資料1 本日の論点メモ(案)

  現段階で、社会科学を中心として、以下の論点があると考えられる。

(1)「研究水準」に伴う課題とは何か。

  これまでの審議の中で、いわゆる「輸入学問」という来歴に伴う諸課題の指摘、特に、「X学習研究」ではなく、「X」を創出する独創的な研究を評価すべきであるという意見が示されている。
  社会科学における「研究の独創性」や「国際的に通用する研究水準」をどのように考えるか。また、これを確保していくための方策は何か。

(2)「評価」に伴う課題は何か。

  これまで、「評価」の確立という意見が示されているが、その際に想定される評価指標はどのようものか。特に、「定性的な評価」のために想定される評価指標はどのようなものか。
  また、「定性的な評価」との関連で、いわゆる「知の巨人」による評価をどのように考えるか。

(3)「研究の細分化」に伴う課題は何か。

  これまでの審議の中で、知の総合としての「学問」と、個別知識の探究としての「研究」という区分を設定する方向での意見が示されているが、知的活動のこのような区分について、どのように考えるか。

(4)「学者」の養成に伴う課題は何か。

  これまでの審議の中で、「幅の広さ」を確保するための基礎的訓練の必要性という意見が示されているが、大学院教育を含め、若手研究者の養成をどのように考えるか。

(5)「社会とのコミュニケーション」に伴う課題は何か。

  これまでの審議の中で、法学や経済学などにおいて「実務の専門知」とのコミュニケーションの重要性という意見が示されている。また、このことが社会科学に対する「社会からの支持」の涵養につながるという考え方もできるが、どのように考えるか。

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