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資源調査分科会(第42回) 議事録

1.日時

平成30年11月29日(木曜日)14時30分~15時35分

2.場所

文部科学省15階科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. 日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年 について
  2. 2019年の作業計画について
  3. その他

4.出席者

委員

宮浦分科会長員、小長谷分科会長代理、白波瀬委員
安井臨時委員、渡臨時委員

文部科学省

松尾科学技術・学術政策局長、角田政策課長、松本資源室長、伊藤室長補佐、

5.議事録

【宮浦分科会長】  それでは、ただいまから第42回科学技術・学術審議会資源調査分科会を開催いたします。
 委員の皆様には御多忙のところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、平成29年度における分析食品等の成分値を取りまとめた「日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年(案)」につきまして御報告を頂くこととしております。
 今回の公表に御尽力いただきました食品成分委員会の委員の皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
 それでは、本日の委員の出欠状況等について、事務局からお願いいたします。
【松本室長】  資源調査分科会事務局を担当しております科学技術・学術政策局資源室長の松本と申します。よろしくお願いいたします。
 本日は5人の委員の先生方に御出席を頂ただいております。それから、1名、石見委員がCODEX栄養・特殊用途食品部会に御出張中ということでございまして御欠席となっております。また、本省から松尾科学技術・学術政策局長、それから、角田政策課長が出席しております。
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。
 ここで、松尾局長から、御挨拶を頂ければと思います。
【松尾局長】  ただいま御紹介いただきました文部科学省の松尾でございます。どうぞよろしくお願いします。
 今回、第42回の資源調査分科会の開催に当たりまして、一言御挨拶申し上げたいと思います。年末の御多忙なときにお越しいただきまして本当にありがとうございます。日頃から宮浦会長を始め、皆様方には本当にいろいろと御協力、御支援いただいておりまして、心から感謝申し上げたいと思います。
 ようやく本日資源調査分科会で七訂の追補2018年を御審議いただくはこびとなりまた。今日御議論いただければと思っていますし、ここに至るまでの間、本当にこの委員会の方々、特に安井先生、渡邊先生を始め、多くの先生には大部な資料を読み込んでいただき、また、作業していただき、本当に心から感謝申し上げたいと思います。本当にどうもありがとうございました。
 また、冒頭、宮浦分科会長からもございましたけれども、多くの資料、それから、分析いただきました関係法人、そしてまた、関係団体の皆様方にこの場をかりて、改めて御礼(おれい)申し上げたいと思います。
 この食品成分表は多くの方々が健康というものを大事にして、その食事の分析に使っておりますので、是非私どももいいものにして、そしてまた次につなげたいと思っておりますので、引き続き御議論いただければ有り難いと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。
 それでは、議事に入りたいと思います。まず事務局から配付資料の確認をお願いいたします。
【松本室長】  本日は御案内のとおり、ペーパーレスにて会議を運営させていただきたいと思っております。お手元のタブレットの中に資料一式保存してあります。資料の番号順に確認を頂きたいと思っております。
 まず、資料1-1ということで、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年(案)」の概要について。それから、資料1-2といたしまして、同じく追補の案そのものでございます。それから、資料1-2につきましては、1部、2部、3部、4部、5部ということでそれぞれ枝番が振ってありまして、それぞれの部分がPDFファイルで格納されてございます。
 それから資料2-1といたしまして、「2019年の作業計画(案)」、それから、同じく資料2-2といたしまして、「平成31年度分析食品候補(案)」を配付させていただいております。
 以上でございます。不備がございましたら、事務局までお知らせいただければと思っております。
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。
 それでは、議事に入らせていただきます。日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年につきまして、食品成分委員会主査の安井臨時委員から御報告をお願いいたします。
【安井臨時委員】  このたびの日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年(案)について御報告いたします。
