資料3 競争的研究費改革を踏まえた戦略的創造研究推進事業等の改革・強化について(報告)

 「経済財政運営と改革の基本方針2015」(平成27年6月30日閣議決定)、「「日本再興戦略」改訂2015」(平成27年6月30日閣議決定)及び「科学技術イノベーション総合戦略2015」(平成27年6月19日閣議決定)並びに「研究成果の持続的創出に向けた競争的研究費改革について(中間取りまとめ)」(平成27年6月24日競争的研究費改革に関する検討会)を踏まえ、戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)等について主に以下の改革・強化を図る。

1.戦略的基礎研究部会における調査審議事項関係

  • 科研費DBと連携したFMDB等を活用した戦略目標の設定
  • 戦略的基礎研究という性格を踏まえて事業を適切に進めるといったPDCAサイクルを審議会での透明性ある議論に基づき回す
  • 国際融合研究の強化に向け、戦略目標の策定の当初から国際展開も踏まえた検討
    →戦略目標等策定指針に反映されているが、PDCAサイクルとしてよりよい戦略目標等が策定されるよう、引き続き戦略的基礎研究部会で調査審議を実施

2.その他

  • 若手研究者をはじめとする研究人材に対する支援の在り方の改善
    • 若手のキャリア形成に係る組織的取組につき、引き続き審査を通じた確認を行うとともに、若手研究人材の多様なキャリアパス支援に資する方策について検討中
    • 研究代表者の研究マネジメント業務の負担等を考慮し、一定条件の下で、当該研究代表者の人件費の一部について、研究費の直接経費から支出可能とすることを検討中
  • 研究設備・機器の共用の促進
    • 共同研究、産学連携、若手研究者支援等の促進のため、大型設備・機器は原則共用化することとし、公募要領等において設備・機器の有効利用を明示するなどの制度改善を検討中
  • 研究力強化に向けた研究費改革の加速
    • CRESTにスモールスタート方式(※)の導入を検討中
      ※「出口を見据えた研究」に最適な「研究者群」を分野融合的に形成し、産業界との連携を段階的に進めながら更に研究を推進
    • 研究成果を基にした投資案件の早期発掘など、成果を下流につなげるための仕組みの強化を検討
    • 国際融合研究の強化に向け、分野の特性に応じて外国人研究者を研究代表者として我が国に招へいして実施するプロジェクトの可能性を検討中
    • 若手研究者等の「挑戦」的な研究の機会や異なる分野や組織を超えた研究の機会の充実について検討中

 なお、間接経費の適切な措置、競争的資金制度における政府統一ルールの適用については既に措置されているところ、引き続き必要な制度改善に取り組んでいく。

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