが,審査部会において検討中の内容と,あえてさせていただいているところでございます。こちらについては,既に御案内のことと思いますけれども,大区分,中区分,小区分ということで,大くくり化が図られるということが,今議論の途上でございます。平成30年度助成から新たな審査の仕組みとして,「総合審査」方式と「2段階書面審査」方式を導入するという方向性。これに基づきまして整理をしているところでございます。
  種目体系のイメージは,先ほどのまとめの案で出てまいりました,新たな種目体系のイメージを入れているところでございます。
  「科研費若手支援プラン」についても,先ほど御案内申し上げた内容で,次のページ,別紙3,「採択率と充足率の関係」というところについても,まとめの中で出てきた内容をそのまま掲載しております。
  別紙4が3ページにわたっておりますけれども,「科研費改革の工程表」の見直しの案でございます。これは,工程表が時間の経過とともに,着実に先生方の御議論を経て,進めさせていただいているところでございまして,平成29年度中にどの程度まで実現可能かというところで,見直しを図ったところでございます。
  1ポツの「審査システムの見直し」に関しては,「審査単位・区分の見直し」を踏まえた「科研費審査システム改革2018」の実施準備というところに,年内の審査部会の議論を踏まえ,進めていけたらいいのかなと考えているところでございます。予定としては,繰り返しになりますが,平成30年度助成,平成29年9月に実施予定の公募から,これを適用する前提で改革を進めていくということで進んでいるところでございます。
  「研究種目・枠組みの見直し」でございます。これも幾つかの事項が掲げてございます。先ほど来,御議論いただいたまとめの内容とも多分に関連してまいりますが,ここでは1点だけ。真ん中あたりに「『若手支援プラン』の策定,実施準備」というものもございます。先ほど来,御議論もございました,「若手研究(A)」の取扱い,「若手研究(B)」の充実,これを「若手研究」に見直していくということ。さらには,基盤研究種目へのステップアップの促進であるとか,独立支援策の試行といったものを,予算の状況も見ながら,着実に進めていければと考えているところでございます。
  ここについては,見直し内容を御覧いただいて,お気付きの点等がございましたら,御指摘を賜れればと考えているところでございます。
  説明は以上でございます。御審議をよろしくお願いいたします。
【西尾部会長】   
  それでは,この資料5の「科研費改革の実施方針」,あるいは,そこに添付されています今後の工程表も含めまして御意見等がありましたら,どうかよろしくお願いいたします。
  例えば,2ページ目のところで,デュアルサポートの再生の必要性についてはより具体的に,研究機関内で措置される個人研究費の縮減傾向というものを踏まえてどうするのか,というような表現に変わっています。そのような点も踏まえまして御意見を頂ければと思います。
【小安委員】   
  資料2-2の「文部科学省の中のタスクフォースの設置について」という中で,11月18日の大臣の御発言中,「社会全体で科学を文化として育むための方策」という言葉があって,これは非常に重要な言葉だと思います。と言いますのは,大隅さんも,学術というのは文化であるということを根付かせなければいけないということを度々発言されています。大臣がそういうところを受けてくださったのではないかと想像するのですが,このような言葉を,どこか改革の基本的な考え方の中に入れられないかと思いました。そうすることで,大臣の言葉を受けられていいのではないかと思いましたので,御検討いただければ幸いです。
【西尾部会長】   
  私も非常に格調の高い御提案だったと思っております。科学を文化として捉えるということは非常に大事なことではないかと思っておりますが,いかがでしょうか。事務局には,今回の科研費の改革に関して,何らかの形でそのような文言を入れていただくということを検討いただけますでしょうか。
【石田企画室長】   
  はい。今御指摘いただいた内容を踏まえて,座りの状況も見ながら,具体的な御相談をさせていただきたいと思います。
【西尾部会長】   
  それでは,今頂きました意見等を踏まえまして,「科研費改革の実施方針」に関しまして,今後の取扱いをお話ししたく思っております。今頂いた意見をどのように扱うかということに関しましても,部会長である私の方に御一任いただけるということで進めさせていただければ有り難いですが,よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【西尾部会長】   