 既に御案内のとおり、日本食品成分表は、食品成分に関する唯一の公的なデータベースであります。学校や病院などの給食、調理現場での栄養管理はもとより、教育、研究、行政分野での基礎資料として、幅広く活用されております。
 成分表は、近年5年おきに策定されてきましたけれども、各分野の利用者の皆様の一層の便を図るために、平成28年度から新たな取組として成分表への収載が決定した食品について毎年度追補という形で公表することにいたしました。具体的には、現行の成分表2015年版(七訂)の追補として公表しているわけですけれども、今年の場合は日本食品成分表2015年版(七訂)追補2018年となります。
 また、今後、追補として公表していく成分値などは、従前のとおり、5年目に一度集大成しまして、次の改訂版、2020年版(八訂)として公表していくこととしております。
 追補2018年の内容でございますけれども、食品成分委員会において、現代型食生活の状況や食に関する社会ニーズなどを考慮しながら、成分表2015年版(七訂)について、更に検討し、新たに118食品の分析等を行って、追補として成分表の充実を図ったものです。
 本委員会として、日本食品成分表2015年版(七訂)追補2018年、これが本体ですけれども、同アミノ酸成分表編、同脂肪酸成分表編、同炭水化物成分表編を、お手元の資料1-2のとおり取りまとめましたので、御報告いたします。
 なお、これら、各成分表の追補2018年の内容については、事務局より説明をお願いいたします。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 それでは、各成分表の追補2018年の内容につきまして、事務局から御説明をお願いします。
【松本室長】  それでは、私の方から、今回の追補2018年(案)の内容につきまして、御説明申し上げたいと思っております。説明につきましては、資料1-1、案の「概要について」に従いまして、若干、案の本体であります資料1-2を参照しながら説明を進めさせていただければと思っております。
 まず、追補2018年の体裁でございますが、昨年と同様、本体成分表、それから、三つの組成成分表及び資料ということで都合5部建ての合本の体裁のものを公表したいと思っております。
 内容につきましては、「第1部」といたしまして、「日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年」という表題にいたしまして、その内容といたしまして、第1章説明、第2章成分表、第3章資料(食品群別留意点)ということで、収載118食品のデータの来歴でありますとか、食品の性状につきまして説明したもので構成させていただいておるということでございます。
 3章の資料につきましては、今年については、特に根拠データの所在を明らかにするということに意を用いておりまして、本体の1-2の1部のページで言いますと、47ページ以降に食品群別留意点を掲載させていただいております。御存じのとおり、食品成分表につきましては、歴史的にデータを積み重ねてきておりまして、それを最終的に現在の標準値として示しているということで、それぞれの食品成分の根拠データがいつの時代に分析されたもの、あるいはどのような資料からとられたものかというのをなるべく明確にするということでございます。
 この根拠データの所在につきましては、第5部の資料編の中の根拠データ由来一覧というものの中でも表形式で整理させていただいております。
 それから、2部、3部、4部につきましては、同じく組成成分の追補ということで、2部につきましては、たんぱく質を構成するアミノ酸の成分につきまして今回取り上げた食品の成分を載せさせていただいています。それから、第3部につきましては、脂肪酸ということで、成分表を載せさせていただいています。それから、第4部は炭水化物成分表という形で利用可能炭水化物、それから食物繊維、有機酸といった炭水化物にまつわる成分について収載をさせていただいています。それから、第5部が成分表そのものではございませんが、資料編といたしまして、ここに書いてありますとおり、追補2018年収載食品に係りますエネルギー換算係数とナイアシン当量、データ由来一覧、それから、今年につきましては、また下の方で出てきますが容量当たりの成分表というものを収載させていただいておるということでございます。
 それから、追補全体の説明のポイントといたしましては、資料1-1の別添1に付けさせていただいておりますが、後ほど説明させていただきます。
 次に、収載食品につきましては、先ほど安井主査の御説明にもありましたとおり、118食品取り入れさせていただきまして、うち、新規59食品を収載しております。
 資料1-1の別添2を御覧いただくと、その118食品のリストが載ってございます。このリスト、厳密に言いますと、125食品載っておりますが、名称変更のみのものが7食品入っておりますので、具体的に成分値の変更をしたもの、あるいは、新規に収載した食品という意味では118食品ということになります。
