資料5

戦略的創造研究推進事業の平成20年度の戦略目標について

平成20年2月5日
文部科学省

1.戦略的創造研究推進事業について

 本事業は、国の科学技術政策や社会・経済ニーズを踏まえて文部科学省が定める戦略目標の下に、独立行政法人科学技術振興機構(以下「JST」という。)が研究領域及び研究総括を設定し、公募等によって産学官から優れた研究者を結集して、戦略目標の達成に向けた研究の推進を行うものである。

2.平成20年度の戦略目標について

 平成20年度の戦略目標については、「戦略目標に関する省内検討会」(12月26日開催)における検討を踏まえ、別添の通り決定した。

 評価にあたっては、専門家の意見を聞きつつ以下の観点から評価を実施した。

【適合することが必須であるもの】

  • 1.イノベーションにつながることを意識したものであること。
    (イノベーションに代表される科学技術政策に沿った政策目的・意図が明確に示されること)
  • 2.基礎研究のフェーズであること。
  • 3.研究成果等のアウトカムが具体的にイメージできること。
  • 4.研究の内容、規模が本制度の趣旨に沿うものであること。
  • 5.他の関連施策と重複がないもの。
  • 6.特定の機関のみが大半を実施することが想定されないもの
  • 7.特定の施設、設備の定常的な運営を伴うものでないもの。

【適合することが望まれるもの】

  • 8.各研究分野において専門家や産業界からニーズが想定され、優れた研究提案が数多くなされると期待できるもの。
  • 9.産業界の参画方法等、目的達成のための配慮がなされていること。

3.今後の予定

 JSTにおいては、「iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究等の加速に向けた総合戦略」(平成19年12月22日文部科学省)を踏まえ、「細胞リプログラミングに立脚した幹細胞作製・制御による革新的医療基盤技術の創出」について研究領域及び研究総括を設定し、1月28日に公募を開始した。4月から研究を開始する予定である。
 細胞リプログラミング以外の平成20年度戦略目標については3月中旬に公募を開始し、例年通り10月から研究を開始する予定である。