  それでは,この件につきましても,本日の審議を踏まえて,学術分科会に報告をいたしたいと思っております。
  また,審査システム改革に関する御意見については,今後の審査部会での審議に提供できるよう,事務局において準備をお願いいたします。先ほど説明がありましたように,委員会の順番的なことがございまして,その点,非常に大事なことだと思っておりますので,どうかよろしくお願いいたします。
  それでは,最後に短い時間ではございますが,今期の審議を振り返っての御意見や次期に引き継ぐべき審議事項などについて,自由に御発言いただければと思います。
  最初の紹介にもございましたように,日本学術振興会の窓口に寄せられた意見や要望は,皆さん方から御意見を頂く上において,私は参考になるものと考えております。机上配付の資料も御参照いただきながら,今後のことにつきまして,あるいは今期の審議を振り返っての御意見等を頂ければ有り難く思っています。
【佐藤委員】   
  本当に大きな改革が今期で進んでいることは,大変うれしいと思います。ただ,時間の都合もあって,議論できなかった課題もあると思います。その1つがグループ研究ではないかと思います。もちろん,「基盤研究」というのは,基本的には個人研究です。グループ研究という意味では,「新学術領域」があるわけでございますけれども,特に文化系の方々がグループ研究をするときに,「新学術領域」はもちろん使えるわけですけれども,やはり規模が大きいわけでして,使いにくいこともあると思います。
  また,私は理論の理科系の人間ですけれども,理論研究におきましても,グループ研究というものが,やはり新しい分野の発展のために必要だと思います。そういうことを考えますと,グループ研究ができるような,決して「新学術領域」のような大きなことではなくて,グループ研究ができることは,日本の学術のためには必要だと思います。これは,是非来期で議論をしていただいて,何とか実現させていただければ有り難いと思います。昔,「総合研究」がありましたけれども,それと「新学術領域」の間みたいなイメージだと思いますが,文化系や理科系でも,理論の研究者からの見方としては,こういうものが是非必要であるという感じがしました。
【上田委員】   
  まず,作業部会の方では,いろいろ意見を言わせてもらいましたので,あえて申しませんけれども,今,佐藤先生の御意見で,特に情報系,最近はAIというのも,外資が目立っているわけです。ただ,そうは言いながら,基礎的な研究も彼らはかなりやっておりまして,そのときに,やはり彼らのオープンイノベーションというのは,日本に比べると進んでいます。日本は企業もそうですけれども,知財の扱い,つまりオープンイノベーションにおけるIPの問題というのは余り議論されていなくて,どうしても排他的な縦割りの特許政策というものが,旧態依然あるわけです。
  これは,産学の研究になっても,知財の契約のことばかりが,いろいろなものを律速して,実際の研究者はそこに疲弊してしまう。だから,もう少しオープンイノベーションという議論は,もっとトップダウンにあるべき姿を議論して,企業も含めて,そういうガイドラインに従って,柔軟な連携研究が進むような体制を取らないと,どうしても基礎研究といっても,個人とは言いながら,やはり連携していろいろな異分野を融合して生まれていくという時代感もあるので,そういう分野を特に増強するには,当分イノベーションとは何か,どういう知財戦略を日本は取っていかないといけないかという議論を是非していただきたいなと思います。
【西尾部会長】   
  今,IP,Intellectual  Propertyのことで貴重な御意見を頂きました。そのことが,科研費の政策にも関わってきます。オープンイノベーションを考えた場合に,それをどのように捉えて,イノベーションを展開していくかということで,非常に貴重な御意見を頂き,ありがとうございました。
  小安先生,今回のいろいろな改革に向けて,そのベースとなることに関して,きっちり作業部会でまとめていただきました。そのような審議を踏まえて,今後のこと等について何かコメントを頂けると有り難いです。
【小安委員】   
  取り立ててということではないですが,ずっとこの間,作業部会と学振と一緒に議論をさせていただきながらやっていた中で,やはり審査体制,審査を今後どうやっていくかということが非常に重要だなということを改めて感じました。多分,すぐに解決できる問題ではないと思いますが,先ほどから「研究室主宰者」とか,「PI」とか,いろいろな言葉が出てきておりますが,どういう人が助成される対象であるべきかという議論も含めて,今後も議論をしていく必要があるのではないかと思います。その中で,きちんとした学術研究の助成の仕組みを,更に考えていかなければいけないという思いを非常に強くいたしました。
