人文学及び社会科学の振興に関する委員会(第6期)(第9回) 議事録

1.日時

平成24年6月22日(金曜日)15時~17時

2.場所

文部科学省3F1特別会議室

3.出席者

委員

樺山主査、小谷委員、田代委員、金田委員、小安委員、瀧澤委員、伊井委員、加藤委員、鶴間委員

<科学官>
羽田科学官、中島科学官

文部科学省

田中総括審議官、吉田研究振興局長、菱山振興企画課長、伊藤学術企画室長、高見沢学術企画室長補佐

4.議事録

【樺山主査】
それでは、予定の時間になりましたので、始めさせていただきます。
ただいまから、科学技術・学術審議会学術分科会人文学及び社会科学の振興に関する委員会(第6期第9回)を開催いたします。
ではまず、事務局から配付資料の確認をお願い申し上げます。

【伊藤学術企画室長】
失礼いたします。お手元に資料を5点お配りしております。
まず、本委員会の報告案ということで、資料11が見え消し版、そして、資料12が溶け込ませ版ということで報告案関係を2点。そして、資料2といたしまして、東日本大震災を踏まえた検討の視点ということで、本委員会の検討状況をまとめた案をお配りしております。そのほか、参考資料といたしまして、本報告書に関わるデータ、施策等をまとめた参考資料集と関連報告書集をお配りしております。欠落等ございましたら、事務局の方にお申しつけいただければと思います。よろしくお願いします。

【樺山主査】
ありがとうございます。それでは、これから議事に入らせていただきます。
本日は、委員会として学術分科会へ提出する報告案を取りまとめたいと存じますので、よろしく御協力のほどお願い申し上げます。資料11、今御報告がありましたうちの報告案の見え消し版ですが、それをごらんください。これは一昨日になりますか、2日前に委員の皆様方にメールで送付したものとほぼ同じ内容でございます。前回までの議論を踏まえた修正案につきましては一度御確認をいただいているところでございますが、報告案の全体像及び内容につきましては皆様から御理解をいただいているものと差し当たり考えさせていただいております。その後、皆様からいろいろな御意見もいただき、また事務局におかれましてもさまざまな検討をいただいた上でもって、可能な限りその御提言を取り入れながらこの案ができ上がったものだと理解しております。
それでは、前回と同様でございますが、各項目ごとに区切って確認をしていただきたいと存じます。よろしいでしょうか。まず、1.人文学・社会科学の振興を図る上での視点について、事務局から御説明をお願い申し上げます。よろしく。

【伊藤学術企画室長】
失礼いたします。
では、お手元の資料11をごらんいただけますでしょうか。まず、今、主査の方からも御指摘がございましたけれども、この資料の修正の仕方ということで重ねて御説明申し上げます。黒字下線の部分は、前回会議が517日にございましたが、そこから一度、6月上旬に修正案ということで先生方に御送付申し上げた修正案でございます。赤字の見え消しの部分につきましては、6月上旬にお送りした際に更に御意見をいただきまして修正を加えた部分ということで、本日はその両方を御審議いただければと思います。私の方からは特に、最新の修正でございます赤字の修正部分、これを中心に御説明申し上げたいと思います。よろしくお願いします。
まず、この報告書の「目次」「はじめに」そして、「構成」、1ポツの「視点」のところ、5ページまでの修正点を主に御説明申し上げたいと思います。まず、1ページ目の「はじめに」をごらんいただけますでしょうか。こちらのほうの修正は、主に大きく2点でございます。
まず1点目といたしましては、「はじめに」の第2パラグラフのところでございます。人文学・社会科学の本来的な研究対象という部分について、「人間・文化・社会を研究対象とし、知的社会の推進に向けて注力すべきもの」という基本スタンスを明記するという部分を加筆いたしました。その上で、赤字下線、次の部分でございますが、今般の起こってしまった災害や今後に当たって憂慮される災害がある中で、どのように人間社会等に向き合って研究活動を構想していくことが可能であろうかということで、人文・社会科学が今後直面する課題という部分につきまして、そういった課題の中にある、またそういう状況にある中での人間社会等に対する研究活動というところを明記しております。その関係で同様に視点の修正という点で、一番下のパラグラフ、「私たちは」と始まるところでございます。社会に内包される問題に向き合うこと、これを特に当面する緊急な課題ということで、三つの視点から課題を抽出し、そして、五つの推進方策ということで今後真摯に取り組むということで、進行の方向性といたしましては、知的社会の成熟を目指し、リスク社会への対処を図るという観点で、今後の人文学・社会科学の振興を図っていくという基本方針を明確にしております。そういった観点で、報告書の一番最初の表紙のタイトルのところでございます。通常の「人文学及び社会科学の振興について」というだけでなく、その方向性を加味いたしました「リスク社会の克服と知的社会の成熟に向けた」振興についてという形でタイトルを変更させていただいております。
次に、2ページ目、本報告の構成のところでございます。こちらに当たりましては、この報告書に当たって、現時点にあって新たに、もしくは強調されて要請されている方向性、こういったものをふまえて、視点、課題、方策という形で整理をさせていただいております。まず、視点に三つ、(1)から(3)がございますが、この視点がなぜ今、人文学・社会科学の振興を考える上で重要ということで抽出したのかという、その理由のところを加筆いたしまして、「東日本大震災を踏まえた今後の科学技術・学術政策の検討の視点」ということで昨年5月に総会の方から提示された視点、これを踏まえた観点であるということを明記させていただいております。その具体の観点という部分に関しましては、下の注釈2のところに記載しております。総会で示された視点の中に、特に課題解決のための学際研究や分野間連携等の視点がございます。更に詳しく記述しますと、国際連携とか、あと、自然科学者と人文・社会科学者との連携の促進というところについては十分配慮するという観点が示されているところではあります。その観点からこの三つの視点を整理させていただいているというスタンスを明確にしております。
次に、課題の四つの部分でございます。こちらに関しましても、これまでの学術分科会における議論を参考として、より戦略的に進める上での四つの課題という位置付けを明確にさせていただいております。これも下の注釈3のところをごらんいただければと思います。注釈32段落目、「また」のところの下から2行目のところにございますが、基本問題特別委員会における当面の検討課題ということで、社会貢献に向けた研究者の知の結集とか、知の再構築や体系化が求められる研究テーマ等の共有、こういった当面の課題が示されているということから、この四つの課題と、それと三つの視点をふまえながら、この課題を解決する五つの方策ということで、今まで御審議いただいてきたこの五つの当面の方策という整理をさせていただいているところでございます。これが構成の部分でございます。
引き続き、視点の三つのところで主な修正点を御説明申し上げたいと思います。まず1点目の諸学の密接な連携と総合性という部分についてでございます。こちらに関しましては、前回、より融合というところの課題と御意見等がございました。ここに関しましては、諸学の密接な連携と総合性ということで、知の統合や分野を超えた総合性への視点と、密接な連携方策によって研究を推進していくという観点に再整理をさせていただいております。
その観点で特に留意すべきところということで、中段ほどに二つ大きく下線がございます。分野間連携を進める際の留意点というところで、まず1点目として、分野による方法論や価値観の違い、これが存在することをお互いに理解して、研究を進める際には互いに補完し合うよう十分に議論しながら研究を進めることが肝要という基本スタンスを明確にするとともに、加えて、成果の共有という部分でございますが、自律的な活動を活性化するとともに、共同研究で得た成果を自身の専門分野に還元すること、こういったことも効果ということで期待されるというスタンスを明確にさせていただいております。
次に2点目、次のページ、4ページ目になります。(2)学術への要請と社会的貢献の部分の修正点でございます。こちらにつきましては、第3パラグラフの「必要なことはといえば」で始まるところでございますけれども、学術の社会的貢献という部分でございます。研究者と社会との関わりにつきまして、赤字の部分がございますが、研究者側の観点と社会の側の観点ということで、それぞれ、研究者が多様な社会的活動に参画するとともに、社会の側に研究への参画を求めるということで、こういった社会的貢献を学術研究を通じてより実現していくというところを加筆しております。また、こういったときの社会という部分でございますが、前回、実務者の定義というところで議論がございました。そこにつきましては、4ページ目の一番下のパラグラフ、「また」で始まるところでございますが、ここでいただきました御意見をふまえまして、行政とかシンクタンク、NPO、こういった、研究と実務者を橋渡しできる研究者以外の者をこの報告書での実務者ということで定義いたしまして、研究を社会実装につなげていくための在り方をより強化していくというところで整理させていただいております。
3
点目の視点のグローバル化と国際学術空間というところ、5ページ目でございますが、大きく2点修正をさせていただいております。一つ目は、国際化、グローバル化対応への必要性というところの観点でございます。パラグラフとしては、三つ目のパラグラフ、「こうした状況のもとで」で始まる部分でございます。諸外国との競争や協同につきまして、いかにその成果を我が国の研究状況に導入するかというような観点とともに、日本からの発信という部分をもう少し強調していくべきではないかというご意見をいただきました。具体的に、我が国が世界に先んじて直面する課題の例示でいただきましたものが、今般の災害や少子高齢化など、世界に先んじて直面する研究課題が我が国にもあると。そういった観点で、受け身だけではなく、日本由来の学問領域を国際的な交流の場に引き出すことを責務の1つと考え、積極的に対応していくべきであるという形での記載に変えさせていただいているところでございます。また、2点目の大きな修正点といたしましては、次の「国際交流と成果発信の重要性」の第1パラグラフ目のところでございます。そういった国際共同研究を推進したり、また、国内に世界の優秀な研究者が集まる環境整備というような研究の推進とともに、事務局体制ということで、大学等においては研究の国際化を支援する体制の充実、こういったものも求められるという御意見もいただいておりますので、それを加えさせていただいております。1点目の大きな修正は以上でございます。
よろしくお願いします。

