1-2 食品名及び「第3章資料~食品群別留意点」に記載すべき事項等について

  日本食品標準成分表は、国内外の様々なユーザーが利用することを考慮して、食品を特定するための情報や、成分に関連する食品の特徴、処理・調理法等がわかりやすく掲載されていることが望ましい。
このため、食品の基本情報を可能な限り食品名に含めつつ、第3章で別表や解説により網羅的に整理することとする。

1.食品名に含めるもの

(1)加工・処理の状況

  1)生・乾燥・加工・処理の別
 2)調理法の別(ゆで、焼き、電子レンジ、フライ等)
 3)穀物・豆類の場合:穀・皮・ぬか・胚芽の有無(穀類については、歩留まりを備考に記載)
 4)野菜・果物・魚の場合:皮の除去の有無
 5)乳製品・肉の場合:脂肪分に関する情報(赤身・霜降り、脂身・脂質の除去の有無、低脂肪など)
 6)缶詰・瓶詰の場合:シロップ漬け・ジュース漬け・塩漬け・油漬け・水煮

(2)その他成分に大きく影響する食品の特徴

 1)色(大豆の黄色/黒、グレープフルーツの白肉・赤肉等)
 2)成熟度・完熟度(豆類や果実の成熟度、子牛・若鶏など) 
 3)生産・収穫方法(養殖、収穫時期等) 

2.別表で整理するもの

(1)調理や下処理の方法(成分表P444の表14)

  • 可食部位/廃棄部位、調理方法の概要
  • ゆで野菜等の食塩添加の有無、フライ等の油の種類に留意
  • 表14は現在、「生」の食品は含まれていないが、廃棄部位についてはこの中であわせて整理することとしてはどうか?

(2)原材料食品のもととなる生物の学名・英語名

  • 生物の学名は、最新のものに更新
  • 英語名については、英米の成分表、LanguaLや学会の用語集等を参考に見直し

  3.「第3章 資料~食品群別留意点」の本文に記載すべき事項
(特に重要な事項は備考にも記載)

(1) 食品の基本情報や成分に関連する特徴

 1)食品の元となる動物・植物の種類や部位
 (日本に固有の食品や、流通量が少ない食品については、動物・植物の分類も含めて丁寧に解説)
 2)調理加工品の場合、主原料とその割合
 3)物理的な特徴、形(冷凍食品(最終流通形態が冷凍のもの)、ひき肉、フレーク、ピューレ、粉末状等)
 4)複数の種などが含まれる場合にはその概要
 5)産地・消費地や出回り時期に偏りがある食品の場合はその概要
 6)輸入品の場合、主な輸入相手国
 7)別名2014年1月23日
 8)栄養強化(ビタミン添加など)、減量成分(減塩、減糖質など)
 9)保管状況(果物・肉等の追熟のための定温保存、ジュースの濃縮冷凍、芋類の長期貯蔵によるV.Cの減少など)(←情報がないものも多いので可能な範囲  で)

(2)データの由来(担当委員のわかる範囲で記載する)

 可能な限り成分ごとに、分析や引用、推計の別を整理した上で
 1)分析の場合:分析年(成分表○版での分析)、分析に用いた食材の和名や輸入・国産の別等の情報
 2)文献引用の場合:巻末に「著者、タイトル、ジャーナルの日付/号/頁を整理
 3)データベース引用の場合:巻末にデータベースの名称、頁、コード、参照した日付を整理
 4)計算の場合:レシピ、計算方法の概要(必要に応じ別表を作成)

(3)成分表2010から名称や収載値を変更した場合は、その変更点

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