 それから、次の点といたしましては、説明関係といたしまして、第1部、第4部の説明におきまして、本追補から新規収載となる食品繊維の新たな分析法による成分値の取扱いを解説させていただいております。具体的には、AOAC2011.25法という食品繊維の分析法を採用いたしておりまして、その分析法のフローチャートを第1部の参考資料2として入れ込んでおります。また、具体的な食物繊維の取扱いについての解説につきましては、第1部の第1章の14ページ、あるいは第4部第1章参考の13ページといったところに記載させていただいております。
 それから、併せまして、調理加工に係る係数変化の参考資料といたしまして、「揚げ物における衣の割合及び脂質量の増減」、あるいは「炒め物における脂質量の増減」等の資料を1部の1章、27ページの表5、あるいは28ページの表6といったところに整理させていただいておるということでございます。
 それから、成分表の体裁の関係でございますが、1点目といたしまして、従来成分表の変更箇所、成分表本体にフォントを変えて、太字のフォントで数字が変わったところを表現していたということでございますが、今回からは成分値ごとに変更箇所を丸、あるいは黒丸といったようなマークで示した別の表を整理いたしまして、それと、本体の表を重ね合わせて参照していただくと、どこの数字が更新されたかというのが分かるという仕組みにさせていただいているということでございます。
 それから、調理形態による収載順列(加工度順)を整理させていただいております。具体的には、今回調理形態別の食品の収載を充実させていただいた中で、加熱調理に係ります食品の収載順番、これを食品の種類を問わず統一させていただいているということでございます。
 具体的に見ますと、資料1-1の別添2を御覧いただくと、3ページ目の下の段、「<いも類>じゃがいも、塊茎、皮つき、生」というものの下に、「電子レンジ調理」、「フライドポテト」というようなものが並んでおりますが、その下に、さらに、「皮なし、生」から「水煮」、「蒸し」、「電子レンジ調理」、次のページに行きまして、「フライドポテト」といったような形で、加工強度の低いものから高いものに並べるという順列を、食品を通じて整理させていただいているということでございます。
 それから、本表の「食品繊維」の関係表頭項目を変更させていただいているということでございまして、これは先ほどの説明関係でも触れましたとおり、食品繊維の分析法は新たなものを導入させていただいておりますので、それに関連いたしまして表頭項目を変更させていただいています。
 併せまして、その食品繊維の扱いの変更にまつわる事項といたしまして、第4部の炭水化物成分表に新たに「別表1」として「可食部100g当たりの食品繊維」を新設し、新たな分析法による収載値と、それから、旧来の分析法による収載値を比較できるように掲載させていただいているということでございます。
 それから、最後に資料関係ということで、既収載を含む飲料、調味料、粉等について、食品5ミリリットル、15ミリリットル及び100ミリリットル当たりの成分値を示す成分表を整理し、収載させていただいております。
 引き続きまして、別添1の方に整理させていただいております。対外的にどういう食品なり成分が新しく今回の追補で対応されているかということの説明でございます。ポイントといたしまして、丸1から丸4までの4点ほどを整理させていただいておるということでございます。
 今回新規に59食品を新たに収載させていただいたと申し上げておりますが、その内訳として、下の4白丸のような形態のものが含まれているということでございます。まず1点目といたしまして、日常的に消費される食品の調理形態別ということで、大麦の炊飯したもの、マカロニ・スパゲッティのゆでた後ソテーしたもの、皮付きのジャガイモの電子レンジ調理、素揚げしたもの、ミックスベジタブルでゆでたり、油炒めをしたもの、それから皮なしのたいせいようさけで、電子レンジ調理、ソテーしたもの、鳥のささみでゆでたり、ソテー、フライしたもの、都合、従来の収載食品との関係で、素材同士の比較、検証も行ったものを含めて39食品程度の調理形態別の食品を収載させていただいております。
 この中でちょっと資料の訂正をさせていただきたいのですが、皮なしのたいせいようさけの括弧内に、「焼き、電子レンジ調理」と書いてございますが、順番が先ほどの調理強度順に整理したという順番とずれておりまして、正確には「電子レンジ調理、焼き、ソテー」というような順番の整理をさせていただいておりますので、説明の方はそういうふうにさせていただきたいと思っております。
 それから、鳥ささみの括弧の中に、「焼き」と書いてありますが、実は「焼き」につきましては、従来から収載がございましたので、ここで新規食品の例示としてはふさわしくないということで、「焼き」というのは取るように修正をさせていただきたいと思っております。
 続きまして、2点目の特徴といたしまして、減塩の目安として追加する調味料類ということで、まさしく複合調味料の中では、従来の食品から20%以上の減塩を果たしたようなものにつきまして、そういった強調表示がされるということでございますので、標準的な塩分を持っている食品を収載させていただきました。具体的には、ここに書いてあるめんつゆでありますとか鍋つゆ、ラーメンスープ、焼きそば粉末ソースといったようなものを収載させていただいております。
