資料1-3 「学術振興上の重要な取組」の当面の具体的な検討課題(案)

1 東日本大震災からの復興に向けた研究者の知の結集

  東日本大震災を踏まえて科学技術や学術の役割が問い直される中、大学の目的である「社会発展への寄与」という観点からも、東日本大震災の復興に向けた研究者の知を結集した取組が早急に求められている。

 このため、学術研究の社会的役割として、総合的な学術調査をはじめ東日本大震災の復興に向けた取組を推進することが必要ではないか。

 

2 研究者ネットワークの強化

  我が国の学術研究においては、各分野において、個々の研究者のネットワークによる連携は行われているが、分散的な連携になっているケースが多く、グローバルに認知されるような、コアとなる研究グループの形成にまで至っていないのではないか。

 このため、コアグループを形成し、さらに研究者ネットワークを強化していくための方策について、総合的に検討することが必要なのではないか。その際には、例えば、科研費の「新学術領域研究」に研究者ネットワークのコアとなるグループの形成という観点を取り入れることなどについても検討してはどうか。

 また、人文学・社会科学者と自然科学者との連携を促進することも必要ではないか。

 

3 学術研究の発展に必要な研究テーマ等の共有

  学術研究の発展のためには、国内外の動向等から推進が求められる研究テーマ等を学術コミュニティが検討し共有化することにより、研究者の自主性や提案を引き出して知の結集を図ることも必要である。

 また、社会の理解を得て学術研究を推進するため、学術研究の課題や方向性(学術研究の置かれている状況がどのように変化し、どういう方向を目指しているか)の社会への発信も必要と考えられる。

 このため、学術研究全体を俯瞰した学問的観点から、分野横断的に重点的な推進が求められる研究テーマの設定方法と推進方策を検討することが必要ではないか。

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