【樺山主査】
ありがとうございます。それでは、1の人文学・社会科学の振興を図る上での視点について、意見交換を行いたいと存じます。御意見がある方は挙手をお願いしたいのですが、先に一言、私から補足もしくは弁解を申し上げます。
皆様方からいろいろなご意見をいただき、事務局ともいろいろ御相談いたしまして、案を作成いたしましたのですが、その中で、一番最初の部分、つまり、全体のタイトル、「リスク社会の克服と知的社会の成熟に向けた人文学及び社会科学の振興について」という、このタイトルにつきましても幾つか御意見をいただきました。特に、「克服」というのがミスリーディングな用語ではないかという御意見もございまして、私たちもいろいろ検討させていただきました。しかし、報告の全体のタイトルとしてはやや強いあるいは出過ぎた表現であるかに見えますけれども、ここは、そのほかのいろいろな候補の中で検討いたしました結果、リスク社会の克服がすぐにできるわけではありませんけれども、そこに向けたという意味合いでこの案でお願いできないだろうかと判断して、事務局で御検討いただいた、そういう次第でございます。もちろんここには、リスク社会への対処とか対応とかいう表現もあり得るかと思われましたけれども、差し当たり、この案を採用したということでございます。ただし、本文におきましては、なるべくその趣旨を誤解されないようにということで、対応もしくは対処等の表現を各所において使っておりますので、その趣旨は生きるだろうと私としては考えさせていただいたということでございます。その辺を御理解いただければと思います。それでは、御意見等をいただきたいのですが、ここ以下全てそうですが、ここで御意見をいただきましたものにつきましては、適切な修正を施しました最終案を後ほどお作りいただくことになるかと思います。また、文言上の用語、あるいは「てにをは」、あるいは句読点等につきましても不適切な部分があるかもしれません。これらにつきましては、もちろんここで御発言いただいても結構でございますし、あるいは、ごく短期間でございますけれども、お持ち帰りいただきまして、なおこういう訂正が必要だという御意向がございましたらば、御連絡いただきますればすぐに直すことができるという、そういう性格のものでございますので、そんなふうに御理解いただければと思います。それでは、御意見のある方、挙手でお願い申し上げます。

【伊井委員】
よろしいですか。

【樺山主査】
はい、伊井委員、どうぞ。

【伊井委員】
申し上げます。
4
ページ目の「学術への要請と社会的貢献」の第3パラグラフのところですが、「必要なことはといえば、社会からの強い要請を正面から受け止めつつ」と、強い要請があるというのが前提になっていますが、すぐ下は、「主体性をもって判断する論拠と機能」云々とします。その後に、「社会の側に研究への参加を求める」と、逆にこちらから求めていくんだという論理になっており、一方では社会的要請ということがしきりに出てきますけれども、どうもこのあたりの論理は少し分かりかねます。社会的要請という言葉がよく分からない。社会的要請と社会的貢献が併用されています。ほぼ中央の「目標設定と協働研究の重要性」の1行目に「社会的貢献」という言葉があって、その段落の次の、空白の2行目でしょうか、「一面的にとらえすぎると本来の社会貢献の目的や内容を狭めてしまう危険性」というのがここには出てきますが、何か使い分けがあるのか。「社会的貢献」「社会貢献」という使い分けは、私自身とてもわかりづらいところがあるなと思いながら読みましたが、もう少しすっきりできないかどうかという、これは要望です。
ついでに、5ページ目のところの、これは単なる「てにをは」なのかどうかわかりませんが、(3)の第4パラグラフ、「こうした状況のもとで、諸外国との競争や協同」とあり、次の「国際交流と成果発信の重要性」の1行目では「世界標準のもとでの競争や協働が進む」と、こちらは「働」という字です。ほかに、共同研究もあるので何か使い分けを意図してしているのかどうか分からなくなってきます。

【樺山主査】
ありがとうございます。2点ございましたけれども、事務局、いかがでしょうか。

【伊藤学術企画室長】
まず1点目の「社会貢献」と「社会的貢献」という部分に言葉の使い分があるのかというお尋ね、御指摘についてでございますが、ここには大きく違いという部分はございません。ただ、なぜこのような、社会的貢献ないし社会貢献というところの記述を書かせていただいているかという部分でございますが、先ほど、冒頭、本報告書の構成というところで記載させていただきましたけれども、東日本大震災をふまえた科学技術・学術の観点からの検証ということで、総会からの検討の要請という中でも、こういった課題解決のための学際研究や分野間連携の促進とか、社会貢献に向けた研究者の知の結集というようなことが求められているところでございます。その観点から、社会的ないし社会的要請があるという前提に立って、そのオーダーに応えつつ、まず貢献するとともに、オーダーだけでなくて、先ほど「はじめに」のところに、冒頭に立ち位置として書かせていただきました、もともと人文・社会科学は本来において人間・文化・社会を研究対象とするという観点から、自律的に社会に対して貢献していくという観点を、「主体性をもって」というところで併せて書かせていただいているという学問的特性に基づく研究方向と、スタンスとして2点あるかと思いましたので、まずは、社会的要請と、主体性を持って対応するという2面を書かせていただいているというところでございます。ただ、繰り返しになりますが、社会的貢献と社会貢献はどちらが適切なのかという部分につきましては、あまり意図を持たず書いておりますので、適切な言葉には直したいと思っています。
次に、2点目の「協同」と「協働」の部分と、あと、「共同」というところの共同研究という部分でございますが、まず3点目の共同研究の部分は、基本的にある意味一般用語として使わせていただいておりますので、研究に係るような部分に関しては、共同研究と使わせていただいております。上2段の部分につきましてどちらが適切かといいますと、意図としてはともに取り組むという意図で書かせていただいておりますので、協働という意図のほうが適切かと思いますので、上の第3パラグラフのところに関しましては「働」のほうに修正させていただきたいと思っています。以上です。