 それから、3点目といたしまして、加工実態に合わせて細分化した食品といたしまして、木綿豆腐、絹ごし豆腐につきまして、従来は「にがり」の種類にたがわず、1種類の成分値を収載していたのですが、やはり塩化マグネシウム、あるいは硫酸カルシウムといった「にがり」等の種類によってミネラルの含量が変わってくるであろうという御指摘を受けておりまして、そういったものにも丁寧に対応するということで、「にがり」の種類別に食品を収載させていただいたということでございます。
 それから、次に薄口しょうゆ、だし入りみそといったようなものについては、先ほどの減塩の目安とは逆に、実際上、低塩・減塩品の流通が見られているという状況にもありますので、低塩・減塩品につきまして、新たに成分値を収載させていただいておるということでございます。
 4点目といたしまして、新規食品、地域食品の追加をさせていただいております。まず、チアシードということで、チアシードにつきましては、全国的な食事調査をする中で、結構出現があるという中で、なかなか類似食品として参照するものがないという事情がございました。そういったこともありまして、チアシードそのものの栄養価につきまして調べ、収載させていただいています。
 それから、地域食品の追加という観点からは、ずんだ、ちぢみゆきなといったようなものについて、宮城県、あるいは仙台市から資料の提供を受けましたので、その資料に基づきまして成分値を整理、収載させていただいています。
 それから、丸2につきましては、今まで食品としては収載があったのですが、特定の成分について収載がなかったものについては補完、分析をして、成分値を追加させていただいているものということで、具体的には脂溶性ビタミンにつきまして、ジャガイモ、落花生、生乳等の成分を追加させていただいている、あるいは、ヨウ素、セレン等の微量元素につきまして、ミカン、ブドウ、バター、マーガリンなどについて、成分を補完させていただいているということでございます。
 それから、3点目といたしまして、これは資料の冒頭の方でも述べましたが、食物繊維の成分値を改訂しております。具体的には、穀類、豆類、キノコ類等の一部の食品の食物繊維につきまして、難消化性オリゴ糖などに対応した新たな分析法による成分値を収載させていただいているということでございます。この分析法の変更につきましては、先ほど申し上げたとおり、説明資料の中でその違い、あるいは使用上の留意点などにつきまして丁寧に説明をさせていただいているという状況にございます。
 それから、4点目といたしまして、たんぱく質、脂質、炭水化物の組成成分につきましても、以上に申し述べましたような新規食品、あるいは追加分析食品に対応するものを追加させていただいているという状況でございます。
 私の方の説明は以上でございます。
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。
 追補2018年につきまして、安井主査から、本年度の公表に係る経緯、御報告を頂きました。また、松本室長から、内容のポイント等について御説明を頂いたところです。
 続きまして、渡邊臨時委員から補足説明をお願いできますでしょうか。
【渡邊臨時委員】  今、松本室長から丁寧に御説明いただきましたが、私は使う立場でもあるので、使う立場から見ますと、今回は調理した食品が、例えば、今まで大麦は生の食品の収載しかなかったのですが、それを炊いた飯があるということで、実摂取量に近い計算ができるということになりました.プレミックス粉、天ぷら用のバッターというのは天ぷらの衣なのですが、これまでは天ぷらの衣の成分値はなかったのですね。今回はそれを揚げたものが収載されています。そうすると買ったときの天ぷらの衣をはげば成分値も分かるので、栄養表示についてもそれを使うことができますし、当然「天かす」を使うときの計算ができるなど、とても便利になったのではないかということと、今までつぶ練りあんはお砂糖が入っているものが収載されていたのですね。ところが、こしあんの方はお砂糖入りがなかったのです。今回、こしあんの方にもお砂糖が入って、こし練りあんが収載されたので、非常にそれも使いやすくなったのではないかと思います。
 ミックスベジタブルも今までは収載されてなかったのですが、非常に多用されているということとから、実際に幾つかサンプルを分析し、配合割合を調べています.どんな割合が平均的かということともに、個々のニンジン、グリーンピース、トウモロコシの分析値も収載しているので、購入したものの割合が分かれば、その成分値も算出できます.というような、非常に工夫されているというところが,使い勝手のよさにつながっているのではないかと思います。
 それから、お酒とか、牛乳とか、飲料は皆さんグラムでは摂取しないので,付録の容量成分表は,とても現実的にいろんな方のお役に立つのではないかなと考えております。そのようなことによって、利用者も成分表をもう少し身近に感じて使いたいなというふうになっていただければ、とても有り難いなと思います.また,毎年成分表が公表されることで、公表したときのユーザーのいろいろな御意見を聞くこともできるので、このような形で成分表が作られていくということが、今後日本の成分表がよりよくなっていくことにつながっていくのではないかと考えております。
 以上です。
 【宮浦分科会長】  御丁寧に御説明いただきありがとうございました。
 それでは、こちらの追補2018年(案)につきまして、御意見がございましたら頂戴したいと思います。いかがでしょうか。