【西尾部会長】   
  今,審査の体制のことも出ました。甲斐先生,本当に議論を熱心に展開していただきました。新しい制度の下での審査がどのように実行されるかということについては,非常に注目していかなければならないと考えております。そのような観点からの御意見等,ございませんでしょうか。
【甲斐委員】   
  今期は学術振興会が主にこのような大きな改革案に関して深い議論をしていただきまして,審査区分と審査体制の変革という大きな提案をしていただきました。その御労力というか,御尽力に本当に感謝したいと思います。これから,実際の審査を行っていく上で,本当にこれからが大変だろうと思いますけれども,是非ともよろしくお願いいたします。
【勝木JSPS学術システム研究センター副所長】   
  ねぎらいの言葉を頂きまして,大変ありがとうございます。確かに私どもは真剣には当然のことですが,丁寧にということも含めまして,長時間にわたって議論をいたしました。外部の方の御意見等も入れながらやりました。
  そのときに,一番真ん中に置きましたのは,科研費が何を対象としているのかということでございます。それは,やはり学術研究と言われるものですね。これは,なかなか定義が定まらないところではございますが,ずっと伝統的に,我々はよく知っているという観点から,学術研究というのは,個人の自由な発想,何物にもとらわれない,どのような力にもとらわれない自由な発想で,それぞれが自由な発想でやるならば,それは多様な広がりを持つということでありますので,その多様性というものまでも強制されないという,正に個人が本当に真剣に考えて,全くの自由なところから,自分の限界を超えて,新しい地を創造するということが,これは若かろうと何であろうと,なるべく学者,研究者の使命ではないか。それをいかに支援していくかということが,科研費システムの最大のポイントではないかということを真ん中に置きました。
  しかしながら,限られた予算の中で,それを今のような観点から,どう分配していくかということは,これまでの分配方法が本当によかったのか。あるいは,いい点はもちろんあったけれども,短所はどこだったのかということも,最初の1年ほどは,非常によく議論いたしました。
  少し長くなりますが,せっかくの機会ですので申し上げたいと思います。
  特に専門化していく。サイエンスは本当に専門化していきます。それは当然のことであります。それは,新しい芽が出て,それがどんどん今までの領域の中で大きくなって,そして全く新しいパラダイムになるときには,それが出ていって,新しい審査方式が出てくるということが,自然の状態では一番よろしいかと皆さんお思いになりますが,実際にはそれがなかなか難しい。
  なぜかと言いますと,これは審査がどうしても専門ということになっていきますと,自分はこれが専門だからこっちは分からない。こっちは専門だから,ほかの人が分からないはずだという壁を作ってしまいまして,非常に細分化していく。いわゆるタコつぼ化という現象が起こっておりますし,そうすることによって,新しい分野を閉じ込めて,その中で優秀さを競うということになりがちでございます。そういう弊害も少し出てきたというのが,学術分科会からの見直しの提言でございました。
  それを,先ほどの個人の自由な発想と多様性ということを最大限に満たすときに,それをなるべく大くくり化,自然の状態ですと,学術全体を見て,それをどうやって支援に値するものを選んでいくかということでございますので,それをなるべく大くくり化していって,そして,その中でお互いに議論を戦わせながらやっていくという審査方式を採ることにいたしました。
  これが今回の最大のポイントでありまして,場合によっては研究者たちの意識改革を促すことになるのかもしれません。しかし,戻ったところは,最初に科研費で学術研究というものをどう支援していくか。学術研究は何かということを繰り返し,具体的にも抽象的にも,長所・短所,非常に長い期間,議論いたしまして,今のような中区分制度を中心とする審査区分体制を作ったわけでございます。皆さんの御理解を得まして,パブリックコメントでも,根本的にはシステムについて議論はございませんでしたが,その区切り方とか,審査の方式については,極めて今までとは違いますので,非常に戸惑いがあるように思います。あるいは,もしかしたら,自分はこういうことを言っているのに,審査員には分からないのではないかという危惧もあるようにございます。しかし,それは常にあるわけでございまして,今の中で,是非これを成功させることによって,学術の本当の意味の振興を図るということを私どもは意欲を持ってやってまいりました。
