第十期食品成分委員会(第17回) 議事録

1.日時

令和元年5月27日(月曜日)13時~13時30分

2.場所

文部科学省15階科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. 運営規則の確認等について
  2. 第10期食品成分委員会の課題について
  3. 令和元年度の作業計画について
  4. その他

4.出席者

委員

安井主査、渡邊主査代理、齋藤委員、佐々木(敏)委員、安井(健)委員、
上田委員、小竹委員、小林委員、佐々木(啓)委員、高橋委員、滝本委員、竹林委員、立木委員、本田委員、門間委員

文部科学省

松本資源室長、松本室長補佐

5.議事録

○食品成分委員会作業部会を設置し、作業部会の主査・主査代理の指名及び選任を行った。

【安井(明)主査】
 それでは、議題の2に入りたいと思います。「第10期食品成分委員会の課題について」になります。第10期食品成分委員会の課題について、事務局から資料を基に説明をお願いいたします。
【松本補佐】  資料6をごらんください。食品成分委員会の活動でございますが、そこにありますように、具体的な調査審議事項といたしましては、その中ほどにあるマル1からマル3に3点ほど挙げさせていただいております。これらにつきましては、既に4月の資源調査分科会で承認いただいているものでございます。
 1点目といたしましては、「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(仮称)でございますが、七訂の発行から5年もたっておりまして、これらの策定をこの先2年間の中で進めていただきたいということでございます。
 それから2点目といたしまして、アミノ酸、脂肪酸及び炭水化物に関する成分表につきましても、第七次全面改訂の際にも同時に策定しておりますので、こういった組成に関する成分表の策定につきましても、御検討、御議論をいただけたらと考えております。
 3点目といたしましては、成分表の改訂に関連いたしまして、関係資料の充実や、さらに使い勝手をよくするといった事項につきましても、機動的に御検討いただきたいと思っております。
 検討スケジュールにつきましては4番に記載しております。本日開催の第10期食品成分委員会の設置でございます。それ以降、本日御承認をいただきました作業部会、これは企画・調理・動物・植物A・B各部会につきまして開催いたしまして、5月から9月に各1回ずつは開催する運びとなっております。そこにおきまして八訂の編集方針の検討、あとは個別成分値の検討等を進める予定でございます。
 11月になりまして、食品成分委員会、第2回目でございますが、開催予定でございます。12月になりまして、この親の会議になります資源調査分科会を開催する予定でございます。そこで2020年版(八訂)の目次及び構成(案)の検討・公表を行う予定でございます。さらに年明けからでございますが、八訂に向けての編集作業を開始いたしまして、2月末頃、収載食品及び成分値の確定、あとは4月以降、各説明資料の作成開始・調整を行いまして、12月には報告・公表する予定となっております。
 以上でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。皆さんの方から何かございますでしょうか。
【安井(健)委員】  よろしいですか。
【安井(明)主査】  どうぞ。
【安井(健)委員】  英語版の検討も、20年1月以降にこれと並行して行うということでしょうか。
【松本室長】  英語版。現在七訂の英語版というか、エクセルの英語訳というのは公表しております。少しその作業の段取りは慎重に組まないといけないと思っておりますが、同様な形での資料の整理というのは必要かと思っております。
【安井(明)主査】  ほかいかがでしょうか。今まで追補版を2016、17、18年と出しましたけれども、今年の2019年は出さないということになっていると思うんですが、ホームページの方も出しませんよね。それだけの余裕がない。
【松本室長】  作業の詰まりぐあいにもよると思いますが、大筋資源調査分科会などでお話しさせていただいておるのは、収載値の検討を今年度も毎年どおり行っていただくことにしております。そういたしますと、年末ないしは年度末には、今年検討した食品の収載値については、あらかた決まってくるのかなと思っております。
 その決まった数字について、利用者の利便を考えた上で、何らかの形で公表させていただく。その公表の仕方というのはまた委員会、それから資源調査分科会で御検討いただくということになるかと思いますが、何らかの形で中間報告のような形でさせていただければと思っております。
 ただ、従来型のフルセットでの説明付きの追補ということになりますと、これは多分編集作業が膨大になってくると思いますし、また八訂に向けて説明の全面改訂、それから表等の全面改訂といったようなことも起こってくると思いますので、そこら辺のものを少し省いた上で、数値の部分の公表ということについて、何らかの形で中間報告ができればと考えております。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、議題の3に入りたいと思います。「令和元年度の作業計画について」、事務局から説明をお願いいたします。
【松本室長】  それでは、資料7が今年度の検討食品リスト(案)となっております。資料7をお開けいただきますと、冒頭に係数が表示してございます。おおむね昨年の委託分析の中で分析値が得られているもの、それからそれに関連して計算で求められる食品ということで、食品数といたしましては都合110食品、そのうち新規収載食品に該当するものが82食品程度、手元に資料として整いつつあるということでございます。これらの食品について分析値等を先生方に御検討いただきまして、具体的な収載値に持っていきたいと考えております。