【小長谷分科会長代理】  全く細かいことですが、資料1-2の容量の成分表のところの解説のページで、ミリリットルについて小さなハイフンが入っているのと入っていないとありますけど、これは何か違いがあるんでしょうか。
【渡邊臨時委員】  それは取ることになっています。
【小長谷分科会長代理】   分かりました。
【渡邊臨時委員】  申し訳ありませんでした。
【宮浦分科会長】  ほか、いかがでしょうか。
【白波瀬委員】  御説明ありがとうございました。すごく改善されていて、なるほどな、というふうにお伺いしたのですけど、2点ほどあります。1点については、やっぱり現状についていろいろユーザーの方からも意見をもらって、それを基に改善されているということと、でも、基本的に毎年は、要するに昔と比べてという時系列はしないという、これは確認なのですけど、そういうことなのですよね。というか、もちろん改善のためにはベースでこっちを使うのだけれども、改善された結果、新しい更新版を基にというか、後ろには訴求していかないというか、基本的に余り時系列で内容を見ていくとか、そういうことはしないということで、理解としてはいいわけですね。
【安井臨時委員】  使われるデータ自体は最新版を使っていただくということで、古いデータについては、使用しないということに形ではなります。データ自体の取扱いですけど、単年度で、例えば、今年量ったものだけで値を決めるということではなくて、これまでの蓄積がありますから、蓄積を考えた上で、途中で方法が変わったりすれば、昔のデータは使わないのですけど、それで極端に変わってなければ、それを全部包含した上で収載値を決めるという作業をしております。
【白波瀬委員】  そうなんですね、分かりました。
 あともう一点、最後ですけれども、地域食品の追加って、これがとてもいいかなと思うのですけれども、今回三つ出ていて、何で三つなんだと言われたときにどうなのかなとちょっと思ったのですけれども、そのあたりは向こうから材料を出してもらうということで三つということなのですか。どうですか。
【松本室長】  策定の経緯を申し上げますと、以前、地方公共団体に、地域で特別に需要がある食品で、成分表に載せたらいいようなものがあるかということを、同じ時期に聞いております。実はそのリストを我々持っておりまして、計画分析の中に、後ほど出てきますが、そういった中にも織り込んで作業をさせていただいているのですが、今回、ずんだ、ちぢみゆきな、これは宮城県さんと仙台市さんの御要望ということなのですが、これらにつきましては、国が自ら分析する計画の中に織り込む前に、仙台市、あるいは宮城県さんの方で関連データの提供がございました。そのデータに基づき検討を進めたということで、たまたま今年、早く載るようになったということでございます。
 逆に言えば、そういう形で提供いただいたデータについて検討する体制というのも我々としては整備していかなきゃいけないのかなと思っております。そのテストケースみたいなものになっているのかと思っています。
【白波瀬委員】  分かりました。
【安井臨時委員】  データの提供に関してはホームページの方で呼び掛けておりますので、ただしちゃんと測ってねという、そういう指示はあります……。
【白波瀬委員】  だから、そこに入れて、やっぱり出してもらうととてもいいと思うのですよね、周知もできるし。だから、積極的なところはとてもいいと思うのですけれども、積極的に出してくださいと言ったときに、たくさんの作業も付いてくるのかなと思われると嫌だなと。どうなんですか。
【安井臨時委員】  確かにそのとおりです。マニュアルを公開しているのですけれども、毎年分析機関に依頼を出すときにどういうフォーマットで出してくださいという様式をマニュアルの後ろに全部載っけているのですね。だから、それに従って出していただかないと、こちらの評価ができないので。
【白波瀬委員】  そうですよね、作業がとっても大変ですよね。
【渡邊臨時委員】  先ほどの調査も全国の都道府県全部に調査票を送っているので、不公平ではないと思うんです。
【白波瀬委員】  その時点でね。みんな見ると、何で二つなのっていう感じになるから。
【渡邊臨時委員】  そうですよね。どうしてもありますよね。連絡もしているし、全国の栄養士会にも聞いているし、ですから、調査は全体にしているし、今も、さっき安井先生からお話があったように、文科省の資源室のホームページでこういうふうにすれば載りますよということが載っています。
【白波瀬委員】  分かりました。ありがとうございます。以上です。
【宮浦分科会長】  ほか、よろしいでしょうか。
(「はい」の声あり)
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。それでは、今回追補2018年につきまして、お手元の各追補2018年(案)のとおり、日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2018年、同アミノ酸成分表編、同脂肪酸成分表編、同炭水化物成分表編につきまして、資源調査分科会報告として了承することでよろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 もし、若干の修正の必要がある状況になりましたら、これについては、安井主査に御一任したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 それでは、それぞれの追補2018年(案)につきまして、資源調査分科会報告として了承をすることといたします。