  そういう意味では,現在,これを実施するところで,初めてそれが活かされるわけでございますが,提案といたしましては,私どもは大変自信を持っております。これは,もう私どもの手から離れると思います。実施に当たっては,もちろん私どもが関係いたしますが,この実施に当たっていろいろな御批判があると思います。しかし,この線に沿って御批判を願いたいと思います。後ろに戻って,もっとやりやすい方法があるという御批判は,余り聞きたくないと思っております。
【橋本委員】   
  今のお話を聞いて強く思ったのですが,科研費の制度は,研究者自身が作り上げ,よりよいものにしていく責任を担っているということはそのとおりだと思います。それをどうやるかということが問題かと思います。それで,ふと思いましたのは,今大学では,我々のところも震源地ですけれども,研究倫理教育というものをきちんとやるということになっています。そういう中に,研究者コミュニティを支える責任があるという教育をする必要があるのではないか。今まで倫理教育は,やってはいけないこと集みたいなことですけれども,やらなくてはいけないこと集も中に入れていくという意味の新しい研究者教育のプログラムの中に,1つぐらいこういうものがなくてはいけないのではないか。科研費に応募して,こういうふうに書かないと取れないよというのとは違う意味で,コミュニティを支えるために,研究と別のところだけれども,評価ということが責任の一端にあるという教育をする仕組みも考えていかなくてはいけないと思いました。
  もう一点だけ,作業部会での議論を御紹介したいのですが,4-2の資料の1ページに三角形の絵があります。この議論もいたしました。これを見ると,下から上に向かって,みんな頑張りなさいと言っているように見えてしまうけれども,実はそうではないと。議論の中では四角くしようとか,いろいろな話もありました。結果的に,私はこれでいいと思いますが,やはり研究分野によってとか,研究内容によって,別に上に上昇することが目的ではないということ。その辺のところは,先ほど小安先生が言われた,研究が文化であるということとも深く関連している話ではないかと思いまして,御紹介したいと思いました。
【甲斐委員】   
  今期,本当に大きな第一歩として審査システムの改革ということがメーンだったけれども,結構大きな根幹を変えるような改革をしていただいて,これを基にたくさんの問題も出てくると思いますし,もっと本質的なシステムや制度の改革にまで,だんだん踏み込んでいけるのかなと思います。ですから,来期は直接経費の中だけでも大きなたくさんの課題がでてくるかと思いますが,1つ追加するとすれば,観点がもう少し小さなことになるのかもしれませんが,少し間接経費のことも,次期は考えていただけたらなと思っております。今期は忙しかったので,とても発言できませんでした。
  と申しますのは,人生のセーフティーネットです。例えば,産休とか病欠とかをカバーする制度が普通にございます。ある一定規模以上の会社,大学もそうですけれども,そういうところは十分カバーできる体制があるからそういうことをやっている。昨今思うのは,ポスドクを科研費で雇用できるようになりました。それで雇用してみて気付きましたのは,例えば若い女性ポスドクを雇って,妊娠されたときにすぐに切迫流産になりますと,これは病欠となります。それで半年,そして産休に入って3か月,つまり9か月,その給与を研究費で払わなければいけなくなります。年度末にはその成果を発表しなければいけない。これは,代表者にとってすごく大変なことでありまして,これをカバーするシステムはないです。そうすると,全く差別意識を持っていない方でも,次に若い女性を雇用するのが少し怖くなる。このようなことが2回,3回続きますとその代表研究者の研究生命にも影響してしまいます。それで,差別意識はないけれども,男性を雇用にしようかと思ってしまう。これはよくないと思います。
  RPDのように自分で給与を取っていく場合は,いろいろなことが考えられていますし,自身が代表者で獲得する研究費は,妊娠して出産したら翌年に回せるとか,いろいろセーフティー制度を考えてきましたけれども,雇用者にはありません。研究費で全ての給与を賄わなければいけない。これは考えるべき課題かと思います。
