○ | プロジェクトの基本的性格
技術的には,比較的短期間で実用化を目指すものであり,要素技術開発を1つのモデルとした水資源の再生利用・再資源化,有用資源の回収・活用のための社会システム設計に関する研究開発により,地域における社会的・技術的検証実験を行うことで具体的な実現性を示す。中・長期的には,資源循環型社会の形成など,社会システムの構造改革に寄与するものである。
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○ | 研究開発成果の持つ経済活性化効果等(実用化された場合の社会・経済へのインパクトを含む)
短期的には,下水の高度処理プラントの開発・実用化により、発電による電力自給と二酸化炭素排出量の削減による効果、水資源の再生利用・再資源化,窒素及び燐の回収による環境負荷の低減と再資源化による活用,最終処分汚泥量の縮減等の経済効果が期待できる。中・長期的には,廃棄物処理に係る社会コストの低減,資源循環型社会の形成など,社会システムの構造改革への効果が期待できる。
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○ | 研究開発成果の目標とスケジュール 本プロジェクトは,下水処理場に有用資源回収設備を付加することにより,下水処理場を現状のエンド・オブ・パイプ(終末処理)のインフラから物質循環のインフラへの転換を図ることを目的としたプロトタイプの開発である。 また,本プロジェクトは,5年間で,都市下水等の複合処理と資源回収効率の向上のための技術開発を一つのモデルとし、水資源の再生利用・再資源化,有用資源の回収・活用のための社会システム設計に関する研究開発を行うものとして研究計画がなされている。
これらの点において,本プロジェクトの目標及びスケジュールは妥当なものであると評価できる。
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○ | 大学等と産業界の役割 5年以内の実用化・普及を目標に,産業界と大学等との連携・協力により核となる要素技術開発とプラントによる実証を行うとともに、水資源再生利用・再資源化のシステム設計については人文・社会科学分野の研究者も参加した融合的な研究開発を推進する。
廃棄物処理のプロセス技術については,実証プラントの建設・運転等に関して企業側からのコミットメントが得られる予定である。また,大学については大学連合グループによる自然科学と人文・社会科学の融合した研究体制を構築し,大学・研究機関の研究資源を横断的・集約的に動員することとしており,こうした連携・協力は,本件プロジェクトを実施する上で妥当なものと評価できる。
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○ | 政府部内における既存制度における研究開発課題及び他経済活性化プロジェクトとの関係
メタン発酵による炭素回収技術の開発や窒素・燐の組み合わせ回収技術の開発等のプラントによる実証に関しては国土交通省や地方公共団体との連携・協力を図ることとしており,こうした連携・協力は適切なものと評価できる。
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