 では、同追補の今後の公表予定等について、事務局から御説明をお願いいたします。
【松本室長】  それでは、私の方から今後の工程について御説明申し上げます。
 各成分表の案につきまして、御了承いただいたということでまことにありがとうございます。それぞれの案につきましては、今後省内で所要の手続を進め、現時点で12月18日、火曜日頃の文部科学省としての公表を予定しております。ただし、あくまでも予定でございまして、また作業の都合等によりまして若干の変更はあり得ると考えておりまして、正式には省の報道情報等を御参照いただければと思っております。
 また、本日了承いただきました報告につきましては、来年1月30日に開催される科学技術・学術審議会総会におきまして御報告いたします。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。それでは、事務局は本案にて公表に向けて、所定の事務手続を進めていただけるようにお願いいたします。
 それでは、議題2に移らせていただきます。資料2について、事務局より御説明お願いします。
【松本室長】  それでは、引き続きまして、議題2の方の説明をさせていただきたいと思います。資料は資料2-1、それから、その詳細な資料として資料2-2を用意してございます。
 資料2-1でございます。来年度、食品成分表についての作業計画という形で、私どもの方から出させていただいております。この場で若干の御議論を頂いた上で大まかな方向付けをさせていただければと思っております。内容といたしましては、一つは、来年度の予算を使いました調査、分析の計画でございます。
 それから、2点目といたしましては、食品成分委員会の運営ということで、資源調査分科会の下に食品成分委員会を置いて、どんな作業をしていただくかということについて、でございます。
 まず、1点目の分析計画でございます。毎年、一定の予算を頂いている中で100食品程度の分析が可能な状態ということでございまして、そういう中で、31年度につきまして、どんな食品を取り扱っていくべきかという観点を整理させていただいております。ここに6点ばかり検討の視点を入れさせていただいております。
 上から逐次読ませていただきますと、1点目といたしましては、減塩化等の食品成分の変化が見られる食品、あるいは健康管理等の理由で再分析、収載値の更新が必要とされるようなもの。
 それから、2点目といたしまして、国民健康栄養調査をベースとして設定いたしました、たんぱく質、脂質、炭水化物摂取の寄与度上位75%TILEの食品リスト、これを事務的に整理させていただいている中で、厚生労働省が定めます食事摂取基準の中にあります微量5成分、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、ビオチン等の成分が欠落しているものにつきまして補完をしていくということ。
 3点目といたしまして、既収載食品のうち、摂取量の多いもので成分値に疑義が生じたもの、あるいは成分値が古く現状と乖離(かいり)するような可能性があるもの、あるいは、過去に現物を分析値ということではなくて、計算値、推計値を用いて、仮に標準値を置いているようなものにつきまして対応したいと。
 それから、4点目といたしましては、新たな食品として、国民の食生活の中に出現してきているようなものでございます。
 それから、5点目といたしまして、分析法の変更により成分値が変わるものということで、先ほど分析法を今年から変更しておりますと御説明申し上げました食物繊維、あるいは去年魚介類の分析法について一定の検討を加えて変更させていただいた脂質等といったようなもの、それから、素材として用いられる食品の代表的な調理形態に該当するようなものというようなことで、各食品成分委員会の担当委員の方に食品の検討をしていただいております。
 その分析計画で、今のところリストアップしているもののリストが資料2-2になります。若干細かい資料になって恐縮ですが、ここに載っているようなもの、先ほど、例えば、国民健康栄養調査で上位75%TILEの摂取量に関与してくるような食品といったようなものが、真ん中の列の黒い三角、あるいは黒い丸がPFC75%欄に整理されております。その横を見ていただくと、微量5成分が足りていない、まだ分析されていないようなものがあるとか、あるいは食物繊維の再分析の用があるといったようなものが載っているということでございます。
 こういった細かい整理をさせていただく中で、大ざっぱに言うと、この分析、食品候補(案)の中には、例えば、穀物関係の食品といたしましては、麺類でありますとか、即席麺を麺と汁別に量るというような課題、あるいはコッペパン、おかゆといったようなもの、それから、芋類につきましては、サツマイモの調理品、それから、大豆の加工品については、今年豆腐について検討いたしましたが、納豆、揚げといったもの、それから野菜類につきましては、白菜漬けといったようなもの、それから、魚介類につきましては、アジの開き、エビ、それから練り物のちくわ、さつま揚げといったようなもの、肉類につきましてはベーコンといったようなものがそれぞれの分野から候補食品として上がっているということでございます。