  どのような方策が良いのか少し考えてみたのですが,例えば,間接経費をもらっている大学が,その任を負うべきではないかと考えました。これは全く私見ですので,来期,少し皆様に検討していただけたらと思います。そうでないと,大事な若い女性を伸ばすことにならないのではないかなと考えております。
【西尾部会長】   
  セーフティーネットという言葉でおっしゃっていただきましたけれども,これは来期において,間接経費絡みで是非議論していきたいと思っています。
  時間の限りもありまして,今回,言い尽くせなかったという御意見がありましたら,後日,事務局に是非ともお寄せいただければと思います。事務局にて,今回頂いた意見と併せて整理しまして,次期,第9期での審議に供するように準備をしていただけたらと思っておりますので,どうかよろしくお願いいたします。
【石田企画室長】   
   今,御紹介いただきましたけれども,本日,議論がまだ出尽くしていないかもしれませんので,お気付きの点等がございましたら,事務局にお寄せいただきたいと考えております。とりわけ,冒頭の議事で御紹介申し上げました,学術振興会窓口への意見・要望への対応も議論の参考にしていただいたところでございますけれども,先ほど来,何度か御紹介いただいておりますように,来期への議事の引継ぎ等々にも関連してくる可能性がありますので,机上資料としておりますけれども,これについては,でき得る限り,電子媒体の形で改めてお送りして,お気付きの点等については,改めてお寄せいただくという形を取りたいと考えております。先生方,年末の大変お忙しい時期で恐縮でございますけれども,年内の12月26日ぐらいを目途で,お気付きの点をお返しいただく前提で,改めて資料をお送りさせていただくことを考えておりますので,御協力方,よろしくお願いいたします。
【西尾部会長】   
  冒頭に申し上げましたけれども,本日のこの会議は,第8期の研究費部会の最終回となります。そこで,是非とも局長から一言いただきますと有り難く思いますが,お願いできますでしょうか。
【関研究振興局長】   
  本日も大変貴重な御意見を賜り,また熱心に御審議を頂きまして,ありがとうございました。第8期の研究費部会の締めくくりに当たりまして,一言御挨拶を申し上げたいと存じます。御多忙の中,2年間にわたりまして,この研究費部会,9回の会議を開催いたしまして,科研費改革の在り方につきまして,精力的な御議論を頂いたわけでございます。今般の半世紀ぶりとも言われる科研費改革,平成30年度の助成を目指して,審査システムの見直しを中核としていくというものでございますけれども,先生方には,科研費審査部会や日本学術振興会学術研究システムセンターとも連携を図りながら,審査システム改革と同期した研究種目や枠組みの見直しにつきまして検討を深めていただきましたこと,改めて感謝申し上げたいと思います。
  特に審議の中では,挑戦性への対応を中心的なテーマに据えまして,作業部会におきまして,今年の3月から8回にわたりまして,本当に集中的に御検討いただいて,きょうのまとめに至っているということでございます。
  この間,きょうも御審議いただきました「科研費改革の実施方針」に基づきまして,必要な予算の確保を始め,逐次,これまでも取組を進めてこられたということにつきまして,熱くお礼を申し上げたいと思います。
  本日おまとめいただきました最終報告に基づきまして,来年度に助成を開始する新種目の「挑戦的研究」の定着を始め,30年度以降の「若手研究」や「特別推進研究」の見直しなど,しっかりと改革を実行してまいりたいと思っております。
  また,本日御紹介をいたしました,省内にできました基礎科学力の強化に関するタスクフォースにも,この研究費部会の御提言を十分反映させながら,省を挙げて,基礎科学の大切さでありますとか,あるいは研究者の命綱となっている科研費の重要性ということも再認識されているわけでございますので,総合的な取組を進めていきたいと思っております。
  引き続き,御指導していただくことをお願いいたしまして,また,これまでの御協力に重ねて感謝を申し上げまして,挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
【西尾部会長】   
  それでは,今期の研究費部会はこれにて終了いたしたいと思います。皆さん方,本当に御多忙の中,熱心に御審議いただきまして誠にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

――  了  ――

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-- 登録:平成29年02月 --