参考資料2－2　今後の共同利用・共同研究体制の在り方について（論点の整理）

今後の共同利用・共同研究体制の在り方について（論点の整理）

視点（1）多様に変化する学術研究の動向に即応するための柔軟な研究組織の構築について

（検討すべき論点の例）
○　学問動向等に応じ、世界トップレベルの研究成果を創出することを目的とし、各法人による大学共同利用機関の改廃を含めた自主的な組織見直しを促進するために、どのような方策が考えられるか。
・　大学共同利用機関新設・改廃のための要件や手続の明確化
－　大学共同利用機関が備えるべき要件や手続の明確化
－　大学共同利用機関と共同利用・共同研究拠点の相違の明確化
・　大学共同利用機関の法令的な位置付けや国の関与の在り方
－　国立大学の学部・大学院は中期目標・中期計画、大学共同利用機関は省令に根拠規定

○　大学共同利用機関について、法人の枠を越え学問分野全体を見渡して新たな学術を展開していくために、どのような方策が考えられるか。
・　各機関が特定のコミュニティとの結びつきを前提としつつ、他分野との連携をどのように促進していくか。
・　現在の4法人体制についての評価（メリット・デメリット）
・　4法人による連携・協力体制の強化方策

○　大学の共同利用・共同研究拠点における分野連携等をどのように進めるべきか。
・　ネットワーク型拠点、連携ネットワーク型拠点の一層の推進
・　複数大学共同による研究所設置など新たな取組の推進
・　今後の組織の融合を前提とした、同一大学の複数の研究所による拠点（分野融合型拠点）の新設

視点（2）海外の大学・研究コミュニティとの共同利用・共同研究体制の構築について（国際競争と国際協調のバランスについて）

（検討すべき論点の例）
○　大学共同利用機関や共同利用・共同研究拠点を国際的な研究拠点として発展させるためには、どのような方策が考えられるか。
・　新たな認定の仕組みや支援方策
－　国際的な外部評価の実施
－　国際的な研究環境を醸成する仕組みの導入

視点（3）共同利用・共同研究体制と産学連携との関係（共同利用・共同研究と共用との関係整理も含む）について

（検討すべき論点の例）
○　大学共同利用機関や共同利用・共同研究拠点において、どのように産学連携の取組を位置付け、推進することが考えられるか。
・　共同利用・共同研究体制における産学連携の意義や課題点の整理
・　共同利用・共同研究体制の強みを活かした産学連携の在り方
－　共同利用・共同研究体制が生み出す人的ネットワークの産業界への貢献
－　共同利用・共同研究による成果の追跡調査とデータベース化
・　「学術での共同利用」と「産業界との共用」とのバランス
・　政策的課題への対応との関係性について

視点（4）各大学の機能強化への支援のための連携の在り方について

（検討すべき論点の例）
○　各大学の機能強化への支援を充実するために、どのような方策が考えられるか。
・　大学共同利用機関の機能・役割についての大学執行部の理解促進策
・　大学共同利用機関の運営への大学執行部の意見の一層の反映方策
－　国立大学協会等を通じた大学執行部への共同利用・共同研究体制に係る積極的な情報発信
－　共同利用・共同研究による各大学の機能強化への貢献状況の見える化
－　大学共同利用機関法人執行部と大学執行部による定例的な協議体の設置