 これ以外の問題につきましては、最終的に調査分析に充当できる予算額が確定した中で優先度を踏まえながら、順次計画的に分析を行っていきたいと考えております。また、来年度、分析の作業を進めるということになりますと、次年度の分析、食品の結果が成分表に反映されるというのは2020年以降になる見込みと考えております。
 2点目といたしまして、食品成分委員会の運営ということで、5点ほど論点を上げさせていただいております。食品成分委員会につきましては、今期第9期の成分委員が2年で終了ということで、第10期の食品成分委員会の設置というのが年度当初に想定されているところでございます。また、八訂の編集方針の検討、中長期的な論点の整理、あるいは2018年の分析結果に基づく成分値の検討といったような課題が残っております。各検討事項につきまして、2020年ごろには大改訂を行いたいという、先ほど、安井主査からの御発言もありましたが、各検討事項について、その改訂に向けた中間的な取りまとめを来年度の一つの取りまとめというふうに考えてはどうかと考えております。
 以上でございます。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 ただいまの資料説明について、御意見、御質問等ありましたらお願いいたします。よろしいでしょうか。
【白波瀬委員】  いいですか。1点だけなんですけれども、多分減塩化とか、減塩食品というのは健康とかいうのですごく注目度が高いと思うんですけれども、この減塩化といったときの水準というのは基本的にもう一定なんですか。要するに何%以上減塩とかそういうのがあって、材料をやるのか、そのあたりってどういう水準というか、そういうのは専門家の中で……。
【安井臨時委員】  従来品に比べて20%以上の減塩、減っていれば減塩と言えると。
【白波瀬委員】  減塩と言える。
【松本室長】  それは食品表示法に基づくルールとして決まっているということです。いわゆる、全体の国民の摂取量につきましては、厚生労働省の食事摂取基準の中で、摂取上限の目標量が決まっているのですが、それに対してなかなか到達が厳しい状況にあります。文科省の中でも給食基準というのを初等中等教育局が出しておりますが、それが1食当たり2グラム食塩相当量以内ということで、かなり現場の栄養教諭の方々も苦労されているという状況にあるということです。
【白波瀬委員】  ありがとうございます。
【宮浦分科会長】  そのほかいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、平成31年度食品分析のリスト作成につきましては、分析の予算も考慮しつつ、最終的な調整をしていただき、次期の改訂に向けて活用できる形でお願いできればと思います。
 それでは、最後の議題となりましたが、その他について何かございますでしょうか。
【安井臨時委員】  今回新しく食物繊維の分析法の中で、重合度が3から9の、オリゴ糖も分析して収載するということになりました。分析法を変更するに当たって、食品の分析と並行して新しく導入したい分析法の妥当性検証という事業をやっていまして、その結果をもって食物繊維の分析もオリゴ糖をするということになったわけです。今現在進めている分析の検証の事業は、脂質の検証をしておりまして、脂質の抽出法、それから脂肪酸を分析するに当たって、抽出する脂質なんですけれども、クロロホルム-メタノール法というのを使っていて、クロロホルムが人にも環境にもよくないということで、それの代替法ということで、今、検証の事業を進めているところです。今年度成果が出たら、代替法で良いのが分かったら、それを採用して次年度からまた新たな分析をやるということをやっていますので、それの御紹介をしました。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 そのあたり、事務局から何かコメントはございますか。
【松本室長】  我々も安井先生と一緒に検討に参加させていただいておりまして、また、分析法の変更につきましては、今回の食物繊維もそうなんですけれども、変更によって、例えば栄養計算の方にどういう影響があるかとか、栄養計算にどう使ったらいいかというような論点に対しては、しっかり我々としてもフォローしていきたいと思っております。
【宮浦分科会長】  それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
 はい、どうぞ。
【白波瀬委員】  何かやっぱり方法が変わると結果が変わるということも大いにあり得るので、そこのあたりはいろいろ言われることが多いのではないかと思うので、その点のみですよね。改善があるというのは。
【渡邊臨時委員】  そうですね、使い方は栄養士を養成している学校とか栄養士会を通じて広報していくというのが一番早いと思いますが、一般の方にはなかなかそれが届きにくいので、やはり文科省のホームページを充実させるとか、そういったことも必要なんじゃないかなと思います。
【白波瀬委員】  分かりました。
【宮浦分科会長】  おっしゃるとおり、方法が新しくなると、最新の数値を出していくと、過去にさかのぼってお使いになる方が数字の違いを感じたりとか、そういうことが発生する可能性が。