【伊井委員】
ありがとうございます。この文章をつくるのは大変御苦労だというのはよく分かるので、御苦労だなと思います。
4
ページ目の先ほどのところの第3パラグラフの「必要なことはといえば、社会からの強い要請を正面から受け止め」というのは、これは社会的要請ということなんですね。強い要請が社会の現実であるんですね。それを研究者はさらに発掘して働きかけるという意味なんでしょうか、ここは。

【伊藤学術企画室長】
はい、そういう意味です。

【伊井委員】
そうですか。ありがとうございます。

【樺山主査】
今御指摘ありました点につきましては、適切な訂正を行う必要があると感じましたので、その辺よろしく御検討ください。ありがとうございます。では、向こうから。失礼ですが、ごめんなさい。
鶴間委員、どうぞ。

【鶴間委員】
2
ページ目の赤字のところで、「自然・人間・社会」を、自然を社会の後に移してありますが、それは3ページ目の真ん中でも、「人間・社会・自然」となっています。これに合わせるならば、3ページの上の3行目、「自然・人間・社会」というのも同じように訂正すべきですが、ただ、この問題というのは、おそらく1ページ目の「はじめに」のところでの言葉と関係してくるのかなと思います。単純に、人間・社会の後に自然を、並列ではないですけれども、並べるよりは、今回、この「はじめに」という文章を読みますと、自然というのが、もうちょっと大きな意味合いを持ってくるのかなという気がいたします。
それは、「はじめに」の文章の中で、今回の震災に関して、「起こってしまった災害や今後にあって憂慮される災害」とあり、「起こってしまった」というのが、起こってまずかったというような言葉に受けとれますね。実はこれが自然にとってはこれは必然的な動きであって、その中で人間が生きてきたということを自覚すべきだということからすれば、今回起こってまずかった、起こってしまったというよりは、自然のもっと大きな動きの中で人間の文化とか人間とか社会を考えていかなければいけない。ということを考えれば、自然というのをただ社会の後に移すことだけでいいのかなという、そんな意見を持ちました。

【樺山主査】
いかがでしょう。事務局、何かお考えありますでしょうか。

【伊藤学術企画室長】
御指摘のところ、非常によくわかります。我々としては、人間と社会というのが通常、人文・社会科学の研究とフォーカスの対象であったと。さらに、それを取り巻く、今、鶴間委員から御指摘いただきましたような環境というところで、自然という新しい、今回の震災直面を契機として、そういった大きな観点も含めた研究対象の再整理というところのニュアンスもあるかと思いましたので、最後にポツで持ってきましたけれども、そこに少し言葉を補足しながら整理すべきという点につきましては、また御指導いただきながら整理したいと思います。
よろしくお願いします。

【樺山主査】
ありがとうございます。それでは続きまして、中島科学官、どうぞ。

【中島科学官】
2
点あります。1点目は、先ほど伊井委員が御指摘になったところと関係があります。社会の側の要請と社会の側の研究への参画がどういう関係にあるのかということを伊井委員は述べられたと思いますが、私、ここに非常に関心を持って書き加えていただいた者として、ちょっとつけ加えさせていただきます。社会からの要請に、例えば理工系の分野で応えようとして文理融合で取り組んだりした場合に、社会からこういう要請があるのでという専門家の一面的な理解による押しつけになってしまうことがあった。それをどう克服していくかというのが例えば科学と社会の問題などでは出てまいります。BSEの問題以来いろいろな問題があるんですけれども、原子力発電所の問題もそうかもしれません。専門家がよかれと思ってやったことが必ずしもよくなかったということで、社会からのフィードバックなどをいただこうという動きが始まった。世界的にいいますと、1999年のブタペスト宣言で出ました「社会のための科学、社会の中の科学」というようなことをふまえた動きです。記述をこういうふうにしてはどうかと提案しましたのはそのような趣旨でございます。
それからもう一つ、全く別の点ですが、5ページの日本からの発信についてです。なるほど、日本から発信が不十分だから頑張って発信しなければいけないというところも多いかと思いますけれども、東アジアの方、特に韓国や台湾の方などとお話をした体験ですと、日本はやはりこの地域でのリーダーシップをとってほしい、研究においても例えばこれこれの分野でリーダーシップをとってほしいというような要請があったこともあります。世界の多極化のバランスの中で、中国あるいはインドなどともつきあう中で、日本にもバランスをとって研究のリーダーシップをとってほしいなどと言われたこともありますので、積極的に日本から出すものは既にあるんだということを、もう少し何か書ければうれしいなと感じています。
これは強い要請ではないですけれども、気持ちとして、もう少し明るく未来をとらえてもよいのではないでしょうか。今、世界的に日本は押し込まれてしまって、国際化が足りない、足りないとよくいわれる。しかし、世界に出ますと、活躍している日本人の方はたくさんいらっしゃいます。海外に出て、日本にこれやってほしいといわれることもありますので、その辺のところも書けないでしょうか。例えば日本学術振興会の海外オフィスなんかは非常にいいものだと思います。日本学術振興会で最初に設置された海外オフィスに行ったときも、仕事を始めて見るといろいろな要請があるんだというようなことを言っておられましたので、ちょっと応援的なことも何かできればと思いますので、よろしくお願いいたします。

【樺山主査】
ありがとうございます。今の点、後半部分ですけれども、中島科学官からそういう御指摘をいただきましたものですから、可能な限りで書き込んでいただきたいとお願いします。差し当たり、ここまで参りましたけれども、もう少し加えていい表現があればということでもってお預かりして検討いたしますが、どういうふうにできるかはやってみなければわからないものですから。了解いたしました。ありがとうございます。
金田委員、どうぞ。

【金田委員】
5
ページの下の方に「国際交流と成果発信の重要性」という部分がありますが、その最初のところで、「世界標準のもとでの競争や協働が進む変革の中にあっては」というところに少し引っかかりました。例えばこれだと、世界標準の下でしか変革が進まないとか、あるいはすべて世界標準を目指して動いているとかというような誤解に結びつかないかなと思うんです。特に人文・社会科学の場合には、世界標準というような形でとらえられるものというよりも、問題の共有とかいうことは大いにあると思うんですが、むしろ技術的な、例えば自動車の世界標準規格とかそういうものとは全然種類が違うわけなので、何かここは引っかかるんですけれども、少し検討していただけませんでしょうか。

【樺山主査】
お答えがあるかと思うんですが、御指摘のとおりかと思いますので、もう少し適切な表現があってもいいかなと。今の御趣旨のことを体現できるような、あまり言葉が多くないけれども、適切な言葉を考えさせていただく必要があるかと思います。ありがとうございます。
それでは、まだいろいろご意見があろうかと思いますが、一応こういう形でもって三つぐらいに区切って御説明いただき、御質問をいただき、御意見をいただき、最終的には全体にわたりましていま一度御意見をいただく時間が、可能性がありますので、恐縮ですけれども、少し先へ進ませていただきたいと存じます。
それでは次に、2の制度・組織上の課題ということですが、それについて意見交換を行います。まず、事務局からご説明ください。

