資料1-1 我が国の学術研究の振興と科研費改革について(第7期研究費部会における審議のまとめ)(中間報告)(案)【別添2】

科研費の種目とその審査体制(25年度)

研究種目等

研究種目の目的・内容

新規応募件数/採択件数

第1段(書面)審査

第2段(合議)審査

審査結果の開示

科学研究費

特別推進研究

 国際的に高い評価を得ている研究であって、格段に優れた研究成果をもたらす可能性のある研究
(期間3~5年、1課題5億円程度を応募総額の上限の目安とするが、上限、下限とも制限は設けない)

 112/15
(ヒアリング実施数は採択件数の2倍程度)

 13~26名からなる3小委員会の委員が書面審査

 

国内外の研究機関に所属する審査意見書作成者(各3名)が審査意見書等を作成
審査委員(合議審査委員と同一)がヒアリングを行う研究課題を選定

 審査・評価第一部会に置く3小委員会(56名)でヒアリングを実施し、合議


審査・評価第一部会に置く運営小委員会(11名)において、採択研究課題を決定

 応募者全員に、委員会における審査結果の所見を開示

新学術領域研究※

 (研究領域提案型)
研究者又は研究者グループにより提案された、我が国の学術水準の向上・強化につながる新たな研究領域について、共同研究や研究人材の育成等の取り組みを通じて発展させる
(期間5年、単年度当たりの目安1領域 1千万円~3億円程度)

 

 15~25名程度からなる4委員会の委員が書面審査

 

審査意見書作成者(各3名)が審査意見書等を作成

 

審査委員(合議審査委員と同一)がヒアリングを行う研究領域を選定

 15~25名程度からなる4委員会でヒアリングを実施し、合議

審査部会において、採択研究領域・課題を調整・決定

 全ての応募領域に対して審査結果の所見を開示

基盤研究

 (S)1人又は比較的少人数の研究者が行う独創的・先駆的な研究
(期間 原則5年、1課題 5,000万円以上 2億円程度まで)


(A)(B)(C)1人又は複数の研究者が共同して行う独創的・先駆的な研究

 (期間3~5年) 
 (応募総額によりA・B・Cに区分)

 

 (A) 2,000万円以上 5,000万円以下
◎(B) 500万円以上 2,000万円以下
★(C) 500万円以下

 (S)585/87
(ヒアリング実施数は採択件数の2倍程度)


(A)2,300/541


(B)10,205/2,523

 

(C)33,871/10,127

 (S)6名の審査委員(合議審査委員と異なる)が専門的見地から実施
・5段階の絶対評価


(A)(B)(一般)
6名の審査委員(合議審査委員と異なる)が専門的見地から実施
・5段階の相対評価

 

(A)(B)(海外学術調査)
16~20名からなる4小委員会の審査委員が書面審査
・5段階の相対評価

(C)4名の審査委員(合議審査委員と異なる)が専門的見地から実施
・5段階の相対評価

 (S)審査・評価第二部会に置く15小委員会(155名)でヒアリングを実施し、合議


 審査・評価第二部会に置く運営小委員会(17名)において、採択研究課題を決定

 

(A)(B)審査第一部会に置く運営小委員会(24名)及び23小委員会(438名)で合議

 

(C)審査第二部会に置く運営小委員会(25名)及び24小委員会(438名)で合議

 (S)ヒアリング実施者全員に、委員会における審査結果の所見を開示。不採択者のうち審査結果の開示を希望する者に、第1段審査の4段階の評定要素について、不十分と評価された項目の定型所見を開示

 

(A)(B)(C)第1段審査の4段階の評定要素について、不十分と評価された項目の定型所見を開示

挑戦的萌芽研究

 独創的な発想に基づく、挑戦的で高い目標設定を掲げた芽生え期の研究(期間1~3年、1課題  500万円以下)★

 13,865/3,582

 4名の審査委員(合議審査委員と異なる)が専門的見地から実施
・総合評点を4段階の絶対評価で付すとともに、総合評点の最上位の研究課題について2段階の相対評価(AA:上位5%、A:上位6~25%)を実施

 審査第二部会に置く運営小委員会(24名)及び23小委員会(438名)で合議
・第一段審査において最上位の研究課題に付された相対的な2段階評価の結果を重視しつつ合議

 第1段審査の4段階の評定要素について、不十分と評価された項目の定型所見を開示

若手研究

 (A)(B)39歳以下の研究者が1人で行う研究
(期間2~4年、応募総額によりA・Bに区分)


◎(A)500万円以上 3,000万円以下
★(B)500万円以下

 

(A)1,779/394

(B)20,330/6,079

 (A)(B) 4名の審査委員(合議審査委員と異なる)が専門的見地から実施
・5段階の相対評価

 (A)審査第一部会に置く運営小委員会(24名)及び23小委員会(438名)で合議

 

(B)審査第二部会に置く運営小委員会(24名)及び23小委員会(438名)で合議

 第1段審査の4段階の評定要素について、不十分と評価された項目の定型所見を開示

 

研究活動スタート支援

 研究機関に採用されたばかりの研究者や育児休業等から復帰する研究者等が1人で行う研究
(期間2年以内、単年度当たり150万円以下)

 3,645/908

 4名の審査委員(合議審査委員と同一)が専門的見地から実施
・5段階の相対評価

 審査第三部会に置く運営小委員会(9名)及び8小委員会(220名)で合議

 第1段審査の4段階の評定要素について、不十分と評価された項目の定型所見を開示

奨励研究

 教育・研究機関の職員、企業の職員又はこれら以外の者で科学研究を行っている者が1人で行う研究

 3,876/712

 2名の審査委員(合議審査委員と同一)が書面審査
・3段階の相対評価

 奨励研究部会に置く運営小委員会(4名)及び3小委員会(90名)で合議

 (不採択者に、審査希望分野における書面審査結果のおおよその順位を開示)

注1)※印の研究種目の審査・交付は文部科学省が行っている。
注2)★印の研究種目(基盤研究(C)、挑戦的萌芽研究、若手研究(B))のうち、平成23年度以降に新規に採択された研究課題については、「学術研究助成基金助成金」(基金化)により実施している。
注3)◎印の研究種目(基盤研究(B)、若手研究(A))のうち、平成24年度に新規に採択された研究課題(以下、「科研費(一部基金分)」という。)については、「学術研究助成基金助成金」(基金化)により実施している(研究費総額のうち500万円以下)。

お問合せ先

研究振興局学術研究助成課企画室企画係