資料6(その1) 学術情報ネットワーク(SINET)について(前期作業部会における意見交換のまとめ)

学術情報ネットワーク(SINET)について(前期作業部会における意見交換のまとめ)

○SINETは、国立情報学研究所(NII)の運営費交付金で運用されているが、その予算が削減され、確保できなくなった場合、機能が維持できないということになるため、利用機関の負担に切り替えた方が安定するのではないかという意見がある。
しかしながら、利用機関による経費負担制を導入した場合、負担できない機関の研究者は利用できなくなり、大学間での共同研究の遂行に支障が出る。また、参加機関が少ないと1機関あたりの負担額が大きくなるとともに、必要な仕様や負担額などに対する機関間の調整も難しいことから、現行の大規模ネットワークを維持することは困難になる。
日本の大学全体のインフラとして整備・維持することが不可欠であることから、大学共同利用機関であるNIIが一括して整備することが価格交渉力の面からも適切である。 

○次期ネットワークでは、米国のInternet2や欧州のGEANTで構想している400ギガビット技術をベースに、テラビットまでを視野に入れたネットワークの導入が日本の研究レベルを維持する上で必要である。
国際ネットワークに関しては、特に、伸びが著しい中国や韓国、東南アジアを含めたアジア諸国との関係に配慮すべきである。

○SINETは、単にキャリア的なネットワークとしてではなく、ネットワークと学術コンテンツの広い意味でのサービス機能までを含めた学術情報基盤として検討するのが自然であり、研究者の求めている上位のサービスレイヤについての対応を考慮すべきである。
グローバルな情報流通が著しく進展する中で、こうした情報を活用するネットワーク及びクラウドをどのように構築するかが国益にかかわる重要な課題である。

○技術系だけでなく、文科系の学問に関わる膨大な情報をビックデータとしてどう利活用するかについての議論も進めていただきたい。

○アカデミッククラウド検討会においても、教育クラウドの構築が取り上げられているが、研究と教育を合わせた大学現場において、情報基盤を有効なツールとしてどのように機能させることができるかについて、検討いただきたい。

 

 

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