資料4 数学イノベーション推進方策に関する論点メモ

1.数学・数理科学と諸科学・産業との共同研究等への橋渡し
○数学による解決が期待できる課題を具体的な共同研究につなげていくには、どのような方策が必要か?
【具体策の例】
 ◆【諸科学と連携する場合】共通の目標(プロジェクトや科研費への応募等)の設定(例:シミュレーション・予測、ビッグデータ、生物モデル、人間行動の定式化 等)
 ◆【企業と連携する場合】個別企業の短期的課題よりも大きな、本質的に解決する必要がある共通課題の設定など
 ◆数学と諸科学・産業との連携に関する物理的な中心となる拠点の設置、活動を継続的かつ組織的に行うことができる体制の構築
 ◆中心となる若手研究者(ポストドクター等)の育成、研究者間ネットワークの構築
 ◆共同研究に関するノウハウの蓄積・共有

2.情報発信(数学の有用性や面白さに関する情報の発信)
○諸科学・産業における数学の有用性に対する認知度を向上させるためには、どのような情報発信を行うことが必要か?
【具体策の例】
 ◆数学のポテンシャルに対する諸科学・産業の関心を高めるため、数学の活用による課題解決の事例等を紹介する講演会等を開催
 ◆学会間の交流(合同企画の実施、相互乗り入れ等)

○次代を担う小・中・高校生に対し、数学の魅力や数学が社会や生活に役立っていることを伝えるためには、どのような情報発信を行うことが必要か?
【具体策の例】
 ◆数学の活用事例等を、小・中・高校生が内容を理解できるよう分かりやすく説明する

3.国際交流
○数学と諸科学・産業との連携に関して、国際交流にはどのような意義や効果があるか?
 ◆人的な国際交流(若手研究者の海外数学研究機関への派遣、海外研究者の日本への招へい等)を行うことで、どのような意義や効果があるか?
 ◆機関間の国際交流(日本と海外の大学・研究機関間の共同研究等)を行う意義や、得られる効果はどのようなものか?

○これらの国際交流の障害になっているものは何か?(海外滞在を支援するための環境、日本の大学等と共同研究する魅力の有無 等)

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研究振興局基礎研究振興課/数学イノベーションユニット