ライフサイエンスに関する研究開発の推進方策について はじめに

 ライフサイエンス委員会では、文部科学省における第3期科学技術基本計画(以下「第3期基本計画」)の検討の一環として、平成16年から平成17年にかけて「ライフサイエンス分野における研究開発の方向性について」検討を行い、平成17年1月に報告書をとりまとめた。
 当該報告書では、ライフサイエンスにおける基礎研究の重要性を示すとともに、国家プロジェクト等における重点化の必要性とその方向性を示した。国家プロジェクトとして重点投資すべき分野として、ポストゲノム研究、国民の目に見える成果の創出を目指す研究、融合研究を挙げるとともに、生物遺伝資源、データベース等の国として保有すべき基盤部分としての安定的な研究投資について言及した。
 文部科学省では、基本的にこれに沿った方向性で内閣府総合科学技術会議における検討に臨み、政府における調整が進められ、平成18年3月に第3期基本計画が閣議決定、分野別推進戦略が総合科学技術会議決定された。
 本報告書は、第3期基本計画、分野別推進戦略の内容に沿って、基礎から応用、個別研究から大規模国家プロジェクトまで幅広い研究を対象とする文部科学省が果たすべき役割をとりまとめ、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会において推進方策として定めたものである。

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