 中を見ていただきますと、植物Aから始まりまして、各部会の検討食品がずっと並んでおります。食品群順に並んでございます。それで先ほど補佐の方から申し上げたとおり、作業部会につきましては、動物についても2回、それから植物についても2回程度ということで考えております。少し品目数も多うございますので、区切った形で検討を進めさせていただければと思っております。
 これらのものについて秋口ぐらいまでに数値として固めていただき、そして先ほど申し上げたとおり、八訂ないしはその中間報告に向けての体裁をどう取っていくかということについて御議論いただければと思っております。
 続きまして、資料8でございます。これは今年度の文部科学省の委託調査費を使いまして、分析調査に掛けている食品のリストということになります。これも冒頭に掲げておりますとおり、食品数として93、うち新規食品につきましては49程度ということでございます。それで今年度は、いわゆる2020年の全面改訂に向けてという部分と、それ以降に向けてという部分が出てくるのかなと、殊今年度の分析食品については考えております。
 特に委託分析に掛ける上で、受託機関に仕様書上、中間報告を求めている食品がございます。具体的には即席ラーメンの類い、それから塩蔵の野菜類といったようなもの、両方共通する属性といたしましては、食塩相当量についての論点があるものということでございます。これらにつきましては11月末に受託機関から中間報告いただくということになりますので、その数字が上がってきた時点で、2020年版の編集の中に織り込んでいくという格好で整理させていただければと思っております。
 以上が今年度の検討食品、それから少し入れ子になりますが、今年度の分析食品というものの扱いについての御説明でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。皆さんの方から何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、このように進めていただきたいと思います。
 最後に、議題4、その他について何かありましたらお願いいたします。事務局からはありませんか。
【松本補佐】  特にございません。
【安井(明)主査】  皆さんの方から何かコメント等ありましたらお願いします。
【松本室長】  資料6を先ほど補佐から御説明申し上げましたが、資源調査分科会で少し具体の論点についても言及させていただいております。そこを補足させていただきます。
 資料6をもう一度お開けください。資料6の1、目的の中段以降に、10期において具体的にはというパラグラフがございます。マル1、マル2、マル3、この文脈について、資源調査分科会でおおむね食品成分委員会に付託する事項として、内容も含めて御議論いただいた経緯がございます。
 1番目が、先ほどの調査審議事項の切り口と若干異なりまして、これまで七訂以降の動きにおきましては、それ以前とは異なりまして、毎年追補という形で追加食品を公表させていただいておる、あるいは追加分析結果を公表させていただいておるということでございますが、追補された食品、それから検討を了した食品、それは今、オンゴーイングで検討させていただいている食品があるということでございまして、2019年度末までに約200食品の新規というものが積み上がってくる予定であるということと、それから、さらに七訂までに収載させていただきました2,191食品、これについても追補なり、現在の検討の中で追加、新規取得データが入ってくるということでございまして、こういったものを踏まえた修正を行うというのが1点目。
 それから、2点目といたしまして、いわゆる成分項目に係る見直しの方向性といたしまして、これも七訂以降、部分的な追補の中では、ナイアシン当量でありますとか、あるいは低分子量の食物繊維等の成分の追加というのを行っております。それから、これも技術的な議論は済んで、この食品成分委員会の中でも御了承いただいてきていると考えておりますが、アミノ酸成分値に係る補正係数の導入といったような成分値の扱いについての見直しが入ってくるのかと思っております。
 それから、マル2の後段でございますが、食物繊維の変更などに伴う炭水化物組成の取り扱い。食物繊維の扱いにつきましては、追補2018年の中で見直しを掛けさせていただきました。それに伴いまして炭水化物組成全体の取り扱いについて御議論いただく必要があるのかなと思っております。これは八訂までの期間の中で一定の整理を得たいと思っております。
 それから、3点目といたしまして、成分変化率、あるいは成分値に係るデータ来歴等の関係資料の充実、それから冊子版、データ版ということで、昨今は成分表の公表の仕方も2本立てが定着してきているかと思いますが、この冊子版、データ版それぞれについて、使用者の皆様、利用者の皆様方の使い勝手を考慮したユーザビリティの向上を図っていくことが課題になってくるというふうに整理をさせていただいております。
 こういった具体の論点をはらみながら、2020年の全面改訂、八訂(仮称)というものを策定いただくことになる、それから組成の成分表についても同時に見直していただくということ、それから関連する事項について御議論いただくというたて付けになっております。
 以上でございます。
【安井(明)主査】  ありがとうございます。皆さんの方からはよろしいでしょうか。来年の12月には2020年版を出さなくてはいけないということで、1年半の期間でありますけれども、これまで追補で3年間出しておりますので、前回の2015年版を出すときに比べれば少しは楽になっているのかなと思いますけれども、また、皆さんお忙しいところを御協力いただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 本日の食品成分委員会についてはこれで終了といたします。どうもありがとうございました。
━─ 了 ──

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