平成21年2月2日
学術分科会
学術は、人文学、社会科学から自然科学まで全ての学問に及ぶ知的創造活動であって、
人間の知的好奇心と自由な発想とを源泉として真理の探究を目指すものであり、その歴史
を通じて人類文明の基盤を形成することを基本としている。このような観点から、従来、
主に大学等における研究者の自由な発想に基づく研究に対する支援として、学術の振興が
図られてきた。
しかし、今日、国際的な経済社会情勢の急激な変化や、研究者の流動化、国立大学の法
人化等、大学等の教育、研究を取り巻く状況の大きな変化が見られる。また、昨年、我が
国から複数のノーベル賞受賞者が出るなど、学術に対する息の長い支援の重要性について
社会的な認識が深まりつつある中、改めて学術の基本的な問題について幅広く審議を行い、
学術の振興のための施策を高次の段階へと進める必要性があると考えられる。
このような観点から、学術分科会の下に「学術の基本問題に関する特別委員会」を設置
し、学術の意義や特性等を明らかにするとともに、近年の諸情勢の変化を踏まえつつ、次
期科学技術基本計画も視野に入れて、学術の振興のための施策の方向性について審議を行
うこととする。
(1)学術の意義と特性等について
(2)学術と社会との関係について
(3)(1)及び(2)を踏まえた学術の振興のための施策の方向性について
学術分科会に「学術の基本問題に関する特別委員会」を設置し、分科会の委員、臨時委 員を分属するとともに、新たに専門委員を任命する。
研究振興局 学術機関課
-- 登録:平成21年以前 --