各委員からの御意見

○科研費の果たす役割について、(1)科研費の本来の役割を強調すべきであるというそもそも論、(2)運営費交付金などの肩代わりをするような記述はすべきでないという意見などがあり、(1)に関しては特に異論はないが、当面の施策を提示していくことが重要。(2)に関しては、高等教育予算や科学技術予算全体が厳しい状況にある中で、若手研究者の育成や研究基盤の整備の停滞により科研費がその役割を十分に果たすことに支障も生ずるのではないかということが懸念されるようになってきているので、科研費が十二分にその効果を発揮できる環境を整備するという観点から、若手人材の育成や研究基盤整備について科研費が必要な役割を果たす施策についても検討の対象にすべき。

○1ページの「○一方、大学等における研究資源や研究成果について、社会と十分連携できていないという指摘や、我が国の大学等の研究者が十分に能力を発揮できておらず、結果として国際社会における我が国の知的存在感が低下しつつあるのではないかという指摘もあり、社会的責任や国際発信力を意識した研究活動を行うことが求められているのではないか。」の部分については、例えば、「さらに、社会のなかで学術研究を振興していくことの意義や重要性をわかりやすく社会に向けて説明するとともに、持続的可能な社会に向けて貢献することや社会からの付託に応える意識の醸成なども必要となっているのではないか」といった観点での議論も必要。

お問合せ先

研究振興局学術研究助成課企画室企画係

小久保、神田
電話番号:03-5253-4111(内線4092)
メールアドレス:gakjokik@mext.go.jp