【伊藤学術企画室長】
失礼いたします。では、6ページから10ページのところまで、制度・組織上の四つの課題について、修正点を中心に御説明申し上げたいと思います。
まず、1点目の共同研究のシステム化について、6ページでございます。こちらの大きな修正点といたしましては、中段にございます「研究推進制度構築の方向性」の「特に」で始まるところでございます。研究成果を着実に社会実装までつなげていくためには、研究の将来の発展可能性、こういったものに応じて、個々の支援事業の枠組みを超えた連携が必要であるということを記載させていただいております。こちらに関しましての具体的な方策は、大きな3ポツの具体的方策の方に詳細を記載させていただいておりますので、そこでまた別途御説明申し上げたいと思います。次に、8ページの(2)研究拠点の形成・機能強化と大学等の役割の修正点の部分でございます。こちらについては、中段にございます「研究体制整備の方向性」のところで大きく修正を2点加えさせていただいております。1点目といたしましては、方向性の第2パラグラフにございます。前回の御意見でも、ここの御指摘でもございました、大学等の拠点と大学共同利用機関、これが有する資源をもう少し相互補完して、有効に連携を深めていく必要があるという御意見を頂戴しました。そういった観点から、この下線のように修正をさせていただいております。それが1点です。そして、次の赤線の部分でございますけれども、こちらに関しましては、連携と集中の研究体制により研究成果発信機能を強化するためには、窓口となる拠点の機能の活性化とか、また、データベース等共通基盤整備、こういったものが不可欠であるという点も加筆させていただいております。こちらについての具体的な観点も、後段の当面の方策の方で記載させていただいておりますので、そこで詳細については御説明申し上げたいと思います。
次に、9の(3)次世代育成と新しい知性への展望の部分でございます。こちらにつきましては、人材育成の方向性というところで、大きく赤字の修正を中段ほどに加えさせていただいております。前回いただきました御意見の中で、まず研究者を育成する段階のところで学生の段階での分野間連携も重要であるといった観点から、学部、研究科横断的な履修や実社会と学術の関連性を追求する教育プログラム、こういったものも必要であるという御意見を頂戴しました。また、この修正をふまえて更にいただきましたのが、実際に若手研究者として評価をする際の分野間連携における評価が適切にきちんと評価されるということがしっかり確立されていないと、なかなかそういった研究にチャレンジできないというような御意見も頂戴しました。その観点から、研究の継承方法、こういったものの確立が重要であるというところも、この赤字のように修正を加えさせていただいているところでございます。
次に、10ページ目の成果発信の拡大と研究評価の成熟の部分でございます。こちらにつきましては、大きく2点修正を加えさせていただいております。中段の「成果発信と研究評価の充実の方向性」のところで、具体的には、まず1点目、第2パラグラフの「分野間連携により」で始まるところでございます。ここはもともとの記述は、評価に当たっての留意点を記載させていただいておりました。具体的には、2行目にからなりますが、人文学などの研究においては、認識枠組みの提示が評価されることが多く、具体的な技術水準の達成等による評価は難しいことが多いという形で記載させていただいておりましたけれども、そういった留意点だけでなく、実際に評価する際の積極的観点も加えるべきではないかという御意見を頂戴いたしました。赤字のとおり、分野間で成果の求め方や評価の視点が異なることに留意しつつ、実社会からの視点を意識した評価が共通的な評価指標というところで加えられるのではないかというような御意見を賜りましたので、その旨記載させていただいております。それが1点目です。2点目といたしましては、成果発信の部分というところでございます。こちらにつきましては、黒の下線のとおり、国際的な発信力の更なる強化、これが必要であるという方向性について特に強調すべき御意見をいただきましたので、その旨記載させていただいているところでございます。
主な修正点は以上です。よろしくお願いします。

【樺山主査】
ありがとうございました。それでは、先ほどと同じく、2.制度・組織上の課題という項目につき、御質問、御意見等ございましたら、御遠慮なく御発言ください。
どうぞ、瀧澤委員。

【瀧澤委員】
すみません、先ほどの最初の部分なんですが、先生お気づきにならなかったみたいなので。すみません、簡単なことですので。

【樺山主査】
どうぞ。

【瀧澤委員】
「はじめに」のところなんですが、1ページ目の「人類と国民」というフレーズが幾つか出てくるんですが、そこがちょっと、「人類と国民」と並列に並べるのが少し違和感がありましたので、例えば「社会」に置きかえてはいかがかと思います。以上です。

【樺山主査】
分かりました。1ページ目の例えば三つ目の段落

【瀧澤委員】
そうですね。何箇所か。

【樺山主査】
という御指摘がございましたので、これも御指摘のとおりにできるかどうか、いろいろな条件を考えまして検討させていただきます。
今の2の部分につきまして、御質問、御意見等ございましたらば。

【伊井委員】
よろしいですか。

【樺山主査】
伊井委員、どうぞ。

【伊井委員】
度々申し訳ございません。
8
ページ目の一等下なんですけれども、データベース等の共通基盤整備というのは機関間の相互連携が不可欠であるとありますが、これは早くから課題になっているところで、既に始めているところもあります。この書き方だと、今までしていなくて、これが将来的に不可欠であるととられるんじゃないかという気がしました。
それと、10ページ目の評価のところ、これは非常に大事なことなんですが、一等上の2段落目でしょうか、独特な方式を積極的に提起すべきだという、ここのイメージがちょっとわからないんです。「うちはこういう形で評価をしてほしい」と、人文学のそれぞれの分野における評価の仕組みとか意義を自らが提起するんでしょうか。その2点だけ、教えてください。

【樺山主査】
事務局から何かございますでしょうか。

【伊藤学術企画室長】
失礼いたします。まず1点目のデータベースの部分に関しましては、確かに全くないというわけではございませんので、更に充実を図ることが必要であるということかと思います。先に申し上げてしまいますと、具体的な方策というところで、15ページになりますが、現在、学術研究と研究基盤の構築ということで、学術研究の大型プロジェクトの推進に係るロードマップという中におきまして、社会科学、例えば日本語の歴史的典籍のデータベースとか、また、社会科学統合データベース・ソリューション網の形成など、こういったものも今後進めるべき大型のデータベースの構築ということで方針が打ち出されているところもございますので、そういった観点で視点のところに入れさせていただいております。ただ、それはまさに加速化というところだと思いますので、その旨で修正を図りたいと思います。
次に、2点目のご指摘の10ページ目の、評価の独特の方式を自ら積極的に提起すべきという部分でございます。こちらも、従前より人文・社会科学というのは、まず成果というところも、認識、枠組みの提示ということで、要素技術とか個別の研究成果を出していくという分野じゃないとか、また、研究活動も独特な研究スタイルをとるということもあってなかなか単純に評価しがたいというような御指摘がずっと続いてきたところでございます。ただ一方、研究成果を発信して適切に評価してもらうためには、では、そういう独特の研究スタイルとか活動をどう整理すべきなのかというのを自ら提案して、そこを評価軸の中に入れていくべきであろうというような観点もありましたものですから、これまでもちょっと御意見を賜っていたところでございます。ここは課題の指摘の部分でございますので、その指摘にとどめさせていただいているところでございます。また、後段の具体的な方策の部分のところで、具体的には19ページの研究評価の充実というところでございますが、こちらに具体的に人文・社会科学の特性をふまえた評価の視点とか活動というところで、第2及び第3パラグラフを中心に、人文・社会科学特有の研究活動を整理させていただいておりますので、そこと併せて御意見を賜れればと思います。よろしくお願いします。

【伊井委員】
ありがとうございます。その評価のところ、こんなことを言ってはよくありませんが、見る側からすると、非常に個々の、あまり特殊な、これはこういう成果なんだと言われても分かりづらいところがありますよね。やはり標準化して、分かる必要もありますし、人文学は数値的なことでは評価の判別もできませんね。だから、そこらはちょっと微妙だなという気がいたしました。あまりその世界に入り込み過ぎるのも困る点もあるんじゃないかという気がしました。以上です。