【白波瀬委員】  ですから、足元できっちりやられているので、今はやっぱり広報というか、周知が結構重要になってくるような感じがしたのですけれども。
【渡邊臨時委員】   私どもも食事指導をしていると、いまだにこんにゃくとか海藻はゼロキロカロリーだと思っているという指導対象者さんがいらっしゃいます.四訂成分表のときに、こんにゃくとか海藻はエネルギーの欄に横棒が引いてありました.それは、解説を見ると、人によって消化吸収率が違うので値を定め難いので数値を入れませんでしたっていう文章が書いてあるんです。だから、読めばエネルギーがないわけじゃないっていうことが分かるのですけれども、四訂成分表を使っている時代にゼロだっていうふうにして指導されている方がいらして、海藻、こんにゃくもエネルギーはあるんですよとお伝えすると、自分はゼロって習ってきたんですけどと、話がずれてしまいます.ゼロでない科学的な理由とか、新しく成分表の解説を示せば、ああ、そうなんだねと納得くださるんですけれども・・.一般の人は、必要がなければ読まないですよね、成分表は。
【白波瀬委員】  そうですね。あと、私なんか本当に普通の一般家庭なんですけど、こんにゃくといったらゼロカロリーでダイエットという流れじゃないですか。それで別にちょっとしかなくてもあれはうそだったと言われたら終わりですよね。
【渡邊臨時委員】  そうですね。だから、五訂成分表以降は,ゼロではないとちゃんと書いてあります。五訂成分表のときに、エネルギー量は記載されました.いろんな経緯を、栄養士は当然分かっていますけれども、それがどこまで届いているかというのは非常に課題があるようなところがあるので、周知というのはすごく大事だなとは思います。
【小長谷分科会長代理】  その点、特に家庭科とか学校教育に使われるときに、これの簡易版ができますよね。そのときに、本来ですとプロが見て監修に関わってくださっていると思いますけれども、伝わり損なうことが起きないように。
【渡邊臨時委員】  そうなんです。だから、教科書会社さんは新しいものにどんどん変えています.でも,教えている先生の方が、自分が大学のときに習ったまま教えている場合があり,生徒の方が、先生がおっしゃっていることと教科書に書いてあるところが違うけどどうですかという質問があって、慌てて自分が調べたとかいうお話も伺っています.家庭科の先生は,みんなが食物を深く学んでいるわけじゃなくて、被服系の先生が家庭科の食物分野も教えている場合も多いですから.そうすると、やっぱりなかなか、新しく成分表が変わりましたとか、気付きにくいかもしれません.また,昔は成分表がこのように5年周期で変わるということはなかったので気づきにくいのかもしれません.また,ほかにもっとやらなければいけない研修とかもあるので、なかなか成分表の改訂の情報は届いてないとは感じています。
【宮浦分科会長】  世の中への波及効果が、非常に影響が大きいですので、教育や企業、各種給食、施設等で幅広く使われるということで、正確に理解して活用していただくという側面があるかと思いますね。
【小長谷分科会長代理】  知られざるベストセラーですもんね。超ロングロング。
【白波瀬委員】  そうですよね。見えないベストセラーなんて言ったら失礼ですけど、ベストセラーですよね。
【安井臨時委員】  最後の資料編に詳しいことが書かれているんですけれども、簡易版だと、そこまで入れていただけるところがなかなかないということがありまして。そこまで読んでいただけると中身がもっと分かると思います。
【宮浦分科会長】  追補を毎年出すということで、バージョンアップのサイクルがまた早くなっていますので、現場の方も全部フォローできるかという部分が。
【渡邊臨時委員】  なかなか難しいところはあると思いますが。
【小長谷分科会長代理】  プレスリリースのときに周知なさるわけですけれども、新聞とかにも載るんでしたっけ?
【松本室長】  そうですね。マスコミ等で取り上げていただければ一定の周知は進むのですが、ただそこまで細かい議論はなかなか浸透させるのは難しいと思います。
【小長谷分科会長代理】  でも、とりあえず追補が出ましたぐらいは必ず取り上げてもらっているんですかね。
【松本室長】  それから、御要望があれば我々も御説明に伺うと。例えば各県の栄養教諭の研修会があれば、私が御説明に上がるということも、ささやかではございますがやっております。
【小長谷分科会長代理】  いつもこんなに努力して作ってくださっているので、本当に全国に知ってもらいたいと思います。
【白波瀬委員】  すごく緻密に上げられているので、これはもう少しあると。
【宮浦分科会長】  非常に重要で、影響力が大きいところを。
【白波瀬委員】  本当にそうですよね。食品業界とか。
【宮浦分科会長】  全国津々浦々まで効果的に更に活用できるといいなという願いがありますね。
【白波瀬委員】  本当そうですよね。
【宮浦分科会長】  それも今後の課題の一つとして、是非。
 それでは、ほかよろしいでしょうか。
 それでは、本日はこれで閉会となりますけれども、今回は科学技術・学術審議会第9期の最後の資源調査分科会となります。皆様、御協力いただきましてありがとうございました。

―― 了 ――

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