【樺山主査】
今御指摘ありましたとおりなんですが、これまで人文科学者あるいは社会科学者のかなりの方々が、自分たちに対して適用されている評価の基準あるいは方式が、自然科学もしくは例えば理工学から持ち込まれたものであって、それがあまりに他律的だということに対する強い不満をあちこちで伺うものですから、どういうふうに表記したらいいかなということで差し当たりこうなっておりますけれども、いま少し誤解を招かないような書き方があるかもしれませんので、御指摘ありがとうございます。検討させていただければと思います。
それでは、田代委員、どうぞ。

【田代委員】
9
ページの人材育成の方向性についてのことです。この教育プログラムは、途中の赤いところに分野間の研究の学問的・社会的価値を適切に検証する方法というのがあり、それのさらに3行下の方に留学の目的意識とあって、そこで問題がかなり飛躍しているように思います。国内的な教育プログラムの問題と、留学の人材育成というのは若干テーマが違うような感じがいたします。もし人材育成のために留学の目的意識を高めていくという内容が必要ならば、各大学でもう少し学生が留学できるような環境やプログラム作りのために必要な何か具体的な示唆をしてみてはいかがでしょう。例えば大学ごとの交換プログラムを密に設定すること、あるいは単位の互換性――留学先で修得した単位を広い視野で認定して卒業単位に振りかえてあげるなどいたしますと、学生が留学先の授業に積極的に参加し、興味を持ってとにかく何単位でもいいから修得して帰国したいという意欲をもたせることも重要です。そうした目的をもった留学のための教育プログラムが各大学で工夫できると思います。
国内的な教育プログラムと留学の目的意識のプログラムというのは区別したほうがいいのか、あるいはここの中ではなく後のほうの国際化の議論のなかで検討するのがいいのかよく分からないのですが、ちょっとお考えになってください。

【樺山主査】
何かありますでしょうか。

【伊藤学術企画室長】
はい。ありがとうございます。記述に関しましては、適正化を図りたいと思います。
ただ、ここに人材育成の方向性で留学の部分を入れさせていただいている趣旨の部分でございますが、改めて申し上げます。今回、三つの視点ということで御検討いただくものとして、分野間連携の促進という話と、学術の社会的要請への対応という話と、グローバル化への対応という三つの視点が示されて、今、御審議いただいております。その3つの観点を人材育成という課題の中で考えてみたときに、まず前半は分野間連携ということで、国内の教育プログラムの改善に当たって、もしくは若手研究者の評価の観点というところが1点目。また、社会的貢献という部分では、まずは広く社会の人と対話して、実践を重ねるということも評価を積極的にしていくべきであろうという形で書かせていただいているのが2点目。そして、3点目として、グローバル化対応ということで留学というような部分も入れさせていただいているところでございます。ただ、実際にその趣旨がちょっと分かりにくいという部分かと思いますので、記述の適正化は図らせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

【樺山主査】
極端に言えば、段落を変えた方がいいかもしれないという感じもいたしましたので、それも含めて検討させていただきたいと思います。
では、中島科学官から先にどうぞ。

【中島科学官】
すみません。単純な文言上のことですけれども、9ページの下から2行目なんですけれども、「研究が外部のピアレビュー」って、外部のレビューをピアレビューといのはいかがでしょうか。ピアレビューというのは内部の同僚評価かと思いますが、これ、どちらのことを? 実はこの2行は結構強い主張なので、書き方がまずいと誤解があるかなと思いまして、気になりました。

【樺山主査】
いかがでしょう。

【伊藤学術企画室長】
御指摘、適正化を図りたいと思います。その上の行の「学術出版の際に外部のレビューを行うことが」というところから引いてきていたもともとの記述の関係もございまして、なので、全体の表現の適正化を図りたいと思います。よろしくお願いします。

【樺山主査】
外部という言葉が要らないのかな。

【中島科学官】
外部の様々な立場の方がレビューされるのか、機関の外側の同じ専門分野の方がレビューするのかちょっと読み取れなかったので、そこがわかれば。

【樺山主査】
わかりました。御検討いただければと思います。
では、鶴間委員、どうぞ。

【鶴間委員】
9
ページの人材育成の方向性、このページの下から二つ目のパラグラフですが、「また」以下の文章です。ここで述べて、例えばというので理論経済学と計量経済学の例が出ているんですが、ただ、査読つき論文を義務づけている、あるいは指導して博士論文を書かせるということは、おそらくかなりの分野なりで行われていることではないのかなと。この2つだけを挙げているのがちょっと分からない。ここで人材育成の方向性として挙げるとしたら、むしろ例えば一つの個別的な分野に閉じこもらずに、もっと大きな分野にわたったすぐれた博士論文を推奨させるというのであれば分かるんですけれども、ただ博士論文を書かせるときに、査読つきの論文をある種前提として書かせるというのであれば、これはかなり行われていることかなと思います。理論経済学と計量経済学は、むしろ出すのであれば、理論の経済学と計量の経済学、おそらく二つに分かれてしまっている分野をまたがるような経済学を目指すというのであれば分かるんですが、その辺ちょっといかがでしょうか。

【樺山主査】
いかがかな。何か御意見ありますか。

【伊藤学術企画室長】
失礼します。ここの例示に関しての適正化については図りたいと思います。ただ、もともとの記述といたしましては、まず実際に研究者として育成するという教育段階を考えた場合に大きく二つあって、博士課程ということで考えれば、まず教育課程があった上で、一つの成果としては、まず博士論文といった大きな主題にしっかり取り組んで、そこで教育して、研究者として社会に出していくという手法と、また一方、その過程のプロセスの中でも、博士論文の執筆よりも前に、査読つき論文の要請を義務づけているという分野も一部あるということで、養成スタイルが分野によっては違うという御意見があったことをふまえての記載であります。ですので、一つ大きな主題に向かってしっかり取り組ませるというのは基本方針かと思いますので、そこはしっかり書きつつ、例示とか、そこのつなぎの部分の表現というのは、もう少し趣旨が分かるように適正に記述を修正したいと思います。

【樺山主査】
よろしいでしょうか。はい、どうぞ、加藤委員。

【加藤委員】
今のところにも関係あるんですが、多分、鈴村先生とのやりとりでちょうど、経済学の分野ではとおっしゃったので、そこが残ってしまいました。ここの論点は実は私が出したところです。一番大切なのは、外部のレビューとかピアレビューを行うということでありまして、その対象となるのが、論文であるか、単著である研究書であるかは、分野によって違うのではないかという提案でした。それを全部論文の形態で、博士論文を書く場合に出版するようにとしてしまいますと、単著が評価されてきた人文学の多くの分野や一部の社会科学の分野では、若い人たちへの動機づけとしては適切でないのではという、そういう趣旨で申し上げました。そういう形で、つまり、ピアレビューや外部レビューが大切という点を強調して書いていただけたらと思います。それにちょっと関連して私のほうは、赤字の前の段落のところの下から4行目の「分野によっては」と下線が引いてある次のところ、「査読付き論文雑誌への掲載を奨励するだけではなく、大きな主題の」といいますと、やはり論文も出版した上で、博士論文を書きなさいと読めてしまいます。分野によっては、これは、どちらかというと現実的ではありません。
ですから、もしよければ、「査読付き論文雑誌への掲載を奨励するだけではなく」という部分を、例えば「基準を複数にし」とか「基準を多様にし」として次に続けていただけると、業績を上げたときには、ピアレビューあるいは外部でちゃんとレビューして評価され、その形態は、論文でも研究書でも構わないということがより明確になるのではと私は考えております。ありがとうございます。

【樺山主査】
ありがとうございます。今の趣旨の御発言でございますので、どういう形が可能かやってみないとわかりませんけれども、今の趣旨をお酌み取りいただけますでしょうか。

【小安委員】
よろしいですか。

【樺山主査】
それでは、小安委員は、時間上の都合があって中座されますので、それも含めて何かございましたら。

【小安委員】
加藤委員のお話を伺ってやっと理解できたのですが、今の点は、私もちょっと引っかかっておりました。若い世代の動機づけというときに、大きな主題の博士論文に挑戦・専念させることなのか、外部レビューを行うことなのかがよく読み取れませんでした。今のお話を伺うと、大きな主題の博士論文に挑戦・専念させる際に外部レビューを行うということが大事なのだと理解しましたが、そういう趣旨でよろしいのでしょうか。

【樺山主査】
加藤委員、どうぞ。

【加藤委員】
よろしいですか。
順番としますと、若い研究者が一番最初に業績を上げるときは、博士論文が基になります。よい博士論文であると、そこでまずよい評価を受けた後、それを学術出版のほうに持っていきます。私が実は想定しているのは、英米圏の出版でして、通常、大学出版会に原稿を提出しますと、そこから外部レビューに出ます。つまり、出版社がその分野の研究者に読んでもらって、これは出版に値する本になるかどうかを評価します。普通は博士論文が最初の研究書になることをふまえて書いたので、ちょっとわかりにくかったかと思います。

【小安委員】
どちら側が動機づけになるのかが私にはちょっと読み切れませんでした。つまり、挑戦・専念させるということが動機づけになるのか、それとも、レビューを行うよといったことが励ましになって動機づけになるのか、どちらなのだろうかと、この文を読んだときに思いました。表現が私にはわかりにくかったものですから、余計なことを申し上げて申し訳ありません。

【加藤委員】
一言で言えば、大きな主題の博士論文に挑戦して成功すれば、それはよい研究書になる。そして、よい研究書になるときには、そこで自分の指導教授でもない、関係のない研究者にきちんと評価されるという、そのような評価基準があることが、やはり研究をする非常によい動機づけになるのではないかと、そういう形に私は考えています。

【小安委員】
それが読み取れるような表現にしていただいた方がよろしいと思います。度々申し訳ありません。

【加藤委員】
はい、わかりにくくて、すみません。

【樺山主査】
その趣旨を含みおきいただければと思います。それでは、まだおありになるかもしれませんけれども、全体の構成等がございますので、3のところへ行きまして、その後にまた改めて御意見を伺うことにさせていただきたいと存じます。
3.
当面講ずべき推進方策について御報告ください。

【伊藤学術企画室長】
失礼いたします。11ページから、3の五つの当面講ずべき推進方策の修正点を中心に御説明申し上げたいと思います。まず、1点目の先導的な共同研究の推進に関してでございます。こちらに関しましては、今後、人文学・社会科学が参画する共同研究ということで、課題決定による先導的な人文・社会科学の研究の推進という当面の方針をここで整理しています。その際に、三つの観点ということで、123ということで整理させていただいております。1点目は「領域開拓」を目的として諸学の密接な連携を目指す研究、2点目として「実社会対応」により社会的貢献を目指す研究、そして、3点目として「グローバル展開」を目指す研究ということで、人文学・社会科学の様々な分野を対象とした国際共同研究の推進とかネットワークの構築、こういったものを推奨していくということを一つ方策として考えております。
具体的には、今後、独立行政法人日本学術振興会のプログラムをこういった方針で改善して、研究の推進を図っていくという方向性を考えているわけでございます。具体的にこの三つを共通する観点という部分でございますが、11ページの一番下にございますが、いずれも知識の共同生産を正面からとらえたプログラムという観点でございます。そして、12ページに引き続き参りますが、こういった知識の共同生産という観点から考えますと、今、1行目から2行目のところを御紹介申し上げていますが、すぐれた成果が期待できるものにつきましては、短期間のプロジェクトで終わらせるのではなく、長期的な視点を持って継続ということの必要性を記載しております。その観点から、評価結果に基づいて、延長も可能とする支援の枠組みを改善していくという観点。そしてまた、改善のポイントとして2点目でございますが、修正部分のところでございます。12ページの第3パラグラフ、「公募にあたっては」というところでございますが、以下、前回からも御審議いただいている「設定すべき課題の例」という、あらかじめこういった課題や要件を示すとともに、それをふまえて広く公募をできるようにするというところ、その旨明記させていただいております。また、このプロジェクトに関しましては、なお書きで前回からも記載がございますけれども、知識の共同生産の裾野を広げるという観点からは、小規模でも若手研究者が応募できるような支援枠の導入を検討すべきというところを記載させていただいております。
引き続き、前回からの設定すべき課題の例ということで、12ページから13ページにわたって記載させていただいている二重丸の課題の例でございますが、前回とほぼ一緒でございます。1点、13ページ目の一番上の2点目の二重丸のところでございます。こちらに関しましては、前回の記載ですと、自然科学の側から人文・社会科学への要請という形の記載になっていたところを、より積極的に社会的背景や文化的土壌等から、その特性から発想する新たな科学技術や制度等の創出・普及という観点もあるのではないかという御意見も頂戴いたしましたので、その旨の記述に整理させていただいております。また、先導的な人文学・社会科学研究の推進を図る際の事業・制度の枠組みを超えた展開というところで、こちらについては全面的に加筆をさせていただいております。13ページの中段にございます趣旨といたしましては、こちらにございますとおり、従前、課題設定型の研究プロジェクトというのは、自然科学を中心に大規模に推進されてきているというところがございますが、これにつきましては、一つ、今後の方針というところで、自然科学中心のプロジェクトにも、こういう社会実装型という部分に関しましては、人文学・社会科学の研究者の参画を要件として取り入れるというようなことも考えられます。また、先ほど御紹介申し上げました、独立行政法人日本学術振興会のような人文・社会科学の小規模で基礎的な共同研究であるようなプロジェクト、これの今後の推進方策といたしましては、支援事業の枠組みを超えて、人文学・社会科学そのものが発展するのみならず、その成果が自然科学に裨益するような場合には、例えば戦略的創造研究推進事業、これは独立行政法人科学技術振興機構がやっているような事業に引き継いでいくということもあります。また次のまた書きにございますような部分、新たな領域開拓というところで進展が見られるようなプロジェクト、これに関しましては、異分野との連携による意欲的なグループ研究を支援する科研費の新学術領域研究等において適切に評価していくというような、14ページになりますけれども、更なる展開ということも考えられるというところで、支援事業と制度の枠組みを超えた展開というところも新たに記載させていただいているところでございます。
次に、2点目の15ページになります。大規模な研究基盤の構築の部分でございます。こちらにつきましては、研究拠点の充実という観点と大型プロジェクトの推進というところで2点整理させていただいておりますが、各々大きく2点加筆させていただいております。1点目に関しましては、共同研究の充実についてでございますが、赤字で3行目以降記載させていただいております。既存の共同利用・共同研究拠点の取組状況もふまえながら、必要に応じて更なる拠点化への支援を図っていくことが必要であるというところを今後の拠点の充実という観点から記載させていただいております。また、大型プロジェクトの推進の部分でございますけれども、こちらに関しましては、先ほど少し御説明申し上げましたけれども、中段、7行目からになりますが、「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想ロードマップ」におきまして、日本語の典籍のデータベースや社会科学のデータベース等、こういったものが掲載されております。このように長期的な展望を持って戦略的・計画的に推進していく、こういったことも必要であろうということの記載を追加させていただいているところでございます。引き続き、16ページでございます。こちらに関しましてはグローバルに活躍する若手人材の育成ということで、前回の会議以降、新たに記載を追加させていただいているところでございます。こちらに関しましては、具体の施策の取組でいきますと、参考資料115ページから18ページということで、各種教育関係ないし若手研究者の国際海外派遣事業とか、ポストドクターキャリア開発事業等、人文学・社会科学の研究振興だけの目的ではございませんが、そういったものも含めた形での共通的な若手研究者の国際派遣とか、また、若手研究者のキャリアパスの拡大ということで、16ページの中段、第3パラグラフになりますが、キャリアパスの開発ということで、大学や研究機関において、キャリア開発のためのセミナーや長期インターンシップ等の機会を提供するなど、多様なキャリアパスの確立に向けた取組を支援とか。また、これは研究者というよりも、その前段階の人材養成の部分でございますけれども、グローバルに活躍する人材養成ということから、大学のプログラムの国際的な質保証とか、学生の留学促進の環境整備、また、専門分野の枠を超えた質の保証された学位プログラムの展開、こういったものも人文学・社会科学の教育課程の改善も含めた全体的な取組につながっていくかと思いますので、新たに記載を追記させていただいているところでございます。
次に、17ページ、(4)デジタル手法等を活用した成果発信の強化という部分でございます。こちらにつきましても、大きく二つの記載をさせていただいております。各々、主な修正点を御紹介したいと思います。1点目といたしましては、国際情報発信力の強化のための科学研究費助成事業の改善という部分でございます。こちらにつきましては、第2パラグラフになりますけれども、国際情報発信力の強化のための取組の評価とか、また、オープンアクセス誌の刊行支援を新たに行っていくという観点で科学研究費助成事業の改善を図るという方針を追記させていただいております。また、機関リポジトリの利活用等による研究成果発信というところですが、機関リポジトリにつきましては主には研究紀要を中心に多く収録されているわけですが、研究のみならず、一般からも広く利活用されるということで、研究成果の発信とともに、広く成果の活用促進という観点からも重要であるということで、その旨、広く一般からも利活用される傾向という部分につきましては追記をさせていただいております。また、このページの最後のなお書き、17ページから18ページにかけてでございますが、学術図書の刊行支援の引き続きの重要性という部分でございます。こちらにつきましても、学術図書のそもそもの意義を明確に記載すべきという御意見をいただいておりますので、17ページの最後のところ、問題の発見から解明の表明に至る過程を自らの言葉でまとめ上げる研究書ということで、学術図書の意義を追記させていただいているところでございます。最後に、5点目の研究成果の充実、19ページでございます。こちらにつきましては、大きく2つ、評価の指針の例というところで、1段落目の「文部科学省における研究及び開発に関する評価指針」とか、また2段落目にございます、国立大学法人及び大学共同利用機関法人における教育研究を評価する際の観点、こういったものを今後また改訂していく際に、先ほど来御意見が出ております人文学・社会科学の特性があるならば、その観点をしっかり評価の視点として整理していくべきだという御意見の観点から、その追記といたしまして、今までここにある教養の形成に資する著書とかに加えまして、例えば漢学や日本学等における索引・目録の作成、こういったものも人文・社会科学の特色ある研究活動の一つということで例示を加えさせていただいているところでございます。また、今回の報告書の全般にわたっての観点であります諸学の密接な連携と総合性という観点からは、新たな領域開拓を目指す分野というところを、これは積極的に評価される必要があるという旨も、今回、19ページの最後から二つ目のパラグラフでございますが、評価指針の改訂の際にはそういった必要性についても言及すべきという御意見を賜りましたので、その旨加筆させていただいているところでございます。
主な修正点は以上でございます。よろしくお願いします。

【樺山主査】
ありがとうございます。既に御説明申し上げておりますけれども、この3の部分は、予算の要求に関わるような諸項目をできるだけ具体的に掲げるということを目的としておりますので、例示あるいは具体的な機関名がございますけれども、その趣旨のことはよく御理解いただければと思います。
それでは、今の御説明でございますが、御質問、御意見等ございませんでしょうか。

【中島科学官】
私が今から発言することはこの場で適切なのか多少自信がないんですけれども、16ページのグローバルに活躍する若手人材の育成についてです。私、国連大学のお手伝いをしておりまして、国連大学の方から言われたのは、国連大学は日本にあって、国際機関なんだけれども、なかなか日本と連携がうまくいかない。特に去年の秋からサステイナビリティという大学院を青山のメインキャンパスと横浜の国連大学高等研究所に設けたんだけれども、なかなか連携がうまくいかないと。これは一例かもしれませんが、国内にある国際機関としては国連大学はかなり重要かとも思います。国内にある国際機関との協力も念頭に置くと、新たなものが見えるのではないかということです。以上です。

【樺山主査】
ありがとうございます。こういうところで書けないこともいろいろあるようなんですが、それは事務方でもっていろいろ御検討いただきたいと思います。それでは、小安委員、どうぞ。

【小安委員】
最後の研究評価の充実のところの3段落目に、今後の学術研究の評価というところがあります。うまい表現が思い浮かばないので、疑問点を提示するだけですが、「ピアレビューを基本としつつ、公平さと透明性の確保に努め」という表現になっていますが、私の感覚ですと、ピアレビューというのは、当然のことながら透明性と公平さが保たれているものだという意識があります。ここをわざわざこういう書き方をすると、ちょっと違和感を感じます。ですから、この表現を変えていただきたいと思います。

【樺山主査】
御検討いただけますでしょうか。はい、瀧澤委員、どうぞ。

【瀧澤委員】
ありがとうございます。本論のところではなくて、設定すべき課題の例のところの例示の内容について、一応、報告書に盛り込まれるからには理解しておきたいなと思って質問をさせていただきます。13ページの上から二つ目の二重丸のところ、アジアの協調的な発展を目指した科学技術の制度設計ということで、協調的な発展を目指した制度設計ですから納得はできるんですが、その内容を読んでみますと、長い歴史や宗教の相違、植民地化と国家形成の違いなどを考慮して制度設計を行うということで、新たに加わった13番目の脚注を読んでみますと、例えば国境を超える汚染などの問題の処理にあたって云々というふうに書いてあります。これはそもそも長い歴史や宗教の相違、植民地化や国家形成の違いなどそういったことを考慮することがどの程度重要なことなのかというのを私自身があまり把握をしていないものですから、むしろこういう問題というのは、国際的な法律にのっとって解決していく問題ではないのかなと感じておりましたので、その辺の認識を教えていただければと思います。

【樺山主査】
何かお答えいただけることはありますでしょうか。それでは、どうぞ。

【高見沢室長補佐】
まず、これは、先生方の御意見でいただいた課題の例ということで、事務局の方でその意見をしんしゃくして、ここで書かせていただいてはおるんですけれども、例えば黄砂とか、あるいは他国で起きたような公害問題が、結果的にその国だけでとまっていればいいけれども、他国に及ぶこともあり得ると。特に隣国にあればそういうこともありますし、それは自分たちが被害を受ける場合もあるし、被害を与えてしまう場合もあるだろうと。そういったときに、もともとの問題というのは技術的な問題ではあるけれども、それが国際的な問題あるいは境界・国境を挟んだ問題とかになったときに、その国のやり方でやればうまくいくのかというと、自分の国とは違う文化を持っている人たちのことを受け入れながら、技術を共有していく、あるいは問題を共有していくというところの検討に人文・社会科学が協力できるんではないかという、そういう趣旨でテーマを入れさせていただいております。

【伊藤学術企画室長】
すみません。あと、先生の御指摘の、もう既に国際法等で具体のルールがあるものについてさらに言及をすべきかという点につきましては、それは基本的にそのルールにのっとってという形だと思いますが、そういったルールが確立していない課題という部分につきましては、社会課題ということで、自然科学的な観点とともに、歴史的な背景の問題とか、実際の社会課題、法制度的にどうとらえていくのかというような法枠組みの基本的な観点であるとか、そういった知見を持ち寄って課題整理ができる研究分野なのではないかという御指摘もありましたので、その旨記載させていただいているところでございます。既にルールが整理されているものに関しての追加研究ではございません。

【樺山主査】
よろしいでしょうか。ほかにございませんでしょうか。それでは、一応最後まで御説明いただきましたので、全体を見渡しまして、補足の御質問、あるいは全体にかかわる御質問、御意見等ございましたらなお伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。
それでは、今、様々な御質問、御意見、御指摘等がございました。これらにつきましてですが、修正意見というふうに理解いたしまして、具体的な修正につきましては、主査である私に御一任いただきまして、報告書を最終的に決定したいと考えております。なお、本日うっかり見落としたであるとか、あるいは今日御欠席の方もおいでになりますので、なお追加の御意見あるいは御指摘等ございましたらば、数日間ぐらいの範囲内で、つまり、来週の火曜日ぐらいですか。

【伊藤学術企画室長】
来週いっぱいということで、来週金曜日まで、何かございましたら御意見いただければと思います。

【樺山主査】
そうですか。一応、来週中ということで、御意見等ございましたらば、何らかの方法でもって事務局へお伝えいただければと思います。それら全体を見渡しまして、事務局と御相談しながら、最終的には私の判断でもって、最終案として立案したいと考えておりますので、そんなふうにさせていただいてよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

【樺山主査】
ありがとうございます。それでですが、修正後のでき上がりました最終版につきましては、事務局から改めて皆様方に送付させていただくということでございます。また、その後ですが、725日(水曜日)に学術分科会にこの委員会の決定として報告案をお諮りさせていただくことになります。これは学術分科会からおりてきた事柄でございますので、最終的には同分科会にお答えを申し上げるという形になるかと思います。そういうふうに考えてよろしいんですね。
大変ありがとうございました。それでは、実はもう1件ございますので、よろしくお願いします。先ほど申し上げました資料2でございます。これにつきまして事務局から御説明ください。

【伊藤学術企画室長】
はい。失礼いたします。資料2と、あと、参考資料2も併せてごらんいただけますでしょうか。
まず、先ほど来出ています、総会の方から示された今後の科学技術・学術政策の検討の視点ということで、参考資料2の例えば3ページ目でございますが、総会で昨年5月に示された検討の視点と、そして、5ページにございますが、今年2月に一度、昨年5月に総会のほうから各分科会に検討要請が示された後、学術分科会本会で御審議をいただいた上で1回お返しをしています。その上で、5ページ目にございます、これは平成242月の総会で、併せて、基本論点ということで大きく、ここの視点12と、次ページにわたりますが、視点5までの観点で更なる審議を深めていただきたいということで、会長の指示に基づきあったと。視点が示されたものがございます。こういった基本論点に基づく更なる検討要請が各分科会の方に来ておりますので、人文学・社会科学の振興に関する本委員会におかれましては、こういった検討の視点の1点目、そして、5ページの2点目のところ、そして、次ページ、6ページになりますが、視点3、視点4というような部分は、今回、先ほど御審議いただきました報告書案でも先生方におまとめいただいているところでございますので、それを資料2というような形で、本委員会での審議の状況ということで集約をさせていただいております。あわせて、本日、資料11の部分はかなり修正の御意見をいただきましたので、資料2の記述もそれに合わせて変更はしたいと思っておりますが、改めまして、本委員会の検討状況ということで、この資料2をごらんになられた上で、さらに総会に報告していくのに当たってはこういう点を記載すべきという御意見がございましたら、いただければと思います。よろしくお願いします。

【樺山主査】
ありがとうございます。今御説明がありましたとおりに、総会から、こうした事柄についての意見を述べよという御下命があります。ほかの分科会等におきましてはこのために改めて議論をなさっているところもありますけれども、当委員会につきましては、ちょうど最終案ができ上がるところでございますので、その中から全部というわけにまいりませんので、必要なところを抜き書きする形でもってこの報告案を作っていただきました。なお、本文についても多少あるいはかなりの部分で修正を加えたところもありますので、もちろんこれらにつきましては、技術的な修正をしていただいた上でもって、こういうふうな形でもってお答えをしようと考えておりますけれども、この件につきまして、何か御意見等ございましたらば御発言ください。特にないようでございましたらば、これを母体にいたしまして、多少の変更も加えるところがあるかと思いますけれども、これらを併せまして、725日の学術分科会にまず提出をすると。これ、学術分科会に提出するんですね。

【伊藤学術企画室長】
そうです。

【樺山主査】
ということにいたしたいと思います。先ほどの報告案と併せてですが、学術分科会に提出したいと思います。そんなことでよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

【樺山主査】
ありがとうございます。

【金田委員】
すみません。

【樺山主査】
はい、どうぞ。

【金田委員】
それでいいんですけれども、何も文句はないんですが、何となくこの片仮名がちょっと気になって。例えば「目標・ターゲット」とかですね。しょうもないところにこだわって恐縮ですが。

【樺山主査】
これ、本文はどうなっていましたっけ。

【金田委員】
本文はどうだったのか。

【高見沢室長補佐】
本文もそのようになっております。

【金田委員】
そうですか。

【樺山主査】
言われると、ちょっと不自然ですね。

【金田委員】
何となく

【高見沢室長補佐】
本文ですと4ページのところに出ております。

【金田委員】
そうですか。本文もそうなっているのか。

【高見沢室長補佐】
4
ページの中ほどですね。

【金田委員】
おかしくない?

【樺山主査】
御指摘のとおりかと思います。確かに、微細な部分についてわたって読みますと、まだまだ多少、表現の不自然なところ、あるいは句読点等々につきまして問題があるところもありますので、もしお気づきでしたらば、私どもも気づかないところがたくさんありますので、後ほどでも結構です、併せて御指摘いただければと思います。
それでは、ありがとうございます。本日、2件につきまして御審議いただきました。最終案と、それから、現在議論していただきました、いわゆる視点と基本論点に基づく本委員会の検討状況と、この二つでございますが、これらにつきましては、上部委員会であります学術分科会へ報告いたしたいと思います。
そろそろ予定の時間にもなりましたものですから、本日の委員会はこれにて終了させていただきたいと存じます。一応、委員会としましてはこれが最終回ということになりますが、先ほども申し上げましたとおり、まだお気づきの点ございましたら、ぜひとも遠慮なく事務局宛てにお届けいただければと思います。また、それによって作成されましたものにつきましては、できるだけ早急に皆様にお届け申し上げるということでございますので、そう御了解ください。事務局から何か連絡事項があればお願いします。

【伊藤学術企画室長】
失礼します。まず繰り返しになりますけれども、本日の報告書案につきまして御意見が追加でございます場合は、来週の金曜日、629日までに事務局の方にお寄せいただければと思います。いただきました御意見をふまえまして、主査と御相談の上、報告書案を725日の学術分科会の方に報告させていただきたいと思います。
また、本日の資料に関しましては、お名前を記載して机上に置いていただければ、御郵送申し上げますので、そのようにお取り計らいいただければと思います。本日はどうもありがとうございました。

【樺山主査】
どうもありがとうございます。それでは、本日の会議はこれにて終了いたします。おそらくこの会議そのものも存続しておりますけれども、会合としては最終回になるかと思いますので、改めまして、いろいろな形での御協力を感謝いたします。ありがとうございました。

お問合せ先

研究振興局振興企画課学術企画室

中澤
電話番号:03-5253-4111(内線4228)

(研究振興局振興企画課学術企画室)

-- 登録:平成24年08月 --